家庭・地域社会における人権教育について
家庭・地域社会においては,すべての人々の人権が真に尊重される社会の実現をめざし,すべての教育の出発点である家庭教育の充実をはじめ,様々な機会を捉えて,人権に関する学習の一層の充実を図る必要があります。
また,学校・家庭・地域が,それぞれの役割と責任を自覚するとともに連携・協力し合い,一体となって子どもを育てるという視点に立ち,人権教育を推進していくことが大切です。
1家庭教育への支援
家庭教育は,幼児期から豊かな情操や思いやり,生命を大切にする心,善悪の判断など,人間形成の基礎をはぐくむ上で重要な役割を果たすことから,その充実を図ります。
(1)家庭教育に関する保護者の学習機会や情報提供の充実
(2)PTA活動や家庭教育学級等における人権教育の促進
(3)男女平等など人権尊重の精神に基づいた家庭教育の推進
(4)子育てに関する相談体制の充実等
2地域社会における学習機会・啓発活動の充実
公民館をはじめとする社会教育施設を拠点に,地域の実情に応じた人権に関する多様な学習機会・啓発活動の充実を図ります。
(1)学校教育との連携
(2)子育てに関わる関係機関との連携
(3)市町村広報誌等(教育委員会発行含む)への人権教育・啓発に関する記事の掲載
(4)社会性や豊かな人間性をはぐくむための多様な体験活動や交流の機会の充実
(5)人権教育を充実するための環境の整備と学習機会の充実
3効果的な人権教育の推進
学習意欲を高めるような参加型学習など,学習内容・方法の創意工夫を図ります。
(1)社会教育における人権教育の推進
(2)関係機関への成果の普及
(3)人権感覚を育成する学習プログラムの提供
4人権教育を行う指導者の育成・資質の向上
人権教育を推進していく指導者の育成及びその資質の向上を図ります。
(1)社会教育行政担当者の人権意識の高揚を図る研修の充実
(2)社会教育関係団体等における人権教育研修の充実