令和7年度鹿児島県観光立県推進会議の会議結果
1開催日時
令和7年11月4日(火曜日)14時00分~16時00分
2場所
県庁2階講堂(鹿児島市鴨池新町10番1号)
3議題
鹿児島県観光振興基本方針最終報告(案)について
4公開・非公開の別
公開
5傍聴者
なし
6会議結果等の概要
委員の主な意見
基本方針・施策の実施について
- 推進期間の5年間で,誰が・いつまでに・どのように数値を上げるかを明確にする必要があり,そのために,KGI,KSF,KPI(*)を整理してもらいたい。
- 限られた予算の中で,最大の効果を引き出すためには,観光DXやAIの導入が求められる。
- 広域的な観光政策を継続的に強化するための方策として,観光客から財源を得る観光税・宿泊税の導入を検討してはどうか。
*KGI,KSF,KPIについて
KGI:重要目標達成指標(Key Goal Indicator)
KSF:重要成功要因(Key Success Factor)
KPI:重要業績評価指標(Key Performance Indicator)
観光コンテンツの造成について
- 日本人の国内旅行が成熟する中,鹿児島らしさを生かした魅力づくりが重要であり,離島や世界遺産,食,伝統文化など地域資源を活用し,高品質な観光商品による高収益化を目指すべきである。
- 特別なことを探す旅ではなく,地域の日常にある豊かさに気づく旅に向けた,観光地づくりを今後も続けていきたい。
- 農業の一大産地である鹿児島の魅力を生かし,農家や農村風景,食といった資源を訴求していくことが必要。
- テーマ別観光として,黒糖焼酎ツーリズムのような,焼酎を中心とした観光が広がれば面白い。
- 冬の閑散期対策として,自然の再生体験などの新たな価値を提案するモニターツアーも重要である。
外国人観光客への対応
- 外国人観光客の知りたい情報を把握し,そのニーズに応じた情報の発信が必要。
- 外国人観光客も安心して楽しめる環境づくりが重要。
- 桜島では,二次交通が不足し,外国人観光客が移動しづらい状況。
クルーズ船客への対応
- クルーズ船の寄港回数が増え,市街地では乗船客による買い物などの経済波及効果が見られる。地方にもその効果を波及させるため,地方へ回遊させるオプションツアーの充実が求められる。
- クルーズ船乗客数を増やすことも重要であるが,乗船客の観光消費単価を上げる取組についても一層力を入れてほしい。
- 現状では,特定の観光地にクルーズ船客が集中するなど,交通や観光地の受入体制が十分に整っていないと感じている。
教育旅行への対応
- 教育旅行で本県を訪れた学生が,将来,リピーターとなる可能性がある。
- 子どもの時の記憶をもとに,大人になってから再訪してくれることに期待し,新しい教育旅行向けの取組を行う必要がある。
通訳ガイドの養成
- 通訳ガイドとの連携によって,観光客に対し,付加価値のある案内が可能になる。鹿児島に精通し,地域を愛するガイドが増えることを期待している。
- 地域通訳案内士は一定数いるが,仕事が少なく,稼働率が低いため,結果として質の低下を招いているので,県が定期的に講習会を実施するなどにより,質の担保を図ってほしい。
人材育成等
- 観光業を担う学生の確保のための施策を検討してほしい。
- 地元住民のおもてなしが,観光客の増加やリピート率・満足度向上に繋がっている。
7出席者
出席者16名(欠席4名)
50音順
| 委員氏名 |
職名 |
備考 |
| 有村純賴 |
指宿シーサイドホテル(株)代表取締役社長 |
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| 柿元理榮 |
(合)BIROU代表社員 |
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| 紙屋久美子 |
NPO法人eワーカーズ鹿児島理事長 |
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| 小平田史穂 |
博物館尚古集成館学芸員 |
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| 近藤和彦 |
職業訓練法人鹿児島観光技能訓練協会鹿児島ホテル短期大学校校長 |
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| 陳内裕樹 |
内閣府クールジャパンプロデューサー/東京都立大学客員教授 |
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| 瀬川知香 |
暮らしの宿福のや、代表 |
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| 中原晋司 |
中原水産(株)代表取締役 |
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| 奈良迫英光 |
FLY&STAYツーリズムかごしま代表 |
会長 |
| 中馬慎一郎 |
(一社)屋久島観光協会副会長 |
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| 八幡秀樹 |
(株)IFOO代表取締役 |
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| 福島大輔 |
NPO法人桜島ミュージアム理事長 |
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| 室屋智美 |
(有)ファームランド櫻島代表取締役 |
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| 山崎美智子 |
(有)アイエス通訳システムズ代表取締役 |
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| 山田桂一郞 |
JTIC.SWISS代表 |
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| 渡悦美 |
(株)奄美大島開運酒造商品開発室次長 |
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