水俣病対策
水俣病とは
水俣病は,水俣湾産の魚介類を長期かつ大量に摂取したことによって起こった四肢末梢優位の感覚障害,運動失調,視野狭窄,難聴を主要症状とする中毒性中枢神経系疾患です。
原因物質は,メチル水銀化合物で,チッソ(株)水俣工場のアセトアルデヒド製造設備内で生成されたメチル水銀化合物が工場廃水に含まれて排出され、水俣湾の魚介類を汚染し,その魚介類を地域住民が摂取することによって生じたものであるとされています。
対策
水俣病は,昭和31年の公式発見から今日まで深刻かつ重要な問題であり,本県ではこの水俣病対策を県政の重要課題として,被害者の迅速な救済を図るため,検診・審査体制の拡充強化,認定申請者に対する医療救済等の対策を進めるとともに,水俣病としては認定されていないものの,水俣病にもみられる一定の症状を有する者に対する医療費等の支給や,水俣病発生地域の住民に対する健康診査等を内容とする水俣病総合対策事業を実施してきたところです。
水俣病問題については,平成16年10月15日の水俣病関西訴訟の最高裁判決を契機に認定申請が急増したことから,保健手帳の申請受付の再開等の対策が図られることになり,また,水俣病被害者の新たな救済策の具体化に向けた検討が進められ,与野党の合意により,平成21年7月に「水俣病被害者の救済及び水俣病問題の解決に関する特別措置法」が可決成立し,平成22年5月から申請の受付が開始されました。なお,救済措置の受付の時期については,国が平成24年7月31日までと定めたところです。
本県のこれまでの水俣病認定申請・処分等の状況【平成24年3月31日現在】
申請総数 |
処分済
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未処分
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認定
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棄却
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保留
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未審査
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491(144)
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3,629
|
0
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87
|
4,207
|
4,120
|
87
|
2申請総数は取り下げ等を除いてあります。
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