主な作業内容(2)
間伐
植栽されたスギ・ヒノキは順調に成長を続けると,混み合ってきます。この状態が続くと、森林内に射し込む光が少なくなり,下草が生えず,地面がむき出しの状態になってしまいます。
「間伐が行われず真っ暗な林内」
こうなると,土壌が雨によって浸食され,災害の危険性が高くなります。また,降った雨が土壌に溜まらないことで水源かん養機能が低下します。
さらに、混み合っていると樹木は太くなれずに、”もやし”のようにヒョロヒョロと成長し,台風や病虫害にも弱い樹木となります。こうしてできてしまった材は、形質も悪く、高く評価されません。
「間伐」はこの過密となった森林の本数を減らすため,抜き切りをする作業のことで,健全で活力ある森林を育成するためには欠くことのできない作業です。
「間伐が適正に行われ下層植生も豊富なスギ林」
適正な間伐が実施されると・・・
1.林内が明るくなり,下層植性が回復し、土壌の流亡を防ぎ、豊かな森林土壌の形成が図られます。
2.水源かん養機能が向上し,良質な水を生み出します。
3.多様な下層植生の生育に加え、生息する動物の多様性も向上します。
このように樹木を健全に育て,森林全体を活性化させるために行われる作業が「間伐」です。間伐が適正に行われると、山全体が健全になります。
本県では「間伐」については,森林整備の重点課題として位置付け,生き活き間伐推進5箇年計画(H25~29)に基づいて着実に実施していくこととしています。
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