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更新日:2016年12月9日

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2.PCBは何に使われていたのでしょうか?

PCBの用途

内では,昭和47年までに54,001tのPCBが使用されており,主な用途では,電気機器用の絶縁油,各種工業における加熱並びに冷却用の熱媒体及び感圧複写紙など,様々な用途に利用されていました。現在は,新たな製造が禁止されています。

 

PCB使用の代表的な電気機器

PCBを含む代表的な機器に高圧変圧器,高圧コンデンサー及び安定器があります。変圧器とは,ある交流の電圧をそれより高いか,又は低い電圧に変える装置であり,コンデンサー(蓄電器)とは,電気を一時的に蓄える,電圧を調整する,位相を変化させる,といった効果を持つ装置です。

高圧変圧器
圧器内はPCB油とトリクロロベンゼンの混合液(重量比3対2)で満たされています。
えば,50KVAの場合で約115kgのPCBが入っています。

高圧コンデンサー
コンデンサー内はPCB油で満たされています。
えば,100KVAの場合で約35kgのPCBが入っています。

安定器
光灯の安定器の中にも,低圧コンデンサーが使われています。コンデンサー内の巻紙のすき間にPCB油が含浸されています。昭和47年8月以前に製造された業務用・施設用蛍光灯器具の安定器では数十g程度のPCBが入っているものもあります。

※それぞれの機器にPCBが含まれているかどうかは,環境省ホームページにより御確認いただき,PCB含有か不明の場合は銘板に載っている型式や製造年月をもとに各メーカーに問い合わせてください。

ポリ塩化ビフェニル(PCB)早期処理情報サイト(外部サイトへリンク)


※上記の電気機器の他,PCBを含む電気機器には,低圧変圧器,低圧コンデンサー,その他機器(リアクトル,サージアブソーバー,計器用変成器等)等があります。これらも届出対象となっています。

 

PCBの性質

に極めて溶けにくく,沸点が高いなどの物理的な性質を有する主に油状の物質です。また,熱で分解しにくい,不燃性,電気絶縁性が高いなど,化学的にも安定な性質を有することから,電気機器の絶縁油,熱交換器の熱媒体,ノンカーボン紙など様々な用途で利用されてきましたが,現在は製造・輸入ともに禁止されています。PCBとはポリ塩化ビフェニル廃棄物の総称であり,その分子に保有する塩素の数やその位置の違いにより理論的に209種類の異性体が存在し,なかでも,コプラナーPCB(コプラナーとは,共平面状構造の意味)と呼ばれるPCBの毒性は極めて強くダイオキシン類として総称されるものの一つとされています。

 

PCBの毒性

肪に溶けやすいという性質から,慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し,様々な症状を引き起こすことが報告されています。
PCBが大きいくとりあげられる契機となった事件として,カネミ油症事件があります。この事件は,米ぬか油(ライスオイル)中に,脱臭工程の熱媒体として用いられていたPCB等が混入したことが原因で,昭和43年10月,西日本を中心に広域にわたって,米ぬか油による食中毒が発生しました。当時の患者数は約1万3千名に上ったと言われています。一般にPCBによる中毒症状として,目やに,爪や口腔粘膜の色素沈着などから始まり,ついで,座瘡様皮疹(塩素ニキビ),爪の変形,まぶたや関節のはれなどが報告されています。

 

PCB(コプラナーPCB)の発生源

ダイオキシン類の主な発生源は,ごみ焼却などの燃焼によって発生することが一般に知られていますが,その他製鋼用電気炉,たばこの煙,自動車の排ガスなど様々な発生源があり,いずれも意図的に製造したのではなく,非意図的に生成されたといえます。
一方,PCBに含まれるダイオキシン類であるコプラナーPCBについては,前述のようにごみ焼却によって発生することが判明しているほか,変圧器,コンデンサー等の紛失・不明による機器内に含有していたPCBの流出が環境中に存在している要因の一つではないかとの指摘があります。

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