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更新日:2019年6月10日

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令和元年第2回県議会提案理由説明要旨

令和元年第2回県議会定例会の開会に当たりまして,当面する県政の諸問題の推移及び今回提案しております議案その他の案件につきまして,概要を御説明申し上げます。

まず,5月18日から20日の屋久島町での大雨の対応等について御報告申し上げます。
今回の大雨により,被災された方々に対しまして,心からお見舞い申し上げます。
屋久島本島では,この記録的な大雨により土砂崩れが発生し,登山客等314人が孤立しました。
県では,直ちに災害対策本部を設置し,速やかに被害状況の把握や孤立者の救助など応急対策について協議を行いました。
19日の朝,県警の機動隊や地元消防,地元警察と合同の救助チームにより捜索が開始され,災害派遣要請を行っておりました自衛隊の協力を得て,19日の夕方までに,孤立した314人全員を無事救出したところであります。
今回,迅速な救助活動に格段の御協力をいただいた県警察に対し,感謝申し上げますとともに,消防,自衛隊,海上保安庁などの御支援,御協力をいただいた皆様に対しましても,心から感謝を申し上げる次第であります。
20日には屋久島本島,21日には口永良部島の被災状況の視察を行い,屋久島では,県道屋久島公園安房線の荒川三叉路付近において,道路の複数箇所が土砂で塞がれている状況を現場で確認し,世界自然遺産屋久島の道路が,一日も早く,以前のように利用できるよう,スピード感を持って対応するよう指示したところです。
その後,崩土の除去や路肩の補強などの復旧作業を行い,5月31日には通行止めを解除したところであります。
引き続き,世界自然遺産の島「屋久島」へ,観光客の皆さんが,安心して訪れていただけるよう,地元と一体となって,環境整備に努めるとともに,復旧の状況や宿泊・観光施設の状況等について正確かつ適切な情報発信を行うなど誘客対策に全力で取り組んでまいります。
全国では,登下校時などに,幼い子ども達の命が奪われるという,大変痛ましい事件,事故が発生しております。
このため,県では,子どもの安全対策について,5月30日に,公安委員会及び教育委員会と連名で共同メッセージを発出するとともに,今月6日に,教育,警察等の関係機関をはじめ,子どもの見守り活動に取り組んでいる地域団体等の参加もいただき,「子ども安全対策会議」を開催したところであります。
この中でいただいた様々な御意見を踏まえ,今後とも,関係機関・団体相互の緊密な連携のもと,登下校時などにおける子どもの安全確保に取り組んでまいります。
この鹿児島の未来を担うのは,子ども達です。人口減少,子どもの数の減少に少しでも歯止めをかけることが必要であります。結婚,妊娠・出産の希望がかない,県内どこに住んでいても安心して子どもを産み育てられる環境をつくるため,切れ目の無い支援が重要であります。
また,高齢者の皆さんが,住み慣れた地域で,健康でいきいきと安心して暮らしていけるようにしなければなりません。
この子育て支援と高齢者の生き生き支援については,私の重点施策の2本柱として,引き続き積極的に,重点的に,力を入れて取り組んでまいります。
今年は,島津義弘公没後400年の年であり,また,ラグビーワールドカップ2019や全国高等学校総合体育大会,第40回の節目を迎える霧島国際音楽祭など,県内外で様々なイベントが開催されます。
県としては,このようなイベントを活用した誘客に積極的に取り組むとともに,来年の燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会の開催や奄美の世界自然遺産登録なども見据えて,引き続き,関係機関・団体と一体となり,オール鹿児島で,より効果的なプロモーションを実施するなど,戦略的な取組を展開してまいります。
また,「健康・癒やし・長寿」に有益な地域資源,いわゆる「鹿児島のウェルネス」の活用については,本年3月に,「鹿児島のウェルネス」に恵まれた,魅力溢れる鹿児島にふさわしいロゴマークを全国197作品の応募の中から決定しました。
今後,このロゴマークを県の事業やイベントなどで活用していくほか,民間等の取組でも積極的に活用していただき,オール鹿児島で「ウェルネスかごしま」をどんどん発信するとともに,地域資源の付加価値を高め,本県の魅力・イメージの向上につなげてまいります。
和牛日本一の鹿児島黒牛や,かごしま黒豚,ブリ,カンパチなどの素晴らしい農林水産物に恵まれた鹿児島にとって,生産基盤の強化など「守り」を固めながら,この素晴らしい素材を世界に向けて打って出る「攻め」の展開につなげていくことが重要であると考えております。
国際化の進展を踏まえつつ,農林水産物輸出促進ビジョンに基づき,アジアやアメリカ,EUなどの重点国・地域等に対して,オール鹿児島で,牛肉や豚肉,お茶,さつまいも,養殖ブリなど重点品目の輸出拡大に向けた取組を進めてまいります。
一方で,本県では,少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少に加え,就職に際して,若年層の県外流出に歯止めがかからず,雇用情勢の好転も相まって,各種産業を担う人手不足が顕在化してきております。
このため,県では,今年度新たに「かごしま故郷(ふるさと)人財確保・育成プロジェクト」を立ち上げ,中長期的な観点から,ふるさと鹿児島の人材確保・育成に努めていくこととしております。
4月22日には,推進本部会議を開催したところであり,今後,経済界や関係団体等とも連携し,オール鹿児島で取り組んでまいります。
また,4月9日には,ベトナム・ハイズオン省の最高指導者であるヒエン党書記をはじめとする訪問団が来鹿され,ベトナムからの外国人材受入れや農業分野での技術協力などについて意見交換を行い,今後の連携協定の締結に向けて作業を進めることで合意したところです。
秋には訪問団を結成し訪越するなど,県内外国人労働者数が最多であるベトナムとの関係強化に努めてまいります。
こうした取組を通じて,経済成長や県勢の発展に資する施策を積極的に推進するとともに,元気な鹿児島,どこよりも幸せを実感できる鹿児島を実現し,更なる県民福祉の向上につなげていくという好循環をつくってまいりたいと考えております。
「鹿児島に生まれて良かった。鹿児島に住んで良かった。」そう思える鹿児島を目指し,各種施策に全力で取り組んでまいります。
県議会の皆様方のお力添えを賜りますよう,なにとぞよろしくお願いいたします。

次に,最近の県政の展開の中で主な事項について御報告申し上げます。

(誰もが個性と能力を発揮し活躍できる社会の実現)
高齢者の生き生き支援については,高齢者の自主的な健康づくりや社会参加活動などの互助活動にポイントを付与する制度について,今年度から新たに,子育て支援活動に対するポイント加算を設け,高齢者の生きがいづくりや高齢者の子育て支援活動を更に促進してまいります。
また,昨年度の県有の常設展示施設の入館・入園料の無料化については,当初の予想を上回り,前年度比3千人増の1万8千人の高齢者の方々に御利用いただいており,御好評をいただいているところです。今後とも,高齢者の積極的な外出を更に促進してまいります。
障害者スポーツの振興と社会参加の促進については,5月12日と19日の両日,白波スタジアム等において第13回県障害者スポーツ大会を開催し,約1,000人の選手が日頃の練習の成果を発揮されました。
令和2年に本県で開催される第20回全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」に向けて,障害者スポーツの普及・拡大に努め,参加選手の確保・育成を図ってまいります。

(地域を愛し世界に通用する人材の育成と文化・スポーツの振興)
いじめ再調査については,去る3月27日に再調査委員会における調査結果の報告がなされ,5月の臨時会において議会へ報告したところでございます。
再調査報告書においては,学校において,いじめを受けていたことを認定するとともに,いじめを中心とする学校における事情が自死に大きな影響を与えたと認定されたところです。また,学校の対応についても厳しい指摘がなされております。
報告書は,再調査委員会において,丁寧な調査が行われ,慎重に検討した結果であり,重く受け止めております。
今後,再調査委員会の調査結果や提言を踏まえて,専門家の御意見を伺うとともに,御家族の御意見を伺いながら再発防止策を検討してまいります。検討に当たっては,知事部局が事務局となって対応していきたいと考えております。
来る7月14日は,初めての「県民の日」となります。「県民の日」は,鹿児島の歴史や文化などを見つめ直し,その素晴らしさを生かしながら,鹿児島をもっと元気にし,次代を担う子ども達につないでいく,それを県民一人ひとりがともに考える日になってほしいと願っております。
当日は,鹿児島の次世代を担う多くの子ども達を招待し,制定後初めての記念式典を開催します。また,この式典においては,3月に制定いたしました「鹿児島県名誉県民条例」に基づき,初の名誉県民の称号を稲盛和夫氏に贈りたいと考えております。併せて,県有の常設展示施設の入館・入園料の無料化などを実施することとしております。
これらの取組を通じまして,全ての県民が,郷土に対する理解と関心を深め,自信と誇りを持つとともに,これからの鹿児島の在り方を考えていただく日となりますよう,着実に準備を進めてまいります。
今年で第40回の節目を迎える霧島国際音楽祭については,記念の回にふさわしい世界的に著名な音楽家や多数の受講生を迎え,7月18日から,みやまコンセールを中心に,離島を含む県内各地で多彩なコンサートなどを実施します。
今年は,音楽祭として初の試みとなる音楽と映像作品が融合する「アニバーサリー・ガラコンサート」や霧島国際音楽祭inアートの森をはじめ,第40回記念にふさわしいプログラムの実施により,国内外から多くの皆様に御来場いただけるよう,全力で取り組んでまいります。
歴史資料センター黎明館については,明治維新150周年を記念した2つの企画特別展の開催などにより,平成30年度の入館者数が昭和58年の開館以来過去最高となる39万4千人を記録したところであります。
また,平成29年度から進めてきた常設展示のリニューアルについては,現在行っている明治維新期の鹿児島の功績に係る展示の充実や,明治日本の産業革命遺産に関する展示スペースの新設など,全ての工事が完了して,7月19日にリニューアルオープンすることとしております。
鶴丸城御楼門の建設については,今月から,柱や梁,屋根などの組み立てを開始し,7月29日に上棟式を執り行うこととしております。
また,御楼門完成に向けた機運の醸成を図るため,新たな取組として,県民や観光客の皆様が工事の様子を見学できるよう専用通路の設置を行うこととしております。
今後とも,鹿児島の新しいシンボルとなるよう,令和2年3月の完成に向け,官民一体となって,着実な建設に努めてまいります。
本県の文化財である鶴丸城跡と県内各地に残る武家屋敷群「麓」をテーマとした「薩摩の武士が生きた町」が,5月20日に文化庁の「日本遺産」に認定されました。
このことは大変喜ばしいことであり,日本遺産の魅力の発信を通して,観光振興に資する文化財の更なる活用に努めてまいります。
令和2年に本県で開催される第75回国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」と第20回全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動かごしま大会」については,両大会を全国に周知し,更なる両大会の開催気運の醸成を図るため,日本スポーツ協会の承認を得た公式ポスターを,先日より各都道府県や県内の各所に配布したところでございます。
国体の会場地市町村においては,本年4月から,競技別リハーサル大会を順次開催しているところであり,県では,これらの取組が支障なく,円滑に行えるよう,会場施設の整備に加え,新たに競技運営等に係る支援を行うこととしております。
全国障害者スポーツ大会については,5月17日に,選手の介助を行う選手団サポートボランティアに御協力いただく17の大学・短大・医療福祉系専修学校を委嘱したところでございます。
今後とも,残された時間の中で,両大会の成功はもとより,鹿児島の多彩な魅力を全国に発信する大会となるよう,また,子ども達の記憶に残る大会となるよう,引き続き,市町村や関係団体と連携しながら,開催に向けた準備を着実に進めてまいります。
また,かごしま国体での天皇杯・皇后杯獲得に向け,更なる競技力の向上を図りながら,各競技団体等と連携した取組を積極的に推進してまいります。
来る7月に,全国高等学校総合体育大会「感動は無限大部九州総体2019」が開催されます。本県では総合開会式と6競技7種目が実施されることとなっており,総合開会式では「南部九州から世界へして未来へ」をテーマに,県内の高校生が鹿児島ならではの演出やおもてなしで,全国から訪れる選手や役員等大会関係者,招待者をお迎えいたします。
本県高校生の活躍を期待するとともに,全国に向けて鹿児島の多彩な魅力を発信できるよう,オール鹿児島で大会を大いに盛り上げていきたいと考えております。
来年4月28日,29日に本県で実施される2020年の東京オリンピック聖火リレーについて,東京2020大会組織委員会から,今月1日に,聖火リレーのルート及び聖火ランナー募集の概要等が発表されました。
県内ルートについては,県及び県議会等で構成する鹿児島県実行委員会において,組織委員会から提示された細部にわたる条件の中で,なるべく多くの県民の皆様に聖火リレーに参加いただきたいと考え,作成したものであり,今回,組織委員会及びIOCに承認されたところです。
聖火リレーについては,特に次世代を担う子ども達に数多く参加してもらい,県全体が盛り上がり,その風景が子ども達の記憶に残るものとなるよう,引き続き,準備を進めてまいります。

(結婚,妊娠・出産,子育ての希望がかなう社会の実現)
喫緊の課題である産科医の確保については,鹿児島大学と連携し,本年度は産科医が不足する地域の中核的病院への産科医派遣を1名増員したところであり,今後とも関係機関と一体となって,総合的な医師確保対策に努めてまいります。
働き方や暮らし方に合わせて,親が安心して仕事と子育てを両立できるよう,保育環境の充実を図ってまいります。
このため,今年度から新たに,県内の保育士養成施設の学生を対象とした保育士修学資金貸付制度を創設し,今月から募集を開始いたしました。
今後とも,関係機関と一体となって,県内の保育士の確保・定着に努めてまいります。

(健康で長生きできる社会の実現と良質な医療の確保)
医師の確保対策については,極めて医師確保が困難な状況にある地域に対し,平成27年度から地域枠医師の配置を始めたところであり,本年度は昨年度の2倍を超える17名を,瀬戸内へき地診療所や,地域の中核病院である県立大島病院など12箇所に配置することとしたところであります。
また,初期臨床研修医については,3年連続で100名を超える103名を確保したところであり,今後とも,関係機関と一体となって総合的な医師確保対策に努めてまいります。
歯科保健対策については,歯と口腔の健康づくりを総合的に推進するため,5月27日に口腔保健支援センターを設置したところであり,関係機関と連携を図りながら,市町村等への専門的な支援等に取り組んでまいります。

(豊かな自然との共生と地球環境の保全)
奄美の世界自然遺産登録については,自然環境の保全と利用の両立を図るため,奄美大島の金作原や徳之島の林道山クビリ線において,認定ガイドの同行などを内容とする利用ルールの試行を開始するなど,昨年5月のIUCNの勧告等を踏まえた取組を進めているところです。
今後とも,国,沖縄県,地元市町村等と連携を図りながら,本年夏から秋頃にかけて予定されているIUCNの現地調査に適切に対応するなど,来年夏の登録に向けて全力で取り組んでまいります。
再生可能エネルギーについては,口之島・中之島周辺海域の海洋再生可能エネルギー実証フィールドにおける約1年間にわたる海流発電の長期実証試験に向けて,その関連工事が6月下旬に着手される見込みです。
県としては,引き続き,再生可能エネルギーの供給においてトップクラスとなる「エネルギーパークかごしま」の実現を目指してまいります。

(安心・安全な県民生活の実現)
今年も,既に梅雨期に入っており,これから秋口にかけて集中豪雨などによる災害が発生しやすくなってまいります。
県としては,平成31年3月に改定された国の「避難勧告等に関するガイドライン」による運用を適切に行い,防災対策に全力を傾注してまいります。
県民の皆様におかれましても,日頃から危険箇所や避難場所,避難経路を確認し,災害時には早めの避難に心がけていただくなど,備えに万全を期していただくようお願い申し上げます。
原子力については,県民の安心・安全が一番だと考えており,防災対策の更なる充実・強化に取り組んでいるところです。
3月27日に開催した県原子力安全・避難計画等防災専門委員会においては,安全性・信頼性向上への取組に係る進捗状況や火山灰シミュレーションなどについて九州電力から報告がなされ,県からは,原子力防災訓練と避難時間シミュレーション結果について説明を行いました。これを受け,委員からは,火山灰シミュレーションの考え方や放射線に関する知識の普及啓発について意見が出されるなど,活発な議論がなされたところです。
 今年度も,様々な観点から川内原発の安全性などについて議論いただきたいと考えております。
防災対策については,専門委員会や原子力防災訓練の反省会での意見,避難時間シミュレーション結果などを踏まえ,防災対策の充実に向けた検討を行うとともに,防護資機材の整備,モニタリング体制の充実などにも取り組むこととしております。
いずれにしましても,防災に完璧や終わりはありません。引き続き,県民の安心・安全を確保する観点から,川内原発に係る防災対策の充実・強化に全力で取り組みながら,本県の多様で豊かな自然を活用し,再生可能エネルギーを推進することで原発に頼らない社会づくりに向けた歩みを少しずつ進めてまいりたいと考えております。

(暮らしが潤い世界につながる県土の創造)
高規格幹線道路については,東九州自動車道の県境から志布志市夏井間を含む油津・夏井道路について,本年度,新規事業化され,本県域の高規格幹線道路は全区間において,整備が進められることとなったところであります。
地域高規格道路については,都城志布志道路の宮崎県金御岳インターから末吉インター間及び有明東インターから志布志までの区間について,令和2年度の供用を予定しているところであります。
今後とも,高規格幹線道路や地域高規格道路の早期供用に向け,国と一体となって引き続き整備に努めてまいります。
指宿有料道路については,10月からの消費税引上げに伴い,料金改定したいと考えております。Ⅱ期区間である谷山インターから頴娃インター間の料金については,現在,大型車は2,270円,普通車は630円となっておりますが,バスなど大型車も含め全車種・全区間一律上限ワンコインの100円とし,利用しやすい料金としたいと考えており,関連する議案を今議会に提出しているところであります。
Ⅱ期区間の大幅な料金引下げにより,地域の活性化や産業・観光振興が一層図られるとともに,同区間はもとより,Ⅲ期区間の利用促進にもつながるものと期待しております。
鹿児島空港の国際化促進については,上海線において,中国東方航空が,7月1日から9月30日までの間,臨時便を週1便運航することとなったところであります。
同社に対しては,一昨年来,私が直接増便を要請してきたところであり,期間中の運航便数は週3便となります。
また,香港線においては,香港エクスプレスが8月6日から週6便に増便し,香港航空と合わせて週13便となるところであります。
県としては,引き続き,イン・アウト双方の利用促進策等を通じて,鹿児島空港における国際定期路線の維持・拡充に取り組んでまいります。

(個性を生かした地域づくりと奄美・離島の魅力の発揮・振興)
奄美群島の振興については,令和5年度まで延長された「奄美群島振興開発特別措置法」の趣旨や国が策定した奄美群島振興開発基本方針,地元の意向などを踏まえた新しい「奄美群島振興開発計画」を策定したところであります。
県としては,国や市町村等と連携し,奄美群島の自立的で持続可能な発展が図られるよう努めてまいります。
離島の振興については,特定有人国境離島地域における航路・航空路運賃の低廉化や輸送コスト支援などを着実に実施してまいります。また,自然条件等が特に厳しい離島地域における特定離島ふるさとおこし推進事業などを実施し,離島地域の活性化に取り組んでまいります。
私は,知事就任以来,「県民が主役の県政」を実現したい,県民の生活を少しでも良くしたい,そういう思いで走り続けよう,そう決意し取り組んでまいりました。
4月30日に十島村,5月3日に三島村において,「知事と語ろう車座対話」を開催いたしました。
十島村については,島民が暮らす7島全てを,三島村については3島全てを訪問し,各地域の自治会長をはじめ,農業や漁業,福祉など各分野に携わっている方々と意見交換を行い,離島における農畜水産業の振興や子育て支援,医療体制の充実など,実際に現地に行かなければ分からない,身近な生活に密着した様々な御意見をたくさん伺いました。
このほか,今回の車座対話に併せて,各島で様々な交流をさせていただき,村長をはじめ多くの村民の方々と,十島村,三島村の将来についてじっくり語り合うことができました。
さらに,農家や水産加工業者など,現地で頑張っておられる方々を訪問させていただき,三島村の黒島においては,村営の焼酎蔵を視察し,現状を説明いただき,今後どのように発展させていくべきかということも語り合うことができました。
各島の訪問に際しては,大変な歓迎をいただいたところであり,村長さん方をはじめ両村の住民の方々からの温かいお心遣いに,心から感謝申し上げる次第であります。
今後とも,多くの現場を訪れて,県民の皆様の声を県政に反映させてまいりたいと考えております。

(人・モノ・情報が盛んに行き交う「KAGOSHIMA」の実現)
「明治日本の産業革命遺産」については,近年増加している外国人観光客に県内構成資産を英語でわかりやすく説明するため,「鹿児島県世界文化遺産地域通訳案内士」制度を新たに創設したところです。
今後とも,普及啓発や情報発信に取り組み,価値あるこの遺産群を,次の世代に継承し,地域の発展に生かしてまいります。
鹿児島港本港区エリアまちづくりについては,「来て見て感動する観光拠点」の形成を図るため民間事業者を公募することとしており,公募に当たって専門的な観点から支援を行う事業者を募集し,5月に最優秀提案者を選定したところであります。
現在,6月中の契約締結に向けて手続を進めており,契約締結後は,委託先の支援を受けながら,公募要項の作成など事業者公募に必要な準備を進めてまいります。
「ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅」については,4月から供用を開始し,すでに,5月までの2カ月間で,県内外の実業団や県内の中学・高校の陸上部による合宿等により,約6,300人の御利用をいただきました。
また,5月に開催された世界リレー2019横浜大会への参加のため,本センターで事前合宿を行ったトリニダード・トバゴのチームが,男子4×400メートルリレーにおいて,見事金メダルを獲得したところであり,本センターが,「ジャパン」の名にふさわしい,まさに日本を代表し,世界に通用する施設であることが証明されたものと考えております。
5月16日に,本県選出の国会議員の皆様などの御協力により,東京の自民党本部前広場において,「鹿児島物産展」を初めて開催しました。当日は,多くの来場者で賑わったところであり,日本一の「鹿児島黒牛」や「カンパチ」をはじめとした農畜水産物や世界に誇る伝統的工芸品などをPRし,大変な御好評をいただいたところです。
特産品の振興については,3月2日に東京の「かごしま遊楽館」に将棋の羽生善治九段をお招きし,本場大島紬の着物と羽織の贈呈式を行い,本県の伝統的工芸品の魅力を発信したところであります。
引き続き,関係団体と密接に連携しながら,国内外を問わず,農林水産物をはじめとした県産品の販売促進や輸出促進,ブランド力向上を図ってまいります。

(革新的技術の導入と競争力のある産業の創出・振興)
企業立地の推進については,昨年度は,国内・県内経済の回復基調を背景に食品や電子・機械関連企業などを中心に,42件の立地が決定したところであります。今後とも,鹿児島の特性を生かした企業誘致の展開に努めてまいります。
スマート農業の推進については,国が公募していたスマート農業加速化実証プロジェクトに,ロボット技術を活用した茶の摘採機,ハウス内環境の自動制御システムなど,九州では最多の5件が採択されたところであり,また,県においても,本年度「生産性を飛躍的に向上させるスマート農業推進事業」を創設し,県内各地で革新技術の導入実証を進めることとしております。
今後とも,これらの取組を通じて,スマート農業の研究開発,普及に努め,稼げる農業の実現を目指してまいります。
昨年4月の硫黄山噴火に伴い,伊佐市,湧水町の川内川を水源とした水田農業を営む地域においては,昨期の水稲作付けを中止するという重い決断をされましたが,伊佐市においては,川内川の水質改善を受け,今期の川内川からの取水を再開したところであります。
県としては,取水再開にあたり,同市における今期の水稲作付けに支障を来さないよう,同市から要請のありました水質監視装置と取水ゲートの自動化の整備を行ったところであります。
一方,湧水町においては,今期の川内川からの取水を行わない方針を決定し,代替水源が確保できない水田においては,水田活用の直接支払交付金等を活用しながら,飼料作物など代替作物の作付けを行うこととしております。
県としては,代替作物の作付けが可能となるよう,湧水町から要請のありました排水不良田の汎用化に向けた暗渠排水を整備することとしています。
今後とも,地元の意向に寄り添いながら,農家の皆様が安心して営農を継続できるよう,全力で支援してまいります。
林業の振興については,中・長期的な展望に立った本県の森林・林業・木材産業の目指すべき姿とその実現に向けた施策の推進方針等を示した「鹿児島県森林・林業振興基本計画」を本年3月に改定したところであります。
また,4月から市町村が仲介役となり,森林所有者と林業経営者をつなぐ森林経営管理制度が施行されたところであります。
県としては,国や市町村,関係団体などと連携を図りながら,多様で健全な森林づくり,林業の成長産業化に取り組むとともに,新たな制度が円滑に進むよう,市町村を支援してまいります。
水産業の振興については,海外で評価の高い人工種苗を活用した養殖ブリの輸出促進を図るため,昨年4月に開所したブリ人工種苗生産施設を活用し,今年度から,人工種苗の供給を開始することとしております。今後とも,輸出拡大に向けて関係団体等と一体となって,積極的に取り組んでまいります。

(ライフスタイルをデザインできる働き方の創出)
県内の雇用情勢については,4月の有効求人倍率が1.37倍であるとともに,平成31年3月新規学卒者の就職内定率も,高校,短大,大学ともに高水準で推移しているところです。
県としては,4月に「高校等に対する県内企業の魅力説明会」を実施したほか,県内外における就職面接会,合同企業説明会を開催することとしております。また,今年度においては,Webサイト「かごJob」の機能充実,県内企業の採用力及び若年労働者の定着力の向上を目的とした「採用力・定着力向上セミナー」なども行うこととしております。
今後とも,国や関係機関と連携しながら,新規学卒者をはじめとした若年者の県内定着の促進に努めてまいります。
働き方改革の推進については,県内企業の取組を促進するため,長時間労働の縮減や女性の活躍推進などに積極的に取り組んでいる7社を「かごしま『働き方改革』推進企業」として認定したところです。
また,4月に施行された働き方改革関連法も踏まえ,労働環境改善に向けた実践講座の開催や,意欲ある中小企業へのアドバイザー派遣などにも取り組むこととしております。

(持続可能な行財政運営)
さて,我が国経済は,輸出や生産の弱さが続いているものの,緩やかに回復しております。
また,先行きについては,当面,弱さが残るものの,雇用・所得環境の改善が続く中で,各種施策の効果もあり,緩やかな回復が続くことが期待されますが,通商問題の動向が世界経済に与える影響に一層注意するとともに,中国経済の先行き,海外経済の動向と政策に関する不確実性,金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるところであります。
県内経済については,有効求人倍率が高水準で推移し,緩やかな回復を続けているところであります。
一方で,国・地方を通じた厳しい財政環境の中,国においては,「新経済・財政再生計画」において,経済再生と財政健全化の双方の実現を目指すことを基本的な考え方として,国・地方を合わせた2025年度の基礎的財政収支の黒字化を目指すという財政健全化目標を設定し,目標達成のため,歳出改革等に着実に取り組むこととしております。
さらに,本県においては,扶助費が増加傾向にあることや,公債費が高水準で推移すると見込まれることなどを勘案いたしますと,今後とも一層厳しい財政状況が続くものと考えられます。
このようなことから,持続可能な行財政構造を構築するため,令和元年度においても引き続き,行財政改革推進プロジェクトチームを中心として歳入・歳出両面にわたる徹底した行財政改革に取り組むこととし,4月23日に第1回目の会合を開催したところであります。
県としては,景気回復の動きが確実なものとなり,地域経済の活性化と雇用の安定・確保が図られるよう,国,地方を挙げて取り組んでいる地方創生にも引き続き取り組みつつ,「かごしま未来創造ビジョン」で示す将来像の実現に向けて,各種施策に全力で取り組んでまいります。
県議会の皆様方をはじめ,県民の皆様方の御理解と一層の御支援を心からお願い申し上げます。

以上,最近の県政の展開の主な事項について申し上げましたが,今回提案しております議案は,「鹿児島県名誉県民の選定について同意を求める件」など,条例案8件,その他の議案8件,報告2件となっております。
なにとぞよろしく御審議の上,議決していただきますようお願い申し上げます。

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