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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 施政方針 > 令和2年8月県議会臨時会提案理由説明要旨

更新日:2020年8月27日

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令和2年8月県議会臨時会提案理由説明要旨

このたびの県議会臨時会の招集に当たり,新型コロナウイルス感染症の対応に係る現在の状況及び今回提案しております令和2年度補正予算につきまして,概要を御説明申し上げます。
説明に先立ち,このたびの薩摩川内市区の県議会議員補欠選挙におきまして,めでたく当選されました鶴薗真佐彦議員に心からお祝い申し上げます。

新型コロナウイルス感染症につきましては,国内では,都市部を中心に感染拡大が続いており,6万人を超える感染者が発生しております。
県内においても,7月以降,接待を伴う飲食店,介護事業所,高齢者施設,与論町,医療機関において,相次いでクラスターが発生し,これまで300人を超える感染者が確認され,11人の方がお亡くなりになりました。
亡くなられた方々の御冥福をお祈りし,心から哀悼の意を表します。
県民の皆様には,これまで徹底した手洗いやマスクの着用,人と人との距離の確保など,感染拡大の防止に向けて,御協力をいただいていることにつきまして,心から感謝申し上げます。
また,医師・看護師をはじめとする医療関係者の皆様には,厳しい状況,環境の中で,人命を守るため,現場の最前線で献身的な努力をしていただいており,心から敬意を表するとともに,感謝申し上げます。
そして,患者搬送に多大なる御協力をいただいている,海上保安庁,自衛隊及び消防機関の皆様,宿泊療養に御協力いただいている宿泊施設の関係者の皆様,宿泊療養の実施に際して御理解を賜っている周辺住民の皆様など,感染症対応に御協力をいただいている全ての方々に対しまして,心から感謝申し上げます。

以下,先の第2回県議会定例会以降の本県の主な対応について御説明いたします。
7月初旬に発生した接待を伴う飲食店におけるクラスターを受けて,7月8日から7月21日までの間,県内全域の接待を伴う飲食店について休業の協力要請を行うとともに,宿泊施設や飲食店における感染防止対策の徹底を図る観点から,感染防止対策用品の整備や宿泊施設の厨房・食堂等の大規模改修等に対する支援を行っているところです。
7月22日に発生した与論町でのクラスターにおいては,感染者を,海上保安庁の航空機及び巡視船,自衛隊のヘリコプターにより,本土等への搬送を行うとともに,専門家を同町に派遣し,感染状況の確認及び院内感染防止対策の指導などを行いました。
8月14日に発生した医療機関におけるクラスターについては,発生の翌日には,専門家を同医療機関に派遣し,感染状況の確認及び院内感染防止対策の指導などを行うとともに,看護協会を通じて看護師を派遣し,医療支援を行いました。さらに,医療機関や介護事業所,高齢者施設においてクラスターが発生したことを踏まえ,県内の医療関係団体や社会福祉施設の関係者との意見交換を実施し,感染防止対策についての情報を共有するとともに,今後の感染拡大に備えて,必要な対策について検討を行ったところです。
今後を見据えた医療提供体制の整備については,8月18日に,これまでの国内感染状況等を踏まえ,国が示した方法に基づき入院患者数を推計し,300床の入院病床を確保することなどを盛り込んだ鹿児島県病床確保計画を策定したところです。
感染防止対策の推進については,8月21日に,事業者の感染防止対策に係る自主的な取組を促進するとともに,その取組を「見える化」するため,業種別のガイドラインを遵守しながら,感染防止対策に積極的に取り組む事業者に対する「新型コロナウイルス感染防止対策実施宣言ステッカー」の発行を開始しました。また,8月25日には,国の新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言等を踏まえ,感染状況等を継続的に監視し,その変化が見られた場合,県民に対して適切に情報提供を行い,感染拡大への警戒を呼びかけるとともに,感染状況の変化に応じて,講ずべき施策を検討するため,新たに「鹿児島県における感染拡大の警戒基準」を設定したところであります。
一時停止していた「ディスカバー鹿児島キャンペーン」の県民向け宿泊助成については,新たな警戒基準に基づき,本県の状況について,専門家の意見を伺い,これらの指標を総合的に判断したところ,感染急増の段階であるステージⅢには達していない状況であると判断されたことから,昨日,再開したところであります。
以上,第2回県議会定例会以降の本県の主な対応について申し上げましたが,本県においては,7月以降,感染者が増加するとともに,重症化リスクの高い高齢者も多くの方が感染するなど,厳しい状況にあると考えております。
県民の皆様方の安心・安全と,社会経済活動の両立を図るためには,感染防止対策をしっかりと講じるとともに,医療提供体制を確保する必要があります。
このような状況を踏まえ,感染防止対策を推進するとともに,更なる医療提供体制の強化等を図るため,早急に補正予算を措置し,取り組む必要があると考え,今回,県議会臨時会を招集した次第であります。

今回の補正予算は,医療機関等における感染防止対策等に必要な支援金,医療従事者への慰労金の支給,医療機関における設備整備など医療提供体制の整備等への支援のほか,県内の宿泊施設や観光バス等の感染防止対策に関する取組の支援など,早期に実施する必要があるものに要する経費等を計上することとしております。
補正予算の総額は,一般会計で435億17百万円であり,この結果,補正後の一般会計の予算額は,9,035億17百万円となっております。この財源については,地方交付税,国庫支出金をもって充てることとしております。
また,特別会計の補正予算額は,病院事業特別会計の7億94百万円となっております。
このほか,7月10日に行いました補正予算の専決処分報告1件の御承認をお願いしております。
なにとぞよろしく御審議の上,議決していただきますようお願い申し上げます。

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