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更新日:2007年12月5日

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荒れる桜島南岳 噴石降らす

1984(昭和59)年7月21日午後3時すぎ、「ドカーン」という大音響とともに桜島南岳が爆発した。火口から約2キロ離れた鹿児島市有村町の住民が頂上を見上げると、キノコ雲の中から真っ黒い塊が幾つも飛んでくる。とっさに家へ逃げ込んだとたん、爆弾が落ちたような衝撃に襲われた。
直径2メートルからこぶし大、しゃく熱の噴石は民家の屋根を打ち破り板壁や家具を焦がす。はだしのまま戸外へ飛び出した人が焼けた噴石を踏みつけてやけどを負う。真夏の昼下がり、休息中の集落は立ちこめる煙と喚声に包まれ恐怖におののいた。
火山活動には慣れっこの住民もこの事態に青ざめた。「ここに住み続けると命を取られる」-翌日、町内会(51世帯98人)は緊急総会を開いて集団移住を決議、市に移住先の確保と移転費補助を求める陳情書を提出した。

南日本新聞「山河をこえて」より
2000年7月13日付

【桜島南岳の活動と対策】

46年3月 多量の溶岩を噴出し4、5月に黒神、有村地区の海岸へ到達。
山林焼失、集落も移転
55年10月 上空5000メートルに達する噴煙をあげ、北岳登山中の鹿児島大学生1人死亡、9人負傷
63年 落下した噴石で有村、持木等の集落近くで山火事が多発
73年7月 「活動火山周辺地域における避難施設等の整備等に関する法律」が制定される
78年4月 旧法(73年制定)を改正し「活動火山対策特別措置法」に
83年2月 有村地区に巨大噴石が降り倉庫1棟全焼
84年7月 国土庁が桜島火山対策懇談会を設置
噴石により同地区で住家火災11件発生、町内会は集団移住を緊急決議
85年9月 市が桜島降灰対策本部設置要綱を制定
88年7月 「火山と人との共存」をテーマに鹿児島国際火山会議開催
94年5月 県、市等が噴火災害危険区域予測図(ハザードマップ)を作り公表
 

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