更新日:2007年12月5日

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2 国土保全施設の整備

 離島は,海に囲まれ地形も一般に急峻であり,更に本県の場合は台風常襲地帯でかつ冬期の季節風の影響を強く受ける。また,集落は長い海岸線に並行した狭隘な後背地に形成されていることが多いことから,高潮,侵食等を受けやすい。
このように,本県離島は自然条件等から災害を受けやすい環境下におかれているため,従来から治山,治水,海岸等の国土保全事業を積極的に推進している。

(1) 河川

離島の河川は,平成15年3月現在,2級河川が26水系27河川,97km,準用河川が56水系77河川,157km指定されている。これらの河川は,いずれも小河川のため出水が早く,台風や梅雨時期の集中降雨時には急激な増水などにより多くの被害を受けている。
これまで,これらの河川の改修を必要とする区間69kmのうち,人家周辺,その他公共施設に関連した箇所の改修を進めてきたが,その整備率は平成14年度末で64.6%であり,今後なお改修の促進を図る必要がある。

河川の整備状況(単位:km,%)
        
区     分 
      
離 島 名 
   
水系数
   
河川数
    
延 長
要改修
延長 A
 改  修  率
延長 B 率B/A
         

平成4年度末
甑   島     4    4    4.9    4.9   3.4   69.4
種 子 島    13   13   55.7   52.7  16.7   31.7
屋 久 島    9   10   35.1    8.4   5.7   67.9
合   計    26   27   95.7   66.0  25.8   39.1
        

平成14年度末
甑   島    4    4    4.9    4.9   4.9   100.0
種 子 島    13   13   56.8   52.7  31.8   60.3
屋 久 島    9   10   35.1   11.6   8.0   69.0
合   計    26   27   96.8   69.2  44.7   64.6
平 成 14 年 度 鹿児島県全体   163   459 2,472.6 1,913.4 849.9   44.4
(注)改修済延長は,一定計画に基づき施設の完備しているものである。

(2) 砂防

本県の離島は背後に急崖地を控え,平坦性に乏しく,狭隘な扇状地形上に小集落が存在し,生活が営まれている。この中を急流で流路延長の短い渓流が,海へ一気に流れるといった地形が多く,また,本県特有の崩壊をおこしやすい地質を多く有する特殊土壌地帯に加え,年間を通じて降雨が多く,毎年襲来する台風の常襲地帯と相まって,地理的にも自然的にも厳しい条件下におかれている。
平成14年度末における土石流危険渓流197渓流のうち整備渓流は63渓流に過ぎず,その整備率は32.0%と低く,今後その整備の促進を図る必要がある。

(3) 治山

県内の離島地域は,地形が急峻で台風や季節風等の気象影響を受けやすく,山地に起因する災害発生の可能性を多く有しており,また,水源地域の流域森林が小規模であることなどから生活用水等の水不足が生じやすい状況にある。
このため,荒廃森林・渓流の復旧及び山地災害の未然防止を図るため,復旧治山事業や予防治山事業等を積極的に実施している。この結果,山地災害危険地区における治山事業実施箇所は,平成4年度末の248箇所に対し,平成14年度末は316箇所に増加し,下流の農地や人家・公共施設等の保全を図っている。
しかしながら,平成14年度末現在,山地災害危険地区の未着手箇所が249箇所あることから,危険地の整備を積極的に図るとともに,海岸線における防災林の造成,水源地域の森林整備,生活周辺の森林整備等も引き続き実施し,安全でうるおいのある住みよい地域づくりに努めて行く必要がある。

山地災害危険地の治山事業実施状況 (単位:箇所,%)

区  分 
平 成 4 年 度 末 平 成 14 年 度 末
危険箇所数 着手済 未着手 着手率 危険箇所数 着手済 未着手 着手率
    
山腹崩壊
  (4,845)
254
(2,437)
126
(2,408)
130
(50.3)
49.6
  (6,501)
258
(3,749)
147
(2,752)
111
(57.7)
57.0
    
地すべり
    (9)
0
  (2)
0
  (7)
0
(22.2)
0.0
    (9)
0
  (2)
0
  (7)
0
(22.2)
0.0
崩  壊
土砂流出
  (2,666)
273
(1,354)
122
(1,312)
151
(50.8)
44.7
  (2,998)
307
(1,696)
169
(1,302)
138
(56.6)
55.0
    
計  
  (7,520)
527
(3,793)
248
(3,727)
281
(50.4)
47.1
  (9,508)
565
(5,447)
316
(4,061)
249
(57.3)
55.9
( )書きは,県計である。

(4) 海岸

これまで海岸保全事業では,毎年,台風や冬期波浪による越波・侵食の被害を受けている海岸について護岸,離岸堤などの海岸保全施設を設置するとともに,既設の海岸保全施設でその機能が著しく低下したもの,改良の必要のあるものについて護岸工及び海岸環境整備事業等も実施した。

海岸整備状況(単位 m,%)
   
区    分
海 岸 保 全
区 域 指 定
海岸保全
区域要指定
延 長 A
海岸保全施設整備済(有効延長)
平成4年度末 平成14年度末
箇所数 延 長 延長 B 率B/A 延長 C 率C/A
建 設 海 岸
港 湾 海 岸
漁 港 海 岸
農 地 海 岸
   29
39
36
18
 34,324
38,865
36,892
5,987
   34,884
41,368
38,894
5,987
 12,808
24,574
33,591
5,392
  36.1
59.4
86.4
90.1
 15,814
26,630
35,910
5,392
   45.3
64.4
92.3
90.1

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