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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事記者会見 > 令和6年度 > 令和7年1月6日年頭知事記者会見

更新日:2025年1月17日

ここから本文です。

令和7年1月6日年頭知事記者会見

時:令和7年1月6日(月曜日)午前11時00分~11時55分
場所:5階記者会見室(県庁5階)

動画版を見る(外部サイトへリンク)

「ムーブかごしま」からもご覧いただけます。

【発表事項】

  1. 台湾屏東県訪問

記者配付資料(PDF:218KB)

【質問事項】

  1. 年末年始の過ごし方
  2. 今年の展望(1)
  3. スポーツ・コンベンションセンター(1)
  4. 離島航路(フェリー屋久島2の欠航)(1)
  5. 年末年始の気になるニュース
  6. 今年の展望(2)
  7. 特定地域づくり事業
  8. 鹿児島空港の機能強化
  9. 農業産出額
  10. 住吉町15番街区の利活用(1)
  11. 離島航路(フェリー屋久島2の欠航)(2)
  12. 地方鉄道の維持・存続
  13. 住吉町15番街区の利活用(2)
  14. スポーツ・コンベンションセンター(2)
  15. 令和7年度政府予算案等
  16. 当初予算編成
  17. 昭和100年への所感
  18. 馬毛島

(広報課)
それでは,ただ今より知事の年頭記者会見を始めさせていただきます。
会見の円滑な進行のため,数字の確認等詳細事項のご質問については,追って担当課にご確認いただきますようお願いいたします。
それでは幹事社の方,進行よろしくお願いいたします。

(幹事社)
今年もよろしくお願いいたします。
まず初めに,始めるにあたってのお願いです。
発言される方は挙手をしていただいたうえで,お近くのマイクを使って社名と名前をおっしゃっていただくようお願いします。
携帯電話は,マナーモードの設定をよろしくお願いいたします。
本日は,知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いします。

【発表事項】

1.台湾屏東県訪問

(知事)
皆さま,明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
まずは,能登の地震から1年がたちましたが,まだ厳しい状況が続いているというふうに認識しております。一日も早い復旧復興をお祈り申し上げたいと思います。
それでは,私の方からの発表事項でございますが,台湾の屏東県への訪問についてでございます。今月の11日土曜日から14日火曜日の日程で台湾へ渡航し,本県がMOUを締結している屏東県や台湾の産業関連機関・航空会社等を訪問することとしております。
屏東県とは,これまでの協議や交流の積み重ねを踏まえ,昨年1月,私が屏東県を訪問し交流促進のためのMOUを締結しました。そして昨年9月に周春米屏東県知事及び同県の関係部長並びに農畜水産業や商工業の関係者など約45名が来県され,各分野ごとに県内の農畜水産業や商工業に関する県内事業者を視察し,意見交換等を行いました。
今回の訪問では,鹿児島県議会や経済団体等も交えて屏東県を訪問し,周知事と今後の交流促進について意見交換を行うとともに,屏東県内の観光地整備状況等の視察を行うこととしております。
屏東県の南部にある看海美術館・四重渓温泉公園などをお伺いすることとしておりますが,屏東県は自然環境を生かしながら観光地を再整備する取り組みに力を入れていると伺っております。屏東県の観光地の整備状況を視察することで,本県の観光地整備の参考にできればと考えております。
また県としては,今回の訪問に併せて,屏東県を含む台湾南部地域からのインバウンド誘致に向け,屏東県内で観光プロモーション等を実施する予定としております。
今回の屏東県訪問によって,官民双方の交流が促進され,今後,屏東県との連携協力関係がさらに強化されることを期待しております。
台湾は,本県にとって歴史的なつながりが深く親日的であること,本県から近いという地理的特性や直行便が就航していることなどから,県が策定している農林水産物輸出促進ビジョンや,県観光振興基本方針においても台湾を重点国地域に掲げ,有望な市場に位置付けて取り組んできたところであります。
このため,今回の台湾訪問の機会に,屏東県以外にも平成27年度から定期的にかごしまフェアを実施している台中市のスーパーマーケット裕毛屋や,台北市では日本台湾交流協会台北事務所や玉山銀行,対日産業連携推進オフィス,また桃園市にあるチャイナエアラインを訪問し,意見交換等を行うこととしております。
玉山銀行は,相互の経済交流の促進を目的に,令和4年度に県内の金融機関と業務提携の覚書を締結し,福岡・熊本にも拠点を有しております。今後,台湾企業と県内企業の更なる取引拡大が期待されることから,県内経済情勢の紹介や台湾企業の動向等について意見交換を行います。
対日産業連携推進オフィスと県は,平成29年度にMOUを締結し,県内製造業の海外取引等を支援しております。今後のさらなる産業連携の可能性などについて意見交換を行います。
チャイナエアラインでは,昨年5月の鹿児島-台北線の運航再開について謝意を伝えるとともに,今後の同路線の拡充等にについて意見交換等を行うこととしております。
今回の訪問で実施するトップセールスや関係者等の意見交換等を通じて,更なる販路拡大や誘客の強化,台湾の産業関連機関との協力関係の進化等につながるように,しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
私からは以上でございます。

(幹事社)
それでは,発表事項について質問のある方はお願いします。
ないようですので,続きまして県政一般についての質問に移ります。
まず最初に川内原子力発電所関連以外の質問とし,その後に川内原発関連の質問とさせていただきたいと思います。

【質問事項】

1.年末年始の過ごし方

(記者)
まず,知事は年末年始はどのように過ごされましたでしょうか。

(知事)
年末年始は,9連休ということで公務は特に入れておりませんで,県内の一部あいさつ回りをしたり,あとは自宅で資料の整理等をしておりました。

(幹事社)
知事は,今年巳年ということで年男だと思いますが,2025年の今年は少し気分は違いますでしょうか。

(知事)
そうですね。最近は一年が早いのですが,やはり年男で還暦ということで,少し感慨深いものもございます。一巡りしたということで,また新たな気持ちでスタートしたいと思います。

2.今年の展望(1)

(記者)
年男,巳年ということで巳年にちなんで,今年の抱負を述べていただきたいなと思いますが。

(知事)
巳年にちなんでといいますと,今日の職員向けのあいさつでも乙巳(きのとみ)という年ということで,さまざま努力を積み重ねて,それが物事を安定させる,さらには努力が実る,そういった一年にしたいというふうに思っております。

3.スポーツ・コンベンションセンター(1)

(記者)
第1回の定例の議会も迫る中で,新しい総合体育館の問題が去年入札不調に陥りましたが,次の議会に向けてどういう方向性を示したいとお考えでしょうか。

(知事)
スポーツ・コンベンションセンターについては,昨年の議会において不調になったことを踏まえて,やはり費用面でさまざまな厳しいご意見もいただいております。物価・人件費が高騰する中で,今回の基本構想の中で定めているさまざまな要件等について事業者の皆さんからのヒアリング等も踏まえて,「総費用を何らか減額したり削減する,そういった努力などできないか。」ということで,さまざま今検討しているところであります。
そういったことを踏まえて,議会の方からの御論議もまた引き続きいただきたいというふうに思っております。

(記者)
何らかの費用の増額あるいは方式の変更といったものを次の議会で示したいという決意はおありでしょうか。

(知事)
示すというのは,予算という形なのかどういう形なのか分かりませんが,今ヒアリングをしたりさまざま検討しておりますので,そういった考え方,いくつかパターンもあるでしょうから,そういったことを踏まえて,議会にお示しした上で御論議いただければと思っております。

(記者)
費用の増額ということについても,知事は去年「そういう可能性がある」と示されていると思うのですが,今の試算ではどれぐらいの幅になりそうかというのはあるのでしょうか。

(知事)
まだ,事業者の皆さんからはいろいろお伺いしておりますが,それを踏まえた上で,いろんな仕様を変更することでどれぐらいの効果があるかということについては,まだ精査が必要だと思っております。

(記者)
どれぐらいの増額だと県民は納得できるとお考えでしょうか。

(知事)
そこら辺もまだこれからの議論かと思いますので,県議会でも御論議をいただいて,やはり体育館,スポーツ・コンベンションセンターについての必要性,そしてまたコストの根拠,こういったものをしっかりと丁寧に御説明する必要があるというふうに考えております。

4.離島航路(フェリー屋久島2の欠航)(1)

(記者)
フェリー屋久島2の欠航についてお尋ねします。欠航してから2カ月以上経過していますが,知事としてはどのように受け止めておられるのでしょうか。

(知事)
フェリー屋久島2が10月5日から欠航しているということで,だいぶ長期化して,なかなか先行きいつ再開できるかという目途も立っていないという中で,島民の皆さんの生活への影響,こういったことがあまり生じないようにしっかりと代替の輸送機能ということを,これまで関係の船舶の会社の皆さんにも御協力をお願いしながら対応しているところであります。
関係の物資の輸送に御協力をいただいている事業者の皆さま方には,心から感謝申し上げたいと思います。そして,また今後,2月以降どうなるかということについても今いろいろと協議しているところでありまして,地元の町あるいは議会,こういったところとも一体となって,今後連絡会というようなことも立ち上げながら対応を協議し,一緒になって住民の皆さんの生活への影響等が生じないように,対応を検討していきたいと考えております。

(記者)
町の方では,代替輸送手段の運行経費として1億円余りの補正予算を計上したところですが,県としてはどういった支援をしていくというような構想はあるのでしょうか。

(知事)
町の方では,1月末までの運行経費に対しての支援ということで1億1,500万円の補正予算を決定していただいております。これに対して,県としてどのような支援ができるかということについては,今後また検討していきたいと思っております。

(記者)
例えばですが,県も一部運行経費を補助するというようなお考えはお持ちでしょうか。

(知事)
今いろんな議論はしておりますが,まだはっきりとしたそういった方向性は決まっておりません。

5.年末年始の気になるニュース

(記者)
知事は,年末年始,何か気になるニュースはありましたでしょうか。

(知事)
気になるニュースですか。どうでしたかね,何があったか。いろんなニュースがありましたが,やはり年末年始の報道のニュースで多かったのは,能登の関係の地震の被害といいますか,そういったのが多かったように印象は残っております。

6.今年の展望(2)

(記者)
鹿児島県内の経済や観光について2025年の展望と,あと特に力を入れて取り組みたいことがあればそちらも教えてください。

(知事)
2025年の今後の県政の課題ということかと思いますが,昨年に引き続き,やはり少子高齢化の中での人口減少への対応としての稼ぐ力の向上,こういったことが大きな課題になってこようかと思っております。
また併せて,物価高騰対策ということもございます。国の方で補正予算も決定していただきましたので,そういった国の施策とも連携しながら,しっかりと対応していくということかと思っております。
稼ぐ力について言いますと,農林水産業・観光関連産業・企業の稼ぐ力というふうにいつも分けて考えておりますが,農林水産業については,令和5年の農業産出額が5,438億円ということで,ここ最高で7年連続で全国第2位ということでございましたので,今後もさらに食糧供給基地としての責務をしっかりと果たしていけるように,生産基盤の強化,そしてまた販路開拓,こういったことにしっかり取り組んでいく必要があると思っております。
特に畜産関係が7割を占めておりますが,子牛価格の低下など非常に厳しい状況にもございますので,この消費拡大に向けて「和牛日本一鹿児島」というこのキャッチコピー・ロゴマーク,こういったものも活用しながら,しっかりと販路拡大に努めていきたいと考えております。
このほか,輸出拡大についても令和5年度367億円ということで過去最高になっておりますが,500億円という少し高い目標かもしれませんが,その達成に向けて和牛・ブリ,そしてまた今後伸びが期待されるお茶,こういったものの輸出拡大に向けた取り組みを加速させていきたいと思っております。
観光については,国内はだいぶ戻ってきておりますが,インバウンドに向けて路線が,4路線は開設されておりますが,今後グランドハンドリングを強化しながら,さらに路線の充実を図っていきたいと思っております。
また,今年は関西万博もありますので,こうした万博に来られる方の誘客,こういったことも交通キャリアともタイアップしながら,しっかり対応していきたいと思います。
さらに,昨年12月5日には焼酎が世界無形文化遺産にも登録されましたのでそういったこと,そして,また今年は,明治の産業革命遺産が10周年を迎えるということと併せて,磯新駅が3月15日に開業するということで,こういったことも活用しながら,鹿児島県の観光振興にも努めていければと思っております。

7.特定地域づくり事業

(記者)
特定地域づくり事業についてお伺いします。鹿児島県には特定地域づくり事業の協同組合が8つあり,全国でも2番目に多く,知事も会長を務められていると思いますが,この制度に期待することやメリットがあれば教えてください。

(知事)
この特定地域づくり事業については,人口が減る中で安定的に人材を確保して,人材の方からいいますと安定的に地域に時期によってしっかりと収入が得られる。こういったことで今ある離島を中心に多く設立されていますが,そういった場所においてこうした効果が見られると思っております。
特に,その地域の外から来られる方が多いということで,将来的な移住・定住,こういったことにもつながっていくものとして期待をしているところであります。

(記者)
県として,今後の目標というのは何か考えていますか。

(知事)
特に,これはそれぞれの地域において取り組みをしていただくというものでありますから,特段目標ということがあるわけではありませんが,より使い勝手の良い制度となるように,また国の方にも制度の改正等に向けてもしっかりと働きかけていきたいと考えております。

(記者)
特定地域づくり事業の組合員数を増やしたいという目標はありますか。

(知事)
組合員数が増えればそれだけ,先ほど申し上げたような効果ということも出てくると思いますが,特に今,離島などそういったことが増えてくればいいなとは思っておりますが,そこはそういうやり方でなければならないというものでもありませんので,一つの選択肢として,ぜひ活用はしていただければと思っております。

(記者)
課題は何があると考えていますか。

(知事)
課題は,やはり事務局の経費,あるいは派遣の域外派遣といった制度上のさまざまな制約があったりというようなところを,今まで各県からの意見交換等で把握し,今,国の方にも要望している事項であります。

8.鹿児島空港の機能強化

(記者)
鹿児島空港の駐車場のことでお伺いしたいのですが,年末年始に鹿児島空港の臨時駐車場まで満車になったという話があったのですが,それについて県の見解・今後の方針等で何かあれば教えてください。

(知事)
鹿児島空港は,空港の駐車場と今おっしゃった臨時駐車場,そして周辺の民間の駐車場と,こういうことになっております。今回,2日ほど,年末年始に空港の駐車場と臨時駐車場,合わせて満杯になるという時期といいますか,そういった事態が,初めてと聞いておりますが,発生したということであります。
利用者の皆さんには大変御不便をおかけしたのではないかなと思ておりますが,どういう要因でそういうことになっているのかということも,空港ビルの方からもこれからお伺いした上で必要な対応について検討していきたいと思っております。

9.農業産出額

(記者)
先ほどの農業産出額の話に関連してお尋ねしたいのですが,今回初めて肉用牛が北海道に抜かれて2位になったと思いますが,その辺の受け止めを教えてください。

(知事)
肉用牛の産出額について,2位になったということではありますが,鹿児島県というのが肉用牛畜産県であるということには変わりはございませんので,今後とも,鹿児島県の和牛の生産基盤というものをしっかりと強化していきたいと考えております。

(記者)
これまで,肉用牛の産出額も全国1位で,飼養頭数も1位だと謳ってきたと思うのですが,そこが使いにくくなるのかなと思いますが,その辺はどうでしょうか。

(知事)
そうですね。子牛価格等がだいぶ落ちてきているというような現状があると思いますので,その辺の北海道と鹿児島の繁殖あるいは肥育,そういった構造の問題等,要因としてはいろいろあろうかと思いますので,そういったところもしっかり踏まえながら,先ほど申し上げたような,できるだけ消費の拡大を図ることで,またさらに鹿児島県の畜産の産出額の底上げ,こういったことを図っていきたいと考えております。

(記者)
消費拡大を図る上で一番,輸出というのがけっこう大きくなるのかなと思いますが,輸出に関して言うと,中国という大きな市場があると思いますが,その辺のまだ今だに輸出が実現していません。そこの働きかけ,あるいは現状把握しているような動きがあれば教えてもらいたいのですが。

(知事)
輸出だけではなくて国内の消費も,首都圏を中心に拡大をしていこうということで,いろんな取り組みをしていきたいと思っております。
輸出についても,それぞれ,香港・EUというような市場の拡大も図りつつ,今後,中国は以前から市場が開放されるというような話もありながら,なかなか実現していないという状況かと承知しております。近い将来,また中国市場が開放されるのではないかというような,これもはっきりとしたものではございませんので,こういったところについても,今後県としてもしっかり注視しながら,政府の方の動き等も把握していきたいと思っております。

(記者)
県として,中国市場の開放に向けて,特に働きかけ等はないのでしょうか。

(知事)
いつも国の方にはそういった話はしてはおりますが,特段,いつまでにと,何か具体的にというようなことでは,今のところはまだそういったところにはなっておりません。

10.住吉町15番街区の利活用(1)

(記者)
住吉町15番街区についてお伺いします。現状で,検討委員会の方に公募要綱を考えてもらうというようなお考えをお聞きしていますが,実際,検討委員会でどういう議論がされるのかというところは,知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
住吉町15番街区については,エリアコンセプトプランの中で「MICE・バンケット・ホテル,こういったもので活用していく」と方向性が示されている。そういう中で,用途・目的あるいは貸付なのか売却なのかと,そういったことによっても公募の要綱が変わってくると思います。あるいは,どういった施設なのか,いろんなことが考えられると思いますので,そういったものについて,これまでの事例等も参考にしながら検討していただくことになると考えております。

(記者)
検討委員会での議論というのはどのレベルを指しているのかというところで,何を決めてもらうのかというところかと思うのです。ある程度県の方で方角は示す必要があると思うのですが,一番大きなところとしては「貸すのか,それとも売るのか」という部分だと思います。知事のお考えとしては,その住吉町15番街区について貸した方がいいのか,売った方がいいのか,というお考えをお聞かせ願えますか。

(知事)
この前の,先の県議会でも一部そういった議論がございましたが,それぞれ一長一短あり,貸す場合であればまとまったお金が県に入ってくるということではありませんが,将来にわたって非常に貴重な土地の活用について一定の方向性の下で活用されるということがあろうかと思います。
一方で,売るという場合は,まとまったお金が入ってきますが,仮に転売されたりというようなことになりますと,将来的な活用ということがどうなるかコントロールできないと,こういったこともありますし,いろんな議論があろうかと思います。
そういった中で,また公募の要綱を決める際にも,また委員会の中でも議論していただきたいと思っております。

(記者)
委員会に示す内容としては,売るのか,貸すのかを示される予定ですか。

(知事)
まだはっきりとその辺の姿は見えておりませんが,そこも含めて議論はしていただく必要があると思っております。

(記者)
そうすると,両方示すということでしょうか。

(知事)
そういうことになるのではないかと思います。

(記者)
もう一つ,サンロイヤルホテルの方から,要望書ということで「定期借地で貸してください」という要望が出ていると思います。一つ気になるのが,売るということを決めた時点で,サンロイヤルホテルの方としてはなかなか厳しい状況になってくると。そこに移転できないような状況になってくるということが考えられます。もちろん検討委員会では,そういう背景も含めて議論されるとは思いますが,知事としてはどのようなお考えでしょうか。

(知事)
サンロイヤルホテルからの要望というのは承知しております。一方で,住吉町15番街区をどういうふうな形で活用するのがいいのかということは,しっかりと公募要綱の中で議論する必要があると考えておりますので,それを前提に考えていただく必要があるのではないかと思っております。

(記者)
サンロイヤルホテルは第三セクターで,県も出資されているというお立場であります。県議会の方でも議論があったと思いますが,当初の予定・目的は達成されたのではないかと。要するに「あの場所にあって初めて出資した意味があるのではないか。それを住吉町15番街区に移転する意味というのが,当初の目的を逸脱しているのではないか。」というお話もありました。この辺について,実際,サンロイヤルホテルの運営自体がなかなか厳しい状況になっているというところで,知事の中でサンロイヤルホテルを解散するという可能性というのは,もちろん,現状,今やっていらっしゃる方々は一所懸命やってらっしゃると思うのですが,当初の負債がかなり大きくて債務超過の状況に陥っている部分もあるかと思いますが,そういう部分で,将来的な展望としてそういう可能性というのは考えていらっしゃるのでしょうか。

(知事)
サンロイヤルホテルについては,県も一部株主ではございますが,もともと鹿児島市あるいは金融機関,そういったところも含めて県全体で出資しながら運営がされている,そういったホテルでございまして,あの場所というだけではなくて,やはり鹿児島県全体の観光振興ということで大変尽力していただいていると考えております。スポーツ合宿なども含めて,大きな役割を果たしていただいているということについては,住吉町15番街区においても十分その役割は果たしていただけると思いますし,今回,バンケット付きのホテルという意味では非常に貴重な施設ではあると考えております。

(記者)
あと最後に,検討委員会でどういう議論がされるかが非常に重要だと思います。今申し上げたように,県の方もサンロイヤルホテルの件に関しては,当事者であるという部分も考えて,公平性をどう担保するのかというところだと思うのです。売るのか,それとも貸すのかというのは,とても重要な問題だと思います。それを検討委員会に丸投げするのかという話でけっこう重要なところを検討委員会に決めさせるのかというところはどのようにお考えでしょうか。

(知事)
検討委員会で決めるということでは必ずしもなくて,検討委員会に対して丸投げということではなくて,先ほど申し上げたような「貸す場合,あるいは売る場合についての考え方はこういうことになります」というような検討材料ということはしっかりとお示しした上で御意見をいただいて,県議会での御論議も踏まえた上で最終的に県が決定すると,こういうことでありますので,その過程はしっかりと県議会でも御説明し,また県民の皆さんにもしっかり透明性を確保しながらお示しして決定したいと考えております。

(記者)
検討委員会を設置する時期は,だいたい決まっているのでしょうか。

(知事)
検討委員会の設置はもうすぐだと思います。予算が決まれば,補正予算を決議していただきましたので,1月中にできるということだったと思います。

(記者)
2月議会には示すのですか。年度内にはということですか。

(知事)
年度内にはということだったと思います。

11.離島航路(フェリー屋久島2の欠航)(2)

(記者)
2点追加でお伺いします。先ほどのフェリー屋久島2の件ですが,連絡会を立ち上げるということで,構成は県と事業者と町になるのですか。

(知事)
県・屋久島町で構成して,さまざま情報収集等を行うということであります。

(記者)
情報収集というのは具体的にどういったことを。

(知事)
例えば2月になりますと,たんかん・じゃがいも等の収穫の時期になったりしますので,そういったときに貨物の量がどれくらいあり,いつ・どれくらい確保する必要があるか,などそういったようなことを含めて,出す,あるいは入れる,そういったものの荷物の量がどれくらいあるので,どれくらいの輸送能力を確保する必要があるかと,そういったことを含めた情報の収集が必要になってくると考えております。

(記者)
いつ頃立ち上げるかの目安があるのですか。

(知事)
8日に立ち上げることにしています。

(記者)
今月の8日に。

(知事)
もう明後日ですね。

(記者)
これまでも県と町の方では情報交換や連絡を密に取り合っていたと思いますが。

(知事)
そこは,これまでもしっかりとやってはきております。

(記者)
その連絡会を立ち上げる狙いというのは,何が変わるというか,何かあるのですか。

(知事)
やはり連絡会という形でしっかりと県と町とで体制について協議しているということを対外的にも示しながら,また事業者の方にも連絡会として,県は県,町は町ではなくて,一緒になって対応していくと,そういうことで体制を整えるという意味があると考えております。

12.地方鉄道の維持・存続

(記者)
日南線の油津-志布志間について,昨年11月末にJR九州が沿線自治体と今後の在り方について議論を始めたいという考えを示したところですが,その後,県の方に打診等はありましたか。

(知事)
そこはどうだったか,私も今手元に情報は持っておりません。

(記者)
知事にとって日南線の位置付けを教えていただければ。

(知事)
鉄道というのは,指宿枕崎線・肥薩おれんじ鉄道あるいはそのほかも含めて,地域の重要な交通だと思っております。日南線についても,志布志を起点とする重要な,人の流れを確保する上で地域交通としてその役割を果たしているものだと考えております。

(記者)
ただ,日南線は県内では2駅しかないと思いますが,なかなか利用が少ない路線だと思います。そこはどのように考えられていますか。

(知事)
駅の数が2駅ということであっても,やはり県外も含めて人流や物流の可能性はあると思いますので,これからどうやってそれを増やしていくかという,地域の皆さんのいろんな知恵というのも出していく必要があると思っております。

(記者)
最後になりますが,昨年2024年は残業規制が強化されて,バスの運転手不足が目立ったり,指宿枕崎線の指宿-枕崎間の議論が活発になった一年だったと認識しているのですが,県内のそういう公共交通の在り方について今年はどういった姿勢で取り組んでいくというお考えがあれば教えてください。

(知事)
地域の公共交通をいかに確保するかというのは,この人手不足の中で非常に重要な課題だと思っております。鉄道がなくてバスに替えていけばいいかというと,バスも運転手がなかなかいなくて,路線バスが撤退していくというような状況もありますし,物流の面でもトラックの2024年問題というのもありましたので,大量輸送機関としての鉄道の役割というものが,また見直されてきています。そういうこともありますので,鉄道についても地域において,より活用を進めていく,あるいはそのほかの公共交通機関も地域にとってどういう形で維持していくのかということを地域の皆さんともしっかりと話していく必要があると思っております。

13.住吉町15番街区の利活用(2)

(記者)
住吉町15番街区の検討委員会ですが,これは売却か定借かということを決めてから議論するのではなくて,そこも県がどちらがいいか諮問するような形で検討してもらうということですか。

(知事)
そこも含めての議論になるのではないかと思います。

(記者)
だったら,県は売るのであればこういうメリット・デメリットがあります,貸すのであればこういうメリット・デメリットがありますと示して,検討委員会としてはこちらがいいのではないかというのを聞いて,さらに県議会でもどちらがいいかを判断してもらって,最終的に県が決めるということですか。

(知事)
公募要綱の決め方としては,検討委員会で議論したものを県議会の方にもお諮りした上で県が決めるということになりますので,今言ったような形になるのだと思っております。

(記者)
売るか貸すかを決めるのは,もう最後の段階ということになりますか。

(知事)
最後の段階なのか,あるいは途中段階で結論が出るのか,そこはまだ分かりませんが,おそらく検討委員会の段階では,どちらが良いかを決めた上で議会の方にもお諮りして,それで了承が得られれば県として決定する,こういうことになるのではないかと思っております。

(記者)
県では,売るか貸すかというのはだいたい決めてもらう,検討委員会では売るか貸すかということは目途をつけてもらうということですか。

(知事)
まぁ,そういうことになるのではないかと思います。

(記者)
検討委員会は1月に立ち上げということでいいですか。

(知事)
1月だったと思いますね。

(記者)
もう予算は12月で通っているのですね。

(知事)
はい。

(記者)
どういった公募要領を決めてほしいとお考えですか。
検討委員会の中で,公募要領というのはどういったものに決めてほしいと考えますか。

(知事)
どういったものというのは。

(記者)
ただ募集するのではなくて,サンロイヤルホテルも希望していて,公平性の観点からの公募と知事がおっしゃって検討委員会を立ち上げるわけですが,要領自体はどんなものにしたいというお考えはありますか。

(知事)
特にどんなものにしたいということがあるわけではありませんが,一般的にもこれまでもそいういった事例等を踏まえた上で,しっかりと公募する際に必要な要件というものを盛り込んだもの,そういうものを作るということだと思います。

(記者)
仮に公募したときに,サンロイヤルホテルは希望していますが,ほかの外資系の企業等が来てそこに行けなくなるということも可能性としてはあるのかなと思うのですが,そこらは配慮されますか,どうですか。

(知事)
何というのでしょう。外資系を排除すると,そういったことで考えるということではないと思います。

14.スポーツ・コンベンションセンター(2)

(記者)
スポーツ・コンベンションセンターについても少しだけ聞かせてください。結局,事業費は今の段階では上がると考えた方がいいですか。

(知事)
おそらく下がるということはないのではないかと思います。

(記者)
今見直しているものについては,いつを目途に示したいと考えていますか。

(知事)
タイミング的にいつぐらいになるかというのは,まだはっきりとしておりませんが,次の議会までにはお示しする必要があるのではないかなと思っております。

(記者)
では,今いろいろ手法等の見直しをしていて,3月議会までには示せればいいなということですか。

(知事)
そうですね。

15.令和7年度政府予算案等

(記者)
予算編成について伺います。12月の下旬に財務原案が閣議決定されましたが,特に注目しているものがあれば教えてください。

(知事)
そうですね。政府の予算の中でもいろいろあると思いますが,地方創生の関係の交付金が倍増して確保されているということでありますから,そういったことについては県としてもしっかりと内容を今後また検討していきたいと思っております。

16.当初予算編成

(記者)
県の来年度予算がそろそろ本格的に編成されるかと思います。知事は2期目で最初の予算編成になるわけですが,特に稼ぐ力関係で目玉である,あるいは成長分野として期待するものがあれば,1・2点教えてください。

(知事)
具体的な中身については今まだ議論中ということになりますが,先ほど申し上げたような,和牛の消費拡大,生産基盤の強化,あるいは今後さらに輸出等で期待できるお茶のてん茶の関係,ブリの種苗関係,こういったことについてはしっかり引き続き取り組んでいきたいと思っております。

(記者)
今,和牛・お茶・ブリをおっしゃいましたが,それは知事の中では輸出の3本柱みたいなイメージなのでしょうか。

(知事)
そうですね。金額的にも多いのは和牛とブリで,最近伸びてきつつあるのがお茶と,こういうことだと思っておりますので,こういったことについてはしっかりと柱にしていきたいと思っております。

(記者)
では,新しいということではないでしょうが,特に伸びしろが大きいのはお茶だとお考えなのでしょうか。

(知事)
そうですね。

(記者)
輸出ということであれば,この一年ずっと円安基調できていますが,その辺への懸念等,何かありますでしょうか。

(知事)
それほど大きな,今までの傾向を見ていれば,そこのところは懸念ということではないと思いますが,若干心配なのはアメリカのトランプ政権の関税がどういう影響があるかという,その辺は注視していきたいと思っております。

17.昭和100年への所感

(記者)
今年は昭和100年ということで,昭和100年の感慨があれば教えてください。

(知事)
昭和100年ですか,どうなのでしょうね。昭和100年というと,だんだん昭和もだいぶ遠い過去になって,昭和生まれということが令和の皆さんについて行けるように,しっかりと新しい感覚で県政も進めていきたいと思っております。

18.馬毛島

(記者)
西之表市の馬毛島について,今週末で間もなく着工から2年を迎えます。この2年,事故等があったり,知事も要望に行かれたりということがありましたが,改めてこの馬毛島に関する所感をお聞かせください。

(知事)
馬毛島については,2年たつ中で,工事が当初の想定からしますとだいぶ遅れているということで,地元のいろんな観光面あるいは産業面・生活面でもいろんな影響があると地元からは聞いておりますので,そういったことについての対応を,これまでも国の方にしっかりとお願いしてきたわけであります。今おっしゃったように事故等もありますので,そういったことがないように,しっかりと再発防止対策も含めて安全な工事を行っていただきたいと思っております。
国の方でもいろいろ対応していただいておりますが,この工事期間が延びた部分についても,今までお願いしている対応を行うとともに,環境保全措置,こういったことも引き続き行っていただきたいと思っております。

(記者)
もう1点だけ,間もなく西之表市長選挙がありまして,7人が立候補の意思を示している状況です。その点についてはこの馬毛島をめぐって賛否も分かれる中で,知事はこの選挙等についてどのように御覧になっていますか。

(知事)
前回,前々回ですか,毎回たくさん出られるところで,賛成・反対といろいろありますが,それだけでなく種子島の西之表市の将来についてどのように考えているのか,ということについて市民の皆さんがよくお考えになって判断される,そういうことではないかと思っております。

(幹事社)
それでは県政一般に関しての質問は終了したいと思います。
続きまして川内原発関連について質問のある社はお願いします。

(幹事社)
質問はないようですので,これで終わります。

(広報課)
それでは,これをもちまして,知事の年頭記者会見を終了させていただきます。ありがとうございました。

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