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更新日:2019年4月5日

平成31年度新規採用職員辞令交付式知事訓話

皆さん,おはようございます。鹿児島県知事の三反園でございます。
難関を突破して本日から晴れて鹿児島県庁職員となられた皆さん,本当におめでとうございます。そして,職員を代表いたしまして,皆様方を心から歓迎申し上げたいというふうに思います。
本日,間もなく,11時30分過ぎには,新しい元号が発表されることになっております。新しい元号が発表される,新しい時代の幕開けの年に入庁された皆さん,一生忘れることがないこの日になるのではないかと思っております。一緒に鹿児島県を元気にすべく頑張ってまいりましょう。県庁職員としての心得につきましては,後で部長から話があると思いますので,私はそれ以外のことについて皆さんにお話したいと思います。
職務の主役は誰かと言いますと,それは県民であります。県民が主役なわけであります。県民のために何ができるであろう,どうすればいいだろうと日々そういう視点に立って職務を遂行していただきたいと思っております。前例という言葉があります。よく官僚の世界では「前例がないと言うことを聞く」ということを耳にしているのではないかなと思いますけれども,私はこの言葉は使ってはいけないというふうに思っております。前例のとおりやれば何もしなくていいということにもなるわけであります。
時代は変化し,ニーズもどんどん変化しております。その時代の変化,ニーズを素早く捉えて,県民の福祉,県民の生活向上へ向けて,どのようにすべきかということをまず優先的に考えなければならないということであります。基本とする大事なものは残しながら,引き継ぎながら新しい時代に合ったものをどんどん取り入れて鹿児島を発展させていかなければならない,そういった大変革期に今あるわけであります。
新しい元号が始まるわけでありますけれども,今の時代を生き抜くために,県庁職員自ら知恵を出して,率先していろんなものを行動に移して,県民の生活向上に向けて引っ張っていく,そういったことが今,皆様方に期待されているわけであります。
そして,何かをやろうとするときに,お金がないということをよく聞くわけでありますが,お金がないときには何をすればいいか。それは,どうすれば実現できるかという知恵を絞るということでございます。知恵を絞って,どうすればできるかと。
スマート農業という言葉があります。これも時代がどんどん変化しているわけでありまして,今,農業も変わろうとしております。鹿児島県は,農業と観光が基幹産業であると私は思っております。その農業が大変革期を迎えている今,鹿児島県は,稼げる農業を実現したいと思っています。ブランド力を高めて,少しでも,生産者の所得を上げて,そして,後継者が育つ,この好循環にいかにして持っていけるかが,鹿児島県が将来生きていけるかどうかということを左右することとなるわけであります。そのためにもブランド力を高める。どうすればいいんでしょうか。
一つあるのは,鹿児島は,日本一というものがたくさんある県であります。和牛は,一昨年,宮城県で開かれました全国大会で,日本一の賞を獲得することができました。これも,鹿児島の畜産の総合力,そして,オール鹿児島で取り組んだ結果でありまして,「畜産王国鹿児島の底力を見せようじゃないか」,そういう気持ちに一緒になったからこそ,実現したわけであります。だから皆さんも何かを成し遂げるためには,みんなで一致協力しながら,そして「これを必ず成し遂げるんだよ」と,そういう気持ちになって取り組む。それが非常に大事なことであります。そして,日本一の称号を勝ちとったことによって,今や海外の輸出がどんどん伸びております。香港への日本の和牛輸出の8割が鹿児島の和牛であります。各県競争しておりますけど,どんどんどんと伸びて,香港の和牛輸出数の8割は今,鹿児島産になりました。みんなで努力した結果であります。そして台湾も5割であります。そして,アメリカへ今,和牛の輸出をどんどん行っております。オーストラリアという国は,和牛輸出大国に今なっております。そのオーストラリアに,鹿児島が日本で初めて和牛を輸出しました。今,好調です。なぜそれができるか。それは,買う層が違います。鹿児島は,ブランド力を高めて売っているわけであります。そういった形の中で,工夫すれば,ただ安いだけではなくて,価格を高くして売る,その努力をすれば,鹿児島の和牛は世界に通用するわけであります。そういったことも含めて,今,ブラジルへの輸出を日本で初めてやろうと思っていますし,その次はロシアを目指しています。
何が言いたいかというと,鹿児島は本当に素晴らしいものがたくさんある,この鹿児島のポテンシャルをいかに生かしていくか,そのための知恵を絞らないといけない。そしてもう一つあるのは,戦略が大事なわけです。明治維新を成し遂げたのは,この鹿児島なんです,皆さん。歴史,文化,今言った食,そして,温泉,自然,島々,すばらしいものがたくさんそろっているのが,実は鹿児島なんです。だから,先人達のように,この鹿児島から日本を変えるだけではなくて,世界を変えよう,世界に打って出よう,そういう気持ちに皆さんになっていただきたいのです。今やそれができるのが鹿児島なんです。
私も高校を卒業して,大学から東京に行っておりました。そして,38年くらい東京で生活して鹿児島に帰ってきて,今知事をやっているわけですけど,鹿児島は本当にすばらしいところであると思います。だからこそまず,皆様方がこの鹿児島の魅力に気づいていただきたい,そういうふうに思っております。素晴らしい所であります。
先人達が,明治維新を成し遂げたわけであります。昨年は150年を迎えました。先人達のDNAを皆さんに引き継いでいただきたいと思います。その先人達のDNAというのは何か。それは,欧米列強が日本に迫る中で,このままでは植民地化される,どうにかしなければいけない,つまり,先人達は,時代の先を読む力があったわけです。鹿児島から,この時代の大変革期の中で,その時代の先を我々が率先して読んでいかなければならない。そしてそれだけではなくて,志があったわけであります。是非皆さん,志を持っていただきたい。そして志があって,自信と勇気を持って一歩踏み出すわけです。つまり行動力が大事。考えるだけではなくて,それをどうやったら実現できるかという,率先して行動に移さなければならないということであります。そしてもう一つあったのは,ただ行動しただけではないわけであります。それは何があったか。時代の先を読んで,志を持って自信と勇気を持って行動に移す。そして,戦略があったわけであります。目的を達成するための戦略を持っていたからこそ,明治維新ということが成し遂げられたわけであります。
だから,この農業を含めて戦略的に今やっている。ただ輸出しても駄目であります。どういう戦略かと言うと,どこの国にどういうものを,どれだけ,どういうふうに売っていくか。この戦略を持って我々は今取り組んでいるわけであります。そして先ほど言いましたけれど,農業も時代が変化している。稼げる農業,それはスマート農業であります。お茶,御存じですかね。私は,実際に自分で見に行きます。災害が起こった時には,率先して見に行きます。そして何を言われているか,スピーディーに取り組むことが大事なんです。何事もそうですけど,時間をかければいいというものではない。スピーディーに結論を出してスピーディーに行動に移す,これが現代を勝ち抜くための知恵なんです。スマ-ト農業を見にいきました。お茶は,皆さん御存じのとおり,誰も乗っていない機械が自動でお茶を摘んでいるんです。将来的に自宅にいてパソコンを操りながら,そしてトラクターが自動で耕しながら,自動でドローンが農薬を散布する。いろんなことを含めてそういう時代がどんどんきます。そういうときにまず,「お金がありません」ということを私は言われました。なぜかというと,そういう機械を使って農業大学校で授業をやりたいと言ったら,「お金がありません」と言われました。どうすればいいか。知恵を絞ればいい。どういう知恵を絞ればいいかというと,それはいわゆる農業機械メーカー大手に無料で授業してくれ,無料で機械を使わせてくれという形の中でお願いしました。先行投資ということであります。そういうことでそれを実現しているわけであります。
そして,名前というのも大事です。御存じですかね,この間,大隅に日本を代表するトレーニング施設が完成しました。素晴らしい施設であります。最初に名前が来たときに,「アスリートトレーニングセンター大隅」。それで良いと思う方は何人いますかね。私は,即座にこれでは駄目だと言いました。なぜ駄目なのか。これだけ世界に通用する施設ができたのに,「アスリートトレーニングセンター大隅」でいいわけがないわけであります。なぜか分かりますか。世界に通用するためには何が必要か。それは「ジャパン」をなぜ付けないかということ。「ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅」であれば,「ジャパン」というのが付くことによって,世界から一流アスリートが来る。そして,陸上競技連盟にお願いして公認を取る。公認を取ることによって,そこで競技して出た記録は,世界の公認記録になるわけですね。そういうことも含めて,いろんなことをやっていかなければならない。ちょっとしたことかもしれないけれども,それが大きな成果を生むということにもなっていくわけであります。様々なことを含めて,いろんな時代は変化をしますけれども,前例がない,お金がない,そういうことでは駄目なんです。
そして,「もうそれは既にやっています。」という言葉も私は嫌いであります。なぜ嫌いかというと,既にやっているのに何で結果が出ていないんだと。結果が出ていれば,そういうことをやるようにと指示をするわけがないわけであります。だからこそ,どうやって結果を出していくかということも我々に本当に求められているわけです。それはなぜかというと,県民のためなんです。県民のために,いかに知恵を絞って,結果を出していくか。それが今,時代の変革期を生き抜くためには,必要なものなのです。それだけ,県庁職員の皆様方には,県民一人一人が期待をしているということであります。だから,一生懸命頑張っていかなければいけないということであります。私は「一生懸命」という言葉が大好きであります。とにかく,一生懸命,一生懸命頑張るということが大事なんですね。そういうことも含めて,皆さんと一緒に,この素晴らしい鹿児島でありますから,どうぞどうぞ一生懸命頑張っていただいて,素晴らしい鹿児島にしていこうではありませんか。
そして,いつも新しい職員の方々に,これだけ言葉を残しております。それは,まず皆さん方に今日この日に「夢」を持っていただきたいのです。鹿児島をどういうふうにすべきかという「夢」をまず持っていただきたいのです。私の夢は一つなんです。それは何かと言いますと,「鹿児島に生まれてよかった。鹿児島に住んでよかった。」,そう思える鹿児島を創りたい。それが私の夢であります。そして,「夢」を持ったら,「希望」を失ったら駄目なんです。いろんなことがあるでしょう。これから先,困難もあるかもしれません。そして失敗することがあるかもしれません。それはそれで良いのです。一生懸命やった上での失敗は良いのです。失敗して,それをその次にどうやって生かしていくか,これが大事なのです。エジソンも含めて,ノーベル賞受賞者もみんなそうです。失敗を繰り返しながら,最後は必ず結果を出して成功へと導いていくわけであります。だからこそ,どういう崖っぷちになろうがどうしようが,厳しい状況に置かれても,絶対にやり抜くんだという,絶対にあきらめない,必ずやるんだと「希望」を失わない。それが非常に大事であります。「希望」を持ち続けていただきたい。そして,先人達のように「勇気」を持って一歩を踏み出していただきたいのです。何かやろうとする時に,「これはもうできないな,無理だ」,そういうことではないのです。それでは何もできないわけであります。「勇気」を持って,一歩踏み出す。ありそうでないのは「勇気」なのです。でも,「勇気」を持って前へ前へ進んでいかなければ,時代の変革期を生き抜くことはできません。そしてもう一つ,日々のほほんとするのではなくて,クリエイション,クリエイティブという言葉がありますけど,「創造」であります。日々,創造を働かせて働かせて働かせて働かせて働かせて,それを実現するための勇気を持ってください。その根底にあるのが「夢」と「希望」であります。この4つの言葉を皆さんに送りたいと思います。
そしてもう一つ,「超えられない現実はない。」,この言葉を皆さんに覚えていただければと思います。超えられない現実はないのです。そういう思いで,皆さん一緒になって,このポテンシャル豊かな鹿児島を元気にしていきましょう。そして皆さんとともに,「鹿児島に生まれてよかった。鹿児島に住んでよかった。」,そういう鹿児島を創るべく,いつも「け死んかぎい」という言葉を使っております。け死んかぎい一生懸命取り組んでいきたいと思っておりますので,引き続き,新しい仲間の皆さん,一緒になって頑張っていこうではありませんか。そして鹿児島の県民が,非常に「鹿児島に生まれてよかった,鹿児島に住んでよかった。」,そう思っていただけるように,頑張っていこうではありませんか。よろしくお願いします。皆さんと一緒に,こうやって働けることを私は誇りに思います。一緒になって頑張ってまいりましょう。これから皆さん,よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

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