ホーム > 地域振興局・支庁 > 大隅地域振興局 > 産業・労働 > 農業 > 普及情報 > 曽於地域の普及活動基本方針

更新日:2009年3月13日

ここから本文です。

曽於地域の普及活動基本方針

1 普及活動の基本方針

 普及指導活動は,国が定める「協同普及事業の運営に関する指針」を基本として,県が定めた「協同農業普及事業の実施に関する方針」に基づき,管内の農業・農村の中長期的発展方向を踏まえて展開する。また,「食と農の県民条例」及び同条例に基づく基本方針,「食と農の先進県づくり大綱」を踏まえて,改正農業改良助長の視点である課題と対象の重点化,高度化・効率化を一層推進し,効果的な活動を行う必要がある。
 そこで,農業の担い手となる人材の育成・支援を最重点課題としつつ,普及活動の継続性を考慮しながら,関係機関・団体との役割分担を明確化し,計画的な活動を展開する。

 1 管内における農業及び農村の現状と将来の方向

 近年,管内の農村においては,高齢化や担い手農家の減少等により産地の維持や集落機能の維持が困難な地域も生じてきている。
これらに加えて,台風等自然災害の多発,シラス台地等の特殊土壌,大消費地からの遠隔性等多くの課題を抱えている。
  一方,農業を職業として選択し,新たに就農する新規参入者の増加や技術革新による農業生産の飛躍的向上,農業・農村の持つ多面的機能への関心など新たな展開も芽生え,また,大型土地基盤整備や畑地かんがい等の整備も推進され農業の基盤は整いつつある。
このような実状のなか,今後の農業の振興をはかることは管内地域発展の不可欠な課題である。
 そこで,管内の農業振興課題を的確に解決するためには,認定農業者など経営改善に意欲的な農業者,意欲と創意のある青年農業者や新規就農者,経営参画志向のある女性農業者等を支援し,また,地域農業の振興や農村社会の活性化を進めていく上で,地域農業をまとめ得る人材を通して,農業者の自主的な取組への支援を効果的に行うことが重要である。
 このため,地域農業・農村の課題解決に向けた普及活動を関係機関・団体と一体となっ て積極的に取り組み,担い手農家の育成と農業経営の安定向上並びに地域農業・農村の活性化を図る効果的な活動を展開する。

 2 課題及び対象の重点化に対する考え方

 普及指導活動の成果を高めるために,畑地かんがい農業推進センタ-では,農政の方向,農業者のニーズ等に即応するとともに,緊急性・重要性を勘案し成果が期待できる事項についてその対象を明確化し,13課題を選定し,重点的な取り組みを行う。
 重点的な取り組みとして,以下の支援活動を行う。
 (1)高度な技術や専門的知識を現場に合った形で組立・実証するなどの方法を用いて,担い手等が取り組む技術革新を支援する活動
 (2)関係機関や地域リーダ等に働きかけ,これらの者との連携の下に,地域の農業経営・技術課題の解決を支援する活動
  なお,重点化に当たっては,青年農業者・女性農業者・認定就農者・法人・集落営農組織等(法人)の育成,男女共同参画の推進等に留意しつつ,課題の内容に応じて,普及組織が対応すべき分野と関係機関等の担うべき分野とを明確にし,それぞれが役割を分担して全体としての成果が上げられるよう努めるものとする。

 3 管内における普及指導活動の基本的考え方

(1)農村地域の振興に向けた取組に対する支援

1)畑かん営農の確立による地域農業の活性化
 曽於地域畑地かんがい営農推進本部及び各市町畑地かんがい営農推進本部と連携を図りながら水を利用した畑作物の選定及び水利用技術実証を通じて,畑作物の生産技術確立を図るとともに,水利用組織の育成,生産・出荷・販売計画づくり等を総合的に取り組み,畑かん営農の確立による産地育成や地域農業の活性化を図る。

2)モデル実証団地への支援
 曽於東部地区は,平成23年の県営事業の終了に伴い全面通水することから水利用効果の高い施設ピーマンの産地育成を推進する。
 曽於南部地区は平成19年度には一部通水の予定である。そこで大崎町中部台地南部地区をモデル地区として関係機関・団体と一体となって畑かん営農確立に向けた取り組みを強化する。
 曽於北部地区は平成23年度に一部通水の予定であるが,帯野地区は,すでにモデル畑かんとして約20haで水利用が可能となっており,水利用実証を通じて,大規模志向担い手農家による営農の確立が進みつつある。更に関係機関・団体と一体となって大規模畑作経営体の確立と畑かん営農確立に向けた取り組みを強化する。

3)畑地かんがい実証団地への技術支援
 12地区の畑地かん実証団地を対象に,かん水技術,栽培技術の等の実証・展示や各種研修会の開催により,畑地かんがいを利用した   営農の啓発・推進を行う。

(2)かごしま農業を担う人材の育成・確保に向けた取組に対する支援

1) 曽於農業を担う農業経営体の育成
 認定農業者を中心とする重点指導対象の172戸のほか,農業経営及び生産技術改善に取り組む農業者に対して,各市町担い手育成総合支援協議会等と連携を図りながら,農業経営発展塾や技術講座の開催,経営相談等を通じて経営確立に向けた支援を積極的に取り組むものとする。
 特に,農業者や資金借受農家に対する個別経営指導は,各市町・JA等の各関係機関・団体の機能が十分発揮されるように連携を強化しながら,経営体育成支援活動の充実強化に努めるとともに,農業経営の発展段階に応じた個別指導を徹底し,個別経営の改善を促進する。
 また,家族農業経営においては,女性や農業後継者が意欲的に経営に参画し,経営改善に取り組む環境づくりを進めることが重要であるため,家族経営協定の啓発及び締結促進を図る。

2) 集落営農の推進
 平成19年度から導入される経営所得安定対策に対応するとともに,地域農業の持続的な展開を図るためには,高齢・兼業農家等を含めた多くの農家が参加できる集落営農を育成することが緊急の課題となっている。
 集落営農育成のための推進体制の整備や推進計画策定,集落内の合意形成活動,集落営農育成のための推進体制整備や推進計画策定,集落内の合意形成活動,集落営農ビジョンの策定指導などの市町等が取り組む集落営農活動を支援し,集落営農の組織化を促進する。

3) 営農ビジョンが描けるニュ-ファ-マ-の育成
 現在,青年農業者組織は,各市町に単位クラブが育成されているが,クラブへの参加意識が低く,自主的な活動が低調である。このため,各市町,JA等と連携をしながら,各クラブの役員会や定例会等を通じてリーダー育成や自主的なクラブ活動ができるよう支援を強化する。                                   
 また,青年農業者の課題解決能力を高めるため,農業基礎講座や専門別研修などの体系的研修を実施するとともに個別プロジェクト指導等を通じて青年農業者の経営自立を支援する。
 さらに,近年増加している新規参入者を含む新規就農者の育成・確保については,各市町農業委員会・農業公社等と連携を図りながら,就農相談活動を強化するとともに,農業基礎講座や専門別研修等を拡充し,円滑な就農・定着を支援する。
 併せて,農高・農大と連携を図り,青年農業者の就農の以前にわたる継続的な支援に努める。

(3)全国に誇る農畜産物の産地育成に向けた取組に対する支援

1) さつまいもを中心とた畑作営農の確立
 畑作物は,さつまいも,たばこの品目があるが,重点品目としてさつまいもを取り上げ,曽於地区さつまいも澱粉対策協議会及び各市町さつまいも対策協議会と連携強化しながら,用途別適品種の選定・計画生産・輪作体系の確立を推進し,さつまいもの単収及び品質向上を図る。
 また,省力化技術の実証・普及や経営改善支援による畑作モデル農家を育成するとともに葉たばこ青年を中心に生産技術・経営管理技術の向上を支援する。

2) 生産性の高い水田農業の確立
 平成16年からスタ-トした米改革政策による各市町「水田農業ビジョン」達成に向けた円滑な推進を図るため,関係機関・団体と連携を強化しながら,地域の話し合い活動を通じて水稲生産技術の向上,省力化技術の実証,ブロックローテーションによる水田転作物の生産安定,農作業受託作業の推進,生産組織の育成,水田高度利用営農体系の確立等に積極的に取り組み,稲作農家の経営安定と水田農業の活性化を図る。
 特に,曽於市末吉町高松地区,曽於市大隅町笠木原地区,志布志市松山町大野原地区,志布志市有明町野井倉地区を重点対象に水田営農モデルを育成する。また,付加価値の高い売れる米づくりの推進をする。

3) 良質な茶づくりによる産地の育成
 環境にやさしい茶づくりを基本に,高品質・多収技術の普及,エコファーマーの育成及び茶業経営の改善支援に取り組み,クリーンで良質な茶産地の育成と茶業経営の安定を図る。また,茶業女性及び茶業青年への活動支援を通じて,女性や農業青年の生産・ 加工技術の向上と経営参画を促進する。

4) 広大な畑地の特色を生かした野菜産地及び経営体の育成
 ピ-マン・いちご・なすは県園芸振興協議会曽於支部,JA生産者部会及び市町園芸振興会と連携を図りながら,生産技術の向上,コスト低減,モデル経営体の育成等を通じて,ブランド産地育成と野菜農家の経営安定を図る。  
 また,ブランド指定を受けているメロンについては,県園芸振興協議会指導班と連携を図りながら,生産安定と専作経営の育成支援等を通じて産地再編を推進する。かぼちゃについては,技術改善実証ほを通じて生産技術の向上,省力化技術等の普及推進を図る。

5) 笑顔で新年を迎える施設果樹の再構築
 県園芸振興協議会,JA生産者部会と連携し,ハウスみかん・加温不知火・マンゴーを重点品目に,品質向上を最重点に取り組み,施設果樹の再構築を図る。

6) 足腰の強いキク類産地の育成
 スプレ-ギク・輪ギク・小ギクを対象品目として,県園芸振興協議会・JA及び各市花き振興会等と連携しながらJA生産者部会の活動支援,生産者の技術経営向上支援,販売活動の支援を行い,花き農家の経営安定と産地育成を図る。

7) 畜産農家の経営安定と高品質畜産物の生産
 畜産農家の内,畜特資金借受農家・パソコン簿記記帳農家については,経営改善支援,経営管理能力の向上・パ-トナ-シップの啓発を重点的に推進する。
 生産牛部門では,繁殖牛多頭飼育農家を最重点対象に,経営診断・分析による経営改善や飼養管理技術向上を支援する。
 肥育牛農家では,枝肉重量及び肉質の向上,飼養管理技術の向上を支援する。
 酪農部門では,乳質の向上,夏期の出荷割合を支援する。また,安全な自給粗飼料確保のために,作付け体系の見直しや地域コントラクタ-活動の支援,農作業事故防止の啓発推進を図る。

(4)環境と調和した農業生産に向けた取組に対する支援

1) 環境にやさしい農業技術確立への支援
 曽於地域環境保全型農業推進協議会,各市町環境保全型農業推進協議会,JA廃プラスチック適正処理推進協議会等と連携し,持続性の高い農業生産方式の啓発・普及を重点に取り組み,エコファ-マ-の育成と活動支援,環境にやさしい施肥及び防除技術の普及,生分解性フィルムの利用,良質堆肥生産の技術確立を図る。       

(5)安心・安全な食の確保への支援に向けた取組に対する支援

1) 食を通じた地域活性化の促進  
 農林水産物の理解促進や食農交流を推めるため,曽於地域かごしまの“食”交流推進協議会,かごしまの食推進員等と連携し,生産組織や各種団体などに働きかけ,食農交流活動の波及を図る。また,起業活動や加工活動の支援を行い,農産物の付加価値づくり,起業活動の充実を図ることで地域活性化を促進する。

このページに関するお問い合わせ

大隅地域振興局農林水産部曽於畑地かんがい農業推進センター

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?