更新日:2018年7月2日
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平成28年12月に6名の青年でスタートした本会も25名に増えましたが,栽培年数や技術レベルの差もあることから,今年度から就農2年以内の青年を対象に「栽培基礎班」を結成しました。当班員を対象に,5月17日,東串良町農業研修館で,「土壌・肥料の基礎とピーマンの好む土壌環境」についての勉強会を開催しました。今後も,毎月開催し,技術向上を支援します。
5月21日,JA鹿児島きもつき東串良支所で,ピーマン,きゅうりを栽培するJA青年部員を対象に,標記研修会を開催しました。青年部員20名,関係機関担当者5名の25名が参加しました。農政普及課から,「なぜ,炭酸ガスを施用するのか」「炭酸ガスを施用した場合の栽培管理はどのようにすべきか」等について講習しました。炭酸ガス施用技術に対する多くの質問が出され,活発な研修会となりました。
かごしまブランドの指定を受けているピーマン,きゅうり生産者は,栽培技術はもとよりハウス周辺の環境整備の重要性も認識しています。5月16日に園芸部会役員,JAと連携し,すべてのほ場の環境整備点検を行いました。ほとんどの生産者がハウス内外における周辺雑草管理や生産資材等の整理整頓がなされており,栽培管理のみならず,産地としての環境への意識の高さがうかがえました。
5月18日,県果樹振興大会の産地視察が行われ,肝属コースには県下の生産者等約90名が参加しました。視察品目は,肝付町のハウスきんかん,南大隅町の大将季,パッションフルーツなど5品目で,天敵を活用した安心・安全な果樹生産や省力化,単収アップの取組など,今後の生産安定に向け大変参考になるものでした。このような機会を通じて,県下の果樹生産者の交流と技術改善が図られ,県内果樹産地の振興につながることを期待します。
5月18日に肝属地区花き振興会の総会が開催され,本年度の活動では花き販売者との交流を通じて売れる花づくりや肝属花きのPR等を行うことが決定されました。本振興会は,39名の花き生産者のうち,約4割が若手生産者で占めており,今年も1名の新規就農者が加入しました。青年部でも,フラワーアレンジメント講習会を行うなど消費拡大・産地PRに積極的に取り組んでおり,今後もこれらの取り組みを支援していきます。
5月11日,肝属地区農業青年クラブ会員及び指導農業士,関係者約80名が出席し総会及び情報交換会が開催されました。管内6つのクラブでは,プロジェクト活動等活発であり,30年度は会員86人のもと活発な活動を行うほか,今年度は県の交換大会が,当地域で開催されるため,会員の連携を密にし,大会を盛り上げる予定です。情報交換会では,「部門別研修会」等を企画したいなどの提案も出され,クラブ員の積極性が伺えました。今年度もクラブ活動やプロジェクト活動などの支援を積極的に行っていきます。
農政普及課が,前年度の新規就農者や次世代人材投資事業の準備型給付金を受給している方々を対象に開催する基礎講座を,5月25日に開講し,16名が出席しました。当日は,指導農業士と青年農業者に,経営理念や経営改善に向けた取り組みなど体験談を含めて話していただいたほか,農業かごしま1年分と,指導農業士・女性農業経営士の紹介パンフレット等の配布,農業青年クラブの活動紹介と加入推進も行いました。参加者は熱心に講座内容に耳を傾けており,今後は農業基礎講座を計5回,簿記基礎講座を4回実施することとしています。
現在,肝付町のカラーピーマン生産ほ場において,生理障害果「ひび果」の発生要因を分析しています。「ひび果」は,3月以降に発生が増え,商品価値を下げることから,単価安の要因の一つとなっています。3月から5月にかけて,ハウス内外の気温湿度および果実品温の推移を測定した結果,ハウス内の湿度が98%以上と高く推移した場合,ひび果の発生が助長されることが確認されました。今後,栽培終了まで実証を継続し,より精度の高いひび果発生要因分析を行っていきます。
平成25年に錦江町田代で発生したチャトゲコナジラミが,今年は管内各地で発生するようになりました。多発するとすす病を併発し生育に影響が出ますが,これまで大きな被害とはなっていませんでした。しかし,本年の一番茶生育期に雨が少なかったことも影響し,一番茶の収量減に引き続き二番茶の萌芽の遅れもみられ,チャトゲコナジラミ被害が大きくなっています。現在,天敵の導入と拡散を実施していますが,並行して薬剤による防除も指導しています。
5月11日に肝属地区茶品質向上共進会が開催され,深蒸し煎茶48点,普通煎茶16点,玉緑茶8点の合計72点の出品がありました。今年は,2月以降気温が上昇し茶の生育が早く,さらに摘採前に強風があったため,内質の充実度や水色の確保が心配されましたが,良質な茶が多く出品されました。今年は,これまで上位入賞のなかった南大隅町からの出品茶が1席となり,技術の高位平準化がみられた共進会となりました。
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