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更新日:2014年1月6日

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平成26年1月6日年頭知事記者会見

日時:平成26年1月6日(月曜日)午前10時00分~午前10時43分

場所:記者会見室(県庁5階)

発表事項

  1. 「第17回鹿児島・シンガポール交流会議」の開催について

質問事項

  1. 年頭所感について
  2. 今年一年の県政の重要課題について
  3. 原子力発電所の再稼働について(1)
  4. 政府のエネルギー基本計画案について
  5. 原子力発電所の再稼働について(2)
  6. 仕事始め式での「知事あいさつ」について
  7. 複合施設(スーパーアリーナ)の整備について
  8. 肥薩おれんじ鉄道に対する今後の経営支援について
  9. 鹿児島ユナイテッドFCの日本フットボールリーグ(JFL)昇格について
  10. かごしまPRキャラクター「ぐりぶー」と「さくら」について
  11. 来年度の予算について
  12. 年末年始について

伊藤知事発表内容

【幹事社】
それでは,年始めでもありますので,まず知事に年頭の所感をお願い致します。

 年頭所感について

【伊藤知事】
あけましておめでとうございます。
また今年が良い年でありますように,ぜひとも順調にこの一年推移してほしいと思います。アベノミクスはだいたい順調にいくと思いますので,年末までは経済は巡航速度で伸びていくかと思いますが,世界中を見ますといろんな意味で波乱要因があります。それらを含めて,どういうような緊急の事態が生じるかもわかりませんので,それも十分睨みながらこの一年間を丁寧に過ごすというのが我々の務めではないかと思います。以上です。

【幹事社】
それでは今日は発表事項があるということですので,まず発表事項からお願い致します。

 「第17回鹿児島・シンガポール交流会議」の開催について

【伊藤知事】
第17回の鹿児島・シンガポールの交流会議,お手元に資料を差し上げているとおりであります。昭和57年から始めましたので,もう既に30年以上の長きにわたりまして,シンガポールと鹿児島県というのは,珍しい取り合わせになっているかと思いますが,今回第17回の交流会議を開催致します。開催の日程ないし中味,観光セミナー,経済セミナー,各種の交流内容についてお手元に資料を差し上げているとおりであります。詳しい点はそれぞれ担当課にご質問していただければ結構ではないかと思います。
シンガポールも大変大切な地域になって参りましたし,1人当たりのGDPが日本を超えているというような状況でもありますので,大変重要なパートナーとして今後とも付き合いをさせていただきたいと思います。私の方からは以上です。

「第17回鹿児島・シンガポール交流会議」の開催について(PDF:188KB)

質問内容

【幹事社】
それでは発表事項に関して質問のある社がありましたらお願い致します。
よろしいでしょうか。
それでは続きまして,県政一般で質問のある社はお願いしたいと思います。年頭でもありますので,幹事社の方からまず伺いたいと思います。

 今年一年の県政の重要課題について

【幹事社】
2014年,幕を開けましたが,今年一年間の県政の重要課題というのを,知事としてはどういう認識でいらっしゃいますか。

【伊藤知事】
今日は年頭の職員の皆さん方に対するスピーチがありまして,その中で申し上げましたが,来年以降いろんな諸プロジェクトが陸続として出て参ります。国民文化祭,九州・山口の近代化産業遺産,さらには国体につながる一連の過程がありますので,まずその準備を怠りなくやりましょうということが一つであります。
もう一つは,経済は巡航速度で伸びていくのではないかと思いますが,まだ波乱要因もたくさんありますし,その過程の中において社会が安定する方向で経済も推移してほしいと思います。単純に言いますならば,金持ちだけがより金持ちになるという構造にならないように,ぜひともしていただきたいと思いますし,我々もそこは十分に関心を持って対応しなければいけないテーマではないかと思います。
それから,アジアの国々が急激に勃興して参りますので,その国々とどういう形でどう付き合うかというのも,今後の大きな課題であります。彼らは彼らで,自分の国をどういう形で運営するか,非常に強い関心を持って対応して参りますので,我が国もそれに十分応えるような,いろんな意味での交流,いろんな意味での信頼関係を築く,そんな過程が必要になるのではないかと思います。だいたいこの3つが大きな流れになるのではないかと思いますね。

 原子力発電所の再稼働について(1)

【幹事社】
年末のインタビュー等でも,知事がこの2014年上半期の大きなテーマは原発再稼働ではないかというお話でしたので,まずそれから伺います。
知事としては,どういったスケジュールで,どんな形を想定されていらっしゃるでしょうか。

【伊藤知事】
規制委員会が最終的にどういう形でとりまとめをするか,まだわかっていません。ただ,相当長い間審査をしていただいていますので,だいたい3月末くらいまでには規制委員会の審査は終了してほしいというのがお願いでもあります。地震の問題,火山の問題など新しい項目が陸続として出て参りますが,そろそろ収束に近づいているのかなという期待があります。そうしますと,我々は規制委員会のいうところの住民に対する説明,関係の諸機関,地元の議会,首長等々の最終的な判断等々を踏まえまして,それは最終的には議会において議決する必要がありますので,できれば6月議会までにはそれを終了したいというのが私の頭の中にあるスケジュールであります。

【幹事社】
原発の件で伺いましたので,原発関係でご質問のある社がありましたら,ぜひお願いします。

【記者】
今,住民説明会とありましたが,3箇所程度,住民説明会とおっしゃっていますが,どれくらいの住民が参加できる想定をしているのか教えてください。あと,原特委(鹿児島県議会原子力安全対策等特別委員会)で「ネット中継したり広く意見を募る方法を考えてください」という要望が出ましたが,どのように受け止めているかを教えてください。

【伊藤知事】
ちょっと後の質問が聞こえないのですが。

【記者】
原特委で,ネット中継をしたり広く意見を募る方法を考えてほしいという要望が出たのですが,どのように受け止めているかを教えてください。
あと,アンケートをする方針を示されていますが,理解できたという回答が少なかった場合,どう対処するのかを教えてください。

【伊藤知事】
3点ほどあります。住民説明会は,その会場の規模がありますのでだいたい千人前後の会場を今手配しているのではないかと思いますが,それくらいの規模になると思います。あらかじめハガキで入場の通知をして,申込があればそれに対する通知をして,その方々に入っていただく予定であります。
幅広くという話については,住民説明会の性質からいって一番地域住民の方々,今までいろいろご心配もしていただいていますので,その方々に対して,規制委員会の最終的な決断,最終的な判断についてのトレースをし,その内容を説明するものでありますので,それ以上,会場以上に,例えばインターネット等で中継することは全く考えておりません。3箇所程度,その地域住民の方々を中心に説明したいと思います。
それでその時にアンケートを取りますが,例えば「地震の項目がわからない」とか,そういう項目があれば,そういう項目についてはもう1回くらいは丁寧に説明しなければいけないだろうと考えています。だいたい以上です。

【記者】
住民へのアンケートについてですが,薩摩川内市長さんは,「住民説明会の主催のあり方にもよるけれども,市が主催する場合にはアンケートは特に必要ないのではないか。今後とも知事とちゃんと話をして調整したい。」ということをおっしゃっているようですが,この点については・・・。

【伊藤知事】
薩摩川内市長の私に対する発言は少々ニュアンスが違うのですよね。もう1回きちんと取材してください。

【記者】
今,住民説明会開催予定という話ですが,国との調整はどの程度できているのでしょうか,規制委員会との調整というのは。

【伊藤知事】
まだできていません。ただ従来から規制委員会は,規制委員会の審査が終わった段階では住民に対して説明しますと言っていますので,当然それは鹿児島においては一つの必然的な流れになっていると思いますね。

【記者】
開催する自治体に関して,薩摩川内市のみなのか,それとも周辺自治体も考えているのか・・・。

【伊藤知事】
県と薩摩川内市の合同ないしは,県といちき串木野市の合同等々の対応になるのだろうと思います。国が入ると非常にややこしい話が出てくるようで,「えっ」というような話もありますので,そこは実効的に,より実際的に住民の方々に説明する機会を作りたい,そのように思いますね。

【記者】
もう,いちき串木野市等でも開催する予定はあるということ・・・。

【伊藤知事】
確かそういうことになっていると思いますよ。
なっていますね。少なくとも1回はね。

【記者】
先ほどの質問の答えの中で伺いたいのですが,ハガキで入場通知を送られるということですが,これは前もって説明を聞きたい方に募集して,その中から千人に対して送られるということですか。

【伊藤知事】
そうです。

【記者】
それは県の方で,どなたに来てもらうというのを・・・。

【伊藤知事】
県の方でというか,県の方に「出席したい」というハガキを出してもらって,それに対して県の方から「あなたは出席してください」という形での返信を出すという形になると思いますね。薩摩川内市のものは薩摩川内市がおやりになるかどうかについてはまだ詰めていません。

【記者】
ある程度,どういう方が出席されるということは県の方で抽出されて,だいたい地域住民の方とかそういう・・・。

【伊藤知事】
地域住民の方です,今回は。よそは考えていません。

【記者】
以前話の中で,「千人ということなのでほかの地域からも来られるかもしれません」というお話をされていましたが,それは地域住民からの応募以上・・・。

【伊藤知事】
まず薩摩川内市を中心にして,そして薩摩川内市プラス今度は外を中心としてということでやりますので,その中には若干そういう方が入ってこられるでしょうね。

【記者】
あくまで地域住民の方々に対しての説明会・・・。

【伊藤知事】
えぇ,鹿児島県ないし薩摩川内市のやる住民説明会ですから,やはりそれは地域住民を主体においてという形にならざるを得ないと思います。

【記者】
関連で,確認のために3つお願いします。先ほどいちき串木野市のお話がありましたが,3箇所開くというのは,薩摩川内市で1回,いちき串木野市で1回,鹿児島市で1回という,そういう認識でよろしいのでしょうか,それぞれ別々の。

【伊藤知事】
たぶん違うと思いますね。最終的にはこれからですので,今の段階で最終的な姿をお示しするわけにいきませんが,鹿児島市でやるつもりはありません。

【記者】
では,場所としては,いちき串木野市と薩摩川内市ということで合計3回という認識でよろしいわけですね。

【伊藤知事】
はい。

【記者】
2つ目の質問ですが,知事は,時間軸でいうとその時期というのは,説明会の時期はだいたい何月頃を想定していらっしゃいますか。

【伊藤知事】
春先の頃でしょうね。

【記者】
それはもう,4月以降とか5月・・・。

【伊藤知事】
規制委員会の審査がどの程度進むかわからないので,今の段階で明確に申し上げられないのですが,私の頭の中では春先くらいにはやりたいと思いますね。

【記者】
あと,年末インタビューの中でアンケートについては,「地域住民の理解度を示す事が目的であって,原発の再稼働の可否を判断するものではない」というお話でしたが,これは規制委員会が,ある程度ゴーサインを,安全である,規制に適合しているということであれば,その時点で知事としては「原発は再稼働すべき」という判断で,あとは住民にきっちり説明すれば,ある程度の手続きは踏んでいるというふうにお考えなのでしょうか。

【伊藤知事】
住民説明会ないしそれに関連するアンケート調査というのは,再稼働についての可否を問うものではありません。「現在どういうような審査をし,どういう状況にあるか。それについて住民の方々がどういう理解をされたか。」というのが今回の本来の制度の趣旨であります。ただ,そうはいっても規制委員会が安全ということで最終的な保証をしてくれたその際でも,いろんな不安はありますので,そこを踏まえてやはり行政としてはそこも織り込みながら対応をしなければいけないという意味で,丁寧な,例えばアンケートとか,そういうのをやりたいと思います。

【記者】
説明会のことですが,例えばいちき串木野市でやる説明会はいちき串木野市民しか入れないというイメージか,それとも長島町のように30キロ圏に掛かるようなところもいちき串木野には入れる等,どういうイメージを持っていらっしゃいますか。

【伊藤知事】
いちき串木野のケースは今のところアレなのですが,まず薩摩川内市は薩摩川内市民に限ったケース,薩摩川内市でもう1回やるのですが,それは30キロ圏を含めて幅広く入場者を,むしろそちらの方を主体にしてやるケース,その時にいちき串木野市を30キロ圏も含めて対応しなければいけないかどうかは,その時の進捗状況によりますよね。もしそれでだいたい,行きたいという人がほとんどそこで参加できているのであればその必要もないし,そこはこれから動きを見なければいけないと思います。

【記者】
知事の中では,確実にこの人たちに説明しなければいけないというのを距離で表せば,立地自治体とその隣接自治体くらいまでは確実に説明しなければいけないと・・・。

【伊藤知事】
一番はサイトからいって,薩摩川内市といちき串木野市が何といっても一番中心ですよね。

【記者】
それ以外はまだ考慮の余地有りという,そういう理解ですね。

【伊藤知事】
考慮の余地というか,来てくだされば,参加していただければありがたいという,そういう事になりますでしょうかね。

【記者】
鹿児島市の郡山の人も関心があるから行きたいといえば,積極的に声を挙げてほしいと・・・。

【伊藤知事】
30キロ圏の範囲でやりますので。

【記者】
住民説明会で,収容人数が制限されると思いますが,もし聞きたいという方が全員聞けないような状況になった場合は,また説明箇所を増やしたりされるのですか。

【伊藤知事】
それは考えていません。

【記者】
最大3千人・・・。

【伊藤知事】
今回の説明会は,幅広く周知徹底というのはむしろ皆さん方のお仕事で,ともかく規制委員会の最終結論は相当のページをもって皆さん方に説明されると思いますので,本当はそれで十分なのかなと思いますが,特に地域住民,関心の高いそういう方については,直接規制委員会が語りかける作業が必要だというのが,今回の現地説明会だと思うのですよね。そういう意味で,いま言いました以上のことは,拡大は考えておりません。

【記者】
30キロ圏が防災対策を求められていますが,周辺自治体の同意を求めている自治体もありますが,それは・・・。

【伊藤知事】
鹿児島県では,私の方はその考え方はありません。

【記者】
これまでのお考えどおり,薩摩川内市と県の同意でいいと・・・。

【伊藤知事】
それで十分かと思いますね。

 政府のエネルギー基本計画案について

【記者】
エネルギー基本計画案を昨年国が示しました。原発を重要電源として位置付けたわけですが,それに対する評価を教えていただければ。

【伊藤知事】
重要電源として位置づける,その位置付けの仕方がどういう趣旨なのかはまだ十分文面を読んでいないのですが,近いうちに閣議決定するようですが,再稼働を念頭に置いて重要電源として位置づける,その流れであれば理解はそんなに難しくないと思います。
ただ,民主党が作った「革新的なエネルギー戦略大綱」あれは2030年の初頭の時点において最終的な判断をする。その後,公約の中で「2030年の終わりまでに原子力発電所は廃止する」というのが出たわけですが,そこまでいかなくても,もう少し時間をおいて2030年の頭初くらいにおいてその当時のエネルギーミックスというやつですね。世界も動くしアジアないし日本のエネルギー事情も動きますから,私はその時において適正な判断をすればいいのかなと思っていまして,したがって「重要電源として位置づける」というのが直ちに増設等まで含む概念であるとすると,少々結論が早いのかなというのが私の基本的な考え方です。
皆さん非常に原子力については心配もしておられますので,まず再稼働して,一番安全性を保障されたものを再稼働して,その後エネルギーの需給を見ながら,全体の,我が国全体のエネルギー政策をどうするかというのを丁寧にトレースした上で,2030年の初頭において然るべき判断すればいいのではないかと私は考えていまして,そういう意味では,もしマスコミ報道等のような表現になっているのであれば「今の時点でどうしてかな」というのが私の偽らざる心境でもあります。

【記者】
基本計画案の中で,国が積極的に高レベル放射線廃棄物の適地を示すということで案に盛り込まれていますが,以前,過去,鹿児島県内でも適地ということで11箇所公表された経緯がありますが,もし鹿児島県に適地として示された場合,知事としてはどう対応されるお考えでしょうか。

【伊藤知事】
小泉前総理がああいう発言をされたので,それに対応するための文言が入ったのではないかと思いますが,まずは福島ですよね。福島の汚染水が処理できない間は,よその地域において原子力発電所の最終処分,それについての具体的なプロジェクトが進むとは,私は思っていません。まずは福島をきちんと仕上げること。福島の汚染水問題ないしは廃炉についての道順をしっかりとした形で政策として打ち立てること。これがないことには,それから先はなかなか進まないと私は思っています。

 原子力発電所の再稼働について(2)

【記者】
先ほどの住民説明会のスケジュールに関して,最終的な知事の判断というのは6月中にできればいいかなというような期待感をお持ちということでしょうか。

【伊藤知事】
6月議会ですね。

【記者】
今3回やるとおっしゃった説明会は,主催は,県と地元自治体が合同でやるということですか。国の説明会ではないのですか。

【伊藤知事】
県の地元に対する説明会でありますので,主催者は県と地元の市です。ただし,説明するのは,規制委員会のプロの皆さん方です。

【記者】
県と地元自治体が主催で,国の担当者を招いて説明するということですね。

【伊藤知事】
はい。

【記者】
では,アンケートも県が作るということですね。

【伊藤知事】
今のところ,流れの中で,議論の中でそうせざるを得ないなと思っているだけで,国がやるとなると,やれ「国がやるんだから全国から集めて」云々とばかなことを言っているので,「そんなのをやるつもりはありません。我々,鹿児島県の薩摩川内市の再稼働についての最終判断をするのだから,そうだとするとやっぱり県・市でやってくださいね。」というような会話のやり取りがあり,そうなったらそちらの方が良いのかなということですよね。

【記者】
会話のやり取りというのは・・・。

【伊藤知事】
国の方と。

【記者】
では国の説明会というのも,もしかしたら別にあるのかもしれないということ・・・。

【伊藤知事】
それは全体,東京なら東京でやるでしょうね。皆さん方東京のプレスに向かってきちんとやるでしょう。ないしは国会の先生に対して。やらないはずないですよね。

【記者】
アンケートは,県が作るものなのですかね。

【伊藤知事】
県が作ります,薩摩川内市とは相談しますが。

【記者】
質問内容はもう決まっているのですか。

【伊藤知事】
まだ決まっていません,これからです。

【記者】
答え方は○×ですか,それとも記述式なのですか。

【伊藤知事】
いや,例えば,私の頭の中にあるのは「今日の説明で,特に地震対策が重要だといわれていますが,地震対策についてわかりましたか?」とか「わからないのは,どこがわからないですか?」とか,そういう質問になると思いますね。

【記者】
その質問を知事や県の担当課が見て精査するのですか。

【伊藤知事】
精査とはどういう意味?

【記者】
どんな内容があるかというのは,誰がそれを見るのですか。

【伊藤知事】
それは我々で見るのです,我々が最終判断をするのですから。アンケート調査の結果を見るのは,我々ないしは薩摩川内市のメンバーですよね。なにも特別の委員会を作るわけではないので。だいたいどの程度の理解が進んだか,それでわかりますから。

【記者】
アンケートは,モデルになっているものはあるのですか。

【伊藤知事】
ありませんね,これからですね。

【記者】
説明会に,だいたい千人ぐらい収容できるという話だったのですが,例えばほかの自治体の例を見ていると,住民登録している人にハガキ等を出して,それで来たい人が来るという自治体も,再稼働の説明会を開いた自治体でありますが。

【伊藤知事】
たぶん薩摩川内市が1回やる,薩摩川内市のケースは薩摩川内市民に限るのだろうと思いますね。我々はそれプラス30キロ圏というのがあるので,あとの2回は30キロ圏を含む薩摩川内市ないしはいちき串木野市。いちき串木野市は,いちき串木野が多いかとは思いますが,30キロ圏の人が入ってもいいというような形にならざるを得ないかなと思っているのですけどね。多くの方に来ていただければいいわけですので。関心のある多くの方に聞いていただきたいと思います。

【記者】
招待状というかハガキ等を出して,来て,収容できるまで入れるというイメージなのですか。

【伊藤知事】
どの程度来るかわかりませんが,ともかく広報を打ちますので,「何月何日説明会」と広報を打って,「出席したい人はハガキを下さい。」それに対して返信を出すという形ですね。

【記者】
事前に入場制限というか,誰が来るかというのは決めておくということですか。

【伊藤知事】
最初からそれは決まっています。決まっているでしょうね,たぶん,千人くらいだと。

【記者】
応募が来て,それで千人,誰が来るかというのを決めておくという・・・。

【伊藤知事】
そうですね。

【記者】
アンケートのことについてお答えがいくつかありましたが2つほど。

【伊藤知事】
もう原発はだいぶ意見も出たと思いますよ。これ以上新しい「What'sNew」というのはありませんので,他のテーマでどうぞ。

【記者】
2つほど質問したいのですが。

【伊藤知事】
ではどうぞ,最後ですね。

【記者】
先ほど,住民の理解度をある程度測るということでしたが,知事の頭の中にある,住民の参加者が100だとした場合,これだったら住民が理解していると思えるような尺度,例えば50%以上とか70%以上というか80%以上というか,これくらいの住民が理解しているのであれば十分浸透しているというある程度のパーセンテージというのをお持ちであればそれを教えていただきたいのが一つと,もしくは知事が判断して「これは全然理解されていない」ということであれば,先ほど3回以上はやるつもりはないとおっしゃいましたが,例えば知事の物差しがかなり低かったという事であれば,追加の説明会を実施される方針なのか,もしくは違う形で地域住民に告知する方法があるのか,以上2点を教えていただきたいと思います。

【伊藤知事】
まず後半の質問についての理解が違っているのですよね。3回は必ずやりますと。ただしその時に,例えば地震とか津波とかどうしてもあそこだけもう1回聞きたいというテーマが出てくるかもしれませんし,出てきたら4回目もやるといって説明しているのですが,「3回に限って」ということを今まで言ったことはないと思うし,12月のインタビューでもそういうお答えをしているつもりです。
ではどれくらいのパーセントというのは,そういうアンケートの取り方はしないのです。「津波について,だいたいこれで説明は大丈夫でしょうか」とか,じゃあ「何を聞きたい」「アレを聞きたい」と,そういう形になりますので,ほとんどパーセントは出てこない,文言表記みたいな形にならざるを得ないと思うので,出てこないと思いますよ。
そしてそれで規制委員会の本当のプロが説明しますので,「よくぞここまで審査したな」という形にならざるを得ないと私は思うのです。たぶん我々が見ても理解できないくらいの詳しい調査を,ずっと皆さん方いろいろトレースしておられると思いますが,やっておられますので,「えっ」というくらいのものを実際にやっているのですよね。それはそれは,日本に起こった全部の地震を,留萌の地震(2004年に北海道留萌支庁南部で発生した地震)まで全部川内に当てはめて,それでapplyして,それで応用して,それでまた云々と,そういうような展開をしているのですから,もうこれ以上のものは世界中どこに行ってもないような形で審査は進んでいると私は思っていますので,そういう意味では,案外,そこまでをきちんとやったという事を説明をすれば,皆さん方の理解は「今だったらこんなモンよね。」というような形での理解になるかもしれませんが,そんなに心配していないです。

 仕事始め式での「知事あいさつ」について

【記者】
年頭会見を聞いていて,2つ追加で聞きたいなと思ったことと,2つわからないことがあります。

【伊藤知事】
年頭会見?

【記者】
すみません,先ほどの仕事始め式です。失礼しました。
2つ思ったのは,1つはまず「カウントダウンのシンポジウムをやる」と。そのもう少し具体的な像が頭の中にあれば教えていただきたいというのが1つ。もう1つは,アリーナについて「幅広く意見を聞きたい」という表現をされたのですが,これは何かそういう有識者を集めての委員会を発足させるようなイメージなのか,そこを具体的に聞かせていただきたいというところです。

【伊藤知事】
実はカウントダウンは,明治維新150周年,これが近づきます。あと5年後くらいでしょうか。そして今年,それに似たようなものはやるのですが,さらにやる場所を,少し話したようにアジアにもって行きたいのですよね。台北,香港,上海,ソウル等,定期航路が飛んでいる所にもって行って,その地域ともシンポジウムを通じて連携を深めたいというのが大きな意図です。そこにおいて文化の交流,人的交流ないしは学問レベルの交流が起こったら面白いと思っていまして,ですからそういう形で今後やりたいと思います。
それから,アリーナの「幅広く意見を聞く」というのは,アリーナはもう少し熟度を待ちたいと思いますが,ただし「着実かつ丁寧に」という説明をしています。そしてまたいろんな方々がこれから動かれると思います。動きがあって,一定の澎湃(ほうはい)たる気運が高まった段階で,「ではどうしようか?」という形で進めたいと思います。我々があまり,気運が高まる前に自ら動くということはありません。時間軸としてはそういう形でやらせていただきたいと思いますね。そのほうがたぶん最終段階が早いです。我々が先に動けば動くほど,マスコミがまた相変わらず叩きますので,なかなかうまくいかない。もう少し機が熟してから動いた方が,このプロジェクトは「ポロッ」という形で生まれると思いますね。

【記者】
2つ確認というのは,1つはNPO,NGO,共生・協働の話をされた時に,「柔らかい社会」と言われたのです。そこをもう少し言葉を足して説明していただければ。

【伊藤知事】
「柔らかい社会」,これはハーバード大学の歴史学者のナイ教授なのです。現代社会の特質として,現代社会は例えば重農主義,重商主義,いろんな産業国家があったけれども,これは後世の歴史家は既存の権威が崩れる柔らかい社会として理解するだろう。その柔らかい社会イコール,NPOであれNGOであれいろんな既存の権威が崩壊して,新しいフラットな機構が生まれて,そこがいろんな形でお互いにネットワーキングを張りながら,インターネットの世界でそこは十分やれますので,やりながら全体をコントロールするような社会になるというのが,ハーバードのナイ教授のいわば自説であり,私もたぶんそういう形で,かつての権威はもうグズグズと崩れてしまわざるを得ないと思っているのですが。そういう意味で,「柔らかい社会になる」という表現を彼が使ったので,それを今日たまたま「柔らかい社会」という言葉のままに話してしまったのですが,私のイメージにある「柔らかい」というのはそういう意味なのです。そうすると大切なのは共生・協働型の,お互いがお互いを助け合うような社会。
我々公的セクターが皆さん方のお手伝いをするのではなくて,皆さん方がむしろ主体になって皆さん方が何ができるかを考えて,お互いが一生きちんとして過ごせるように協働・共生する,そういう社会のイメージなのです。そしてそれは,たぶん急速に進んでいると思うのです。日本の方が若干時間が掛かっているかもしれませんが,アメリカ等はそういう人たちが山のようにたくさんいて,そういう人たちは極めて優秀な人たちがやっているのです。
そういう意味で,既存の,我々の頭にあるような,国家像があって国家の体系があって権力体系があって,もうそんな時代ではなくなって,もう吹っ飛んでいるのだろうと思うのです。それは特に,今のインターネットの発達,マスコミの質的な転換,マスコミの発達がそれを非常に助長しているので,皆さん方が一生懸命叩いておられるような権力や権威というのはほとんどなくて,本当の実態はフラットな,NPOやNGO等の柔らかい組織が,実は一番の権限をもつというか,体系的に実際的な力を持つ,そういう時代に実はもうなりかかっているのだろうと思うのです。それは我々もこれからそれをもう少し勉強しなければいけないのですが,皆さん方いろいろ考えていただければいいのではないかなと思いますね。

【記者】
最後です。これに至っては何と言っていたのか聞き取れもしなかったのですが,「何とかの何とかを知る」とおっしゃって,最後の方ですが「職員の皆さん,先見性をもって云々」の後,たぶん中国の故事のような感じで「何とかの何とかを知る」とおっしゃったのですが。

【伊藤知事】
司馬遷の史記にある言葉です「当世の要務を知る」。「当世」というのは「当たる」「世の中」,「要務」は「必要な仕事」ですね。「当世の要務を知る」要するに,「今何をしなければいけないかというのを,時間軸,空間軸できちんと皆さん方,理解してね」という言葉です。
史記に「劉敬(りゅうけい)・叔孫通(しゅくそんとう)列伝」というのがあります。そこの中の最後に漢の高祖が「これぞこれぞ,俺はさすがに皇帝だ」といって喜ぶところがあるのですが,それをやったのがこの劉敬・叔孫通という男の人なのです。最後に皆が「彼はやっぱり今何をやるべきかを知っていた」というのが最後のメッセージなのですが,当時は確か高祖といえども,いかに皇帝が偉いか皆さん方は知らない時のプロデュースを全部彼がやるのです。そのプロデュースのやり方において,高祖が「我皇帝たるの意味を知れり」と言うのですが,そういう意味で,我々はいろんな仕事をするけれども,「時代時代には絶対にやらなければいけない仕事,絶対にいいかげんにしてはいけない仕事というのがあり,当世の要務を知る,ほかの余分のことをする必要はない」のです。公務員は余分なことばかりやりますので「余分なことをやる必要はなくて,メインのところをきちんとやる」というのが,私の理解する「当世の要務を知る」という言葉なのです。さぼってもいいのです,やる時にやれば。というのがこの理解でもあるのですが。(笑)

【記者】
勉強になりました。

【知事】
いや,とんでもありません。(笑)

 複合施設(スーパーアリーナ)の整備について

【記者】
先ほどのアリーナの件で「気運が高まるのを待って行政が動き出した方がスムーズに行く」という話でしたが,先日,年末だったと思いますが天文館や鹿児島の上町の方々が「ぜひドルフィンポート跡地に建設を」ということで要望に来られたと思いますが,知事の思い描いている「気運が高まる」という具体的なものというのは,そういう要望がたくさん来るということでしょうか。

【伊藤知事】
その要望が来るということでもあるし,鹿児島市議会もきちんと議論してほしいのです。意見書まで来ましたが,意見書の中味はないのですから。要するに「自分たちはどう考えるか」というのを出すのがそのミッション,当世の要務なのです。ですから意見書で「俺たちと相談しよう」ではなくて「俺たちはこんなのが必要だから,ぜひこんなのを造ってほしい」というのが,「当世の要務を知る」ということです。

【記者】
すると,鹿児島市の方から何らかのそういうメッセージ,市議会の方から建設に向けての積極的なメッセージが出ると動き出す可能性があるという理解ですか。

【伊藤知事】
全部るつぼに入れてかき混ぜて,「では最終的に何がいいかな」ということになると思うのですよね。やはりある程度,鹿児島市の30年の将来がかかるので,マスコミ,皆さん方を含めて行政ないしいろんな方々が「これでやってみよう」という形にならないとなかなかうまくいかない。県民交流センターになってしまうのです,また。やはりそこは気をつけなくてはいけないということですね。

 肥薩おれんじ鉄道に対する今後の経営支援について

【記者】
12月議会の中で,県が肥薩おれんじ鉄道に関係して「全自治体に一定の負担を求めていきたい」という方針を示されました。沿線以外の,例えば大隅や奄美群島の離島の自治体にも求めていかれるということだと思いますが,自治体側の理解は得られるとお考えでしょうか。

【伊藤知事】
これもいろいろありまして,それぞれの自治体から,1団体からそれぞれいただくわけではないのです。市町村振興協会の基金というのがありまして,まとまったお金が,宝くじから一定のものがある所にあるのです。それを使いたいのです。
というのは,やはり新幹線というのは,薩摩半島だけではなくて大隅にも奄美にも,やはりそれなりの一定の効果があるわけです。しかも,そこの負担区分からいっても,それらの地域はそんなに大きなお金にならないと思うので,我々が考えているのは,やはり全体で今回しのがなければいけないわけですから,全体の共通の財源を使うという意味で市町村振興協会の基金なのです。
これは,市長会,市議会議長会,町村会,町村議会議長会,皆さん方がコントロールしておられるので県は全く関係できないのですが,何とかそこの道を開いてくださいねと今お願いしているところです。いくつかのプロジェクトについてその道を開いていただいているのですが,やはり新幹線というのは鹿児島全体が益をいただいている,そういう存在でもありますし,これからもそういう形で育てなければいけないので,そういう意味で,今言いましたように,全市町村も関係する形で一定のご支援をお願いしたい。もちろん県が主体的にやるのですよ。ただ,市町村もそういう気持ちでやってくださいというのがメッセージですね。

【記者】
現在ある経営安定基金に積み増すというような形になるのですか。

【伊藤知事】
たぶん経営安定基金はだいたい全体を使い果たしますので,ここから後は毎年度のファイナンスになると思いますね。それぞれの毎年度のファイナンスという形にならざるを得ないと思います。

 鹿児島ユナイテッドFCの日本フットボールリーグ(JFL)昇格について

【記者】
今年からサッカーのJFL(日本フットボールリーグ)に鹿児島のチームが参戦することになりましたが,そのことについての感想と,JFLに上がった場合,知事のマニフェストで支援していくということを明記されていたと思いますが,財政面,後方支援も含めてどのような協力体制を取っていかれる予定なのかを教えてください。

【伊藤知事】
念願の,2つのチームが1つになってこれからスタートしてくれます。サッカー選手は元々たくさんいるわけですから,鹿児島のチームは一気に強くなるのではないかと思いますが,その支援を考えなければいけないと思いますね。聞くところによると,数字は不確かではありますが2億円弱くらいの運営費が必要になってくるのではないでしょうか。自分たちで半分くらいは努力するとして,あとの残りを,行政ないし鹿児島の経済界が主体的にやらざるを得ないと思います。
その1つのやり方のモデルが,実は今,「楼門(鶴丸城楼門復元協力寄附金)」で集めておられる経済界のあの集め方ですね。もう一気に3億円集まっていますが,やはりああいうスキームがある以上,ああいうスキームで何とかお願いできないか,もちろんロットは小さくて済むのですが。それに行政の県と市で半々はもたなければいけないかなと思いますね。これは従来から,だいたい概ねの了解事項でもありますので,そういう形でもちたいと思いますし,ただ,選手強化等々を含めた時に,初期投資でどの程度のお金が必要なのかこれからきちんと見なければいけませんから,そこら全体を見ながら,なるべく財源構成ができるように我々としても協力したいと思いますね。

 かごしまPRキャラクター「ぐりぶー」と「さくら」について

【記者】
今年から,後ろのロゴ(記者会見のバックパネル)にも「ぐりぶー」と「さくら」ちゃんが付け加えられたという事ですが,今年ぐりぶーとさくらちゃんにどんな活躍をしてもらいたいか教えてください。

【伊藤知事】
近いうちに,テレビドラマが始まるのはいつからでしたか。もう始まっているのですか。MBCですか。
5分間の番組が始まったようですが,2人は近いうちにめでたく結婚すると思います。そして7人のブラザーズが生まれます。AKBと一緒で,いつも言うように,ビヨンセには負けるけれどもAKB全体では勝つというあの仕組みをもって「くまモン」に対抗したいと思います。

 来年度の予算について

【記者】
来年の予算案について伺いたいのですが,どんな事に主眼を置いてどういった対応をしていきたいか,概要的なことでいいのでお願いします。

【伊藤知事】
予算は今年は,先ほど言いましたように巡航速度で動いていますので,どこかに突出したものがあるわけでもなく,特に注意すべき項目があるわけでもないので,予算は順調に組めると思いますね。ただ,景気対策や消費税が導入された時のいろんな対策も出ますので,若干いつもよりは厚めの予算にならざるを得ないかなと思います。経済がこれで中折れしてもらっては困りますので,経済を支えるくらいのイメージが出るくらいの予算にならざるを得ないと思いますし,国もそういう形で予算を組んでいるのです。ですからそれに連動した形で中央も地財計画も一定の金額を打ち込んでいますから,そういうような予算になってほしいと思いますね。併せて,例えば西回りの南九州自動車道等,これから実際的に配分ですが,配分の段階で国にぜひ頑張ってほしいと思います。

 年末年始について

【記者】
年末年始をどう過ごされたかというのと,特にどのような本を読まれたかというところを伺いたいのですが。

【伊藤知事】
また,変な質問ですけれども(笑),一番寒い29日はゴルフ,そして子どもたちが帰ってきていましたから,3歳の孫と一緒によく遊びましたし,小さなパーティーをやらせていただきました。
今年は敢えて,むしろ厚い本を読まないことを念頭に置いて生活しました。実は,厚い本ないし,これぞといった本や雑誌云々が,皆さん方もそうだと思うのですが,案外ないのですよね。今は非常に難しい時代なのでしょうね。ということもあり,のびのびと9日間を過ごして,実は休み疲れです。飲み過ぎましたね。(笑)

【幹事社】
よろしいでしょうか。

【伊藤知事】
今年も本当によろしくお願いします。
どうもありがとうございました。

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