更新日:2025年6月26日
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5月2日,姶良市内のほ場で麦類の収穫前現地検討会を実施しました。昨年度は天候不順による赤かび病の発生で収量減等の被害を受けたことから,今年度は収穫前に農家を集めて現地検討会を実施し,作柄及び赤かび病発生状況の調査を行いました。小麦21.6ha,裸麦31.6haを調査した結果,作柄は良好であること,赤かび病の被害は見られないことを確認しました。併せて,新農薬の効果について検討し,農家間で活発な意見交換や情報共有が行われるなど,麦栽培に関する意識高揚が図られました。
姶良・伊佐地区の令和7年度の一番茶は,昨年秋冬期の再萌芽等の影響も少なく,良好な生育状況でありました。一番茶の収穫は,春先の低温の影響から昨年より5日程度遅れて4月中旬から開始されました。収穫時期である4月中旬から5月中旬の気温は順調に推移し,好天に恵まれ,収量・品質ともに安定した生産となりました。なお,有機栽培の煎茶,てん茶の取引状況は,堅調でした。農政普及課では,今後も生産者が取り組む多様な茶生産を支援していきます。
5月9日,姶良市内のほ場で,技術の共有を目的としたズッキーニ現地検討会を実施し,有機ズッキーニ栽培に取り組む生産者5人が参加しました。品種,防風対策,施肥・かん水管理,病害虫やIPM導入状況などの情報交換を行いました。特に,天敵利用の効果については,年次で不安定なことから苦慮しているとの意見も出されました。IPMは,複数の技術の組み合わせで総合的に防除する方法であるため,農政普及課では,今後も多様な技術を状況に応じて導入できるよう支援していきます。
5月20日,霧島市溝辺町観光農園果樹部会のブドウ・ナシ樹園地で現地検討会を開催し,生産者等17人が参加しました。検討会では,ブドウの着花管理(GA処理や花穂整理)やナシの着果状況を会員相互で確認しました。今作は4月の冷え込みの影響からブドウ・ナシとも開花・発芽が前年より5~10日程度遅れています。農政普及課からは,今後の栽培管理のポイントを説明するとともに,農作業安全の注意喚起を行いました。収穫期に向けて会員相互の意見交換もでき,有意義な検討会となりました。
5月13日,JAあいら本所でごぼう部会総会が開催され,部会員5人及び関係機関11人が出席しました。昨年度の実績報告及び今年度の事業計画について承認され,また今作からの選果方法の変更について経費の試算等をもとに検討されました。近年では,播種期の高温・乾燥対策に加え,産地の主体が大規模水稲との複合経営へと移行する中,栽培方式の省力化が求められています。農政普及課では,昨年度実証した土壌の透明マルチ陽熱消毒の現場への普及を含め,単収向上に向け支援します。
5月26日,姶良・伊佐地域振興局でいちごの育苗講習会を開催し,霧島市及び姶良市の生産者14人及び関係機関12人が参加しました。普及情報課から,品種特性に応じた管理と高温対策について講義があり,農政普及課からは前作に多発した炭そ病の防除を中心に説明しました。生産者は,高温対策で取り上げられた紙ポットや資材の使用状況について情報交換しました。管内全体を対象とした育苗講習会は初の試みであり,現地巡回と組み合わせて,今後も健苗確保に向けて支援します。
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