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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事発言集 > 令和6年仕事始め知事あいさつ

更新日:2024年1月4日

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令和6年仕事始め知事あいさつ

 

時:令和6年1月4日(木曜日)9時~ライブ配信)

皆さん,おはようございます。
令和6年の新年を迎え,私の方から一言ごあいさつを申し上げます。

はじめに,皆さんご承知のとおり,1月1日に最大震度7を観測し,現在も活発な地震活動が続いている令和6年能登半島地震により,人的被害をはじめ,建物の倒壊,火災の発生,道路の寸断,断水,停電など,大規模な災害が発生しております。

本日朝の時点で,石川県で70名以上の方々がお亡くなりになり,北陸地方を中心に広い範囲で,多数の負傷者が発生しております。お亡くなりになりました方々に,心から哀悼の意を表しますとともに,被災された皆様へ,心からお見舞いを申し上げたいと思います。1日も早く安らかな日常を取り戻せるようお祈り申し上げます。

また,羽田空港において,被災地を支援するために出動しようとしていた海上保安庁の航空機と民間機による事故が発生しました。お亡くなりになった方々に哀悼の意を表しますとともに,事故に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。

現在,自衛隊,警察,消防などの緊急援助部隊が現地に派遣され,救助活動や救難物資の搬送など,被災地への支援が進められております。県としては,全国知事会や九州地方知事会と連携して,情報収集等に努めているところであります。今後,応援要請があった場合には,速やかに対応してまいりたいと考えております。

職員の皆様におかれましても,被災地支援について,迅速な対応,ご協力をお願いいたします。

さて,昨年の1月には,新型コロナウイルス感染症の新規感染者が5000人を超えるなど,県内全域で感染が拡大しておりましたが,5月には感染症法上の位置付けが,5類感染症に見直され,社会経済活動が活発になってきました。

夏には全国高等学校総合文化祭が,10月には特別国民体育大会及び特別全国障害者スポーツ大会が開催され,大勢の観客の大声援の中で,全国から集まった選手が活躍する姿が,県民の皆様をはじめ全国の人々に夢と感動を届け,両大会が目指してきた「コロナ禍からの再生と飛躍」を象徴する大会として,皆様の心に残る素晴らしい大会となりました。

観光面では,9月の県内宿泊者数がコロナ禍前と同程度の水準となるなど,回復傾向が続いております。国際クルーズ船については,3月から受入れを再開し,県全体で125回の寄港があり,鹿児島空港国際線についても,1月からチャーター便が,6月からは定期便が再開されるなど,インバウンドの動きも活発になってきております。

社会経済活動が活発になる中で,足元では,国際情勢による原油価格や物価の高騰が続き,県民生活への影響が生じております。また,本格的な人口減少や少子高齢化の進行,グローバル化やデジタル化の進展,世界的な要請でもあるカーボンニュートラルの実現など,昨今の社会経済情勢は大きく変化しております。

こうした中,直面する物価高騰による影響を緩和するための対応を講じつつ,本県の基幹産業である農林水産業,観光関連産業など鹿児島の「稼ぐ力」の向上,地域や各種産業を支える人材の確保,育成,結婚・妊娠・出産・子育てしやすい環境の整備など,「かごしま未来創造ビジョン」に掲げた各般の施策に,積極的に取り組むことにより,「誰もが安心して暮らし,活躍できる鹿児島」を目指して,全力を挙げて取り組む必要があると考えております。

今後も必要な行政サービスを安定的に提供していくためには,県政の基本方針である「かごしま未来創造ビジョン」や「行財政運営指針」を念頭に置きながら,職員の皆さんお一人お一人に,これまで以上に能力の向上を図りながら,意欲を持って業務に取り組んでいただきたいと考えております。

今年度,職員の皆さんに主体的に議論していただきつつ,「鹿児島県人材育成ビジョン」の策定を進めております。その素案では,「職員の学びの機会の提供」,「働きやすい職場環境づくり」等が掲げられており,今後,さらに研修の充実・人事交流などによる人材育成や,育休の取得促進・時差出勤の拡充等による働き方改革などを進めることとしております。

皆さんにおかれましては,地方自治運営の基本原則である「最小の経費で最大の効果を挙げる」ことを十分に意識しながら,新たな課題を把握した上で,新たな施策を積極的に立案していただくとともに,一方で,デジタル技術の活用等による行政事務の効率化にも積極的に取り組んでいただきたいと思います。

また,「鹿児島県人材育成ビジョン」の中では,「挑戦」「共感」「誠実」の3つをキーワードとする目指すべき職員像が掲げられておりますが,県政の推進に当たって,改めて,職員の皆さんに心がけていただきたいことを3点,お話させていただきます。

まず1点目が,部局横断的な議論についてであります。これは,常々申し上げておりますが,部局を越えて,県庁全体として,部局横断的な課題に,どのように取り組むかを,常に念頭において,主体的に庁内で,しっかり議論していただきたいということであります。政策立案・政策調整機能の充実・強化に向けて,総合政策部を中心に,縦割りではなく,各部局間でしっかりと連携を図って,課題に対応した各般の施策の検討を行っていただきたいと考えております。

2点目は,政策立案のための活発な議論についてであります。
私は,トップダウンではなく,職位にかかわらず,若手職員を含めた職員が,県政の課題などについて自発的に様々な考えやアイデアを提案し,職員間で活発に議論を交わしながら,より良い政策を作り上げていくことが重要と考えております。

そのためには,職員の皆さんには,様々な課題を把握し,それをよく分析した上で,政策を提案していただきたいと思います。上司の皆さんには,部下職員が,自発的に提案し,活発に議論できる風通しの良い職場づくりに努めるとともに,日々の業務での実践等を通じて,職員の成長を促し,それがさらに活発な職員の提案や議論を生み出すという好循環をつくっていただきたいと思います。上司の皆さんは,部下職員からの提案にこれまで以上に寄り添い,その実現に向けて,一緒になって,検討していただきたいと思います。

3点目は,県民目線の県政についてであります。
私は,県民の皆様と率直に意見交換を行う,「知事とのふれあい対話」を開催し,多岐にわたる地域課題やその対応策について意見交換を行い,政策・事業にできる限り反映するよう努めてまいりました。職員の皆さんにおかれましても,多様化・複雑化する県民ニーズにしっかりと対応するため,県政の主役である県民の皆様の声や,市町村,関係団体のご意見を積極的に伺い,各分野や地域の課題等を的確に把握することに努め,その解決を目指して主体的に考えて,積極的に県政を推進してほしいと考えております。

また,県政の推進に当たっては,県民の皆様の声をしっかりとお聞きし,地域の実態を把握した上で,本庁と地域振興局,各単独出先機関が連携しながら,政策につなげていくことが重要であります特に,地域振興局・支庁は,地域の特性や住民ニーズに即した行政サービスを総合的に提供するための拠点であります。地域の方々にとって一番身近な存在であり,地域における様々な要望の窓口としての役割を担っていただいております。引き続き,市町村と連携を図るとともに,本庁と情報を密に共有することで,地域の実態の的確な把握と県の施策等の説明を行う役割をさらに発揮していただきたいと思います。

年頭に当たり,改めて県庁の職員としての心構えを申し上げました。
庁内一丸となって,県政の推進に取り組んでまいりましょう。

今年の干支は,十干(じっかん)が『甲(きのえ)』,十二支が『辰(たつ)』という組合せで,『甲辰(きのえたつ)』の年であります。『甲(きのえ)』は十干の1番目で,「物事の始まり」を意味し,『辰(たつ)』は「発芽した植物がしっかりとした形になる」という意味があるそうです。このようなことから,『甲辰(きのえたつ)』は,「成功という芽が成長していき,姿を整えていく」という,縁起の良い干支だそうであります。

そういう意味では「かごしま未来創造ビジョン」に掲げ,これまで皆さんと一緒に,取り組んできた各般の施策が形になり,「誰もが安心して暮らし,活躍できる鹿児島」の実現に向けて,着実に前進できる1年になるのではないかと考えております。

最後になりますが,仕事をする上で,様々なご苦労も多いことと思いますが,何よりも健康が基本でありますので,健康管理には,十分ご留意いただきたいと思います。

年頭にあたりまして,今年1年が良い年でありますように,また,職員の皆さんとご家族のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げまして,私の新年のあいさつといたします。

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