平成24年度の取組
提言までの動き
平成24年5月11日「不祥事根絶委員会」設置(教育委員会臨時会にて議決)
6月4日第1回会議
- 県教委から,これまでの不祥事防止のための取組及び過去の懲戒処分の状況について説明
- 委員による実態分析
(開催結果)
6月27日第2回会議
- 過去の具体的な事例(わいせつ行為,セクシュアル・ハラスメント,窃盗,着服等)を基に,発生要因の分析と求められる対策について議論
(開催結果)
7月24日第3回会議
- これまで議論してきた不祥事防止対策について,さらに検討
(開催結果)
8月県教委による緊急的な対策の実施(第3回までの会議の議論等を受けて実施)
- 教育長メッセージの全教職員への発出
- 地区別校長研修会において研修内容の充実について校長を指導
- 参加型・体験型の研修等に係る指導者養成研修の実施
9月26日第4回会議
10月5日不祥事根絶委員会による「提言」を県教委が受領
10月9日県教委の不祥事根絶対策を決定(教育委員会臨時会にて議決)
提言のポイント
「教職員の不祥事根絶を目指して(提言)」(PDF:361KB)
- 不祥事の発生要因としては,「教職員の資質」,「教職員の職務・勤務体制」,「教職員を取り巻く環境」の3つが考えられる。
- 不祥事根絶のためには,上記要因を踏まえた,次の対策が必要である。
(1)モラルの向上
参加型・体験型の研修の導入,全職員へのリーフレット等の配布,コミュニケーションの活性化
(2)より開かれた学校づくり
教職員が主体的に取り組む組織の構築,不祥事防止強化月間の設定と取組の集中実施,調査のための外部専門家の活用
(3)働きやすい環境づくり
学校内外の相談体制の充実,校務の適正な執行管理体制の構築
提言を受けて決定した不祥事根絶対策の概要
対策の全体像(PDF:195KB)
(1)短期的・中期的な対策(平成24年度に実施)
- 不祥事防止強化月間の設定(12月)
- 信頼される学校づくりのための委員会の設置
- リーフレット及びチェックリストの作成・配布
- 校内における相談体制の見直し・改善
- 校内研修の充実
- 不祥事根絶対策推進チームの設置等
(2)長期的・継続的な対策(平成25年度から実施)
- 信頼される学校づくりのための委員会設置モデル校の指定
- 不祥事発生時の外部専門家の活用
- 管理職研修会等でのカウンセリング技法研修会の実施
- 教職員が利用できる相談体制の充実
- 校務の適正な執行管理体制の構築
- 教員選考試験方法の改善
- 法定研修の内容の充実
- 不祥事根絶委員会の継続
このほか,今後の対策として,学校の取組に対するアンケートの実施・活用,メンタルヘルス対策の充実,管理職の任用方法等の検討,条件附採用職員の評価方法の検討等を挙げています。
不祥事根絶対策の実施状況
提言を受けて実施している不祥事根絶対策は次のとおりです。
「信頼される教職員・学校を目指して」(ハンドブック)の作成・配布(平成25年3月)
教職員向けに「信頼される教職員・学校を目指して」(ハンドブック)を作成し,全ての教職員に配布しました。
不祥事防止強化月間の設定
平成24年12月に不祥事防止強化月間を設定し,各学校において,不祥事防止のための取組を集中実施することとしました。
「チェックリスト」の作成・配布(平成24年12月)
教職員向けに「職場のコミュニケーション活性化のためのチェックリスト」及び「モラルの維持・向上のためのセルフチェックリスト」を作成し,各学校に配布しました。
年末年始における綱紀の保持に係る通知の発出(平成24年12月)
例年と同様,各市町村教育委員会教育長及び各県立学校長に対し,年末年始に当たって,綱紀の保持について改めて指導するよう,通知を発出しました。
「教職員よろず相談」の拡充(平成24年11月)
退職教職員の相談員に加えて,新たに臨床心理相談員を毎月第1・第3水曜日に配置することとし,専門の知識や技能を持った複数の相談員により対応することができる体制を整えました。
また,電子メールによる相談受付を始めました。