ハンセン病問題を正しく理解する週間について
「ハンセン病問題を正しく理解する週間」のお知らせ
鹿児島県では,ハンセン病問題に対する正しい知識の普及啓発,偏見・差別の解消に努めるとともに,これらの方々の名誉の回復を図ることを目的に,平成21年度から,厚生労働省が「らい予防法による被害者の名誉回復及び追悼の日」として定めた6月22日を含む,日曜日から一週間を「ハンセン病問題を正しく理解する週間」と定めています。
ハンセン病問題を正しく理解し,療養所の入所者や社会復帰された方々が社会に温かく迎えられ,安心して生活することができるよう,差別や偏見のない社会づくりに努めましょう。
実施期間
平成30年6月17日(日曜日)~平成30年6月23日(土曜日)
「ハンセン病問題」について
- 国の隔離政策などにより,ハンセン病は怖い病気であるという誤った考えが植え付けられ,そのことが様々な偏見・差別や人権侵害を引き起こしました。
- らい予防法が1996年(平成8年)に廃止されるまで,90年もの長きに渡って誤った隔離政策が続いたことで,故郷や家族との絆を断たれたり,ハンセン病であった方々やその御家族は,今もなお残る強い偏見や差別に苦しむなど,現在も問題が残されています。
「ハンセン病」について
- ハンセン病は,らい菌という細菌による感染力の弱い慢性の感染症で,遺伝病ではありません。
- 主に皮膚や末梢神経が冒される病気で,後遺症が残ることもあったため,偏見や差別の対象にされました。
- 1943年(昭和18年)に米国で優れた治療薬が開発されてからは,「不治の病」から「完全に治る病気」になりました。
- 早期発見と早期治療により,短期間で治る病気です。
- 衛生状態や栄養状態が改善した現在の日本においては,ハンセン病に感染する可能性はほとんどありません。
- 療養所に入所されている方々は,ハンセン病は既に治っていますが,高齢化や後遺症等によって,療養所での生活を余儀なくされています。
問い合わせ
鹿児島地域振興局保健福祉環境部
健康企画課疾病対策係
電話099-273-2332