腸管出血性大腸菌(0157等)感染症を予防しましょう
最近,県内で腸管出血性大腸菌感染症の発生が増加し,伊集院保健所管内でも報告されています。腸管出血性大腸菌(O157等)に関する正しい知識と予防法を身につけ,感染を防ぎましょう。
腸管出血性大腸菌感染症とは
腸管出血性大腸菌感染症(EHEC)はベロ毒素という毒素をだす大腸菌(VTEC)による感染症です。
頻回の水様便,激しい腹痛,血便,38度台の発熱等の症状が現れます。
感染してから,3~8日の潜伏期間後に出血性大腸炎が見られ,さらに,その3~7日後に溶血性尿毒症症候群(HUS)が10~30%で発症します。さらにHUSを起こした人の20~30%は,脳症を併発する可能性があります。
腸管出血性大腸菌感染症を防ぐには
食品の保存や調理について
飲料水の衛生管理について
手洗いについて
- 帰宅時、調理前、調理中、食事前、用便後は手洗いを十分にしましょう。
- 調理中、食材を変えたときには必ず手洗いをしましょう。
手洗いの方法は
- 指輪や時計をはずす。
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石けんを泡立てて,爪先にも気をつけて20秒以上もみ洗いする。
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たっぷりの流水ですすぐ。
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逆性石けん(薬用)10%液を100~200倍に薄めたもの(0.05~0.1%液)に30秒浸したあと,十分な流水で洗う。
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ペーパータオルか清潔なタオルでふく。(下痢をしている人は専用のタオルを使いましょう)
※一般の家庭では,きちんと手洗いをすれば上記4は必要ありません。ただし,下痢などの患者がいる場合やトイレの掃除,赤ちゃんのおむつ替え,病人の介護のあとなどには行いましょう。