といもがら
ハスイモの葉柄(ずいき)のことを鹿児島ではといもがらと称します。
日陰でよく育ち,葉は一見さといものような形をしていますが,根から葉先まで青々としているのが特徴です。茎に包丁を入れるとスポンジのように空気を含んだ無数の穴が通っています。
太い割にもろいといもがらを人に例え,見かけだけで心身共にもろい役立たずの人を鹿児島では「いもがらぼくと」と呼んでいました。
そうは言いながらも野菜の不足する夏,生でよし,煮てもよし,独特のシャリ感のあるといもがらは根強い人気があります。案外「いもがらぼくと」もそのような存在だったのかもしれません。
【産地】
県内一円。
昔は夏の青野菜として必需品で,どの家庭でも柿の木の下や庭先に植えていました。
【食べ方】
酢の物や刺身のツマ,煮物など。大きい葉っぱは,にぎり飯や味噌を包むのにも利用されます。