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更新日:2009年4月10日

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桜島降灰による農作物等の被害対策について

 
  1. 農作物や被覆施設に付着した火山灰は,できるだけ早めに水で洗い流す。
  2. 水のない場所での作物及び被覆施設は火山灰を払い落す。
  3. 収穫期の茶については,十分に洗い流す。

(園芸共通)

  1. ハウス内の光線透過量は,被覆資材面に100g/m2の積灰があると約30%,200g/m2では約20%に減少する。
  2. 被覆資材面の除灰には,高圧の散水が最も効果的である。
  3. 除灰のための散水器具は,移動式ハローレインガン又は固定式の改良スプリンクラーヘッドを装置したスプリンクラーが適当である。
  4. 散水は,500g/m2の降灰量に対して,ハローレインガンでは35mmh圧で3t/10a,改良スプリンクラーヘッドでは6分間で4t/10aの散水が必要である。また,水資源の開発,確保は積極的に行う。
  5. 被覆資材面に残る微細な火山灰は,洗剤液の散布によっても除灰できないため,布等で拭き取る必要がある。硬質板を用いた場合は,散水で微細な火山灰も洗浄することができる。

(野菜)

1 露地栽培の対策

(1)風向の季節性を十分に考慮し,降灰量の多い時期の作付けを避ける。
(2)作物体の除灰は,振動・払い落し,散水器機,露地野菜洗浄機による洗浄等の方法で降灰後速やかに行う。散水の場合は,十分な水量を用いる。
(3)育苗期は,トンネルによる被覆保護を行う。
 被覆資材は,防塵塩化ビニール又はポリオレフィン系フィルムとする。高温期の育苗ではネット等での遮光やトンネル接地面を開いて換気するなど昇温抑制を図るとともに,かん水に留意する。
(4)火山灰等による被害が大きく回復が困難な場合は,生育期間の短い種類を選んでまき直しをおこなう。

(花き)

1 育苗期

(1)育苗は,対策の負担軽減のため共同育苗施設利用による共同作業,共同管理をすすめる。
(2)育苗ハウスの被覆資材に付着する火山灰を速やかに洗い流し,光線の透過促進をはかり,健苗を育成する。

2 生育・開花期

(1)火山灰の直接的被害を回避するため,露地栽培から施設栽培への転換をはかる。
(2)ハウスの被覆資材面に付着する火山灰は,速やかに洗い流し,光線の透過促進をはかり,品質低下を防ぐ。
(3)ハウスの被覆資材面の除灰作業に量の水を使用する場合は,ハウス内外の排水に留意する。

(花木)

1 除灰のための散水施設を設置し,3~6月の新梢伸長期を中心に,降灰の都度ハローレインガン等による洗浄を行い,葉焼け及び,落葉被害を防止する。

(果樹共通)

火山灰による日照不足,ビニールの破損等を防止するため,努めて除灰を行う。
 

(常緑果樹(かんきつ))

1 樹体

 降灰量の多い場合は枝折れ,枝裂け等を起したり,葉や果実のヤケ等も進行するので,早急に樹上の火山灰を払い落すか,散水によって洗い落とす。
 落葉が著しい場合は,白塗剤の塗布など日焼け防止につとめるとともに,発生してくる新梢の病害虫防除を徹底し,液肥の葉面散布を行うなど樹勢の回復に努める。

2 果実

 収穫直前に被害を受けた場合には,傷の癒合をまって(15~20日)収穫する。
 樹上に火山灰がある場合には,果皮が傷つきやすいので,散水除灰後に収穫を行い,取り扱いはていねいにする。
 果実腐敗防止剤を必ず散布する。

(ビワ)

1 樹体

(1)樹上の火山灰は,払い落とすか水洗いする。樹勢の低下を防ぐため,病害虫の防除を徹底し,特に,灰斑病等による落葉は影響が大きいので注意する。白紋羽病が発生しやすいので,樹勢維持に努めるとともに早期発見により,土壌施用等による薬剤防除を的確に行う。
(2)せん定,芽かきが過度にならないように誘引を十分行って着葉数の増加を図る。7月頃までに被害を受けた場合は,夏芽が多く発生するので,早めの芽かきにより枝を整理し充実を促す。
(3)着果過多は樹勢への影響が大きく,肥大・品質も劣るので確実に摘房を行う。

2 果実

(1)防寒をかねて果房を木毛で被覆し,さらに紙片または古紙等で火山灰除けを行う。
(2)火山灰や火山ガスにより袋が弱り,破袋しやすくなるので,紙質の選定に留意する。

3 施設栽培

(1)火山灰には比較的強いものの,火山ガスを伴った場合には被害を受けるので,火山ガス被害の多い地域では,寒害防止をかねて被覆保護栽培を実施する。
(2)被覆保護施設の設置については,カンキツ類と同様であるが,降灰下の条件を考慮して,換気扇,加温機の導入などに努める。
 

(茶)

1 摘採前

(1)適採時の茶葉に火山灰の付着がある時は,降雨を待ち雨水により洗い流してから摘採する。
(2)降雨を待てない場合は,手箒や露払いブロアー等で払い落としてから摘採する。
(3)摘採前洗浄機やスプリンクラー等で散水できる茶園では,散水により除灰洗浄してから摘採する。

2 摘採後

(1)摘採した生葉は,水を貯めたボール等で必ず火山灰の付着を確認し,火山灰を認めた場合は生葉洗浄脱水施設で処理して製造する。
茶園で摘採前の洗浄処理した生葉も,完全に除灰するため生葉洗浄脱水施設で処理する。
(2)生葉洗浄機脱水施設を使用する場合,処理能力以上の生葉投入を行うと完全に除灰されないため,機械の使用基準を守る。
(3)生葉洗浄脱水機処理した生葉は,直ちに製造する。

(葉たばこ)

1 育苗期

 ハウスの被覆資材の付着した火山灰は,散水により洗い落とし,光線のハウス内への透過を良好にし,健苗の育成を図る。特に,親床期は,共同育苗により管理の徹底をはかる。

2 生育期

 葉の表面に付着した火山灰は,降灰後速やかに動力噴霧機やたばこ洗浄機で葉の表面に水噴射して洗い落とし,生育の促進を図る。

(飼料作物)

1 茎葉の枯死した飼料作物は,早めに掃除刈をして追肥を行い,草の再生と回復に努める。

(家畜)

1 火山灰の多量に付着した飼料作物の給与をひかえ,除灰したものや火山灰の付着していないものとして混合して給与する。

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