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更新日:2022年12月23日

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コーン

「コーン」画像

ラオス人民共和国シェイクワン県
 
ラオス人民共和国シェイクワン県サン村のラオ族が,投網漁や筌漁などの河川漁に用いるビクである。胴部は,ゴザ編みに方形に編み,肩の部分になると左右両端のタテヘギ5本ずつを横にまわし四ツ編みで編んである。首部はくびれ,口部にかけては,胴部に残ったタテヘギを用いて再びゴザ編みで,ラッパ状に広げて編んである。さらに入り口には,筌に用いるカエシ状の蓋が付けられ,捕った魚を入れやすく,入れたら中から飛びでないようにする工夫が見られる。腰に結い付けて用いるが,コロコロしないので魚が傷まないといわれる。この形のビクは,日本では奄美から鹿児島を経て九州山地沿いにしか見られないが,南は東・南シナ海を取り囲むようにして分布し,西はネパールまで見られる。この分布は,脱穀調整具でバラと呼ばれる浅底の平笊や,トオシと呼ばれる篩,河川漁具の筌類などと同じ圏域を示している。南九州の基層文化を考える上で極めて重要な意味をもつ漁具である。

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電話番号:099-222-5396

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