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更新日:2022年4月19日

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県立北薩広域公園エントランストイレ新築工事【H27年度】

県立北薩広域公園北エントランストイレ新築工事

 進捗状況(9月初旬)

築工学科2年生が県発注の「北薩広域公園北エントランストイレ新築工事」の木工事に取り組んでいます。手刻み加工による在来工法の継承及び技能者の育成に公共工事を活用した全国でも珍しい事例です。
た、県内で育成、加工された高品質の「認証かごしま材」及び県産材が使用されています。
事の進捗状況を随時お伝えしていきます。

材料搬入(構造材)/含水率検査

墨付け風景

加工風景

 進捗状況(9月中旬)

造材をほぼ刻み終え、仮組みしました。木材のねじれや反り、乾燥収縮など、木の癖を読み取り適材適所に配する手間は、手刻みならではです。訓練生は木と対話しながら、ものづくりに勤しんでいます。
期短縮、コスト削減のため、木材の切り込みはプレカットが主流になって久しい昨今、無垢材の扱いを心得、構造材の墨付け加工から現場造作まで一貫して作業を行える大工は希少な存在です。
後、住宅市場は新築からリフォームや維持管理が主流になっていくことを考えると、大工には素材の吟味はもとより、構造から造作・仕上げ・工事の進捗管理と、総合的な技術が求められます。高品質な住宅を提供するために、大工として最低限必要な技能を備えた担い手を育成することも、専門校の重要な役割のようです。

タイコ材・丸太加工

仮組風景

 進捗状況(10月)

築工事に携わる建築・衛生・電気工事の施工業者と総括監督員を交えた8回の工程会議を経て、いよいよ現場での作業が始まりました。
工事の化粧材は鉋で仕上げて養生し、現場に搬入しました。訓練生は安全衛生教育の一環として新規入場者教育をみっちりと受け、緊張感を持って現場に臨みます。また、元請け業者による安全朝礼が毎朝実施され、安全指示や危険予知(KY)活動報告があり、最後に全員で行動目標の指差し呼称を行います。
練生は、足場や高所での慣れない作業に苦労しながらも、11月5日の上棟式に向けて連日作業が続きます。

新規入場者教育・安全朝礼/建て方

 進捗状況(11月初旬)

在校生や保護者、地域の方々が見守るなか、上棟式が盛大に執り行われました。工事関係者が、建物の四隅に酒と塩、米を撒いて建物を清め、棟に破魔矢と五色の旗を掲げました。工事が棟上げまで終了したことに感謝し、無事、建物が完成することを全員で祈願しました。
日は宮之城聖母幼稚園の園児を招き、大変にぎやかな餅まきになりました。ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

【鹿児島建設新聞の掲載記事紹介】

 進捗状況(11月中旬~12月初旬)

11月某日、鹿児島障害者職業能力開発校建築設計科の皆さんが見学に訪れました。訓練生の仕事ぶりや建物を、設計図と照らし合わせながら、興味深く見入っていました。現場を熟知し、施工する側が施工しやすい図面を描く「おさまりのわかる設計者」が木造建築には求められているようです。

さて、現場では内外装工事が急ピッチで進みました。フォローアップ工程後、当初の予定より2週間縮まった工期に追われ、工事は慌ただしくなりました。失敗が許されない緊張感の中、訓練生は慣れない現場で、懸命に取り組んでいました。今週末の木工事完了に向けていよいよ大詰めを迎えています。全体完成予定は平成28年1月29日です。次回、完成写真をお披露目します。ご期待ください。

 進捗状況(1月)

県発注の公共工事は、延べ1400時間に及ぶ工程を経て、無事工期内に終えることができました。無事故・無災害で工事が完了できるよう安全第一で施工を進め、品質と工期を守るために全員が力を尽くしました。訓練生は高所作業や電動工具の扱いにも慣れ、たくましく成長してくれました。今回の経験は、必ずや建築現場で働く一助となることでしょう。
た、工事に携わった施工業者の方々には、技能者育成の観点から、温かく見守っていただきました。ご理解、ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

完成写真

結びにかえて

建築工学科では、実践的で効果的な訓練カリキュラムの構築を目指しています。今回で2例目となる公共工事を活用した訓練は、建築業界の先輩方と共に仕事をすることで、技術面はもとより、現場適応力や職業観、勤労観を養う良い機会となりました。さながら「職業訓練版の郷中教育(ごじゅうきょういく:薩摩藩伝統の縦割り教育)」といったところです。
後も、官民一体となって本県住宅産業を担う技能者の育成に努めたいと考えています。

【南日本新聞の掲載記事紹介】

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