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更新日:2022年7月28日

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第2章 - 1 - (2) 魅力と課題 視点(1)自然

魅力1雄大な自然の存在

他湾等では湾岸に近接した1,000m級の山はほとんど存在しないのに対し,錦江湾においては,桜島や開聞岳等の特徴的な山を,錦江湾からそそり立つように多くの場所から眺めることができます。特に桜島の場合,55万都市である鹿児島市の前面に位置し,かつ活火山という日々異なった表情を見せる山であることが,雄大な自然を持つ錦江湾のイメージをより引き立たせていると言えます。
また,他湾の水深は最大でも100m程度ですが,錦江湾は200m以上と水深の深い湾であり,豊かな水産資源に恵まれた漁場としての価値を有しているほか,釣り等のレクリエーション資源としての魅力を持っています。

魅力2南に開いた広大な静穏水域の存在

閉鎖性内湾の特徴として水域の静穏性があげられますが,それらの中でも,錦江湾のように広大な静穏水域を有する湾は,我が国にはそれほど多くはありません。さらに,東京湾,伊勢湾,大阪湾の三大湾と比較しても50cm以上の波高の出現率が比較的低く,レクリエーション等の活用可能性の面から,大きな魅力としてとらえることができます。

魅力3多様な表情を持つ海岸線

湾内の海岸線は,磯浜,砂浜,干潟,断崖そして溶岩など多様性に富んだ個性的な形状を呈しているほか,湾内には,小さな島々も点在しており,特徴のある海岸景観が見られる点を魅力としてとらえることができます。

力4多種多様な生物・生態系の存在

湾内においては,自然保護上重要かつ貴重な植物や,水生生物など多様な生物の生息が見られており,大きな魅力としてあげることができます。また,藻場は湾内全域に,干潟は湾奧部を中心として分布しています。さらに,他湾に比べ水深の深い湾であることから,多種の魚類が存在し,深海部には未知の生物の生息の可能性もあるなど,これらも魅力としてあげられます。

魅力5良好な水質を有する水域の存在

錦江湾は,北に細く切れ込んだ湾域を有していますが,他の湾に比べ,湾内への流入河川による負荷が少ないことなどから,汚染の度合いを示すCOD(化学的酸素要求量)でみると,三大湾の2分の1以下となっており,比較的良好な水質を保っていると言えます。

【課題1海象条件に対する配慮】

錦江湾は静穏な水域を有するものの,地理的特性により,他湾と比べ台風の影響を多く受けるなど,海象条件が厳しい一面もあることから,海岸部の整備や海域の活用等に対しては,これらに配慮する必要があります。

【課題2自然環境の保全】

錦江湾の活用に当たっては,自然環境の保全と活用をうまく調和させていく必要があり,多種多様な生物・生態系の保全などにも十分配慮していくことが求められます。

【課題3水質の保全】

閉鎖性内湾であることから,湾内外の海水交換率が低いことに加え,湾岸市町の産業発展等に伴い,水質環境への負荷が高まることが考えられるため,湾内の水質の保全に配慮していく必要があります。

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