更新日:2025年5月9日
ここから本文です。
本県の令和6年の刑法犯認知件数は7,366件で,前年と比べ645件増加し,3年連続で増加しました。
凶悪犯,粗暴犯,窃盗犯,知能犯,風俗犯の種別において増加しており,さらに子ども・女性に対する声掛け・つきまとい事案等も後を絶たないなど,県民が治安の向上を実感するには至っていません。
「安全で安心なまちづくり県民運動(以下,「運動」という。)」は,「鹿児島県犯罪のない安全で安心なまちづくり条例」に基づき,県民及び観光客など本県来訪者が安全で安心して暮らし,又は滞在することができる地域社会を目指すことを目的としています。
~犯罪のない安全で安心なまちづくりのために~
犯罪のない地域社会の実現は,全ての県民の願いであり,その実現には,
(1)加害者を生まない地域づくり
(2)犯罪の未然防止
(3)犯罪への適切な対応
(4)犯罪被害者への支援
(5)再犯の防止
などの様々な取組が複合的,多面的に推進される必要があります。
この実施要綱では,行政機関,県民,事業者及びこれらの人たちが組織する団体が,運動の目的である「犯罪のない安全で安心なまちづくり」を推進するための方針等を掲載しています。
みんなで創る安全で安心な明るいまち鹿児島
令和7年4月1日から令和8年3月31日まで
の3つを運動の重点とする令和7年度「安全で安心なまちづくり県民運動実施要綱」を策定しました。
今年度も,この要綱に基づき,県民一人ひとりが防犯意識を高め,安全で安心して暮らせる地域社会の実現を図ることを目的として,各種広報・啓発活動を展開します。
全国的に,万引き検挙人数全体に占める高齢者の割合が上昇傾向にあります。本県においても万引き検挙人数で約5割が60歳以上となっており,その背景として,生活困窮や孤独・孤立感が考えられます。
また,万引きという犯罪は,事業者への多大な被害をもたらすだけでなく,青少年の健全育成の阻害にもつながります。
よって,万引きは,個人や店舗だけの問題ではなく,社会全体が問題解決へ向けて取り組む必要があります。
県内では,防犯ボランティア団体等による青パトなどをはじめとする地域の見守り活動が活発に行われています。地域の防犯の要である見守り活動を継続していくため,現役世代の参加など,担い手確保に努め,活動の活性化を図る必要があります。
令和6年に認知したうそ電話詐欺,SNS型投資・ロマンス詐欺の被害は,430件で,被害額は,約20億8,030万円に上り,その中でもSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額が全体の約7割を占めています。近年,SNS型投資・ロマンス詐欺が急増したことを受け,昨年1月からはこれらの詐欺を新たな項目として分類して集計しているため,前年との単純な比較はできないものの,うそ電話詐欺,SNS型投資・ロマンス詐欺の被害は大幅に増加しているといえます。
(※)「優良防犯電話」については,(公社)全国防犯協会連合会のホームページ(外部サイトへリンク)に掲載されています。
電話やメール等で,送金や電子マネー等での支払を要求されたら,すぐに応じることなく,まずは家族等や警察に相談することで,うそ電話詐欺の被害を防ぎましょう。
電車,病院,図書館等のように「ATMでは携帯電話通話しない」ことを合い言葉にして,地域社会のルールとして広める。
銀行職員やコンビニ店員がうそ電話の指示に従おうとしていた人に声をかけたことで,被害を未然に防止できたケースもあります。
うそ電話詐欺の大半は,各人の預貯金を狙っています。そのため,金融機関に対して,高額現金を払い出す顧客には,その理由や振込先を尋ねるなどにより,未然防止への協力をお願いしています。
だまされて電子マネーカードを購入したり,ゆうパックやレターパック,宅配便で送金する際,コンビニエンスストアを利用する場合があります。そのため,電子マネーカードの購入や荷物を送る来客者に注意喚起等をお願いしています。
消費者ホットライン
「電話番号188(いやや!)」
最寄りの消費生活相談窓口につながります。
最寄りの警察署または警察安全相談センター
「#9110」または「電話番号099-254-9110」
令和6年の声掛け・つきまとい等の脅威事犯(※)は918件(昨年比-178件)。令和5年度児童虐待通告・相談件数は4,504件(前年比+467件増)。
(※)「声掛け・つきまとい等の脅威事犯」とは,子どもや女性を対象とする性犯罪等の前兆とみられる声掛け,つきまとい等の事案をいう。
子どもに対する声掛け・つきまとい等の前兆事案は,登下校や帰宅時間に多く発生しており,地域の見守り活動を,家庭,学校と連携し,その時間帯を中心に行うことにより,子どもが犯罪に巻き込まれることを防止することが必要です。
家庭においては,子どもと一緒に通学路を歩き,危険箇所の点検や「子ども110番の家」などの緊急避難場所の確認を行うとともに,子どもに防犯ブザー等の防犯用品を携行させましょう。
地域や事業所等においても,ウォーキングや買い物,配達の仕事などの日常生活の中で行う「ながら見守り」で,防犯の視点を持って子ども達を見守りましょう。
大切な子どもたちを犯罪から守るために,子どもたちが「いかのおすし」を覚えることで,自ら危険を回避する行動がとれるようにしましょう!!
☆「いか」行かない!
☆「の」乗らない!
☆「お」大声でさけぶ!
☆「す」すぐにげる!
☆「し」知らせる!
「県警あんしんメール」に登録すると,声かけ事案やうそ電話詐欺等が発生した際に注意情報が送られます。
【登録方法】
「kp110@123123.tv」あてに空メールを送信し、返信されたメールに従って必要事項を入力してください。
児童虐待の発生予防及び早期発見のために地域全体での見守りに加え,妊娠・出産・子育てに関する相談がしやすい体制の整備,地域の子育て支援サービスの充実や,児童虐待発生時に迅速・的確な対応を図るための関係機関の連携強化等が必要です。
児童虐待かもと思ったら,すぐに児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」若しくは,お住まいの市町村,児童相談所までご相談ください。出産や子育てに関する悩みや相談も受け付けています。
インターネット上には子ども達にとって有害な情報が多く存在しているほか,県内では,SNS等の利用に起因したトラブルや犯罪被害に遭うケースが顕在化しています。そのため,次のことを遵守する必要があります。
性犯罪やDV・ストーカーの被害者は多くが女性であり,その背景には,男女の経済力や社会的地位の格差,女性に対する差別意識などがあります。
[トピックス]性犯罪・性暴力被疑者のための相談窓口
内閣府では,性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター(以下「センター」と称する)の全国共通の短縮電話番号「♯8891」(はやくワンストップ)を導入しており,ダイヤルいただければ,最寄りのセンターにつながります。また,夜間の相談や緊急対応のため,センターの運営時間外に,被害者からの相談を受け付け,センターと連携して支援する「性暴力被害者のための夜間休日コールセンター」も設置しております。さらに,若年層等が相談しやすくなるよう,チャットで相談できる「性暴力被害者のためのSNS相談Curetime(キュアタイム)」も実施しています。
関係機関・団体の共通実施事項 |
|
県 |
|
県教育委員会 |
|
県警察 |
|
市町村 |
|
教育関係団体 |
|
地域団体 |
|
事業者団体 |
|
運動名 | 期間 |
犯罪のない安全で安心なまちづくり旬間 |
10月11日(土曜日)から10月20日(月曜日)まで |
年末年始の地域安全運動 | 12月10日(水曜日)から1月10日(土曜日)まで |
「地域安全推進の日」(毎月11日)
犯罪のない安全で安心なまちづくりを推進する活動の活性化・定着化を図るため,毎月11日を「地域安全推進の日」と定め,県民総ぐるみで防犯意識の高揚と地域安全活動を積極的に展開する。
(ただし,11日が,土・日曜日又は国民の祝日に関する法律に規定する休日に当たる月は,直後の平日とする。)
県内の防犯及び交通安全運動推進機関・団体並びに犯罪被害者等支援団体の関係者が一堂に会し,広く県民の防犯意識や交通安全思想及び犯罪被害者等に対する支援意識の高揚を図り,県民総ぐるみで犯罪や交通事故を防止するとともに,犯罪被害者に寄り添い,支えるまちづくりの実現を図ることを目的とする。
鹿児島県犯罪被害者等支援総合窓口 (県庁9階:県くらし共生協働課) |
月曜日~金曜日(祝日を除く) 8時30分~17時15分 |
TEL099-286-2523 |
性暴力被害者サポートネットワークかごしま
|
24時間 夜間(17時~翌9時),日曜・祝日,年末年始は国の夜間休日コールセンターへつながります。 |
TEL099-239-8787 全国共通ダイヤル #8891 (はやくワンストップ) |
公益社団法人 かごしま犯罪被害者支援センター (カクイックス交流センター内) |
火曜日~土曜日(祝日を除く) 10時~16時 |
TEL 099-226-8341 |
鹿児島県警察本部性犯罪被害相談電話 |
24時間 |
TEL |
鹿児島県警察本部 刑事部組織犯罪対策課 |
月曜日~金曜日(祝日を除く) 8時30分~17時15分 |
代表 企業対象暴力相談電話 |
公益財団法人 鹿児島県暴力追放運動推進センター (県住宅供給公社ビル3階) |
月曜日~金曜日(祝日を除く) 8時30分~17時 |
TEL099-224-8601 フリーダイヤル 0120-491-581 |
DV・ストーカー | 県男女共同参画センター |
水曜日~日曜日及び祝日 火曜日・休館日の翌日 |
TEL099-221-6630 TEL099-221-6631 |
県女性相談支援センター |
月曜日~水曜日・金曜日 木曜日 日曜日 |
TEL099-222-1467 | |
SNS(チャット)による |
月曜日 12時~17時 土曜日・日曜日 17時~22時 ※年末年始を除く |
||
最寄りの警察署, 警察安全相談センター |
24時間対応 | TEL#9110 または TEL099-254-9110 |
|
消費者トラブル | 県消費生活センター | 月曜日~金曜日 9時~12時,13時~17時 土曜日 10時~12時,13時~16時 ※祝日を除く |
TEL099-224-0999 または 消費者ホットライン 「188(いやや)」 |
大島消費生活相談所 | 月曜日~金曜日 9時~17時 ※祝日を除く |
TEL 0997-52-0999 |
|
児童虐待 | 子ども・家庭110番 (県中央児童相談所) |
月曜日~金曜日(祝日を除く) 9時~22時 |
TEL099-275-4152 または 児童相談所虐待対応ダイヤル 「189(いちはやく)」 |
行政・議会関係 (8) |
|
教育関係団体 (6) |
|
地域団体 (11) |
|
事業者団体 (27) |
|
よくあるご質問
このページに関するお問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください