更新日:2025年5月16日
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ウミガメの保護を通した環境教育の事例集~地域で見守る子ガメの未来~(PDF:4,897KB)
日本一のウミガメの産卵地である鹿児島県では、これまで、ウミガメの卵を移植し、ふ化場等でふ化させた子ガメを使って、各地で放流会が行われてきました。しかし、近年の研究では、卵の移植や不適切な放流によって、ウミガメのふ化率や生存率が低下することが明らかになっています。
そのため、ウミガメへの配慮が十分でない従来型のウミガメの放流会はやめていく必要があり、実際、ここ数年で放流会を中止した地域が増えてきました。
一方で、実際にウミガメと触れる機会が減り、県民のウミガメへの関心が低下しているという懸念も聞かれます。
そのような中で、各地で、ウミガメの保護活動を通した環境教育の事例が出てきています。
できるだけ自然のままに見守りつつ、波にさらわれたり、野生動物に捕食されるおそれのある卵を緊急避難的に保護し、ふ化させ、海に帰すまでの一連の保護活動に、子どもたちや地域住民が参画している事例、ウミガメが見られなくても浜の環境やウミガメの生態、漂着ゴミの問題を学ぶことができるプログラムなど、ウミガメを題材にした環境教育の効果は高いと言えます。そのような事例を作るには、市町村や浜ごとに、地域や保護関係者が連携して体制や方法を構築していく必要があるようです。
ウミガメへの配慮が十分でない従来型の放流会からは卒業し、ウミガメの保護活動を通した環境教育の事例が各地で作られるよう、この事例集が役立てば幸いです。
(1)鹿児島市の事例【いおワールドかごしま水族館(鹿児島市喜入地区)】
自然のままに見守るウミガメ保護の在り方~移植率をできるだけ50%以下に~
(2)西之表市の事例【日本ウミガメ協議会増山涼子理事】
採卵を伴わない現地観察会
(3)肝付町の事例【肝付町立岸良学園】
岸良の自然を基とした特色ある教科「ウミガメ科」の活動を通した興味・関心を高め実践力を育む
環境教育の事例
(4)中種子町の事例【中種子町立岩岡小学校】
現地観察&簡易ふ化槽で岩岡の環境を活かした環境学習を
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