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更新日:2019年6月7日

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知事と語ろう車座対話(十島村)

「聞こう!語ろう!対話の県政」を目指し,全市町村をくまなく回り,県民の皆様の声に積極的に耳を傾け,新しい鹿児島をつくるため,「知事と語ろう車座対話」を4月30日(火曜日)に十島村で開催し,地域の現状や将来などについて率直な意見交換を行いました。

十島村会場

  • 日時平成31年4月30日(火曜日)15時25分~16時50分
  • 会場十島村高齢者コミュニティーセンター(鹿児島郡十島村宝島923番地)

主な意見・要望等

  • 漁業者の高齢化や後継者不足が顕著であり,新たな取組により新規漁業者のサポート体制が求められているような状況である。このためU・Iターンなど新規漁業者にも取り組みやすい魚礁利用型漁業を定着させたいと考えているので,魚礁整備を検討してほしい。また,水産業に従事した経歴のある水産支援員の配置を目指しているが,なかなか人材の確保が難しいので県にも協力をお願いしたい。
  • 鹿児島県は全国でも第2位の離島が多い県であり,今,島旅に非常に興味を持って実際に訪れる方が増えてきている。ぜひ奄美や屋久島に行った観光客の方が十島村にも立ち寄れるような,離島を周遊するような観光ルートを作ってほしい。
  • 十島村の小中学校におけるICTの学習環境は,タブレットはなく,パソコンも古いもので,新しいパソコンもあまりない中で頑張っている状況である。島には塾もないのでタブレットやパソコンがあると,受験生にとってはたいへん大きな力になってくるのではないかと思っている。十島村の子ども達が,本土の子どもと同様の教育環境で学べるようお願いしたい。
  • 畜産農家においては,後継者減少による担い手不足が課題となっているので,県全体で担い手農家確保に向けた取組みを検討してほしい。また,今後畜産農家として生き残っていくためには,経営者としての意識も重要と考えているので,畜産業における経営のノウハウを学ぶ研修等ができないか検討してほしい。
  • 十島村で生活するにあたっては,「フェリーとしま2」の安定運航が重要であるが,小宝島,平島については,ランプウェイ条件・接岸条件といった島に船が着かない可能性をもって運航することもある。島民が安心して島で生活するには,フェリーの安定運航が生命線になってくるので,県のほうにも港湾整備を考えてほしい。
  • 十島村には助産師さんがいないため,妊娠期間中には月に1度,多い時には2週間に1度,十島村から3時間かけて奄美大島や,13時間かけて鹿児島市内に検診を受けに行かなければならず,非常に体力的・精神的に大変である。また,フェリーの欠航により,決まった検診時期にお腹の赤ちゃんの状態を知ることができないことがあるので,島で妊娠期を迎える女性が少しでも安心して過ごせるように,助産師さんを派遣してほしい。
  • 十島村では島内に専門の医療機関がないことから,本土や奄美で受診するために宿泊費が発生する。離島の不利性を解消するため,宿泊費の助成事業などを,特定有人国境離島振興対策事業の中で実施できるようにお願いしたい。
  • 十島村は島内に商店がないため,ほとんどの物資を本土や奄美から海上輸送で購入しているが,輸送時の負担がかかるため価格が高く,大きな経済負担となっている。現在,人・食料品や農林水産物などの輸送費については県・国の補助を受けており,たいへん助かっている。ただし,住宅や畜産牛舎などを建てるため本土で資材を安く仕入れても,船賃の負担が大きく工事費等がよりかかる状況である。運賃負担を減らすことができれば,村の定住人口増加に大きく繋がると考えているので,これらの輸送費支援についても県・国の支援を検討してほしい。

十島村会場の様子

各地域の自治会長をはじめ,農業や漁業,福祉など各分野に携わっている方々のほか,地域おこし協力隊や保育補助員として活動されている方など,様々な方々16名に御参加いただき,地域の現状や将来について率直な意見交換を行いました。

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知事コメント

参加者からは,奄美大島,屋久島を含めた離島を周遊する観光ルートの整備,小中学校の本土同様の学習環境整備,農畜産業の担い手確保,魚礁の設置や漁業の新規就業者支援,医療機関受診時等の交通費支援,助産師や療育の専門家の村への派遣など,さまざまなご意見・ご要望を聞かせていただきました。
地域の皆さんと一緒になって,住みやすい,暮らしやすい十島村に少しでも近づけられるよう今後とも頑張ってまいります。

 

地域住民との交流及び視察

知事と語ろう車座対話」に併せて,十島村の島民が暮らす7島全てを訪問しました。
素晴らしい自然に囲まれた十島村を初めて訪問することができ,大変感激いたしました。
4月30日(火曜日),各島で島民の方々と交流し,併せて記念の植樹をさせていただきました。
十島村は,豊かな自然だけでなく,ユネスコの無形文化遺産に登録されました「悪石島のボゼ」など,素晴らしい文化も受け継がれており,鹿児島の魅力を高める素晴らしい地域であると実感しました。

口之島では,口之島港に早朝にも係わらずたくさんの地域の方々が集ってくださり,交流や植樹をさせていただきました。

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中之島では,中之島コミュニティーセンターで,中之島食生活改善推進員の皆さんが手作りしてくださった,地元食材を使った朝食をいただきました。その後,天気の悪い中集まってくださった地域の方々と交流や植樹をさせていただきました。

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諏訪之瀬島では,諏訪之瀬島公民館で,地域の方々と交流や植樹をさせていただきました。
交流の際には,子ども達から手作りのプレゼントをいただきました。

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平島では,平島コミュニティーセンターを訪問しました。悪天候の中,多くの地域の方々が集まってくださり,交流や植樹をさせていただきました。

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悪石島では,悪石島コミュニティーセンターを訪問しました。あいにくの天候ではありましたが,地域の方々と交流や植樹をさせていただきました。
交流の際には,子ども達から手作りの首飾りをいただきました。

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小宝島では,小宝島防災活動拠点施設を訪問しました。悪天候の中,多くの地域の方々が集まってくださり,交流や植樹をさせていただきました。また,子ども達から手作りのプレゼントをいただきました。

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宝島では,「知事と語ろう車座対話」開催場所である十島村高齢者コミュニティーセンターを訪問しました。
車座対話開催前に,集まっていただいた地域の方々と交流し,併せて植樹をさせていただきました。また,子ども達から手作りの首飾りをいただきました。

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5月1日(水曜日),新しい元号「令和」が始まりました。当日は,十島村の宝島を視察しました。
大原牧場内では,新しい共同利用の家畜保護施設が整備され,育成牛がのびのびと飼育されていました。
また,島の温暖な気候を生かし,島バナナの自然栽培に取り組む生産者や地元の新鮮な魚の加工・販売を行っている商店の方から,現状や今後の展望などを説明いただきました。
さらに小規模多機能ホームでは,施設が島内の福祉・介護の中心的役割を担いながら,地域の高齢者や児童のみなさんが集い,交流する場となっていることを伺いました。

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