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ホーム > くらし・環境 > 自然保護 > 屋久島 > 世界自然遺産会議(2000) > 概要 > 鹿児島市会場・事例発表会(第2発表会)

更新日:2022年6月1日

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鹿児島市会場・事例発表会(第2発表会)

第1発表会の後、三つの会場に分かれて、豊かな自然と共生する地域づくりを考える第2発表会が開かれた。各会場では、県内外から幅広い参加を得て、「環境教育」「観光」「暮らし」の三つの観点から、全国の先進事例の発表が行われ、豊かな自然を生かした地域づくりについて議論がなされた。
また、会場では参加者に、この事例発表会のために作成された、全国各地で行われている様々な取組みを紹介する事例集も配布された。

日時
平成12年5月20日(土曜日)15時00分-17時00分

内容
第1会場
場所:鹿児島市中央公民館
テーマ:豊かな自然と環境教育

第2会場
場所:県歴史資料センタ-黎明館
テーマ:豊かな自然と観光

第3会場
場所:県立図書館
テーマ:豊かな自然と暮らし

第1会場

第1会場は、「豊かな自然と環境教育」をテーマに、鹿児島市中央公民館に約400名が参加し、豊かな自然との共生につながる環境教育の実践例の発表が行われた。

神奈川県横浜市からは「横浜自然観察の森」の活動と緑地保全施策による緑豊かで潤いのある都市づくりについて、鹿児島県出水市と同市立荘中学校からは「出水市ツル博物館クレインパークいずみ」の地域における教育普及活動とツルクラブの活動状況について、北海道斜里町からは「しれとこ100平方メートル運動」や新運動「100平方メートル運動の森・トラスト」などについて、(財)尾瀬保護財団からは「自然保護運動発祥の地」尾瀬の豊かな自然を守るための取組みについて発表があった。

座長総括では、自然を守っていくために若い人たちに自然環境保護の重要性をどう伝えていくかが重要であること、また、環境教育においては多様性と実施者の主体性が重要であること、さらに、環境教育は柔軟な形で学校教育の中に取り込まれることが望ましいことなどのまとめがなされた。

第1会場出席者
座長 日下田紀三(屋久杉自然館館長)
発表者 神奈川県横浜市(緑政局緑政課長広瀬貞男)
鹿児島県出水市(ツル博物館学芸主事加藤ゆき)と出水市立荘中学校(ツルクラブ部長兒玉洋平)
北海道斜里町(環境生活部知床自然センター管理事務所研究員岡田秀明)
(財)尾瀬保護財団(尾瀬沼ビジターセンター所長小森順吉)

第2会場

第2会場は、「豊かな自然と観光」をテーマに、県歴史資料センター黎明館に約250名が参加し、環境に配慮した自然体験型観光(エコツーリズム)などを通じた地域づくりの発表が行われた。

岩手県二戸市からは市民参加の宝さがしという形の中で地域の魅力となる身近な資源を見直すまちづくり事業について、宮崎県綾町からは照葉樹林の保護や有機農業への取組みなど地域の資源を生かした地域づくりについて、高知県大方町からは美しい砂浜を美術館に見立てた「砂浜美術館」とそこで催されるTシャツアート展などについて、東京都三宅村からは「三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館」の野鳥を主体とした自然ふれあい観光について発表があった。

座長総括では、地域発展のためには、地域の人が誇れるような資源の新しい価値を発見し、それを地域全体が共有する資源に高めることが重要であること、また、そうした資源の価値を制度的に恒久的に守り、その価値が全国的なものであると確認できる拠点の存在が重要であること、さらに、有機農業やエコツーリズムなど環境産業の育成が必要であることなどのまとめがなされた。

第2会場出席者
座長 真板昭夫(エコツーリズム推進協議会理事)
発表者 岩手県二戸市(まちづくり推進課長千葉文齋)
宮崎県綾町(町長前田穰)
高知県大方町(砂浜美術館事務局員水野聖子)
東京都三宅村(三宅島自然ふれあいセンター・アカコッコ館レンジャー山本裕)

第3会場

第3会場は、「豊かな自然と暮らし」をテーマに、県立図書館に約200名が参加し、豊かな自然を守ることにつながる暮らしの実践例の発表が行われた。

熊本県水俣市からはゴミの減量、リサイクルの取組みやISO取得など住民協働の環境モデル都市づくりについて、東京都板橋区からは「エコポリスセンター」の施設の紹介や環境について知る、考える、行動するをコンセプトに実施しているエコロジー講座などの事業展開について、(社)久留米青年会議所からはまちの未来を託す子どもたちとともに地域の未来を考え、地球上に生きるすべての命と共生していくために何をすべきかを考える「エコガイア事業」の取組みについて、姶良町有機部会からは長年にわたり取り組んできた「有機農業」による自然と共生する農業について発表があった。

座長総括では、地域づくりへの住民参加への第一歩は地域の環境や自然を知ることであり、それぞれの感じ方を認め、共有しながら自主的に行動することが重要であること、持続可能な発展を前提としたこれからの暮らしのあり方には、バランス感覚とよい意味での合理性が必要であること、また、私たち自身を自然の一部と捉えることが、人間らしく、すなわち生命らしく生きることにつながることなどのまとめがなされた。
座長 石窪奈穂美(消費生活アドバイザー)
発表者 熊本県水俣市(福祉環境部環境対策課長吉本哲郎)
東京都板橋区(エコポリスセンターエコポリス事業係長植松良介)
(社)久留米青年会議所(45周年事業実行特設委員会委員長萩尾広)
姶良町有機部会(会長今村君雄)

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