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更新日:2017年4月25日

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タンカンにおける連年安定生産技術の実証(肝属地域)

1課題名

タンカンにおける連年安定生産技術の実証

(早期摘果による樹勢低下軽減,大玉果生産,隔年結果防止対策)

2目的

これまでに早期摘果と着果制限(13果/立方)により,隔年結果防止とL階級以上の大玉果生産に繋がることは実証済みである。近年,農協共販の実績を見ると,2L階級よりL階級の販売単価が高くなっている。

そこで,本年度から早期摘果と着果負担を13果/立方から17果/立方へ増やすことで,単収向上と安定生産の実証に取り組み,生産者の所得向上を図る。

3方法

(1)実施場所:南大隅町根占地区

(2)摘果時期及び摘果程度

<実証区>

区分

摘果実施日

摘果個数

備考

粗摘果

H19年6月18日(満開後52日)

209果/樹

裾成り果・直花果をすべて摘果

摘果

H19年8月6日(満開後101日)

143果/樹

達観で着果・肥大状況も見ながら実施

仕上摘果

H19年9月19日(満開後145日)

101果/樹

調整摘果

H19年10月5日(満開後161日)

291果/樹

おおむね17果/立方に調整

最終着果数

280果/樹

17.1果/立方

<慣行区>

区分

摘果実施日

摘果程度

備考

仕上摘果

H19年6月20日(満開後54日)

花が少なかったので,極軽い摘果

慣行区のNo1とNo2はほとんど摘果していない。

最終着果数

176果/樹

15.6果/立方

4結果及び考察

(1)慣行区は3樹のうち2樹に,花が極端に少ない隔年結果の状況が見られ,ほとんど摘果を実施できなかった。

(2)果実品質についてはL規格で調査を行い,実証区が糖度,クエン酸ともに良い数値であった。慣行区は隔年結果により着果個数が少なすぎたため,果実品質へ悪影響がでたと考えられる。(表1)

(3)果実階級については,L以上の割合が慣行区で高くなっているが,総体の着果数が少なく,最も高値で販売されているL階級の割合は実証区が高くなった。(表2)

(4)1樹当たりの収量については実証区が多く,10a換算で約2.5tとなった。(表3)

(5)2年間の実証の中で,実証区については隔年結果や樹勢低下も見られず,安定生産につながった。

表1果実品質の比較(調査日:平成20年2月19日)

 

果実重(g)

糖度(Brix)

クエン酸(%)

実証区

153.3

11.6

1.10

対照区

161.8

10.6

1.34

表2果実の階級割合(%)

   

S

M

L

2L

3L

L玉以上割合

実証区

果実数

12

77

145

45

2

192

割合(%)

4.2

27.4

51.7

16.1

0.6

68.4

対照区

果実数

3

18

52

78

25

155

割合

1.5

10.0

29.7

44.5

14.2

88.4

表3収量の比較

 

kg/樹

10a換算

(注)10a当たりの栽植本数:60本

実証区

42.1

2,525

対照区

33.0

1,978

(参考)表4過去2ヵ年の実証結果

 

H18

H19

総着果数

果/立方

以上の割合

総着果数

果/立方

L以上の割合

No1

234

13

21.8%

262

17

68.7%

No2

272

12

51.8%

373

16

69.2%

No3

186

13

67.7%

204

18

66.7%

平均

231

12.6

46.0%

280

17.1

68.4%

No1

473

31

12.9%

96

7

93.8%

No2

461

62

23.0%

88

10

93.2%

No3

365

44

19.5%

344

31

85.8%

平均

433

45.5

18.3%

176

15.6

88.4%

実証区
対照区

5今後の課題

引き続き本年度の摘果方法と着果負担量(17果/立方)により,大玉生産と隔年結果防止を確認することが必要である。

6活用上の留意点

摘果にあたっては,できるだけ夏秋梢の発生を抑え,品質の良い果実を生産するため,時期,着果部位等を考慮して実施する必要がある。

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大隅地域振興局農林水産部農政普及課

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