更新日:2024年4月8日
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現在,日本人の2人に1人が,一生のうちに一度は「がん」にかかるというデータがあります。「がん」は,日本人にとって身近な病気で,その予防は多くの人の関心を集めるテーマです。
国立がん研究センターがん対策情報センターでは,日本人を対象とした研究結果から定められた,科学的根拠に基づいた「日本人のためのがん予防法」についてまとめています。それによると,「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」「感染」の6つの要因が取りあげられています。
「感染」以外は日頃の日常生活に関わるものです。これから紹介する5つの健康習慣を実践することで,がんになるリスクはほぼ半減すると紹介されています。
「科学的根拠の基づくがん予防~がんになるリスクを減らすために~」(国立がん研究センター発行)(外部サイトへリンク)
飲酒量の目安(1日あたりの純エタノール量換算で23グラム程度)
活発な身体活動によりがんになるリスクは低下します。
推奨される身体活動量として,厚生労働省は,「健康づくりのための身体活動基準2013」の中で,18歳から64歳の人の身体活動について,「歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分程度行うこと」,それに加え,「息がはずみ,汗をかく程度の運動を毎週60分程度行うこと」を推奨しています。
同様に,65歳以上の高齢者については,「強度を問わず,身体活動を毎日40分行うこと」を推奨しています。
また,すべての世代に共通で,「現在の身体活動量を少しでも増やすこと」,「運動習慣をもつようにすること」が推奨されています。
これまでの研究から,男性の場合,肥満度の指標であるBMI値21.0~26.9でがんのリスクが低く,女性は21.0~24.9で死亡のリスクが低いことが示されました。
日本人のがんの原因として,女性の一番,男性でも二番目に多いのが「感染」です。以下のようなウイルス・細菌感染とがんの発生との関係があるとされています。
いずれの場合も,感染したら必ずがんになるわけではありません。それぞれの感染の状況に応じた対応をとることで,がんを防ぐことにつながります。
ウイルス・細菌 |
がんの種類 |
B型・C型肝炎ウイルス | 肝がん |
ヘリコバクター・ピロリ菌 | 胃がん |
ヒトパピローマウイルス(HPV) | 子宮頸がん |
ヒトT細胞白血病ウイルスⅠ型(HTLV-1) |
成人T細胞白血病・リンパ腫 |
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