ホーム > 教育・文化・交流 > 学校教育 > 人権同和教育 > 今月のちょっといい話 > 平成21年度 > 8月のちょっといい話~個別の課題から~(同和問題)

ここから本文です。

更新日:2011年12月26日

8月のちょっといい話~個別の課題から~(同和問題)

 「『今度結婚するんです。』と教え子のAさんが報告に来てくれたんですよ。」
 ある先生が話してくれました。
 教え子との再会で懐かしい昔話に花が咲き,楽しいひとときが過ぎました。
「・・・ところで,彼女には,自分の事をきちんと話したの・・・?」
 と聞かれたそうです。
 Aさんは,
「話しました。けど,笑われてしまいました。そんなことで悩んでいたんだって・・・。」
 彼女は,Aさんとは違う高校で同和問題について学習をしており,知的理解にとどまらず,自分の人生の中においても,差別をなくす生き方を確立していたようでした。
 だからこそ,Aさんは彼女から
「生まれてくる子どもにも,あなたがきちんと教えなくてはいけないのよ。」
 とまで言われたそうです。
 
 この先生のお話から,とても大事なことを教わりました。
 それは,先生がAさんとかかわる中で,Aさんが,将来出合うであろう「結婚」のことについても,語り合える深い関係を築いていたということ。その先生の教えから,Aさんも,出自を話すことは,「部落出身である」ことを告白するのではなく「差別と向き合い,なくす生き方をする」ことを告げるものであるのだということを,学び取っていたということ。さらに,嬉しいことは,プロポーズを受けた彼女も,学校での学びのなかで「差別とどう向き合って生きるか」を彼女なりに学び取り,「差別をなくす仲間」としてすでに育っており,その二人が出会い「つながり」が広がっていることを実感できたことでした。
 学校において,同和問題を教えていくということは,単に教室での知識としての学びだけにとどまらず,「差別とはどういうことなのか」,そして「差別をなくすとはどういうことなのか」を,子どもたちの人生の中での「日常」として捉えさせ,差別をなくす力をはぐくんでいくことなのでしょう。
 
「生まれてくる子どもにも,あなたがきちんと教えなくてはいけないのよ。」
きっとAさんは,この言葉に最大の勇気をもらったことでしょう。

人権問題に係る月間・週間等

※ 8月は「人権同和問題啓発強調月間」(リンク先:人権同和対策課)です。

 
 

このページに関するお問い合わせ

教育庁人権同和教育課

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?