意見・提案（令和元年7月）

御提案のありました鹿児島空港から鹿児島中央駅間のモノレールの敷設については，既存の公共機関との関係のほか，モノレールの建設や，運行に係る費用対効果の観点からも多くの課題があると考えております。
現在，同空港へのアクセスについては，鹿児島市ほか県内各地や隣県などを結ぶ17系統のバスが運行されており，特に鹿児島市内との間では，1日70便以上のバスが，10分から15分間隔で運行され，最短38分で結ぶノンストップ便も多く，一定の利便性が確保されていると考えております。
県としましては，今後とも，関係機関と連携を図りながら，鹿児島空港へのアクセスの充実等に取り組んでまいります。

県庁舎外来駐車場については，本県の歳入確保に向けた更なる取組として，民間事業者に対して貸し付けを行ったところであり，令和元年8月1日から，有料時間貸駐車場となっております。
鹿児島ユナイテッドFCの試合の際の，同駐車場の6時間無料承認については，従来どおり実施していくこととしておりますが，管理運営は借り受けた事業者が行うこととなっているため，今回，御指摘をいただいた御意見につきましては，同駐車場の今後のサービス向上に資するよう，県庁駐車場管理運営会社に情報提供いたします。

最低賃金については，各都道府県の労働局長により決定されていますが，最低賃金がセーフティーネットとして十分機能するよう，生活保護との整合性に配慮しながら，それぞれの地域の労働者の生活費，賃金及び事業者の賃金支払い能力を考慮して定められることになっており，このほど，本県の最低賃金については，鹿児島地方最低賃金審議会において，現行の761円から29円引き上げ，790円とする旨の答申がなされました。
県としては，人手不足の中，「かごしま故郷人財確保・育成プロジェクト」に取り組んでおり，若年者の県内定着や外国人労働者の支援に当たっても賃金水準は重要な要素の一つと考えております。
引き続き，経済界や関係団体等と連携して，各種施策の展開を図りながら，「鹿児島に生まれてよかった。鹿児島に住んでよかった。」そう思える鹿児島を目指し，全力で取り組んでまいりますので，御理解と御協力をお願いします。

御意見のありました斜面については，JR九州が指宿枕崎線沿いに擁壁と落石防護柵を設置しており，崩れた土砂の撤去は施設を管理しているJR九州が行っております。
今後の対応を行う上では，斜面の土地所有者の同意を得ることが必要となっており，関係するJR九州，鹿児島市及び県で協議を行い検討していきたいと考えております。

このたびは，鹿児島本港区の公衆トイレについて，御指摘をいただき誠にありがとうございます。
また，利用者の方には，ご不便をおかけし誠に申し訳ありません。
ウォーターフロントパーク南側にある公衆トイレについては，県が委託している業者により，週2回の清掃を実施しているところですが，御指摘を踏まえ，より一層の清掃に努めてまいります。
また，御指摘の身体障害者用トイレの故障箇所につきましては，早速，修繕いたしました。
今後とも，利用者の皆様が快適に御利用いただけるよう適切な管理に努めてまいりますので，御理解・御協力をお願いいたします。

県営住宅については，住宅に困窮する低額所得者の居住の安定を図るために，広域的観点から市町村営住宅を補完するものとして，主にファミリー向けの住宅を整備しておりますが，一定の条件により，年齢を問わず単身者でも入居していただくことができます。
また，県のホームページについては，毎月1日現在で，随時申込みが可能な県営住宅の空き家の状況等を掲載しており，引き続き，分かりやすくきめ細やかな情報発信に努めてまいります。
なお，鹿児島市内の県営住宅で単身者が入居できる空き家の状況等については，指定管理者である鹿児島県住宅・建築総合センター（電話099-224-4546）までお問い合わせください。

（参考）
単身者が入居できる住戸は，県営住宅条例において，住戸の面積が50平方メートル未満，かつ，部屋の数が3以下と定められております。また，部屋の数が4以上の住戸であっても，6か月以上空室であれば入居することができます。

7月1日の改正健康増進法の施行により，行政機関の庁舎等は原則敷地内禁煙とされていますが，屋外において受動喫煙を防止するために，喫煙することができる場所が区画されていること等，必要な措置が取られた場所にのみ喫煙場所を設置できることになりました。
本庁舎では，上記の条件を踏まえ，当該場所を職員専用の喫煙場所として指定したところであり，その際，喫煙する職員には，受動喫煙防止の徹底について周知したところです。
今後とも，受動喫煙の防止について，喫煙する職員に対して周知に努めてまいります。

6月末からの記録的な大雨により県内各地で，道路や河川など，多くの被害が生じました。
御指摘の県道指宿鹿児島インター線（中山インター～谷山インター間）については，中山トンネル付近における土砂崩れにより，7月3日の夜以降，全面通行止めや一車線のみの通行規制の状況が続いておりましたが，去る7月25日から通行規制を解除したところです。期間中，利用者のみなさまには御協力をいただき誠にありがとうございました。
被災現場では，降雨状況を見極めながら，崩土の撤去作業を開始し，現場の安全状況を直接確認した上で，7月6日の早朝には谷山インターから中山インターに向けての一車線を除き通行止めを解除しましたが，その後も湧水が確認されており，新たな土砂崩れも発生したことから，地山の状況を見極めながら，残りの崩土の除去作業等を行い，25日に残る一車線の規制も解除したところです。
道路は県民生活に必要不可欠なものであり，引き続き，全力を挙げて復旧に取り組んでまいりますので，御理解くださるようお願いします。

電子入札システムについては，入札参加者の利便性の向上や負担軽減の観点，電子入札システムの共同利用の趣旨から，未利用市町村に対しては今後も早期の運用開始に向け，積極的に働きかけるとともに支援を行ってまいります。

鹿児島港本港区エリアのまちづくりについては，本年2月に県が策定したグランドデザインにおいて，既存の中心市街地との融和性や回遊性について配慮するとともに，中心市街地との共存が図られ，同エリアを含む地域全体に相乗効果が及ぶように取り組むこととしております。
県としては，引き続き，関係者と緊密な連携を図るとともに，事業者公募に関心を寄せている民間事業者との対話を継続しながら，グランドデザインを踏まえた，より多くの優れた提案がいただけるよう取り組んでまいります。
なお，住吉町15番街区については，鹿児島市から協議があれば，サッカー等スタジアムの候補地として，前向きに検討することも可能ではないかと考えております。

鹿児島空港につきましては，鹿児島市内を含む複数の候補地の中から，各種調査・検討を経て，昭和47年に現在の霧島市に整備されたところです。
御提案のありました鹿児島空港への鉄道の延伸やモノレールの敷設については，鉄道事業者の意向や同空港の立地(標高271.6m)，既存の公共機関との関係のほか，建設や運行に係る費用対効果の観点からも多くの課題があると考えております。
また，鹿児島市内への空港移転につきましても，国・地方の厳しい財政事情の中，多額の財源が必要となるなど，多くの課題があるものと認識しております。
県としましては，今後とも，関係機関と連携を図りながら，鹿児島空港へのアクセスの充実等に取り組んでまいります。

桜丘養護学校につきましては，在籍者の推移やそれに伴う学習環境の状況変化等を踏まえ，鹿児島市南部地区に高等部を備えた新設校として移転整備することとしており，令和5年4月の開校に向けて，現在，県教育委員会において，基本設計に取り組んでおります。
また，本年度は，同校内に，重度・重複障害のある生徒を対象とした「武岡台養護学校高等部南部支援教室」を暫定的に設置したところです。
この支援教室につきましては，桜丘養護学校の児童生徒数が年々増加している中ではありますが，新設校が開校するまでの間，引き続き同校内に置く方向で，検討しているところです。
なお，その内容については，10月に対象の保護者の方々へ説明会を行うこととしております。

各特別支援学校における医療的ケアについては，児童生徒の安心・安全を第一に実施しています。
御指摘のありました気管カニューレの再挿入について，県教育委員会では，気管カニューレが事故抜去した際の危険性は，個々の児童生徒によって様々であり，一律に対応を決めることは困難なことから，個々の児童生徒ごとに，主治医，保護者，学校の3者で相談し，その状況に応じた対応の仕方をあらかじめ定めているところです。
これを定めるに当たっては，主治医の指示・助言の下，医師による対応を優先し，保護者の協力も得つつ，国の通知を踏まえて，「生命が危険な状態等のため，緊急に気管カニューレを再挿入する必要がある場合であって，直ちに医師の治療・指示を受けることが困難な場合」には，看護師が対応することも想定しているところです。
具体的には，すぐに生命が危険な状態に陥るため緊急に再挿入する必要があるのか，医師や保護者に連絡をして指示を受けるのかなど，主治医の指示の下，個別に対応しています。
なお，主治医の指示・助言の下，個々の児童生徒の状況に応じて対応するのは，他県においても同様です。
引き続き，主治医の指示・助言の下，保護者の協力もいただきながら，個々の児童生徒の状態に応じた医療的ケアを実施し，児童生徒が充実した学校生活を送ることができるよう努めてまいりますので，御理解と御協力をお願いします。

県立鴨池野球場（平和リース球場）については，来年の「燃ゆる感動かごしま国体」に向け，今年度中にスコアボードの改修工事を行うこととし，併せて球速表示設備の整備や放送設備の改修も行うこととしており，今後とも，安心・安全で快適な観覧等ができるよう努めてまいります。
なお，車いす席は，現在，エレベーターや身体障害者用トイレに近いバックネット裏（内野席）に設置しているところであり，外野席の対応については，今後の参考とさせていただきたいと思いますので，御理解くださるようお願いします。

県では，鹿児島ユナイテッドFCへの支援の一環として平成29年4月からホームゲーム時に県庁舎外来駐車場を無料開放しております。
御提案いただいた職員用駐車場については，閉庁日に県庁舎等でイベントや講習会等がある際に，参加者の駐車場として活用していること，また，災害発生時に公共交通機関が停止した場合，登庁して災害対応に当たる職員用の駐車場を確保する必要があることなどから，開放していないところです。
引き続き，皆様にとって親しみやすく利用しやすいものとなるように取り組んでまいりますので，御理解くださるようお願いします。

このたびは，警報時の学校登校について御意見をお寄せいただきありがとうございます。
公立学校における大雨時等の臨時休校等については，法令に基づき，学校長が判断することとされています。
本県は南北600キロメートルに及ぶ広大な県土を有しており，台風や大雨等の状況も地域によって異なることから，各学校長は，大雨警報等が発令された際には，市町村の教育委員会や防災担当部局等と連携して，児童生徒の安全確保を第一に，臨時休校や自宅待機等の判断を行っているところです。
また，臨時休校等の判断を行った場合は，直ちに保護者等へ一斉メール等により周知しています。
県としましては，引き続き，市町村教育委員会に対し，気象情報や防災担当部局の情報等を参考に，児童生徒の安全の確保のため，適切な対応がなされるよう指導助言に努めてまいります。

住宅等の民地から道路に張り出した庭木等の枝については，まずは，所有者において管理していただくことが基本的な取扱いとなっておりますことから，県管理道路で確認したものは，所有者に伐採を依頼しているところです。
このため，県のホームページにおいて，「道路に張り出した木や竹の伐採のお願い」を掲載して，自動車や歩行者の通行に支障となることや所有者の管理責任を問われることなどを広く県民に周知を図っています。
なお，市町村が管理する道路については，市町村が責任をもって対応を行うこととなっておりますので，御理解くださるようお願いします。
今後とも，県管理道路の安全な通行の確保に努めてまいります。

このたびは，鴨池公園の駐車場について，御意見をお寄せいただきありがとうございます。
鴨池公園については駐車場が少ないことから，大会主催者や競技団体等に対して，参加者等への公共交通機関や周辺の民間駐車場の利用の呼びかけ，シャトルバスの運行などの協力もお願いしているところです。
なお，鴨池公園周辺道路における駐車については，交通実態等により適合するよう駐車規制が見直される中で規制が緩和された経緯がありますので，御理解いただきますようお願いします。
今後とも，大会主催者や利用者の方々の御協力をいただきながら，周辺道路の利用者等の安心・安全に配慮した施設管理を行ってまいります。