更新日:2025年3月12日

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犯罪の被害にあわれた方へ

 
警察では犯罪捜査とともに,平穏な生活を取り戻すための支援活動を行っています。
 
私たちは,あなたとご家族が安心して暮らせるように積極的な支援活動を行います。
 

被害にあわれた方への理解を深めるために

被害者の抱える様々な問題

 
犯罪の被害にあわれた方やそのご家族の方々は,犯罪による直接的な被害だけでなく,様々な問題に直面します。
 
例えば,
 
  • 事件に遭ったことによる精神的ショックや身体の不調
  • 医療費の負担や失職,転職などによる経済的困窮
  • 捜査や裁判の過程における精神的,時間的負担
  • 周囲の人々の無責任な噂話やマスコミの取材,報道等によるストレス,不快感
 
など・・
 
社会全体で支援することが大切です。

こころ,からだ,生活への影響

 
被害による様々な影響 
こんな不調が起きていませんか?
 
こころ
・現実だと思えない
・自分を責める
・イライラする
・落ち込む
・やる気が出ない
・だれも自分のことをわかってくれないと感じる
・同じようなことがまた起きるのではないかと不安
 
からだ
・眠れない・悪い夢を見る・眠りが浅い
・食欲がない・食べ過ぎる・吐き気がする
・頭痛・めまい
・腹痛・下痢・便秘
・疲れが抜けない・肩こり
 
生活
・お酒やたばこの量がふえる
・人間関係がうまくいかなくなる
・被害を思い出す物や場所を避ける
・外出できない
 
お子さんの場合
・これまでできていたことができなくなる
・甘えが強くなる(赤ちゃんがえり)
・勉強や遊びに集中できなくなる
・普段よりはしゃいでいる
・発熱・腹痛・頭痛
 

 

警察における手続と犯罪被害者への配慮

  • 安心してご協力いただけるように,きめ細やかな配慮をするよう努めています。

事件・事故の届け出など

 
  • 「被害に遭ったことを周りの人に知られたくない」,「面倒なことになるのがいやだ」,「仕返しが怖い」などの理由で届け出をためらう気持ちになることがあるかもしれませんが,犯人を検挙し,同じような被害が繰り返されないようにするためにも,警察への届け出をお願いいたします。
  • けがをしているなどの事情がある場合は,警察から出向いて,お話をうかがいます。
  • 事件・事故の状況により,警察が来たことが近所に分からないよう,パトカー以外の車を利用するなどの配慮をしております。

捜査の開始

事情聴取

犯行や犯人の様子などについて事情を聞きます。
  • ショックや緊張のため,質問に答えられないこともありますが,あせらないでゆっくりとお話ください。
  • 思い出したくないことや辛いこともあるかと思いますが,犯人検挙のためにご協力をお願いしております。
  • プライバシーにわたることや,一見事件とは関係がないと思われるようなこともお尋ねしますが,犯罪捜査のために必要なことをうかがっておりますので,ご理解とご協力をお願いします。
  • 事情聴取の場所は,犯罪被害者が安心して話せる場所で事情を聞くように配慮しております。
  • 性的な被害者にあわれた方には,希望する性別の警察官が事情を聞くなど,できるだけ話をしやすいように配慮しております。

「被害者の手引き」の交付

殺人や性犯罪,交通死亡事故などの犯罪被害者やご遺族に捜査や司法手続きの流れ,各種の相談窓口などを説明した「被害者の手引き」をお渡ししています。

証拠品の提出

衣服などを証拠品として提出していただくことがあります。捜査が終われば速やかにお返ししますが,必要がないときには,相談していただければ,警察で処分します。

実況見分への立会い

事件・事故の状況や原因を明らかにするため,犯行現場等での状況説明に立ち会っていただくことがあります。

ご遺体について

犯罪被害者が亡くなられた場合,検視や解剖を行う必要があります。死因を特定し,犯人を処罰するために欠かせない手続ですので,ご協力をお願いしております。

捜査,検挙状況等の連絡

殺人や性犯罪,交通死亡事故などの犯罪被害者やご遺族には,捜査状況や犯人の検挙状況などについて警察から連絡します。

犯罪被害者支援の各種制度

指定被害者支援要員制度

警察では殺人,性犯罪,傷害事件,ひき逃げ事件,交通死亡事故等の犯罪被害者やそのご家族に対して,事件発生直後の初期的段階から担当の警察職員が付き添い等の支援を行います。

被害者連絡制度

捜査状況や加害者の検挙状況などについて,警察職員が被害者やその家族に説明,連絡をしています。また,再被害を防止し,その不安を解消するため,被害者の要望により,パトロールの強化や連絡活動を行っています。

診断書料手数料の公費負担制度

犯罪により被害に遭われた方に対して,診断書料等の手数料を負担します(対象となる犯罪や要件がありますので,詳しくはご相談ください。)。

性犯罪被害に対する緊急避妊等に要する経費の公費負担制度

性犯罪の被害に遭われた方に対して,初診料,緊急避妊,人工妊娠中絶に要する費用,性感染症検査料,診断書料に要する経費などを負担します(犯罪の態様によっては適用されない場合がありますので,詳しくはご相談ください。)。

ご遺体の搬送,遺体修復に関する公費負担制度

犯罪被害に遭われた方のご遺族に対して,司法解剖後のご遺体を搬送する費用を負担します。負担する搬送範囲は鹿児島県内に限ります。

犯罪被害により致死に至り,その後解剖をした遺体に対し,専門業者による遺体修復を行った費用について負担します。

一時避難場所に関する公費負担制度

自宅が被害場所となって居住することが困難となった場合などに,宿泊施設を緊急一時的に避難場所として確保する費用を負担します。原則4泊以内で,食事代等は含みません。

カウンセリング制度

犯罪の被害を受けた後は,体調を崩したり不安な気持ちが強くなったりすることがあり,突然,大きなショックを受けた後には,誰にでも起こりうることです。

被害者支援室のカウンセラーがお話をうかがったり,外部の専門家(精神科医,臨床心理士等)のカウンセリング費用の一部を負担します。

ハウスクリーニング費用の公費負担制度

自宅が,故意の犯罪により致死の結果が生じた事件の犯罪現場となった場合,清掃作業に必要な費用を負担します。

相談対応窓口

警察では,各種の被害相談窓口を設け,犯罪被害者からの様々な相談に応じています。
犯罪被害者ご本人だけでなく,ご家族やご友人からの相談も受け付けています。
また,交通死亡事故や重度後遺障害事故の犯罪被害者やご遺族等から加害者の行政処分結果についての問合せがあった場合には,適切な情報の提供を行っています。
さらに,警察では対応できないことについては,専門の機関をご紹介いたしますので,どこに相談したらよいかわからない場合にも,警察の相談窓口をご利用ください。
 

犯罪被害者等の相談への対応窓口

 
(警察の相談窓口)
 
  • 警察総合相談電話:099-254-9110,♯9110
  • 性犯罪被害相談電話:♯8103,0120-007-867
  • 企業対象暴力相談電話:099-255-0110
  • ヤングテレホン電話:099-252-7867
 
(警察以外の相談窓口)
 
 

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