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串木野地区 特定漁港漁場整備事業計画

1目的

目的
(1)地域の特徴
本地区は,鹿児島県薩摩半島の西部の日本三大砂丘の一つである吹上浜の北端に位置し,自然に恵まれた風光明媚な景観を形成しており,自然環境・資源などを最大限に生かした特色ある町づくりを進めている。
古くから「金とまぐろのまち」として栄え,遠洋マグロ漁業や水産練製品加工業など水産業を中心に発展してきた。こうした中,臨海部では西薩中核工業団地の造成,串木野新港,漁港外港の整備など港湾都市としての条件整備が図られ,また,臨海部の機能を最大限に活かすために南九州西回り自動車道や九州新幹線鹿児島ル−トなど高速交通体系も着実に整備されつつある。
また,本地区沖合は魚の宝庫といわれる東シナ海を控え好漁場に恵まれており,多種多様な水産動植物が生息していることから,県内外漁船により豊富な魚種が漁獲されている。
交通は,国道3号,JR鹿児島本線が串木野市内を通っており,また,鹿児島空港までバスで90分(直通バス)の位置にある。
本地区の人口は8,759人(平成12年資料)と串木野市全体の32%を占め,地区の就労者人口の約1割程度が漁業活動に従事しており,本地区の水産業が地域の産業経済に与える影響は大きいものである。

(2)水産業の沿革と現状
本漁港は,枕崎,阿久根漁港と共に県下有数の漁業の根拠地となっている。周辺海域は好漁場に恵まれ,イワシ,アジ,サバなどが水揚げされる。なお,67隻の近海遠洋マグロ漁船が所属しており,現在,母港基地化を目指して施設整備中である。また,近海のまき網及び沿岸漁業の水揚げも盛んで西薩,甑島周辺漁業の生産と流通の中心的漁港として大きな役割を担っている。
近年,串木野市全体の水揚量は減少傾向にあるが,主たるマグロ漁業は平成7年をピ−クにやや減少したものの平成8年以降横ばいが続く状況であり,漁港施設整備により安定した漁獲高を維持することが期待されている。
また,本漁港は遊漁船の増加傾向並びにその収容場所の問題が深刻化している。これら遊漁船と漁船の間でしばしばトラブルが発生し漁業活動に支障を来すことも多く,問題を解消するための対策が必要である。

(3)漁港漁場整備の沿革と役割
本漁港は,鹿児島県吹上浜の北端に位置し,西は前面に甑島を控えて東シナ海に面し,枕崎,阿久根漁港と共に県下有数の漁業の根拠地となっている。
本漁港は,甑島近郊でとれるイワシ・アジ・サバの水揚げに適した良港として,大正10年12月築港起工され,昭和26年9月に第3種漁港の指定を受け,漁船の大型化に伴い昭和57年に串木野漁港外港建設に着手した。
現在では,400トンクラスのマグロ船やまき網船,500トンクラスの餌料船及び沿岸漁業の漁船が利用し,生産と流通の拠点となっている。
本浦地区・野元地区の船溜りは,沿岸漁船の船溜りとして活用され約120隻程度の沿岸漁船やプレジャ−ボ−トが利用している。特に台風時には近隣の漁船も利用する避難港となる。
島平地区の船溜りは,島平漁協を主体とした沿岸漁業の根拠地であり,小型漁船を対象として漁港整備が進められている。
また,島平港と照島公園の内側に遊漁船などを漁船溜りから分離係留するため,フィッシャリ−ナが整備されつつあり,完成すると海洋レクリエ−ションの基地として観光にも活用できることとなる。

(4)当該事業計画の目的
1.水産物資源の持続的利用と良質な水産物を安全で効率的に供給する体制の整備
遠洋マグロ漁業は,明治初期の長崎県五島沖を漁場とする「サバ漁」から,韓国近海を漁場とするカジキ延縄漁業に発展し,現在,世界の海を漁場とする主力産業に発展してきた。
本漁港には,マグロ船が在籍し年間300億円(属人)の水揚げがある。しかし,大消費地は関東近辺であり,現在は水揚げも関東地区である。そこで,漁港周辺地域の活性化を図るため,本漁港のマグロ漁業の母港化を進める。また,下降気味である沿岸・沖合漁業の安定を図るため,安定かつ安全で効率的な水揚げ・荷捌き体制に資する整備を行う。
また,遊漁船と漁船を分離係留できる施設整備を行い,漁業活動の円滑化と安全性の向上を図る。

2施行に係る区域及び工事に関する事項

(1)区域に関する事項


イ区域名
区域名 串木野地区

ロ所在地等
都道府県名 鹿児島県 関係市町村名 串木野市
整備対象漁港名 串木野漁港
整備対象漁場名

ハ位置図
串木野漁港の位置図です。薩摩半島西部の吹上浜の北部に位置しています。

写真等

串木野漁港を上空から見た写真です。


ニ当該区域の水産業に係る現況,課題及び整備方針
当該区域の水産業に係る現況,課題及び整備方針
(1)水産物流通の効率化と一貫した品質管理
1現況,課題
現在,係留施設,漁港施設用地が不足するため,効率的な水産物出荷体制が整っておらず,生産性が低下している。

2整備方針
浮桟橋を整備することにより,水産物の流通の効率化が図られ,更に活魚・高鮮度魚を取扱う体制づくりが図られ,水産物の品質が向上し安定的な出荷体制が整う。

(2)安全で快適な漁業地域の形成
1現況,課題
本漁港は,台風の影響を受けやすい位置にあり,特に島平地区は荒天時及び台風時の安全係留が確保されておらず,静穏域は3割程度しか確保されていないため,避難場所が本浦地区に限られ混雑を招き,漁船等の損傷が生じている。
また,係留施設が不足しており,特に荒天時においては,陸揚作業・休けいするための接岸作業に時間を要し,不便であることに併せて,危険な作業を行っている状況にある。
さらに,港内静穏度が保たれておらず,潮位差が3mあるため陸揚作業に多大な労力を強いられていることや,危険な作業を行っている状況にある。
また,当漁港は,プレジャーボートの利用も多く,漁船とプレジャーボートが輻輳し,漁業活動の支障となっていることから,漁船とプレジャーボート等の分離係留が必要である。

2整備方針
防波堤を整備し,陸揚用・準備用係留施設を整備することにより,港内静穏域が拡張されるとともに,港内及び荷捌用地の混雑の緩和が図られ,出入港時の安全性や,それに伴う労力の削減が図られる。
また,併せて浮桟橋を整備することで,陸揚作業の労力が減少するとともに,危険な作業が緩和され安全性が向上する。
遊漁船と漁船がそれぞれに接岸できる係留施設を整備することで,円滑な漁業活動が確保される。

(3)生産労働効率化・近代化・担い手支援
1現況,課題
現在,係留施設が不足していることから,陸揚,準備作業においては時間待ちが発生しており,また,漁船の休けいにおいては,防波堤を利用せざるを得ない状況である。

2整備方針
係留施設を整備することにより,施設の混雑の緩和が図られるため,時間調整等,係留するための時間が削減され,それに伴う労働時間の短縮が図られる。
さらに,浮桟橋を整備することにより,小型漁船の水揚作業が潮位の干満の影響を受けることなく,常時行えるようになり,それに伴い作業効率が向上し,労働時間の短縮が図られる。

(1)工事に関する事項

主要施設の種類,規模及び配置等
(漁港施設)

都道府県名 整備対象漁港名 漁港種類 所管 事業主体名 漁港管理者名
鹿児島県 串木野漁港 第3種 本土 鹿児島県 鹿児島県
計画施設 計画工事種目 単 位 計画数量 備考
外郭施設 島平防波堤(突堤) 90 (1)新設
島平防波堤(内) 90 (2)新設
D防波堤 183 (3)新設
E防波堤 120 (4)新設
野元導流堤 117 (5)新設
沖防波堤(本浦) 110 (6)新設
D護岸 80 (7)新設
E護岸 70 (8)新設
F護岸 150 (9)新設
係留施設 -2.0m物揚場A 240 (10)新設
-2.0m物揚場C 100 (11)新設
-2.0m物揚場D 160 (12)新設
浮桟橋(本浦) 1 (13)新設
浮桟橋(島平) 1 (14)新設
船揚場 20 (15)新設
水域施設 -2.0m航路 m2
m3
A=4,000
V=4,000
(16)新設
-2.0m航路
(防波堤撤去)
L= 50 (17)防波堤撤去
-2.0m泊地 m2
m3
A=3,800
V=3,800
(18)新設
-2.0m泊地 m2
m3
A= 13,700
V= 13,700
(19)新設
-1.0m泊地 m2
m3
A=170
V=170
(20)新設
-2.0m泊地 m2
m3
A=2,200
V=2,200
(21)新設
輸送施設 B道路 230 (22)新設
C道路 150 (23)新設
D道路 420 (24)新設
駐車場A m2 2,127 (25)新設
駐車場B m2 5,032 (26)新設
漁港施設用地 用地C m2 7,800 (27)新設
用地D m2 12,000 (28)新設
用地E m2 400 (29)新設
I護岸 20 (30)新設


計画平面図

整備内容を示した平面図です。防波堤を整備するとともに、埋立を行い物揚場や漁港用地などを整備します。

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掲載所属 : 漁港漁場課
電話番号 : 099-286-3459  FAX : 099-286-5615  メールアドレス : gyokoka@pref.kagoshima.lg.jp

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