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更新日:2011年11月25日

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3月の種子島地域の現地農業情報

<さつまいもウイルスフリー苗の収量,品質>

  下図は平成21年度における熊毛支場での「安納紅」ウイルスフリー選抜系統及び選抜系統由来種いものA品収量結果です(9月収穫は5月植えのマルチ栽培,11月収穫は6月植えの無マルチ栽培)。
 9月,11月収穫ともにウイルスフリー選抜系統が他に比べてA品収量が多いことがわかり,安定した品質,収量を確保するためにはウイルスフリー(バイオ)苗を使用した方がよいことが分かります。
  本ぽに植え付けるバイオ苗は11月から育苗ハウスで自家増殖をして,苗の確保に努めましょう。ハウスのみでは,苗確保のための面積確保ができない場合はトンネル育苗で苗の確保を図りましょう。
 

<土づくりの重要性>

   土づくりの基本は深耕と有機物,欠乏しやすい養分の補給です。深耕は根の張りをよくし,多湿で発生しやすい病気の発生を抑える目的があります。有機物(堆肥や緑肥)は,土壌を柔らかくするほかに,土壌微生物等のエサになり,これらが増殖・分解することで地力窒素を高めます。鶏ふん堆肥は,分解しやすい窒素が多いことから,油かすや魚かすに近く,牛ふん堆肥の窒素は分解に時間がかかることから速効性の窒素肥料としては期待できません。堆肥は窒素だけでなく,リン酸やカリ,苦土,石灰,微量要素も供給します。
 欠乏しやすい養分の補給として,石灰資材やリン酸資材の施用があります。石灰は降雨によって流れやすいため,一般的には毎年施用する必要があります。一方,リン酸は雨で流れることはありませんが,土壌に固定されると,植物が吸収できなくなります。特に黒ボク土はリン酸の固定力が高く,リン酸肥料が効きにくい土壌です。
 最近,種子島では,ばれいしょやさつまいもの生育不良がみられます。生育不良のみられるほ場はpH4.4前後で,石灰がほとんどないほ場もありました。
 植物の栽培に適するpHは一般に5.5~6.5ですが,ばれいしょのそうか病はpH5.2以上で,さつまいもの立枯病はpH6.0以上で多発生しやすいといわれています。そこでも,さつまいもやばれいしょの場合,pH4.5を下回ったほ場では必ず苦土石灰(目安120kg/10a)の施用が必要になります。ほ場のpHを調べて,石灰の施用が必要か,判断してください。
 土壌の養分は植物の吸収や降雨で奪われます。栽培を続ける限り土づくりは続くものですから,作物の生育や土壌分析の結果をみて,土づくりの点検をしてほしいものです。
 

<ウメやモモをならせる方法>

   種子島でも庭先でウメやモモを栽培されている方がいますが,年によって果実がなったりならなかったりするのではないでしょうか。ウメやモモ等,冬になると葉が落ちる果樹は落葉果樹と呼ばれます。リンゴやナシも落葉果樹に含まれます。落葉果樹の果実がなるかならないかは,低温要求量と自家不和合性の問題を解決する必要があります。
1 低温要求量
  落葉果樹には冬に一定期間,低温にあった後,春になったら開花するという性質があります。ウメでは7.2℃以下の時間が800時間を超え低温要求量を満たした後,花が咲きます。種子島では一部の地域を除いて,低温要求量を満たすことができないため開花がばらついたり,奇形花が多かったりします。
2 自家不和合性 
    もうひとつの問題である自家不和合性とは,1品種では受粉・受精できず果実がならない現象です。つまり,落葉果樹を植える場合には,開花期のそろった品種を2品種以上植える必要があります。すでに庭先在来のウメやモモがある場合には,その近くに苗木を植えるとお互いに受粉できるようになります。
                         

<ウシの防寒対策> 

  朝晩が冷え込む時期になってきました。特に,気温変動の大きいこの時期は子牛にとって大きなストレスになり,抵抗力が低下して風邪や下痢症状を引き起こしてしまいます。防寒対策の基本は「保温」と「換気」です。寒さが本格的になる前に,準備を整えておきましょう。
1 肉用牛の適温と生産環境限界温度 
  牛にとって過ごしやすい温度は13~25℃です。牛は寒さに強いといわれますが,哺乳子牛は寒冷のストレスに弱いので,平均気温が13℃以下になる時期には防寒対策を実施しましょう。
2 保温と換気
  体感温度は風に影響されます。牛に直接寒風が当たらないようにコンパネやカーテンなどですきま風を防ぎましょう。ただし,完全に締め切ってしまうと換気が悪くなり,有毒ガスなどが発生し,呼吸器病を引き起こしてしまいますので,暖かい日中には太陽の日差しが差し込むよう南側を開放するなどして,保温と換気をうまく調整しましょう。
  また,腹を冷やさないように敷料を厚く敷き,床が乾燥した状態に保ち,子牛は保温器具(投光器やヒーターなど)を活用して保温に努め,風のない暖かい日には外に出して日光浴をさせてあげましょう。
   最後に,日頃から畜舎清掃,消毒,ワクチン接種などの衛生管理を心がけましょう。
 
 
さつまいものウィルスフリー苗と種いも由来苗のA品収量
南高ウメの着果状況

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