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更新日:2011年12月26日

7月のちょっといい話~個別の課題から~(女性)

 入学式が終わった後片づけのときのことです。
 生徒会役員の数名の女子生徒が,舞台の横断幕を貼り付ける長い板を重たそうに運ぶ姿を見かねて,私は「俺に任せておけ」とばかりに持ち上げてやりました。「すごーい」の歓声に酔いしれている私のすぐそばを,重いテントを肩に担いで走っていく女子生徒たちがいました。
 その光景を見て,歓声の酔いがいっぺんに醒め,これまでの私の意識にあった「女性はか弱きもの」というイメージがガラガラと崩れていきました。
 ある講演会で,女性に対してのイメージや偏見が,ややもするととんでもないことにつながるという話しを聞きました。
 『亡くなったお兄ちゃんの「黒いランドセル」を背負って通った女の子。お兄ちゃんと一緒に通うつもりで入学した学校で,「男みたい」とからかわれ,学校に通えなくなりました。そこの学校も子どもたちにからかいをやめるように指導されたようですが,結局,別の学校に転校することになりました。次の学校では,担任の先生が「黒いランドセル」のわけをしっかり受け止めて,学校全体でこの子の思いを取り上げ,学級・周りの子どもたちへつないでいかれたそうです。保護者は胸をなで下ろし,女の子は胸を張って,亡くなったお兄ちゃんの思いと一緒に学校へ通うことができたということです。』
 この話に教えられるのは,女の子の行動の背景を探り,担任が保護者とつながり,校長を中心に学校全体としての取組の中で子どもにかかわっていった取組のすばらしさ。「色」で人を見るのではなく,女の子を一人の人間として見る雰囲気が学校に浸透しきっているからだと思います。女の子が思いを実現できるかできないかは,学校全体の取組にかかっていたわけです。まさに,男の子も女の子も一人の人間として,見つめて,思いをめぐらし,向き合っていった成果の現れだと思います。
    「男子たるものこうあらねば」などと言われて育ってきた私は,無意識のうちに,性別による固定的な役割分担意識を刷り込まれ,女性に対する偏見を持っていたことを,生徒たちに気付かされました。

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