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更新日:2011年12月26日

9月のちょっといい話~列車内での出来事~

 
   ある日の夕方,列車を利用して帰宅したときのことです。

 乗り込んだ出発前の車両は,乗客も少なくゆっくりと座ることができました。ホッとしながら座っていると,乗り込んできた2人の高校生が,座席を向かい合わせに回して互い違いに座り,空いた席に荷物を置きました。

 出発時刻が近付き,乗客が増え,後から乗り込んだ客が空いている席を探し始めると,先ほどの高校生がとても気になりました。

(立っている人がいるから座席を戻して座りなさい)

(そんな座り方をしていると他の人に迷惑でしょう)

 心の中で2人に声をかけようかどうしようか,どんなふうに話しかけようか,と思い悩んでいるその時,2人が動き出しました。

 2人は立ち上がり,座席を同じ方向に向けて並んで座り,何事も無かったかのように話を続け,空いた座席には近くに立っていた女性が腰掛けました。

 その様子を見ていた私は,2人の行動に思わずホッとすると同時に複雑な思いを抱きました。

(声をかけなくてよかった)

(ちゃんとできるじゃないか)

(迷惑な連中だと思っていたな)

 私は,正直なところ2人がそのような行動をとるとは思ってもおらず,大人として注意しなければと思っていました。2人の高校生は,私が思い悩んだり,ホッとしたり,見直したり,恥ずかしくなったりしたことをまったく知りません。私自身の心の中で起きたことです。

 
 大人の立場として2人を見ていた「わたし」。

   2人をひとくくりのイメージで捉え,思い込みや決め付けで見ていた「わたし」。

   2人の行動から,そんな「わたし」にも気付かされた出来事でした。

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