更新日:2025年1月17日
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日時:令和7年1月17日(金曜日)午前10時00分~11時10分
場所:5階記者会見室(県庁5階)
「ムーブかごしま」からもご覧いただけます。
(広報課)
ただ今より,知事の定例記者会見を始めさせていただきます。
会見の円滑な進行のため,数値の確認等の詳細事項につきましては追って担当課にご確認くださるようお願いいたします。
それでは幹事社の方,進行をよろしくお願いいたします。
(幹事社)
まず,始めるにあたってのお願いです。発言される方は挙手をしていただいたうえで,お近くのマイクを使って社名とお名前をおっしゃっていただくようお願いいたします。
携帯電話はマナーモードの設定をよろしくお願いします。
本日は知事から発表事項があるということですので,よろしくお願いいたします。
(知事)
それでは私の方から,発表事項の御説明を申し上げます。
このたび,令和7年度「第27回全国農業担い手サミットinかごしま」の本県での開催日が,令和7年10月23日から24日ということに決定しました。まずはPR動画をご覧いただきたいと思います。
この全国農業担い手サミットですが,全国の農業の担い手の皆さんが一堂に会して,相互研鑽と交流を通じて農業者自らの経営改善や地域農業・農村の発展を目指すことを目的に,平成10年度から,各県持ち回りで開催されております。本県では初めての開催ということになります。
主な行事内容としては,全国優良経営体表彰式の表彰式等の式典を行う全大会,県内6地域に分かれての地域交流会などでございます。
この大会のテーマについては,「日本の未来を語ろう!南の宝箱鹿児島で~共に創ろう新しい農業のカタチ~」に決定しております。
大会ロゴマークについては,本県での開催ということが一目でわかるよう,県のPRキャラクターであるぐりぶーや桜島を配置するとともに,本県の多様な農畜産物を表現しております。
今後も,担い手組織等からなる実行委員会を中心に,県内外の農業者や関係者に対して周知活動を展開し,大会開催に向けた更なる気運の醸成を図るとともに,本県ならではの大会となるよう準備を進めてまいりたいと考えております。
私からは以上であります。
(幹事社)
それでは,発表事項に関して質問のある社はお願いいたします。
(記者)
今回,6地域に分かれてそれぞれ現地研修会を開くということですが,どういったところを見てもらう,特にどういったところをアピールしたいなど,何かありましたら教えてください。
(知事)
先ほど,このPR動画でもそれぞれ各地域の状況といいますかアピールポイントみたいなものもあったと思いますが,鹿児島県は非常に自然も豊かで農業も幅広い産物を生産しているということで盛んな地域でございますので,畜産あるいは野菜・花き,それぞれ各地域の特色というものを皆さんに見ていただき,そしてまた全国の農業に取り組んでいる担い手の皆さんとの交流等を通じて,さらにこうした取り組み,経営の改善,地域の農業・農村の発展といったことにつながっていければと思っております。
(幹事社)
ほかに質問はありませんか。
続きまして,県政一般の質問に移らせていただきます。まず最初に川内原子力発電所関連以外の質問とし,その後に川内原子力発電所関連の質問とさせていただきたいと思います。
(記者)
13日の夜に日向灘を震源とする地震が発生して,しばらく1週間程度は同程度の地震への備えが呼びかけられています。南海トラフ地震の備えなど,知事の受け止めをお願いいたします。
(知事)
今日が阪神淡路大震災から30周年にあたるということですが,その後,東日本大震災や熊本の地震,そしてまた昨年の8月8日に日向灘での大きな地震があったということで,最近の地震に対する備えということについては,県民・国民の皆さんもたいへん関心が高まってきているのではないかと思っております。
阪神淡路大震災のときから耐震に向けたさまざまな対策等を行ってきていると思いますが,つい先日13日の夜にまた日向灘を震源とする大きな地震もあったということで,今回は巨大地震の注意ということではなくて,臨時情報で調査中ということで,調査も終了しております。こうした地震については,日頃からの備えということが大事だと思っておりますので,引き続き住民の皆さんにおいても,そうした意識で備えをしていただければと思っております。
(記者)
韓国のユン大統領が内乱を首謀した疑いなどで拘束されたという件がありました。県内の経済等への影響など,知事の考えをお聴かせください。
(知事)
韓国の国内が政治的に非常に混乱しているというのはニュースで見ておりますが,鹿児島県への影響という意味では,観光面などでも今のところは特段見られていないと思っておりますので,今後の状況をまたしっかりと見ていきたいと思っております。
(幹事社)
それでは各社から質問をお願いいたします。
(記者)
先ほどの質問に関連しますが,阪神淡路大震災について,もう少しその受け止めや当時の知事の特別な思い出等があれば何か教えていただきたいと思います。
(知事)
阪神淡路大震災ですね。30年前,私はちょうど人吉の税務署におりまして,執務室内でずっとテレビで報道を見ておりました。だんだん被害の状況が明らかになってきて,高速道路が倒れていたり神戸市役所の市庁舎の1階が潰れていたりと,非常に,これまで見たことがないような風景があったり,長田地区では火災が発生してなかなか鎮火しないというような状況がテレビ報道でありました。死者数も当時,最初のうちは何十人から500人ぐらいになり,最終的には6,000人を超えるという非常に大きな被害が出ていたということで,私の友人・知人もなかなか連絡が取れなかったりというようなことでたいへん心配をしていた,そういうふうなことを思い出しております。
(記者)
犠牲者の方々への冥福の言葉をお伺いできれば。
(知事)
先ほど申し上げたように,当初の最初のときからどんどん死者が増えていくという中で,神戸の皆さんあるいは関西地域の皆さんお亡くなりになった方も非常に多かったわけですし,その後の復興に向けた取り組み等,被災された皆さんは大変な思いをされていたと思います。改めて,そういった被害に遭われた方々,お亡くなりになった方々の御冥福をお祈りしたいと思いますし,また,復興に向けて当時の皆さんにお見舞いを申し上げたいし,またその復興に対して御尽力いただいた方々,あるいは支援をしていただいた皆さんには,心から敬意を表したいと思います。
(記者)
先ほど日向灘の地震についてもお話があったと思いますが,県民の方々も地震に対する意識が,昨年の8月を思い出したのかなと思っていまして,県全体の地震の備えに対する現状というのは,今どういう感じというか,現状について知事のお考えをお示しいただけたらと思います。
(知事)
地震の備えというのは,ハード面・ソフト面いろいろあろうかと思いますが,この阪神淡路大震災からいろんな地震もありましたので,耐震化を進めるなどさまざまな面で,公共インフラ,あるいはそれぞれの家でもされているところはあろうと思いますが,十分かというとまだこれから取り組むべき課題も多いと思っております。
能登の地震のときにも,断水が続いたりというような,そういった水道施設等もまだまだこれからやっていかなければいけないというのもあると思います。そして,また能登半島では,半島という地理的な特性から孤立集落が非常に多く出たりというようなこともありましたので,そういったことも踏まえて,今後,薩摩半島・大隅半島という2つの半島を有している本県における防災という意味でも,しっかりとした道路インフラの整備,あるいはそうしたものが寸断された場合に備えての今の避難所の運営の在り方,あるいは物資の供給の在り方などいろんなことをこれからしっかりと見直しながら,新たな知見に基づいた対策,こういった部分をさらに充実させていく必要があると思っております。
(記者)
関連でお伺いします。今年度,地域防災計画の見直しもあるかと思いますが,見直しの状況や修正内容などの現状について教えてください。
(知事)
政府の方でも今回の能登の地震を踏まえて,ワーキンググループでさまざま対策を検討されて,たしか11月下旬に提案,提言というものが出ていると思います。そうした中で,今申しあげたようなことが指摘されていて,孤立化集落が発生したときの対応,あるいは道路の形態をどうするか等いろんなことがあるかと思いますので,そういったことを含めて今県の方でも防災計画の見直し作業を進めているところであります。
(記者)
来週,防災会議があるかと思いますが,そこで地域防災計画の見直し案というものが決まるような形になるのでしょうか。
(知事)
いや,どうだったでしょうか。私もスケジュール的なところはまだ,議会での議論というのも必要だと思いますので,そこで決まるということではないと思います。
(記者)
地震に関連して,県内でも鹿児島湾直下地震や西部での市来断層の地震など,被害の想定などもあるかと思います。特にハード面の対策はどういったものを進めていきたいなとお考えでしょうか。
(知事)
ハード面でいいますと,やはり地震などの災害が起きたときに,皆さん避難所に避難するという場合が多いわけですが,そこへの物資の補給というものを円滑にしていく,こういったことが必要だと思いますので,そういった意味での道路をしっかりと確保していく,啓開のための体制の強化,それと一部橋梁等も耐震化に向けた作業を今行っているところでありますので,重要なところについてしっかりと対策を確認し,また進めていくというようなこと。あと,物資の補給という意味では,陸路だけではなくて孤立した場合の海路を使った港湾,これも今回能登の場合ですと港湾が隆起して使えないといったこともありましたので,空路ということではヘリでの物資の補給,そのための場所をどこにするかと,いろんなことを一つ一つ整備・検討していく必要があると思っております。
(記者)
来週アメリカではトランプ大統領が就任するということで,大統領の就任によって政策の大きな転換が予想されると思いますが,トランプ大統領の就任に対しての知事の受け止めを教えてください。
(知事)
まだ就任されていないのではっきりしないところがあると思いますが,報道等で伺っていますと,「関税をかける」と言っていますので,そうしますと本県の農林水産物の輸出が令和5年が367億円でしたが,うち6割強(正確には4割強)ぐらいの約170億円が米国ということでありましたので,養殖のブリが約115億円,あと牛肉・お茶といったものを含めて米国は主要な輸出先になっていますので,こういったものへの影響がどういうふうになるのかということは注意して見ていきたいと思っております。為替の状況やそのほかの要因もいろいろありますので,関税だけでどういう影響が出るかということははっきりしないところはありますが,そういったことが懸念されますので,注意深く見ていきたいと思っております。
(記者)
実際,他県ではブリや製造業で,トランプ大統領が就任する前に供給を早くしたりと,そういった動きもあるようですが,県内の産業でそういう供給態勢に変化があったという状況は,報告は受けておられますか。
(知事)
いや,特にそういうことは聞いておりませんが。
(記者)
あと,トランプ大統領でいいますと,グリーンランドやカナダに関する発言など,かなり波紋を広げていますが,その辺,安全保障の面についてはどう思われますか。
(知事)
グリーンランドやカナダに関する発言は,どこまで現実性のある話なのかということですね。それでまたそのことがどこまで日本に影響するかというと,そこまでのことではないのではないかと思います。
(記者)
本県は南西諸島を抱えていて,安全保障の面の政策についてはどう思われますか。
(知事)
今,日米共同でさまざま対策をされていて,この部分について今のところ何か大きな変化があるような話は聞いておりません。
(記者)
発表事項の農業の担い手サミットとも関連するかと思いますが,農業の担い手や鹿児島県が抱える農業の課題をどのように考えていらっしゃるか教えてください。
(知事)
農業については,高齢化も進んでいて担い手が減ってきていると,こういうことではありますが,一方で農業産出額が伸びている,あるいは輸出も増えているということで,今後,こうした魅力的な稼げる農業ということをしっかりと実現していくということが大事だと思っております。
また,人手不足ということは農業に限らず言われておりますので,スマート農業を推進するというようなことで生産性を上げていくということも大事だと思っております。
また,燃料価格が上昇しており資材価格も高騰している。一方で農産物の価格というものがコストを反映して転嫁できるかというと,なかなか市場価格で決定されるのでそのコストが十分解消できないと,こういうようなことで,畜産を中心に非常に経営が厳しい状況にあると思っております。
政府の方でも,農産物の適正価格の実現というようなことを,できる産品からということで取り組んでいたり,あるいは飼料価格の低減に向けた国産飼料やたい肥を作ったりと,いろんな取り組みをしていますので,そういったことを県としてもしっかり進めていく必要があるのではないかと思っております。
(記者)
馬毛島の基地建設についていくつかお聴きします。先週の12日で基地建設着工2年を迎えましたが,そのことについての知事の受け止めと,現状,知事が課題だと考えられていることについて教えてください。
(知事)
馬毛島については,国の方で建設工事をしているところでありますが,現地の気象条件等で,御承知のように工期が遅れているということであります。非常に人手もかかる事業だということで,これもこれまで現地のいろんな産業界の皆さんや自治体の皆さんからお聴きしているところでありますが,観光面でいえば宿泊施設が取りにくい,あるいは交通量が増えている,あるいはゴミの焼却量や医療の面など,人が増えることに伴うさまざまな課題などに向けてどう対応するかということで,これまでも防衛省に要請して焼却炉を作っていただいたり,交通についても誘導員を配置していただいたりと,いろんな対策を行っていただいております。
また,産業面でもいろんな,漁業への影響などそういったものもありますので,そういったことについても県としても取り組むところは取り組んでいきたいと。
これがまた長期化するということでありますから,長期化するに当たっても引き続き対策というものを継続していただく必要があります。
それから,この事業を開始するに当たっての環境影響評価に基づく環境保全措置,こういったものについてもしっかりとした対応を行っていただく必要がありますし,また最近,現地でも事故というものもありましたので,そういった意味で安全ということにも十分留意した上で取り組みを進めていただきたいと,このように思っております。
(記者)
現地からは,建設関係の仕事に人が流れて,ほかの島内の業種に人手不足が強まっているという声がありますが,人手不足について何か国に対して要望したり県として対策を考えたりということはありますか。
(知事)
これは馬毛島の事業がなくても,県内各地で人手不足というのは元々ある課題であります。それが,馬毛島の場合にはさらに拍車がかかっているという部分があるのかなと。そういった意味で,当初,サトウキビの収穫作業等いろんなことへの影響なども懸念されていましたが,今のところ,そこのところはなんとか対応ができているというふうに考えております。
(記者)
関連して,来月2日に西之表市長選・市議選の投開票があります。知事は,今回特に市長選に複数人出馬の意向を示していますが,どなたか特定の候補を応援するという考えはありますか。
(知事)
特定の方を応援するということでは考えてはおりません。一部,為書きをくださいと言われて,お送りした方はありますが。
(記者)
今回,基地建設にからんでいうと,容認の立場の方たちと反対の方と,現職は立場を表明していないけれども交付金を受け取っていると,おおむね3つに分かれていると思います。そういった立場の違いで当選される方が異なる,誰が当選するかによってこの基地建設に影響があるとお考えですか。
(知事)
どういうふうになるのか分かりませんし,また,今回の市長選の一つの争点として基地問題というのは大きなものがあるのだとは思いますが,それだけではなくて,さまざまな地域の課題をどういうふうに進めていくかということも含めて,候補者の中から市民の皆さんが選んでいくと,こういうことだと思います。
そういった中で,その結果,当選した方が基地に賛成なのか反対なのか,中間というか,そういったことによって変わるかという部分については,手続的には止める手段というものがあるわけではありませんので,どうなるかということについてはなかなか,不透明な部分というのがあるのではないかと思います。
(記者)
最後に,もし基地が完成すると,米軍の訓練が予定されていると思いますが,地元の住民の方たちからは「馬毛島で完結すればまだいいんだけれど,訓練の過程で種子島の上空を飛ばれて騒音が酷かったら,そういった上空を飛んだ時の騒音が不安だ。」という声が聴かれました。
上空を飛ぶ不安というのはたぶん,日米地位協定があることによって国内法に米軍があまり制限されないということが一つ大きな要因としてあると思いますが,改めて日米地位協定について,知事がどんな問題意識を持たれているかということについて教えてください。
(知事)
日米地位協定については,全国知事会を通じても見直しの要請をしているところでありまして,今お話のあったような国内の航空法というものを適用すると,そういったことも含めて見直しをする方向での要望ということを知事会を通じてもしているところであります。
(記者)
そうすると,石破首相が総裁選のときに,地位協定の改定についても触れたことについては,期待というかもっと議論してほしいという思いは知事の中にもおありですか。
(知事)
そうですね。総理の改定と言っている中身がどうだったか,中身によってそういったことをしていただけるのであれば期待したいと思います。
(記者)
鳥インフルエンザについていくつか教えていただきたいのですが,年が明けてから全国的に鳥インフルエンザが続発していまして,霧島市でも発生したと思いますが,今の状況をどう御覧になっているかを教えてください。
(知事)
今年も,鳥インフルエンザは全国的にも非常に早い時期から発生していて,警戒すべき状況だと思っております。本県においても11月の初めに,出水の鶴のねぐらの水からも検出されましたので,県としても対策本部会議を開催したりして注意喚起をしたり,あるいは飼養衛生管理基準の遵守に向けた取り組みをしっかりと徹底をお願いしたりということをしていたところでありますが,残念ながら県内でも何件か出ているということで,これ以上出ないようにしっかりとまた皆さんにも飼養衛生管理基準の徹底などをお願いしていきたいと思っております。
(記者)
霧島市で,少し時間が空いて近隣の所で続発したと思いますが,その点は原因など何かありましたら,分かっている範囲で教えてください。
(知事)
国の方でも毎回,鳥インフルエンザが発生しますと疫学調査等をしていただいていると思いますが,なかなか要因が,はっきりこれというのが分かっていない。今回もまだ,これが原因だということもお聴きしていないところでありますが,やはりそれだけウィルスの密度といいますか,そういったものが高い状況にあるのではないかなと思います。
(記者)
出水市のように野鳥が集まる場所があれば分かりやすいのかなという気もしますが,霧島市のようにあまり野鳥がたくさん確認されない,一見たくさん見られないような場所で発生した場合は,生産者の方もなかなか分からないというか,怖いところがあるのかなと思うのですが。
(知事)
必ずしも鶴がたくさんいるということが原因であるということではなくて,これまでも鹿屋市や南九州市でも発生したり,全国各地においてもいろんな場所で発生していますので,野鳥といってもいろんな鳥が全国各地にいますので,けして出水市だけではない,いろんな地域でも起こり得るということで,警戒はしっかりとしていただきたいと思っております。
(記者)
卵や鶏肉の価格への影響は,今のところ何か聞いておられますか。
(知事)
どうでしょうね。最近,卵も価格が上昇していると思いますが,その上昇が鳥インフルエンザによるものなのか,そのほか含めていろんな食品も物価が上がっていますのでそういったことによるものなのか,その辺はよく分かりませんが上がっているのではないでしょうか。
(記者)
県内で発生したことでの影響というのは,特段今のところは。
(知事)
特段,県内でそこまで大きな鳥インフルエンザでの影響があるというのは聞いておりません。
(記者)
肥薩おれんじ鉄道の人手不足による運休について,知事の受け止めを教えてください。
(知事)
先日,肥薩おれんじ鉄道の社長が,新年でしたか,年末でしたかあいさつに来られたときに,「非常に人手不足で困っています。」という話はされていましたので,運転士が特になかなか集まらないと。養成するのもやはり資格や時間がかかるというようなお話をお伺いしていたところ,今回,運転士不足を要因として,初めて計画運休ということをされるということでありました。
報道等でもかなりいろんな,高校生の通学手段にも若干影響があるという話もありますので,その辺についてまた肥薩おれんじ鉄道の方とも,少しダイヤの工夫をしたりというようなことも含めてお願いをしていきたいと思っております。
(記者)
先ほどと少し重複しますが,県としてはその解消に向けてどのようにできるのか,していくのか教えてください。
(知事)
交通関係は,鉄道だけでなくバスやタクシーもそうなのですが,就職説明会への参加というようなことで,採用部分での支援というのを行っております。
(記者)
おれんじ鉄道は現在,法定協議会を設置していて,そこで国の交付金活用に向けて地域公共交通計画の策定に取り組んでいるところだと思いますが,今回の計画運休がそういう交通計画の策定に関して何かしらの影響を与えることはあるのでしょうか。
(知事)
まだそこら辺まで具体的に今のこの状況がどういう影響を与えるかということまでは,はっきりと認識はしておりませんが,これがずっと続くということではなくて肥薩おれんじ鉄道の方でも採用活動を一所懸命取り組んでいて,鉄道会社からの出向をお願いするなど,いろいろ人材確保策をやっておりますので,長期的にずっとこれが続くのか,あるいは一時的なものなのか,いろんな状況を見ながら,また協議していきたいと思います。
(記者)
フェリー屋久島2の長期欠航について,2月上旬まで貨物船のブーゲンビリアが代替輸送を担う予定になっていますが,それ以降の調整についてはどういった進捗になっていますか。
(知事)
フェリー屋久島2が長期欠航しているという中で,2月ぐらいからまた,たんかんやじゃがいもといった産品を輸送する必要性がありますので,町の方と今どれぐらいの物量が必要なのかというようなことでの情報共有,そういったことをしているところであります。
また輸送手段として,今ありましたブーゲンビリアやハイビスカス,その辺の運行がどうなるのかといったようなことも協議しているところであります。それに加えて折田汽船が持っているプリンセスわかさも何回か物流に協力していただけるということも含めて,今共有している状況であります。
(記者)
JR日南線の油津-志布志間について,昨年11月末にJR九州が「沿線自治体と,在り方をめぐる協議の場を立ち上げたい」という考えを示したところですが,その後,打診あるいはいつから会合をするといったスケジュールなど,決まったことがあれば教えてください。
(知事)
どうでしたか。私はまだはっきり聞いてないと思いますが。
(記者)
今のところまだ特にそういった,何かしら決まってはいないということですか。
(知事)
決まっていないか,私が知らないだけか,担当にまた聞いて,確認していただければと思います。
(記者)
指宿枕崎線の指宿-枕崎間も,現在在り方検討会を立ち上げて議論されているところだと思いますが,2回目はいつ頃になりそうですか。
(知事)
2回目がいつというのは,決まっていないのではないでしょうかね。
(記者)
鹿児島空港の駐車場についてお尋ねします。年頭会見で,駐車場不足が指摘されたと認識していますが,過去に,県の鹿児島空港将来ビジョンでは,立体駐車場にする案を示しているところですが,知事としてはどういったお考えでしょうか。
(知事)
今年は,年末年始で非常にお客さんが多かったのか,12月31日と1月2日に,国の駐車場と周辺の臨時駐車場が全ていっぱいになったというのが初めて出たと,こういうことでありますので,国あるいは空港ビルディングも含めて,今後どういうふうに対応していくかということをお話ししていきたいと思いますし,その対策の一つとして今あったような立体化ということも一つの選択肢だろうと思いますので,こういったことが可能なのかどうか,また状況を見ながら協議・検討していきたいと思います。
(記者)
今の回答と重複する部分もあると思いますが,鹿児島空港将来ビジョンの工程表では「2022年から2025年の間にそういった検討をして国への要望をする。」というような流れになっていますが,現在まだ検討段階というところになるのですか。もう要望も済まされているのですか。
(知事)
そうですね,工程表上,コロナの影響等もあり,当初見込んでいたような形での乗降客数や路線,そういったこともだいぶ変わってきていると思いますので,その日程どおりにというのはなかなか難しい状況になってきているのではないかなとは思っております。
(記者)
錦江湾横断道路構想についてお伺いします。知事は,過去に「県が実施した調査を勉強したい」という御発言がありました。この構想につて今の御認識はどういうふうに見ていらっしゃるか,現状認識を教えてください。
(知事)
平成21年から24年ですか,さまざまな調査を行って,当時で建設費用が,トンネルの方が良いという判断で,900億円から1,200億円ぐらいの規模の事業だと,こういうことでありました。そういった中で,その後高速道路も大隅の方に通っていますし,人口減少などいろんなことの状況も変化しておりますので,そういったことも含めて今後どうしていくかということをしっかりと議論をしていく課題もさまざまあると思いますので,その辺を情報を共有しながら議論を進めていく必要があると思っております。
(記者)
今,知事としてこの賛否を何か,簡単ではないのかもしれませんが,そういうのはどのように受けとめていらっしゃいますか。
(知事)
特に,何というのでしょう。賛成・反対ということまで,これからいろいろ調査・議論していく必要があると思っております。
(記者)
昨年の11月に,鹿児島市側も含めた包括的な協議会,4団体が入る協議会も設立されて,今週末には決起大会もあり,弊社の取材には自民党の森山幹事長も,実現したいということで前向きな御発言をされているようです。少し現実味が出てきたかなというような印象を受けていますが,その辺については知事はどのように感じていらっしゃいますでしょうか。
(知事)
大隅の方あるいは桜島の皆さん,気運醸成がこうした大きなプロジェクトでは必要だということで,そういった決起大会等に取り組んでいただいていると思っております。そういった中で,これからそれを踏まえた上でいろんな,何と言うのでしょうね,採算性あるいは効果がどうなのか,今の時点で技術的にどういった方法でこれを建設するのかと,いろんな課題がまだまだたくさんあると思いますので,そういったことを一つ一つしっかりと検討していく必要があると思っております。
(記者)
県としても勉強は続けていくというような。
(知事)
はい。県の方でも道路の計画上,構想路線と位置付けておりますので,そういった観点からもしっかりと検討していくということだと思います。
(記者)
構想路線という位置付けは,今も変わりないということで間違いないですか。
(知事)
はい,そうです。
(記者)
県産品の輸出に関連して,先日,自民党の森山幹事長が中国で,水産物の輸入制限措置を撤廃するようにというお話がまずありました。こういった動きに関して知事の受け止めをお願いします。
(知事)
鹿児島から中国への水産物の輸出というのは,それほど大きくはないということではありますが,日本全体で見ると非常に大きなウェイトを占めているということで,そこが解禁されるということは水産業全体,魚価の全体の上昇ということにつながるという意味では,そういったことができるということは良いことだと思いますし,まず水産がそうなった次に,少し話題にもなっていると思いますが,和牛,牛肉の輸出再開に向けてさらに弾みがつくことを期待しております。
(記者)
それぞれ原因は違えど,やはり対中国というマーケットは鹿児島にとってどういう印象をお持ちでしょうか。
(知事)
やはり人口も多い所で近い場所でありますから,こういった農林水産物の輸出先ということでは,市場としては非常に大きな市場だと期待しております。
(記者)
八重山の風力発電計画についてお伺いしたいのですが,県は先日,事業者の事業計画について「知事意見が十分反映されていない」との認識を示しています。でも事業者は「できる限り配慮した」として来週にも評価書を国に提出する方針ですが,改めてこのことについての知事の思いについてお伺いしたいのですが。
(知事)
八重山の風力発電については,環境影響評価の手続きの中で,地元の皆さんなどのご意見等も踏まえた上で,知事意見を出していると。大きく言うと,騒音やそういった部分と景観の部分だと思っておりますが,その中で十分反映がされていない状況だと理解しております。
今後の手続きとしては,評価書に対して経済産業大臣がどういう対応をするかと,こういうことになってくるわけでありますが,通常の環境影響評価手続き上はないわけですが,県として事業者,そして経済産業省の方にも「こういったことで,知事意見が十分反映されていないと考えている。」ということをお伝えして,適切に判断していただきたいと。国の方,経済産業省の方にも「知事意見を尊重した対応をお願いしたい」ということをお伝えしているところであります。
(記者)
12月の議会でも,知事は「経済産業省には知事の意見を尊重してもらいたい。」と答弁されていると思いますが,今の知事の考えとしては,知事意見が十分反映されていない現状では経済産業省は認めるべきでない,という認識ですか。
(知事)
認めるというか,知事意見をどういうふうにどこまで反映するかということを,できるかということを配慮した上で,事業者の方にも調整といいますか,をしていただきたいと思っております。
(記者)
環境影響評価制度についてお伺いしたいのですが,今地元自治体の意見が十分に反映しにくい制度になっていると思います。この制度の見直しの必要性等について,知事はどうお考えですか。
(知事)
反映しにくい制度になっているとは,あまり思ってはいないのですが,反映しにくいというか反映しない場合であってもそれ以上の強制力がないということはあろうかと思いますが。
これまでのいろんな環境影響評価手続きの中では,一定程度,知事意見なりあるいは政府なりあるいは住民の意見,こういったものが反映されてきているということかと思いますが。
(記者)
今回,八重山については知事意見が十分反映されていないけれども,制度的にはしようがないという認識ということですか。
(知事)
しようがないというか制度的にという意味では,経済産業大臣からの事業者に対する指導といいますか,そういったものが制度的にはあるということなのですね。ですからそこに期待をしているということです。
(記者)
あと,全国的にも風力発電施設については,いろいろと地元自治体との軋轢というか問題が相次いでいて,全国では独自の条例で,地域との共生や地域への利益還元を進める取り組みが広がっているようですが,県として独自条例の制定などを今検討されていますか。
(知事)
今,県独自でということはしておりませんが,個別に今申し上げたような環境影響評価手続きの中で,ここが適切かどうかというようなことは意見を通じてしているということです。独自に,「ここはいいよ」「ここはダメ」というような条例を作っているところもあろうかと思いますが,それを最初からするのかあるいは個別に判断していくのか,ということだと思いますが。
(記者)
参議院選挙のことで伺いたいのですが,保守系というか自民党が公認候補を決めたり,あるいは自民党籍があった人が立憲民主党から推薦をもらうなどという話が複数ありますが,保守系に関係する方々が複数出る現状をどんなふうに御覧になっていますか。
(知事)
選挙ですから,個人の意思で選挙に出たい人は自由に選挙に出ることができるということでありますから,やる気のある方がたくさん,選択肢が増えるということ自体は県民にとっては良いことなのだろうと思っております。
ただ,今おっしゃったように保守系で,自民党の公認申請をしていたところダメだったから,では別のところにというのは,県民にとっては非常にわかりにくい,どういう経緯でどういう考え方でそうなっているかと,その辺はこれからの選挙戦なり説明がなされたりあるいは議論されたりということで県民の皆さんが判断される,そういうことになるのではないかと思います。
(記者)
前回の衆議院選挙でも,4選挙区あって自民党が1つ,立憲民主党が2つという結果だったわけですが,自民党におられた方が立憲民主党から推薦をもらって出るというこの状況をどう見ているかを伺いたいのですが。
鹿児島は,従来保守地盤が厚い地域だといわれている中で,ご自身も選挙されるお立場ですが,政治風土というか土地柄みたいなものの変化というものを何か感じられますか。
(知事)
どうなのでしょうね,前回の衆議院選挙は全国的に自民党に対する逆風が大きかったのだと思います。そういう中で,では今度は当選するために自民党ではなくてと,それぞれのお考えというものをしっかりと説明していただいて,党だけではなくて政治家としての考え方や行動,そういったことをよく見ていただいて判断していただければいいのではないかなと思います。
(記者)
では,政治風土的なものがにわかに変わった,という印象は持っていらっしゃらないと。
(知事)
どうなのでしょうね,そこまでそんなに大きく変わっているか。ただ,何というのでしょう,特定の政党を支持するというよりは,そのときどきでのいわゆる無党派層みたいな方が増えている,というのはあるのかもしれませんけどね。
(記者)
あと,トランプ次期大統領の件です。先ほど「注意してみておきたい」というお話でしたが,関税措置等でトランプ政権が鹿児島の経済に何か打撃がある場合,県として独自で何か対策を打つ用意がありますか。
(知事)
こういう国の貿易制度ルールというものを県独自で変えるというのは,なかなか難しいと思いますので,あり得るとすれば,今でも牛肉の低関税の枠というものがありますが,実際はすぐほかの国が埋まってしまうというような状況があると聞いていますので,そういったところを政府の方で交渉して広げてもらえないかと,そういったことはあると思いますし,あるいはこれを,米国だけではない輸出先をもっとほかにも広げていくということをさまざま検討する必要があると思っています。
(記者)
補助金に関係してくるようなのは政府にお願いしていくという感じに。
もし関税措置で補助金が必要であれば,それは国の方にお願いしていくような話ですか。
(知事)
補助金ですか。
(記者)
もし何か必要があれば。
(知事)
補助金というのはなかなか,あまりないのではないでしょうか。
(記者)
年頭会見でもほかの者が聴いたのですが,当初予算の編成についてです。今,編成も佳境を迎えているかと思いますが,知事としてはどういったところに特に力を入れて臨みたいと考えていますか。
(知事)
年頭の会見からたぶんそんなに変わっていないかもしれませんが,やはり今の経済の状況を見ますと,物価高騰の影響というものがあります。国の方でも補正予算等を組んで総合経済対策を進めるという中で,この物価高騰に向けた対策というのが一つの大きな対策になっていますので,そのことを踏まえた上で県の予算も組んでいく必要があると思っております。
それと併せて,これも継続的な取り組みになりますが,鹿児島県の稼ぐ力の向上,あるいは少子高齢化・人口減少社会の中での子育て支援といったようなことを含めたかごしま未来創造ビジョン,これを実現するための施策,こういったものに予算をしっかりと使っていきたいと思っております。
(記者)
物価高騰対策は,県が独自に何か事業をしたいという考えはありますか。
(知事)
物価高騰といいますか,先の12月の補正予算でも,燃料油対策のための交通事業者等への支援に必要な経費というものを年度内措置をしたところでありますので,そういったことも含めてどういったところが必要かということは,また検討していきたいと思っております。
(記者)
稼ぐ力は,ここに力を入れたいというところはどうでしょうか。
(知事)
稼ぐ力は,農林水産業・観光関連産業・企業の稼ぐ力とありますが,人手不足の中で生産性をいかに上げていくかということや,あるいは消費・販路開拓,こういったことに向けての取り組み,あるいはインバウンド需要を呼び込むためのプロモーション活動,あるいは先ほどの航空路線の維持・拡充,こういったようなものにも引き続き力を入れていきたいと思っております。
(記者)
方向性としては,継続的な要素が非常に多い,という理解でいいですか。
(知事)
大枠で言えば,そんなに大きく変わるということではないのではないかなとは思いますが。
(記者)
住吉町15番街区に関してですが,今回,事業者の選定に係って公平性と透明性,その担保の観点から公募という形を取られていると認識しています。その公募要領を検討する評価委員会が先般開かれたわけですが,初回の会合から非公開という形になっています。この辺,透明性・公平性という観点,この議論の過程を説明するという観点から,非公開という形に関して知事のご所見を伺いたいと思います。
(知事)
今回の検討評価委員会ですが,公募要領を定めるということでありますが,要領を定めるに当たって委員の皆さま方に自由に意見を言っていただくということや,企業のいろんな秘密といいますか,そういったことも自由に議題といいますか話す場面も想定されるということで,非公開にしたと承知しております。
ただ,透明性・公平性を確保するためということでいえば,案を作った後しっかりと議論を議会でもしていただきますし,その要領に基づいた企業の選定というのもそれに基づいてやるわけですから,その辺はしっかり気をつけながら行っていきたいと思っております。
(記者)
現課の方に取材したのですが,なかなか難しい事情もあり先般非公開になったということは私も一応理解はしておりますが,国の審議会や検討会をいろいろ取材する中では,仮に非公開となった場合でも,その後議事録を作って速やかに公開するという運用が多いように思います。この辺,そういう運用をされるという予定はないでしょうか。
(知事)
今どうですかね。そういうことは前回していなかったと思いますが,差し支えないといいますか,企業の秘密でない等できるだけ公開できる部分があれば,そういったことは皆さんにお知らせをするということは可能だと思います。
(記者)
一応現課としては,「要綱がまとまったあかつきには,個条書きのような形でこういう意見があったということを添えたい」という方針のようですが,できるだけルールメイクの過程をきちんと,今回の案件に関しては県民の期待・関心も非常に高いので,そのあたり少し説明するということもあっていいのかなと思っておりますので,ぜひそういった御検討をお願いしたいと思っております。
(知事)
はい。
(記者)
関連して,企業情報等を扱うというのは,そこはある程度理解できるのですが,今,現段階としては公募要綱案を作成する,検討するという段階で,ここの部分を非公開とすることに対しての理由を,改めてもう一度よろしいでしょうか。
(知事)
公募要綱を議論するに当たってもいろんな,何と言うのでしょうね,個別の話というのも議論の過程で出てくる可能性もあろうかと思いますので,そういった意味では,そういったことを気遣いながらではなく自由に議論をしていただきたい,そういうことだろうと思います。
(記者)
今回の非公開の範囲は,この住吉町15番街区の評価委員会が特別な形なのか,ほかの有識者会議なりというのもほぼ同等の形でやっているという認識なのか,そこはどうでしょうか。
(知事)
今回に限ってだと思いますね。そのほかのいろんな委員会などはできるだけオープンにしていると思いますので。また,今回の評価検討委員会も,委員会の中で「非公開とすることができる」というふうになっていると思いますので,公開できる部分については公開するという余地もあるのだと思っております。
(記者)
その,今回だけ特別というのは,重複する部分もあるかもしれませんが,そこの理由というのをよろしいですか。
(知事)
先ほどのまた繰り返しになってしまいますが,公募要綱を作成する,あるいは今後また公募に応じて選定していく,そういった過程の中で,個別の企業情報等も取り扱う可能性があるという部分がありますので,そういった部分について非公開にする必要があるというふうに委員会の方で判断されたということだと理解しております。
(記者)
たしかに,判断したのは委員会の方だというたてつけになっていますが,ということは,同様に,いわゆる今回のような公募あるいは入札に近いような形のものを検討する場合は,今回と同様の非公開の範囲になる可能性もあるということでしょうか。
(知事)
可能性はあるのではないでしょうか。必ずそうなるというわけではないと思いますが,そういうことはそれぞれ個別にその委員会なりで判断していくということになるのではないかと思います。
(幹事社)
ほかにいらっしゃいませんか。
それでは県政一般の質問は終了させていただきたいと思います。
続きまして川内原子力発電所関連について質問のある社はお願いいたします。
(記者)
去年,政府がエネルギー基本計画の素案を示したかと思います。原子力も最大限活用するといったことも示されたかと思いますが,改めてその素案についての知事の受け止めを教えてください。
(知事)
第7次のエネルギー基本計画を政府の方で,今おっしゃったような原子力発電・再生可能エネルギー,こういったものを最大限活用していくと。今後,AIやいろんなデータセンターなどに伴う電力需要の増大といったものを踏まえた上で,カーボンニュートラルという部分も見据えた上で,どういうふうな電源構成がいいのかということで,方向性が今言ったようなことになっていると,こういうことだと思います。
それはエネルギー政策全体として,政府の方でマクロの電源構成というものをどうするかということをお考えになるということでしょうから,そのこと自体はそういうことで,政府の方でしっかりと皆さんにも説明していただければと思っております。
(記者)
原子力発電所立地県として,この「原子力を最大限活用する」というところについては,知事はどのようにお考えでしょうか。
(知事)
先ほど申し上げたように,電源構成は国電体の話と,それぞれ個別の電力をどうするかということはまた別の議論があると思っております。
原子力発電所立地県としては,やはり安全性をいかに確保するかということが最大の関心でありますから,そういったことについて安全性の確保ということはしっかり対応していく必要があると思っておりますし,そういった観点で,これまで20年延長の問題というものも,安全性確保ということで問題はないのかどうかということで議論を進めてきておりますので,今後も引き続きそういった観点で取り組んでいく必要があると思っております。
(記者)
建て替えの要件というところも緩和されたわけですが,九州電力の社長は,川内原子力発電所の3号機の増設についてははっきりとは明言されていませんが,3号機の計画についてのお考えを教えてください。
(知事)
3号機については,私はマニュフェストでも「凍結」ということを申し上げておりますので,その部分については変わっておりません。
九州電力,事業者の方は,ここに3号機を建てる,それが純粋な増設なのかあるいは玄海原子力発電所の建て替えと称してやるか,いずれにしても,どちらでも同じなわけですよね。ですからそれは根拠はどうであれ,今私が申し上げたように3号機については凍結ということで変わりなないので,結論的には大きな違いもないかなと思っております。
(記者)
具体的に何か,この素案が公表されたことを受けて,九州電力側から何か話があったということはないのでしょうか。
(知事)
そこはまったくありません。
(幹事社)
ほかにいらっしゃいませんか。
(記者)
昨日,県の原子力専門委員会がありまして,委員のお二方が交代ということで,新しく出席されていました。そのうち京都大学の先生が,次世代革新炉に非常に造詣の深い方だと認識しているのですが,人選の意味あい,あるいは期待することをお聞かせ願えますか。
(知事)
黒﨑先生ですか。
あまり次世代原子炉,そういったことは意識していませんで,私も今お聞きして,「あ,そうなのか」ということでありますが,今回の委員の皆さんは,基本再任でお願いしたいと思っていたところ,お二人お辞めになるということでありましたので,その方々の中で同じような分野の方でこれまでの論文や研究内容・活動など,そういう実績のある方ということでお願いをしたところであります。特段,何か特定の政策的な部分というのに何か意図があってということではなくて,学術的なその分野ということでお願いをしたところであります。
(幹事社)
では質問がないようで,これで終了したいと思います。
(広報課)
これをもちまして知事の定例記者会見を終了させていただきます。
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