更新日:2016年10月7日

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鹿児島県レッドリストの概要

鹿児島県では,県内の希少野生動植物の生息・生育状況を調査し,専門家の検討を経て,平成15年3月,絶滅のおそれのある野生動植物のリスト(レッドリスト)を作成した。また,同時に,レッドリスト掲載種の詳細情報を取りまとめたレッドデータブックを刊行している。
平成24年度から2カ年をかけて,レッドリストの見直しのための調査検討を行い,11年ぶりにレッドリストを改訂した(平成26年3月31日)。また今回,平成26年度から2カ年をかけてレッドデータブックを改訂した(平成28年3月31日)。

レッドリスト作成の目的

鹿児島県は,南北600kmにも及ぶ広大な県土を有し,緑豊かな森林や美しい海岸線,多様な野生動植物など美しく豊かな自然に恵まれている。また,地理的に九州の南端に位置し,南西諸島をはじめとする島嶼が多いことから,野生動植物は,学術的にも価値がある南限種,北限種,固有種が多く,植物約3,100種,鳥類約380種,哺乳類約50種など多種多様な野生動植物が生息・生育する。
しかしながら,近年,都市化の進行や森林の減少,海岸・河川の開発などによる環境の大きな変化や商業目的の乱獲等により,かつて普通に見られた動植物がいつの間にか見られなくなったり,絶滅のおそれのある種が増えてきている。

県レッドリストとは,県内の絶滅のおそれのある種の現状について生物学的観点から絶滅の危険度を評価し,その結果をまとめたものであり,平成25年度に県レッドデータブック(平成15年3月策定)に掲載している9つの生物分類群のうち,維管束植物を除く,8つの分類群のレッドリストを改定するとともに,新たに藻類のレッドリストを策定し,また,平成28年には維管束植物のレッドリストを改訂した。本リストを通じて県民や事業者に対し広く普及啓発を図り,自然保護への理解を深めていただくとともに,行政機関にあっては,自然保護対策への活用や開発事業における配慮を求めることを目的としているものである。

レッドリスト改訂版の概要

平成26年の改訂では,県レッドデータブックに掲載している9つの生物分類群のうち,維管束植物を除く8つの分類群のレッドリストを改訂するとともに,新たに藻類のレッドリストを策定した。

また,平成28年には,評価対象種数が膨大なため平成26年改訂を見送った,維管束植物のレッドリストを改訂した。
平成26年及び平成28年の改訂では,以下の種について注目して見直しを行った。

  1. レッドデータブック作成時(平成15年3月)に比べて,生息飼育環境に大きな変化があり,カテゴリーの見直しや追加,削除の検討が必要な種。
  2. 新たな科学的知見(分類の見直し等)が得られたために,見直しを行う必要があると考えられる種。
  3. 国のレッドリスト改訂(第3次,第4次)の対象となった種。

平成26年改訂の主な改訂ポイントやカテゴリー変更例については,鹿児島県レッドリスト改訂の主なポイント(PDF:101KB)を御覧ください。

また,従前のレッドリストは,分布の北限種,南限種等を「分布特性上重要」として整理していたが,平成26年の改訂では,分布特性上重要の見直しは行っていない。これについては,レッドデータブック改訂時に反映した。さらに,従前のレッドリストでは,種・亜種レベルのものと地域個体群レベルのものを同一リストに掲載していたが,平成26年改訂では,種・亜種レベルと地域個体群レベルでリストを区分した。

鹿児島県レッドリスト総括表(分布特性上重要および地域個体群を除く)


絶滅 野生絶滅 絶滅危惧1類 絶滅危惧2類 準絶滅危惧 情報不足 小計
哺乳類

3

0

11

9

2

4

29

鳥類

0

0

19

31

17

16

83

爬虫類

0

0

2

5

11

2

20

両生類

0

0

2

5

6

0

14

汽水・淡水産魚類

0

0

37

11

16

23

87

昆虫類

4

0

42

46

85

23

200

陸産貝類・淡水産貝類

5

0

57

76

191

6

335

汽水・淡水産十脚甲殻類

0

0

13

8

24

1

46

維管束植物

9

4

603

436

784

126

1,962

藻類

1

0

9

13

22

15

60

22

4

796

640

1,158

216

2,836

注:カテゴリー区分の定義(概要)

  • 絶滅:すでに絶滅したと考えられる種
  • 野生絶滅:飼育・栽培下でのみ存続している種
  • 絶滅危惧1類:絶滅の危機に瀕している種
  • 絶滅危惧2類:絶滅の危険が増大している種
  • 準絶滅危惧:現時点では絶滅危険度は小さいが,生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性がある種
  • 情報不足:評価するだけの情報が不足している種

本書が,より多くの皆様が野生動植物への関心を深めていただくための切っ掛けとなり,また,野生動植物の保護や自然環境への配慮のための資料として広く活用していただければ幸いです。
TEL:099-286-2616FAX:099-286-5546

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