ホーム > 地域振興局・支庁 > 鹿児島地域振興局 > 地域の宝箱!~地域フォトライブラリ~ > 伝統行事の宝箱 > 鹿児島の夏の伝統行事 曽我どんの傘焼き
更新日:2021年2月8日
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曽我どんの傘焼きは,鎌倉時代に相模国の曽我兄弟(十郎祐成と五郎時致)が,父の仇討ちを遂げる際,たいまつの代わりに雨傘を燃やして夜討ちした故事に由来する伝統行事です。曽我兄弟の孝心をしのび「郷中(ごじゅう)教育」の一環としてはじめられたそうです。
鹿児島三大行事保存会のメンバーなど約30人が集まり,宝暦治水工事で縁のある岐阜県の和傘振興会などから贈られた色鮮やかな約200本の和傘を開いて風を通しました。(本番では,約400本の和傘が用意されました。)
また,並べられた色とりどりの傘の中,参加者全員で「曾我兄弟の歌」を歌って,うたいあげの練習も行いました。
うたいあげ:傘焼きの当日,傘焼きを行う男衆が「曾我兄弟の歌」を歌いながら入場します。
そして,とっぷりと日も暮れた午後8時過ぎ,いよいよ締め込み姿の男衆10人が曽我兄弟の歌を歌いながら登場し,傘焼きがはじまりました。
約7メートルに積み上げられたやぐらの傘に火が着けられると,漆黒の夜空に高々と炎が立ち,一気に傘に燃え広がり,闇の中に幻想的な光景が広がりました。
男衆は,やぐらの周りをぐるぐる回り,和傘を次々と炎に投じていき,やぐらの竹が破裂する“パーン”という大きな音が響く中,約400本の傘が夜空を焦がしました。
鹿児島三大行事保存会の皆様をはじめ関係者の皆様,雨の中,本当におつかれさまでした。
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