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ホーム > くらし・環境 > 住まい > 環境共生住宅 > 概要 > 住まいと地域環境

更新日:2022年3月31日

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住まいと地域環境

住宅と地域環境の関係

住宅は一つの敷地の上に建ちますが、その特徴は気候風土や都心、郊外、田園、離島、山間等の地理・地勢に大きく左右され、主な要素である日照、風、水、緑、土等が、住宅の温熱、採光、通風、空気質といった居住環境に影響を与えています。環境共生住宅は、こうした周辺環境の影響から隔絶した人工的な環境ではなく、その地域毎の特徴を理解・発見し、それをうまく計画に反映することで環境負荷の少ない健康で快適な居住環境の実現を目指しています。例えば、夏季の卓越風を読み取り室内に取り入れることで涼風を得たり、方位や太陽高度に応じた庇を設置することで強い日差しを遮る等様々な方法が考えられます。こうした取り組みは、自然の恩恵を楽しむ健康的な暮らしを実現するばかりでなく、空調や照明といった設備機器に頼りすぎないことから省エネルギーにも寄与します。
もちろん自分の住宅が良くなればそれで良しとするのではなく、住宅を建てることで与える周辺への影響についても考慮する必要があります。特に近隣への日照障害や騒音等の悪影響に注意します。

緑地等を活かした微気候の改善

住まいを計画する際に、緑や水の働きを上手に生かすことで、地域の環境を改善することができます。近年、建物周辺の植栽や建物の緑化、舗装材の種類等が、室内環境に及ぼす熱的影響(図8参照)をはじめ、防災や二酸化炭素の固定化等に寄与する実態とそのしくみが明らかになってきました。島嶼部で見られるフクギを用いた屋敷林等はその典型です。居住環境を快適にするために、まず住まいの周りの微気候を改善するような外構での取り組みも求められています。

図8植栽や舗装と住まいの微気候の関係
尾島俊雄「都市の異常気候」(熱と環境記念号より作成)

まちなみ景観の創造

優れたまちなみ景観は、地形や周辺の自然環境、既存の景観資源や市街地・集落等と建物の配置や形や色彩・素材等が調和することによって生み出されます。例えば、住宅の通り側に前庭のような空間(中間領域)を設けて季節毎の花を植えたり、塀を生垣とする等、道行く人にも心地よいデザインは地域の共有財産となります。更に、住み手同士が手入れに参加しながら徐々に熟成していくものです。こうして創造される美しいまちなみ景観は、個々の住宅やまちそのものの価値を高めることにつながります。

写真1知覧町
イヌマキの街路樹や水路を設け、うるおいのある街路としています。

写真2上甑村
地域に見られる伝統的な石垣と生垣による外構を保存し、柔らかいイメージの舗装とすることで快適な街路空間としています。

写真3入来町
地域に見られる麓集落の伝統的な外構の構成を現在も大切にし、連続歓のあるまちなみを保持しています。

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土木部建築課住宅政策室

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