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大老井伊直弼が安政の大獄を断行したため，桜田門外の変が起こった。
島津斉彬の意志をついだ島津久光は，寺田屋事件を処理し，幕政を改革して公武合体運動をすすめようとした。このため薩摩藩は，尊王攘夷派の長州藩と対立した。
薩摩藩では薩英戦争後に，長州藩では，四国連合艦隊に下関を砲撃されて以来，尊王倒幕へと藩論が変わっていった。
このような情勢の中で，薩摩・長州の両藩は軍事同盟の密約を結び，倒幕の運動をつよく推し進めるようになった。
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