更新日:2021年12月23日
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農業大学校の農家留学研修が,10月1日から11月9日の40日間行われ,16人の学生が12戸の農家で研修しました。コロナ禍のため,今年も6人が農大や自宅から通っての研修となりましたが,全ての学生が事故もなく研修を終えることができました。終了式では,受入農家の評価が良く,学生からも充実した研修ができたとの意見が多くありました。また,受入農家からは「研修が終わり,家族がいなくなるようで寂しい」,「来年も受け入れたい」といった声も聞かれました。
新規就農者に対する野菜部門研修を,11月11日に開催し,新規就農者,指導農業士等の37名が出席しました。都市農業センターの軟弱野菜や根深ねぎなどの試験ほ場を視察した後,就農2年目の新規就農者のほ場で研修しました。現地研修先の新規就農者は,栽培の工夫点や経営の考え方等の多くの質問に対し,ていねいに答えていました。このような営農意欲の高い姿に,他の新規就農者も刺激になったと思われます。農政普及課では,引き続き新規就農者の定着支援に取り組んでいきます。
11月17日に鹿児島県茶市場で,鹿児島・日置地区茶業振興会の荒茶求評会と,新品種「せいめい」など品種の勉強会が開催され,24名の会員が参加しました。県内流通者による求評会では,多くの品種が審査され,深蒸しの「さえみどり」が「うま味,水色が濃厚」と高く評価されました。品種の勉強会では,抹茶に適する「せいめい」が,濃緑でうま味成分の豊富さから,流通者から煎茶として期待されていました。農政普及課では,品種別に,実需者が求める生産支援に取り組みます。
桜島では,11月11日に「種なし小みかん研究会」が「種なし紀州ミカン」,11月25日に「JAみらい桜島柑橘ハウス振興会」が「紅さくら」(着色が早く紅が濃い)の挟入式が行われ,本格的な収穫期に入りました。挟入式当日は,幼稚園児や行政,市場関係者が参加し,報道各社を招いてPRを行いました。令和3年産は,収量が平年より1割程多い見込みで,9月以降の晴天に恵まれたことで,糖度は約1度高く,糖酸バランスのとれた仕上がりとなっています。
11月11日に農政普及課日置市駐在で,ミニトマトの環境制御に取組む実証農家と,昨年度の実績及び今年度の実証活動の検討を行いました。昨年度実績では,CO2施用区が対照区と比較して収量が1割程低い結果となったことから,ハウス内のCO2濃度の適正化が課題であると整理されました。日置地区のミニトマトのCO2施用は,実証が始まったばかりのため,今後も実証を通して技術構築に努めていきます。
ASIAGAPHIOKI茶部会は,11月2日に日置庁舎で研修会を開催し,部会員がGAP審査で指摘された是正事項を持ち寄り,対応の協議や意見交換を行いました。是正事項は,各工場共通のものと個別に特有のものがあり,共通のものは部会で一体的に対応をすることとし,個別のものはそれぞれの工場で対応することを申し合わせました。是正事項を共有化することで,各工場のGAPレベルの向上が図られることから,農政普及課は今後も同様の研修を支援していきます。
吉利アグリ未来会議では,11月11日に基腐病対策研修会を日吉支所で開催し,31名が出席しました。さつまいもが主幹作物である吉利地域でも,サツマイモ基腐病の被害が出てきており,生産者の関心は高いものがあります。研修後,担い手部会を開催し,基腐病の基本的な対処法とあわせて,輪作による対策ができないか意見交換が行われました。未来会議では,今後,野菜等との組み合わせも含め,輪作による農地活用を推進していく方向です。
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