ホーム > 教育・文化・交流 > 文化・スポーツ > 文化財 > 最新の話題・ニュース > 国指定重要無形民俗文化財の新指定について

ここから本文です。

更新日:2017年3月6日

国指定重要無形民俗文化財の新指定について

の文化審議会は,平成29年1月27日(金曜日)に,新たに国指定重要無形民俗文化財として「薩摩硫黄島のメンドン」と「悪石島のボゼ」を文部科学大臣に答申しました。

国指定重要無形民俗文化財の新指定2件

薩摩硫黄島のメンドン
(さつまいおうじまのめんどん)

在地鹿児島県鹿児島郡三島村

保護団体硫黄島八朔太鼓踊り保存会

徴等

(1)文化財の特色

本件は,種子島・屋久島地方における来訪神行事の典型例を示すものである。特に,その奇怪な様態は希少であり,また,出現の機会を本土では冬・春とするのに対し,八朔という夏・秋の時季とすること,あるいは魔を祓う行為を伴うなど,我が国の来訪神を理解する上で重要である。

(2)文化財の説明

薩摩硫黄島のメンドンは,奇怪な容姿を有し,畏くも怖ろしいものとされており,八朔の行事日となる旧暦の8月1日・2日に現れ,人びとの邪気を追い祓う。

1日の夕方,熊野神社前の広場で若者たちが輪になって太鼓踊りを演じていると,突如,拝殿奥から1体のメンドンが走り込んできて,踊り手の周囲を3周し,去っていく。これが終わると,次々とメンドンたちが走ってきては,踊りの邪魔をしたり,飲食に興じる観客たちの中に分け入るなど,悪戯をはじめる。手には枝葉を携えており,これでしきりに叩く。叩かれると魔が祓われてよいという。こうして,メンドンらは神社を出たり入ったりしながら,せわしく駆け廻るが,翌日の夜中まで所かまわず出没,徘徊している。

翌2日には,叩き出しといって,島を一巡する太鼓踊りがある。このときメンドンは隊列の先頭に付くことになっており,所定の場所に到着すると,揃って海に向かって悪いものを追い祓う。こうして,最後は神社に戻って締めの踊りをし,あとは花開きと称する直会となって,行事は終了する。

メンドン2メンドン1

 

 

 

 

 

 

(写真:文化庁提供)

悪石島のボゼ
(あくせきじまのぼぜ)

所在地鹿児島県鹿児島郡十島村

保護団体悪石島の盆踊り保存会

特徴等

(1)文化財の特色

本件は,トカラ列島における来訪神行事の典型例を示すものである。特に,その異形異体の様態は希少であり,また,出現の機会を本土では冬・春とするのに対し,盆という夏・秋の時季とすること,あるいは邪気を祓うとともに子孫繁栄を促す行為を伴うなど,我が国の来訪神を理解する上で重要である。

(2)文化財の説明

悪石島のボゼは,異様な容姿をもち,畏くも怖ろしいものとされており,盆の最終日となる旧暦7月16日の夕刻に現れ,人びとの邪気を追い祓う。

この日,墓地に隣接するテラと呼ぶ空地にて,3名の若者が赤土と墨を塗りつけた仮面を被り,体にはビロウの葉を巻き付け,手足にはシュロ皮やツグの葉を当てがうなどして,ボゼに扮する。手には,それぞれボゼマラと称する男根を模した長い杖を持つ。

夕方,ボゼは、呼び太鼓の音に導かれ,盆踊りで人びとが集まる広場に現れる。ボゼは,ボゼマラの先端に付けた赤い泥を擦り付けようと,観衆を追い回すことから,あたりは笑いと叫びで騒然となっていく。この泥を付けられると,悪魔祓いの利益があるとされ,特に女性は子宝に恵まれるなどという。騒ぎがしばらく続いたのち,太鼓の音がゆったりとしたリズムに変わると,ボゼは体を揺するようにして踊りはじめ,再度急変の調子で再び暴れだし,やがてその場を去っていく。こうして,邪気が祓われ,清まった人びとの安堵と笑顔が満ちるなか,最後に盆踊りがもうひと踊りされ,以後は余興と称して夜が更けるまで歌って踊り,飲食に興じる。

ボゼ1

ボゼ2

 

 

 

 

 

 

 

(写真:文化庁提供)

 

 

 

 

 

 

 

このページに関するお問い合わせ

教育庁文化財課

電話番号:099-286-5355

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?