閉じる

  •  
 
 

閉じる

 
 

ホーム > 産業・労働 > 食・農業 > 農業技術 > 農作物等被害対策 > 10月下旬から11月上旬の台風に対する農作物等の事前・事後対策について

更新日:2022年10月25日

ここから本文です。

10月下旬から11月上旬の台風に対する農作物等の事前・事後対策について

1通期水稲

事前対策

1.排水路等を点検・整備し,長時間の冠水,滞水防止に努める。

事後対策

  1. 冠水した水田は,速やかに排水する。
  2. 水田や用排水路等の土砂,木切れ等は,できるだけ早く取り除き,収穫に支障がないようにする。
  3. 高潮などで海水が流入した水田は,速やかに排水し,かけ流しを行う。

2作共通

事前対策

  1. 排水溝を整備し,滞水防止に努める。

事後対策

  1. 滞水したほ場は,速やかに排水する。
  2. 潮風害が懸念される場合,散水施設のあるほ場では,台風通過後,できるだけ速やかに散水する。

3つまいも

事後対策

  1. 茎葉の痛みやサツマイモ基腐病の発生が見られるほ場では,速やかに収穫を行う。

4さとうきび

事後対策

  1. 新植夏植えでは,苗が流出したら補植する。また,埋没したら芽堀りを速やかに行う。

5

事後対策

  1. 株元の土が洗い流された場合は,土寄せを行う。
  2. 子実肥大期のほ場では,葉の損傷による紫斑病の発生を防止するため,薬剤散布を行う。

6野菜

事前対策

  1. 防風垣,防風ネット等の補強を行い,強風による被害を最小限に食い止める。
  2. ほ場及び施設周囲の側溝,排水溝の点検・整備を行う。
  3. 収穫期に近い野菜は,収穫する。
  4. 育苗中の苗は,室内等の安全な場所に持ち込むか,べた掛け資材等でトンネル被覆する。なお,べた掛け資材等は,できるだけ低く設置し,強風で苗を傷つけないように留意する。
  5. つる性のきゅうりは,「つる下げ」を行い,べた掛け資材等で被覆し,しっかり固定する。「つる下げ」ができない場合は,支柱やネットが倒れないように,しっかりと固定する。
  6. 根深ねぎは,土寄せやテープ等を張り,茎葉の折損,倒伏を防ぐ。
  7. さといも(大吉)の早植マルチ栽培で倒伏が懸念される場合は,茎葉を切断する。
  8. ピーマン,なす等定植直後のものは,支柱等にしっかりと固定する。
  9. かぼちゃ,豆類(そらまめ類),葉根菜類(キャベツ等)は,可能であればべた掛け資材で被覆する。
  10. いちごは,べた掛け資材等で被覆固定し,茎葉の傷みを軽減する。

事後対策

  1. 被覆資材等は,直ちに除去する。
  2. 強風により倒伏等の被害を受けた株は,直ちに支柱に固定する。
  3. 茎葉の折損部からの病害侵入を防ぐため,直ちに殺菌剤の散布を行う。
  4. 草勢の回復を図るため,葉面散布または化成肥料による追肥を行う。
  5. 室内に持ち込んだ苗は,速やかに外へ持ち出して広げる。
  6. きゅうり等で「つる下げ」を行ったものは,台風通過後,速やかに「つる上げ」を行う。
  7. 強風によりはがれた土壌消毒用の被覆資材は,速やかに張り直す。

7花き

事前対策

  1. ほ場及び施設周囲の側溝,排水溝の点検・整備を行う。
  2. 定植直後の草丈の低いものは,べた掛け資材で被覆固定する。
  3. 仕立て直しが可能な花き類は,フラワーネットや支柱を外し,剪定するか倒伏させて,べた掛け資材で被覆固定する。
  4. 収穫直前の切り花は,台風接近の様子を見て,やや硬めでも収穫する。
  5. 鉢物類は鉢を寄せ,べた掛け資材で被覆固定する。大鉢は同一方向に倒す。
  6. 露地電照栽培やビニル除去後の施設栽培では,電照用の電球を外す。
  7. キク母株は,可能な限り採穂・冷蔵する。残った株を防風ネットやべた掛け資材で被覆し,しっかり固定する。
  8. 露地のキク・ソリタゴ等は,支柱を補強(打ち込み直し,本数増加)し,フラワーネットがずれ落ちないよう支柱に固定する。

事後対策

  1. 生育中の花き類で倒伏したものは,風が弱まり次第,直ちに株の立て直しを行う。
  2. 仕立て直しが可能な花き類は,整枝や株の切り戻しを行い,草勢の回復を待つ。
  3. 株に泥が付着している場合は,速やかに水で泥を洗い流す。
  4. 茎葉の折損部からの病害菌侵入を防ぐため,直ちに殺菌剤の散布を行う。
  5. ビニルや遮光資材を被覆し,強い光や降雨から植物を守る。
  6. 外した電球を速やかに取り付け,電照やタイマー,冷蔵庫など電気設備の再点検を行う。
  7. マルチ栽培で滞水したほ場では,マルチのサイドをめくり上げ,土壌の乾燥を促す。
  8. 鉢物類は被覆固定したべた掛け資材を外し,もとの位置に戻すとともに,倒した鉢は速やかに起こす。
  9. 露地のキク・ソリダゴ等は,軽く中耕・土寄せを行い,薄めの液肥を施用する。

8果樹

事前対策

  1. 防風樹や防風施設の点検・整備を行う。
  2. ほ場及び施設周囲の側溝,排水溝の点検・整備を行う。
  3. 幼木や若木は倒伏しやすいので,支柱を立てて補強する。
  4. 高接ぎ樹等は接ぎ木部が裂けないように,支柱に誘引する。
  5. 病害発生の懸念がある場合は,予防散布を行う。
  6. 収穫中の温州ミカンでは,適熟のものから先に収穫する。

事後対策

  1. 倒伏樹は速やかに起こし,株元に土入れして再倒伏を防ぐ。
  2. 枝裂けや枝折れした場合は,切除して癒合剤を塗布する。
  3. 病害発生の懸念がある場合は,台風通過後,速やかに殺菌剤散布を行う。
  4. 樹勢低下が懸念される場合は,樹勢回復を図るために葉面散布を行う。
  5. 潮風害が懸念される場合,散水施設のあるほ場では,台風通過後,できるだけ速やかに散水する。
  6. 落下した果実や腐敗した果実は,園外に持ち出し処分する。

9

事前対策

  1. 茶園に防風ネットを設置している場合は,保守・点検を行う。
  2. 幼木園では枝の折損や樹の倒伏を防ぐため,状況に応じて徒長枝を剪定する。
  3. 防霜ファンの支線等を外している場合は,元に戻す。
  4. 製茶工場の電気施設及びガス・重油保管施設は,電源や元栓を確認する。また,煙突や排気口・換気扇等の補強・整備を行うとともに,工場内を見回り,電子機器等が濡れないよう対策を行う。

事後対策

  1. 生育ステージで芽が柔らかいほ場では,殺菌剤を散布する。
  2. 肥料が流亡している可能性があるほ場は,施肥を行う。
  3. 幼木園で,株元の土が流亡したり,茶樹が横倒しになっている場合は,速やかに起こし,株元に土寄せを行って踏み固める。また,欠株が生じた場合は,秋以降に補植を行う。
  4. 潮風害が懸念される場合,散水施設のあるほ場では,台風通過直後,できるだけ速やかに散水する。

10葉たばこ

事前対策

1.乾葉の保管場所の点検を行うとともに,乾葉にシート等を被覆する。

事後対策

  1. 乾葉の保管場所の点検を行うとともに,濡れた乾葉がある場合は,仕分けして再乾燥する。

11

事前対策

  1. 畜舎の補強や,物が飛散しないように格納,点検する。
  2. 畜舎周辺の排水溝の清掃,点検を早めに行う。
  3. 給餌,搾乳,通風,換気等電力施設・機械を利用しているところは,停電が懸念されるので発電機を準備する。
  4. トウモロコシ・ソルガム等刈取適期に近い作物は,事前に刈り取る。

事後対策

  1. 台風通過後は,直ちに畜舎内外の排水を行って畜舎内を消毒する。
  2. 今後も生育が見込まれるトウモロコシ・ソルガム等は,ほ場の排水を行い追肥を行う。
  3. 折損・倒伏したトウモロコシ・ソルガム等は,早めに刈り取り,ソルガムは再生を早め,トウモロコシは次の作付を急ぐ。

12芸作物のハウス等農業施設の保護

事前対策

  1. 防風垣や防風ネットの設置と補強を行う。
  2. ハウスは,杭の補強とハウスバンドの締め直しを行い,ビニルの破れた箇所は補修し,ハウス全体をしっかり固定する。また,強風が懸念される場合は,ビニルを剥ぎ取り,作物は防風ネット等でべた掛けを行い,保護に努める。
  3. 果樹の防鳥・防蛾用施設(忌避灯・ネットの被覆)の補強は,張力専用線を用い,中柱の補充と周囲線の補強を行う。

事後対策

  1. 台風通過後は,直ちにハウス等農業施設周辺を見回り,異常がないか確認する。
  2. 強風でゆるんだハウスバンド等は締め直し,ビニルの破損は張り替えるか,補修する。
  3. 作物を保護していた防風ネット等は取り外す。

相談先

寄りの地域振興局・支庁農政普及課へ御相談ください。

時間:開庁日の午前8時30分~午後5時15分)

10月下旬から11月上旬の農作物に対する台風対策(PDF:160KB)

 

よくあるご質問

このページに関するお問い合わせ

農政部農政課

電話番号:099-286-3191

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?