更新日:2022年3月25日

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特別支援教育の充実について

・特別支援教育(※1)は,障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取組を支援するという視点に立ち,人間としての調和のとれた人格の形成をめざすとともに,幼児児童生徒一人一人の教育的ニーズを把握し,その持てる力を高め,生活や学習上の困難を改善又は克服するために適切な教育や指導を通じて必要な力を培うことを基本としています。
・特別支援教育では,障害のある児童生徒等と障害のない児童生徒等との交流及び共同学習を積極的に進めることによって,その相互理解を促進する必要があります。
・特別支援教育では,深い人間愛に基づき,教師と幼児児童生徒が相互に学び合い輔(たす)け合って,お互いの生き方や在り方を高め,自己実現を図っていく日々の学習指導の累積が重要です。
 

1障害のある幼児児童生徒に対する正しい理解と認識を図り,適切な就学を推進します。

1.障害のある幼児児童生徒と障害のない幼児児童生徒との交流及び共同学習の積極的推進
2.ノーマライゼーション(※2)の理念に基づく,同年代の子どもを含めた地域の人々と活動を共にする機会の積極的推進
3.保護者の不安や悩みにこたえるための心の通った就学相談の推進
4.改正された就学事務手続き等の啓発及び校内・市町村就学指導委員会の機能的・計画的運営
 

2小・中学校等における特別支援教育体制の充実を図ります。

1.小・中学校等における総合的な支援体制の一層の推進
2.校内委員会や専門家チームの設置,特別支援教育コーディネーターの養成,巡回相談の実施,特別支援連携協議会の設置,個別の教育支援計画の策定など
3.総合教育センターにおける関連講座の充実

3特別支援学級や通級による指導における教育の充実を図ります。

1.望ましい校内体制の確立と特別支援教育に関する校内研修の充実
2.児童生徒,保護者,社会の期待にこたえる魅力ある学級づくりと通常の学級との交流及び共同学習の促進
3.児童生徒一人一人の教育的ニーズを踏まえた教育課程の編成と個に応じた指導の充実
4.生活化,総合化,具体化,個別化等を踏まえた指導法の工夫及び一人一人の「生きる力」をはぐくむ学習指導の推進
5.自立や社会参加を支援する観点からの一人一人の教育的ニーズに応じた多様な進路指導の推進

4特別支援学校における教育の充実を図ります。

1.障害の重度・重複化,多様化に対応する教育課程の編成・実施及び評価の充実
2.児童生徒等の一人一人の教育的ニーズの的確な把握
3.個別の指導計画の工夫改善と個別の教育支援計画の策定
4.児童生徒等の自主性・自発性を尊重し,主体的な活動を援助・支援する学習指導の工夫改善
5.一人一人の障害の状態等に応じた個別の移行支援計画の活用と職業教育や進路指導の推進
6.情報機器等の適切な活用と教材・教具の開発の推進
7.家庭,児童福祉施設,医療機関等との連携及び地域におけるセンター的役割の推進

参考

(※1)特別支援教育
これまでの盲学校・聾学校・養護学校(知的障害,肢体不自由,病弱),小・中学校の特殊学級における教育や通級による指導,すなわち「特殊教育」に加えて,小・中学校の通常の学級に在籍する学習障害(LD),注意欠陥多動性障害(ADHD),高機能自閉症など,特別な教育的支援が必要な子どもたちへの対応も含めた教育との立場から「特別支援教育」といいます。
(※2)ノーマライゼーション
障害のある者も障害のない者も同じように社会の一員として社会活動に参加し,自立して生活することのできる社会をめざすという理念をいいます。

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