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更新日:2016年3月28日

「第3回かごしま・人・まち・デザイン賞」について

3回目は応募総数51件のうち都市デザイン部門4件,景観づくり部門4件の表彰を行いました。受賞された皆様に深く敬意を表しますとともに,本賞に御応募いただいた皆様に心から感謝を申し上げます。

お,表彰の対象等については,以下ホームページを御覧ください。

受賞作品の紹介

都市デザイン部門

「奄美野生生物保護センター」

所在地大島郡大和村思勝

所有者,管理者等環境省

設計者,施工者(株)乃村工藝社

概要
奄美野生生物保護センターは,奄美群島の生きものや自然を保護するために,平成12年に設立された施設であり,希少な野生生物に関する調査・研究,外来種であるマングースの防除事業,センターでの展示や自然観察会などを通じた普及啓発,「奄美・琉球」の世界遺産登録に向けた取組などを総合的に行う拠点となっている。
平成25年に,利用者の方々の利便性向上や情報発信を目的として,建物外装の塗装や野外サイン設置のほか,地域の専門家の方々と連携して蓄積した多くの剥製や映像等を活用した展示,学習の場及び憩いの場となるようなスペースの整備などが行われた。

講評
建物の外観は,従来の奄美独特の高倉の集まりである群倉(ぼれぐら)をイメージした屋根形状は残しつつ,外壁の色を落ち着いた濃い茶色で仕上げることで,背景にある山の深い緑と調和した落ち着いた雰囲気となっている。
内部は,地元産材であるリュウキュウマツを活用し,円形の特徴的なライブラリースペースの整備,書架や棚の新設,また,剥製などの展示品の増設などが行われており,展示空間構成や様々な展示が,とても洗練され,わかりやすいものとなっている。
外観や展示施設を含めた施設全体が,奄美の亜熱帯の森に溶け込むような美しいものとなっており,立地している風土や景観になじむデザインになっていることや,リニューアルにより新しいイメージを創出していることが,これからの時代にとても高く評価できる。

完成年度平成25年度

都市デザイン部門秀賞

「広田遺跡ミュージアム」

所在地熊毛郡南種子町平山

所有者,管理者等南種子町

設計者(株)石本建築事務所

施工者(株)鴻池組南九州支店,姫内建設(株)

概要
広田遺跡ミュージアムは,今から1,700年前~1,300年前(弥生時代終末期~古代)にかけての集団埋葬墓の遺跡である「国史跡広田遺跡」のガイダンス施設であり,館内では,国重要文化財「広田遺跡出土品」のほか,集団墓地や埋葬の様子,遺跡の特徴などが,実物,模型,映像などによって展示されている。
施設の入口は,サンゴ石でつくられた「結界の壁」が広がり,来館者を遺跡の世界へいざなうという物語性と神秘性が表現されている。

講評
象徴的な門とそれに連結するサンゴの低い石垣,奥に見える本体の薄いコンクリート屋根と壁は,都会の軽やかさを感じさせるデザインである。また,「結界の壁」,前庭空間,エントランス空間へと続く物語性の高い空間構成やシンプルなデザインは,モニュメントとしてインパクトが強く,際立っている。
幾何学的な造形と,これと対比的な豊かな島の自然と遺跡群が,地域の空間的魅力を高めるとともに,地域のシンボルとなっており,今後,ミュージアムと一体的に整備された「国史跡広田遺跡公園」とともに,古代と宇宙のロマンが繋がり膨らむパワースポットとして,ひと・まち・地域に夢と活力を与えることが期待される。

完成年度平成26年度

「重富民俗資料館」

所在地姶良市平松

所有者,管理者等共栄商事(有)

設計者ゲンプラン設計(株)

施工者富士住宅産業(株)

その他計画に携わった者大久保直義(医療法人大進会理事長)

概要
重富民俗資料館は,重富麓の武家屋敷群が残る地域に建てられたもので,大久保直義氏(医療法人大進会理事長)が個人で蒐集した昭和時代を中心とする生活道具や昆虫コレクションなどが展示されている。
高齢者の方々には民具を通して時代を懐かしんでいただき,また,子どもたちには昆虫教室などで地域の自然に親しんで欲しいという想いから開設された資料館は,高さを低く抑えた切妻屋根の親しみやすい建物となるように計画されている。

講評
外観は,和風平屋の落ち着いた佇まいで,周辺の武家屋敷群とよく調和しており,風格が感じられる。資料館の玄関前には,井戸や赤いポスト,古い農作業用道具などが並べられ,中に入ると,ギャラリーや畳スペースに,明治・大正から昭和前期までの生活用具などが展示されており,高齢者には心やすまり,子どもたちにはタイムスリップ感を抱かせるようなものとなっている。
この資料館には,一般の方が月替わりで展示できるギャラリーが設けられており,また,昆虫教室などのイベントが開催されるなど,資料館としての役割だけでなく,地域に開かれた施設となっており,地域の人々にとても愛され,親しまれているということも評価に値する。

完成年度平成24年度

都市デザイン部門励賞

「OK沢井薬品株式会社」

所在地鹿児島市春日町

所有者,管理者等OK沢井薬品(株)

設計者(株)アーキ・プラン

施工者(株)新生組

概要
OK沢井薬品株式会社は,多くの史跡や石垣,石橋などが残る歴史と自然に恵まれた環境に建つ医薬品卸売業の事務所ビルである。
建物の外観は,敷地周辺の春日神社や初代文部大臣森有礼生誕記念碑,風格ある街並みなどに配慮して,歩道側は積極的に緑化を行うとともに,建物の外装材は,石垣や石橋にちなんだ石目調のものを採用し,鹿児島の風土・歴史に配慮した落ち着いた色彩となるように計画されている。

講評
周辺の景観に配慮された建物は,一見,事務所ビルとは感じられないような,周りの雰囲気に調和した外観となっている。また,石目調の外壁は,リズム感を与えながら心地よさを感じさせるものとなっている。
歴史ある街区に立地することを考慮し,街区の景観と歩調を合わせながら,独自の表情をつくり,通りに魅力を与えるなど,個性ある景観創出への取組を評価したい。

完成年度平成24年度

景観づくり部門

「里町武家屋敷跡の玉石垣」

所在地薩摩川内市里町里

活動団体村西自治会

概要
薩摩川内市の甑島は,平成27年3月16日に国定公園に指定され,長目の浜などの自然,甑島のトシドンなどの文化や歴史が育まれてきた地域であり,里町武家屋敷跡の玉石垣は,島の歴史を伝える代表的な景観である。
地域住民により大切に保全され,近年では,竹灯篭の設置や,甑島に自生する鹿の子百合の植栽により,住民の地域への愛着や誇りを醸成するとともに,訪れる人々を魅了する美しい景観を形成している。

講評
甑島は,鹿島断崖に見られる「甑島の白亜紀-古第三紀層」が日本の地質百選に選定されるなど,特異な地質構造を有しており,海辺の玉石は,貴重な資源となっている
また,武家屋敷跡の石垣風景は,鹿児島県内の他の地域においても多く見られるが,海辺で採取した玉石を使って積まれた石垣は甑島のみである。
これらを背景とした玉石垣は,保全や維持が大変困難であるものの,集落の方々による手入れが行き届き,統一された美しさは,未来に繋げる遺産である。
近年,観光地としても脚光をあびており,島特有の鹿の子百合と一体となった,歴史と華のあるユニークな景観は,地域の多様な面を表現し,訪れる人々を魅了している。

景観づくり部門秀賞

「須子茂集落の生け垣」

所在地大島郡瀬戸内町須子茂

活動団体須子茂集落

概要
加計呂麻島は,世界自然遺産登録を目指す奄美群島の一つで,「にほんの里100選」や「島の宝100景」に選定されるなど,自然豊かな島であり,須子茂集落の生け垣は,自然環境との調和が図られた景観である。
近年,高齢化や人口減少などによる保全が問題となっているが,代々受け継がれてきた景観を,将来の世代に引き継ぐため,集落全体で保全に取り組み,きれいな生け垣で統一し,訪れる人々を昔ながらの空間で楽しませている。

講評
主に月橘(げっきつ)という種で形成される生け垣は,長年にわたり地域の人々に育まれ,周囲の緑濃い山々をはじめとする雄大な自然と調和し,稀有で地域特有の景観を醸成している。
また,保全は,地域住民が主体となって行われているが,高温多湿な気候において,植物で形成された生け垣を維持することは,植物につく害虫や病気が多いことから,大変困難なことであり,さらに,近年では,人口減少などにより人手も不足する中,大変な労力を要する。
このような状況下において,長きにわたり集落全体で保全に取り組み,また,手入れの行き届いた植栽により自然と調和した美しい景観を形成している点は,連続した景観づくりの手本であり,高く評価される。

「阿伝集落の石垣群」

所在地大島郡喜界町阿伝

活動団体阿伝集落

概要
喜界島は,世界自然遺産登録を目指す奄美群島の一つであり,全島が隆起サンゴ礁段丘で形成され,また,台風の常襲地帯であり,厳しい自然環境から家屋を守るため,海岸から採取したサンゴを使った石垣が積まれている。
サンゴの石垣は,隙間が多く,夏の暑さ対策にも配慮されるなど,自然や人々の暮らしが織り成す代表的な景観である。
阿伝集落では,先祖から培ってきた伝統技法の継承について意識が高く,また,地域住民による観光ガイドを行うなど,積極的な景観の形成が推進されている。

講評
喜界島は,「日本で最も美しい村」に選定されるなど,美しい自然が多く残る島であり,サンゴが積まれた石垣群は,隆起サンゴの島特有の美しい景観である。
石垣群は,台風対策として長年にわたり育まれてきており,集落全体に広がる圧倒的なボリュームと,ガジュマルやハイビスカスなどの南島的植栽が一体となり,地域の自然と住民の生活が調和した秀逸な景観である。
近年,サンゴは自由に採取できなくなったため,石垣群は,将来の世代に引き継ぐ貴重な資産であり,伝統技法への意識も高く,集落全体で保全に取り組み,人口の減少などにより人手が不足する近年においては,観光客を巻き込むなど,保全活動を工夫している点も評価に値する。

景観づくり部門励賞

「高須地区生涯学習推進協議会」

所在地鹿屋市高須町

活動団体高須地区生涯学習推進協議会

概要
鹿屋市高須町は,太平洋戦争末期に本土決戦が想定された地であり,また,1915年に大隅半島初の鉄道が開通する(1987年廃止)など,歴史や伝統の深い地域である。
このような地域性を生かし,高須地区生涯学習推進協議会では,住民で発掘した史跡を巡る「まちあるきコース」の設定やイベントの開催などの情報発信,景観の整備といった,新たな景観の創出に取り組み,地域資源を生かした地域活性化策を展開している。

講評
地域全体に展開される景観資源の発掘により,中世から近代までの地域の多様な歴史が確認され,さらに,発掘した景観資源をネットワーク化することで,地域の魅力や個性の創出につながっている。
また,「大隅線開通100年」や「戦後70年」を記念したまちあるきイベントの際,関連する跡地や当時の施設に加え,ネットワーク化し,整理された景観資源を巡るなど,地域の魅力や個性を総合的に発信する興味深い取組が実施されている。
このように,地域全体として継続的に実施されている活動は,地域コミュニティにおけるモデル的な好例であり,今後,さらに魅力的な景観づくり活動に発展することが期待される。

3彰式

成28年2月18日(木曜日)知事室において開催しました。

受賞作品の位置図

「第3回かごしま・人・まち・デザイン賞」パンフレット

 

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