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ホーム > 県政情報 > ようこそ知事室へ > 知事記者会見 > 令和4年度 > 令和5年1月20日定例知事記者会見

更新日:2023年1月20日

ここから本文です。

令和5年1月20日定例知事記者会見

時:令和5年1月20日(金曜日)午前10時00分~午前11時25分

場所:6階大会議室(県庁6階)

動画版を見る(外部サイトへリンク)

「ムーブかごしま」からもご覧いただけます。

※この会見録は発言をそのままではなく,文章とする際読みやすいように整理したものです。

【冒頭発言】

1.新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う県民の皆様へのお願い

【発表事項】

1.ほこらしゃ奄美音楽祭の開催

配付資料(PDF:717KB)

【質問事項】

1.新型コロナウイルス感染症対策(1)

2.鹿児島港本港区エリアまちづくり

3.夜間中学の設置検討等

4.楠隼中高一貫教育校

5.新型コロナウイルス感染症対策(2)

6.季節性インフルエンザ感染対策

7.新型コロナウイルス消費喚起策ぐりぶークーポン

8.鹿児島空港国際線の再開の見通し等

9.新型コロナウイルス感染症対策(3)

10.馬毛島へのFCLP移転計画(1)

11.国民保護訓練

12.高病原性鳥インフルエンザへの対応等

13.馬毛島へのFCLP移転計画(2)

14.新型コロナウイルス感染症対策(4)

15.県議会での議論等

16.馬毛島へのFCLP移転計画(3)

17.新型コロナウイルス感染症対策(5)

18.馬毛島へのFCLP移転計画(4)

19.川内原子力発電所の運転延長等

(広報課)
ただ今より,知事の定例会見を始めさせていただきます。
会見の円滑な進行のため,数値の確認等詳細事項の御質問につきましては,追って担当課に御質問いただければと思います。
それでは幹事社の方,よろしくお願いいたします。

(幹事社)
本日もよろしくお願いいたします。
まず始めるにあたってのお願いです。発言される方は挙手をしていただいた上で,スタンドマイクを使って社名とお名前をおっしゃっていただくようお願いします。携帯電話は,マナーモードの設定をよろしくお願いします。
会見の冒頭に知事から発言があるということですので,よろしくお願いいたします。

【冒頭発言】

1.新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う県民の皆様へのお願い

(知事)
皆さん,今日もどうぞよろしくお願いいたします。
まず,私の方からは新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う県民の皆さまへのお願いでございます。
本県の新型コロナウイルス感染症の新規感染者数につきましては,年明け以降増加しております。1月5日には5,209人と過去最多を更新しております。その後も3,000人から4,000人台の新規感染者が確認され,ここ数日では前の週に比べると減少傾向となっておりますが,依然として1,000人を超える感染者が確認されており,人口10万人当たりの感染者数でも,全国でも高い水準にあります。
感染の状況については,県内全域で拡大し,全ての年代で多く確認されております。家庭内のほか,高齢者施設や医療機関の入所・入院者の感染も多く確認されております。
感染の要因としては,これまでも申し上げてきておりますが,寒い時期ですので家庭などで換気が不十分となる場合があることや,成人の集いや同窓会などに起因した人との接触機会の増加,ワクチン接種やこれまでの自然感染により獲得した免疫が次第に低下してきていることなどの影響があるのではないかという指摘もございます。
病床の使用率については,病床フェーズを最も高い緊急フェーズⅡに移行しており,1月19日時点で,最近少しずつ低下傾向にはありますが,依然として74パーセントと高い水準にございます。
重症患者は8人で,酸素投与が必要な中等症Ⅱの患者は139人となっております。
受入医療機関においても,新型コロナウイルス感染症等により出勤できない医療従事者や院内感染が発生している医療機関もございます。また,入院患者も多いことから,一部の地域においてコロナ患者以外の救急搬送困難事案が発生するなど,一般診療にも影響が出てきており,受入医療機関への負荷は非常に高いものとなっております。
入院患者につきましては,感染者数が減少した後もしばらく減少まで時間がかかるという傾向がありますので,今後もしばらく病床使用率が高止まりすることが想定されます。
県においては,この間,県医師会などと連携し,更なる病床の確保にも努めているところでございます。しかしながら,冬場は心疾患等の症状で入院を要する患者が増加する傾向にあり,昨年夏ほどの新型コロナウイルス感染症のための病床確保が困難ではないかと考えております。
また,比較的症状の落ち着いている方については,国の示した早期退院を運用し,退院後の療養先として宿泊療養施設等を活用しているところでございますが,高齢あるいは基礎疾患を有する患者も多いことなどから,こうした活用も難しい状況となっております。
さらに,季節性インフルエンザにつきましても患者数が増加しており,先日,県内全域にインフルエンザ流行発生注意報を発出したところであります。新型コロナとの同時流行により今後患者が急増すれば,発熱外来も含めた更なる医療提供体制のひっ迫が懸念されます。
こうした状況を踏まえまして,県民の皆さまにいくつかお願いをしたいと思っております。今まさに本県の医療を守る大切な時期を迎えていると考えております。県民の皆さまお一人お一人の御協力が重要であると考えております。本県の,先ほど申し上げたような感染の状況や医療現場の状況,感染防止対策について御理解いただき,こまめな手洗いや手指消毒,換気の徹底,場面に応じた正しいマスクの着用など,改めて基本的な感染防止対策の徹底への御協力をよろしくお願い申し上げます。
また,医療への負荷が高まることにより,重症化リスクの高い方が受診できなくなったり,入院が必要な方が適切に入院できなくなることを避ける必要があります。本県の医療を守るために,軽い発熱や喉の痛みといった軽症の方は,外来診療の混雑を避けるためになるべく平日,日中の受診をお願いいたします。
また,発熱等の体調不良時に備えて,新型コロナの検査キットや解熱鎮痛剤等をあらかじめ準備していただくことをお薦めします。
一方で,息苦しさや意識がはっきりしないなどの重い症状がみられる場合は,速やかにかかりつけ医等の地域の医療機関に相談・受診を行うようお願いいたします。
換気についてでございますが,換気は非常に重要な感染防止対策であります。本格的な冬を迎え窓を閉め切りがちになりますが,家庭や職場内においては,暖房の際も定期的に,できれば30分に1回以上数分間程度窓を開けるなど,十分な換気を行うようお願いいたします。
ワクチン接種につきましては,専門家によりますと小児を含めてワクチン接種が重症化予防を図るというメリットの方が,接種後の副反応の懸念よりも大きいとされております。御自身の健康を守るため,また高齢の方や小さいお子さん,受験生など大切な方への感染予防として,新型コロナワクチンとインフルエンザワクチンの早めの接種を御検討いただきたいと思います。
また,行動制限については現時点で新たに何か行うということは考えておりませんが,引き続き三密を避け,感染リスクの高い場所への外出などは控えていただきたいと思います。
特に重症化リスクの高い高齢者や,基礎疾患のある方,妊娠中の方などへの感染防止を図ることが重要であります。御高齢の親族等と会われる際は,事前の感染リスクの高い行動を控えるとともに,無料のPCR検査等を御活用ください。また,御高齢の親族等と会食をされる際は,ぜひマスク会食を実践してくださいますようお願いいたします。
喉の痛みや倦怠感など,少しでも体調の異変を感じた場合には,旅行やイベント・会食への参加はもちろん,出勤や登校などの移動・外出を控えていただくようお願いいたします。
無料PCR検査でございますが,県では,1月までとしていた無料のPCR等検査を2月末まで延長いたします。県下287か所において実施しておりますので,イベントに参加される際,あるいは本県の離島を訪問される際など,また県外へ旅行される際等に積極的な活用をお願いいたします。また,無症状であっても感染の不安がある方は,移動を控え無料検査等を御活用いただければと思います。
会食の際は,第三者認証店など感染防止対策を徹底しているお店を御利用いただき,引き続きマスク会食などの感染リスクを下げる取組や,お店の感染防止の取組への御協力をよろしくお願いいたします。
次に高齢者施設ですが,現在,多くの高齢者施設において施設内での感染が確認されております。今一度,施設の特性に応じた換気の徹底など,コロナ対策チェックリストによる点検・対策の徹底などをお願いいたします。
また,県の方では,従事者等の集中的な検査を行えるよう,国から配分された抗原定性検査キットを配布しております。これらを活用しながら,外部からウイルスが侵入することがないよう,職員や在宅の利用者等においては健康管理をしっかり行っていただき,体調不良時は出勤やサービス利用等を控えるなどの対策を改めて徹底していただきたいと思います。
また,施設入所者が感染した場合に備えて施設内療養が可能となるよう,往診等を行うこととされている協力医療機関等との事前の確認・連携を改めてお願いいたします。
国内で新型コロナウイルスが確認されてから4年目に入っております。この間,県民の皆さまの命を守るために日夜献身的に貢献していただいている医療従事者の皆さま,そして感染防止に御協力いただいている県民の皆さま方に改めて感謝を申し上げます。
先ほど申し上げましたが,本県においては新規感染者数は減少する兆しも見えておりますが,インフルエンザとの同時流行により更に医療がひっ迫することも懸念されております。県民の皆さま方の責任ある行動が,御自身だけでなく大切な御家族・友人・周りの方々の健康と命を守るとともに,地域の医療を支えていくことにつながります。県民の皆さまお一人お一人が,感染しない,感染させないということを意識して,今一度基本的な感染防止対策に徹底して取り組んでいただきますよう,御協力をよろしくお願いいたします。新型コロナウイルス感染症については以上でございます。

【発表事項】

1.ほこらしゃ奄美音楽祭の開催

次に,ほこらしゃ奄美音楽祭の開催についてでございます。2月25日に,奄美文化センターにおいてほこらしゃ奄美音楽祭を開催いたします。本音楽祭は,本県出身の作曲・編曲家である吉俣良氏を総合プロデューサーにお迎えして,音楽祭のために構成されたプロオーケストラほこらしゃ奄美管弦楽団,総勢41人の演奏のもと,三部構成で開催いたします。
第一部は,誰もが耳にしたことがあるクラシックの名曲を中心に構成しております。第二部は,奄美の文化である島唄を,島の内外で活躍する唄者に披露していただきます。第三部は,島唄をもとに,作曲・編曲家の吉俣良氏が編曲して,城南海さん・里アンナさん・楠田莉子さんの3人の唄者とともに,今までにないスタイルで,オーケストラと島唄の競演をお届けすることとしております。
今回の音楽祭は,初の試みとして新たに島唄のオーケストラ用の楽譜を作成し演奏を行うというもので,本音楽祭と併せて地元の小中学生へのプロの演奏家による演奏指導も行うこととしております。奄美にお住まいの方はもとより,島外の多くの方々にも奄美にお越しいただき,世界自然遺産に登録された奄美の素晴らしい自然と,奄美の文化を代表する島唄の魅力を堪能していただきたいと思っております。
私からは以上でございます。よろしくお願いいたします。

 

(幹事社)
それでは,発表事項に関して,質問のある社はいらっしゃいますか。
続きまして,県政一般についての質問に移ります。まず最初に川内原子力発電所関連以外の質問とし,その後に川内原子力発電所関連の質問とさせていただきたいと思います。
それでは,最初に幹事社から質問させていただきます。

【質問事項】

1.新型コロナウイルス感染症対策(1)

(幹事社)
新型コロナですが,報道が先行していますが,新型コロナの5類への引下げ方針の動きがあります。この動きについてどのようなお考えか,まずお聞かせください。

(知事)
コロナの感染が確認されてから4年目に入っていますが,その間において様々なウイルスの変異もありまして,当初のデルタ株等の非常に重症化が多かった株から,オミクロン株になって重症化する割合等もだいぶ変わってきていると思っております。
また,県民の皆さんの間においても,感染防止対策に関しての成果といいますかライフスタイル,その他いろんな対策も進んできているという中で,今後ウィズコロナということに向けては,そういった取扱いの変更ということも必要なことかなと思っております。
一方で,まだ医学的な検討というのはしっかりしていただく必要があると思っておりますし,医療費の負担をどうするかということも含めて段階的に,どういうふうな取扱いをしていくかということについてはしっかりと検討していただきながら移行していただければと思っております。

(幹事社)
今のところ,5類引下げの動きについては,今年の春を見据えていると先行報道ではありますが,その頃,県内の病床使用率や医療体制の状況がどうなっているかはもちろん分からないわけですが,この5類引下げの動きと感染拡大防止の動き,これは並立できるものとお考えでしょうか。

(知事)
5類に見直す時期が春ということで,これまでの3年間を見ますと,年末年始に人の移動が多くて感染が拡大して,少し収まったかなというあたりで,また年度末の進学あるいは就職ということで人の移動も多い時期を経て,また感染が広がるというようなことが考えられて,今まで現象としてはそういったことが起こっていたと思っております。
そういった意味でのいろんなタイミング等もあろうかと思いますが,感染防止対策ということについて言えば,お一人お一人がしっかりと基本的な感染防止対策をしていただくということが非常に大事だと思っております。
それと,あとは早めにPCR検査等で検査するということと,ワクチンを接種するということであるかと思っておりますので,そういったワクチン接種についての費用負担の問題,あるいは適切に医療を受けられるという医療の体制をどのように構築していくかということと併せて行う必要があると思っております。

(幹事社)
ありがとうございます。
それでは各社から質問をお願いいたします。
質問のある方は挙手をお願いいたします。

2.鹿児島港本港区エリアまちづくり

(記者)
よろしくお願いします。
本港区の利活用の検討委員会についてですが,25日の検討委員会で,県民からの本港区の利活用の方法について意見募集の手法を決めてもらうことになっていると思います。この意見募集は,何人規模の県民から意見を集めることを想定していらっしゃいますか。県の人口が156万人で鹿児島市が58万人くらいだと思いますが,そういった数字も踏まえて,何人ぐらいから意見募集できたらいいなというのは,知事からありますでしょうか。

(知事)
何人からということは特にはありませんが,御意見のある方については幅広く御意見を出していただければと思っております。

(記者)
これまでの県議会の常任委員会など総合政策建設委員会で,体育館について意見募集やパブリックコメント等をした際に,100人・200人くらいからしか意見が集まっていないというところが県議からも出ていますが,多ければ多いに越したことはないとは思いますので,ぜひ数字を,どれくらいの,千人規模なのか1万人規模なのかというところを示していただけると,検討委員会の方でも手法を選びやすいのかなと思いますが,いかがでしょうか。

(知事)
あまり,そんなに人数にこだわることではないと思っていまして,100人でも1,000人でも,何人出ても同じような意見というのもかなりありますから,それをまた統合すると意見の数としてそれがどうなのかということもありますので,関心のある方についてはできるだけ多くということでありますが,それが1万人ならいいのか,県外も含めて100万人ならいいのか200万人ならいいのかということは特にはありませんが,そこらは意見募集をした上で,人数あるいは意見の数が多ければ,それについてどういうふうな取扱いをしていくかということをまた検討していく,ということではないかと思っております。
ただ,意見募集をしているということについては,ぜひ広く県民の皆さんに知っていただくということが必要だと思っておりますので,その辺については報道機関の皆さまにもぜひ御協力いただければと思っております。

(記者)
意見募集をするにあたって,意見募集をしていますと知ってもらうというので報道の力も借りながらということですが,県の公式LINEもあると思いますが,そういったものの活用はいかがですか。

(知事)
そういうものも含めて活用していきたいと思います。

(記者)
この,県民からの意見募集で集まった意見は,今後本港区の利活用に生かされていくと思いますが,どのように反映されていくかというお考えはありますか。

(知事)
どのようにというか,それは出てきた御意見にもよるでしょうが,いろんな御意見があるわけでしょうから,検討委員会の方で論点を整理した上で議論を尽くしていくということになるのではないかと思います。

(記者)
例えば,今,公募を停止していると思いますが,その公募要項案,新しく作る公募要項案の中に県民から出た意見を盛り込みつつ民間事業者に示すというところもお考えですか。

(知事)
公募要項については,県民の意見を直接ということになるのかというと必ずしもそうではなくて,県民の意見募集を踏まえて検討委員会の方で検討した上で,ある程度ゾーニングなりどういう機能を整備するかということが示される,全体像が示されるので,その全体像を踏まえた形でどういったことを公募するかというようなことになっていく,そういった意味では県民の意見がそこで反映されているということになるのではないかと思っております。

(記者)
ちなみに,本年度はあと2か月強あります。そして来年度,それぞれ何回ずつくらい検討委員会を開かれる予定というか見込んでいらっしゃいますか。

(知事)
まだ現時点で何回ということは,はっきりあるわけではないと思いますし,これからの議論の状況によって回数が増える可能性もあると思いますので,そこはまだこれからの検討かなと思っております。

(幹事社)
他に質問のある社はいらっしゃいますか。

3.夜間中学の設置検討等

(記者)
よろしくお願いします。
教育関係についてお伺いします。まずは夜間中学についてです。令和3年1月に,当時の首相が全都道府県と政令指定都市に1か所以上設置を目指すということを表明しておよそ2年が経ちます。その後,全国で動きが加速したように思いますが,鹿児島でも県教委の調査で設置希望者がありましたし,制度として想定されている不登校生や外国人実習生なども少なからずいます。早期設立が望ましいと思われますが,知事のお考えをお聞かせください。

(知事)
夜間中学についてのニーズ,今御指摘があるように県内でもある一定の規模のニーズがあるということで,県議会でもこれまでいろんな議論がなされてきております。そういった議論を踏まえてどういった形で設置するか,地域や内容などいろんなことを今後検討しながら設置についても考えていきたいと思っております。

(記者)
知事は意欲を示されて,県主体で早期設置を目指すというようなことも考えられますが,いかがでしょうか。

(知事)
県ということになるのか市町村単位なのか,そういった設置主体も含めてその地域でのニーズが県内で1つなのか2つなのか,いろんなことが考えられますので,そこも含めて検討していきたいと思っております。

4.楠隼中高一貫教育校

(記者)
次に,知事のマニフェストの一つである楠隼中高の共学化と全寮制廃止ですが,本年度の事業で,事例研究や検討がなされていると思いますが,具体的に実現のめどはありますでしょうか。

(知事)
まだいろいろと保護者の皆さんに説明をしている段階でありますので,周辺の自治体の皆さんの意見も聞いたりしております。あと,他の事例なども踏まえて,今後更に検討していきたいと思っております。まだはっきりとしためどは,今の段階では立っている状況ではありません。

(記者)
一つの考え方として,例えば共学化か通学生受入かのどちらかを先行して実施するという可能性はありますでしょうか。

(知事)
そういう可能性もあると思います。特に女子生徒の場合に,寮を改修するということになりますと時間的にもかかりますので,そういった観点からいきますと,女子生徒については共学化はするけれども通学生に限って受け入れると,そういったこともあると思いますし,いろんなバリエーションを,これから状況を見ながら柔軟に考えたいと思っております。

(幹事社)
他に質問のある社はいらっしゃいますか。

5.新型コロナウイルス感染症対策(2)

(記者)
新型コロナとインフルエンザの同時流行と,ぐりぶークーポンと国際線再開について伺えればと思います。
冒頭で知事からコロナについて御発言がありましたが,医療ひっ迫が懸念されるということだと思います。県の警戒基準レベルや最近できた医療ひっ迫対策強化宣言の発令をされる御予定はあるのでしょうか。

(知事)
今のところは予定はございません。ずっと医療のニーズ,病床の使用率,中等症Ⅱの方の数,重症者の数,そういったことを注視してきておりますが,ここにきて新規感染者数がかなり減ってきていて,病床の使用率も少しずつではありますが減少傾向にあるということを踏まえると,なんとかそこのレベル引き上げや医療ひっ迫対策強化宣言ということまではしなくてもいいのかなと思っております。
ただ,先ほど申し上げたように,決して楽観できる状況ではありませんので,県民の皆さまには引き続き感染防止対策への御協力をお願いしたいと考えております。

(記者)
その一つの目安である重症の方,一般の病床使用率については70パーセントを超えている状況だと思いますが,例えばある指標がこれぐらいに達したらというような,どういう状況になれば次のレベルに引き上げたり,宣言の発令に至るというように,おおよそお考えなのでしょうか。

(知事)
何というのでしょう,数字ではっきり示すということでは必ずしもないと思いますが,病床については70パーセントから80パーセントくらいのような,今のどんどん超えていくというような状況や,重症の病床使用率がひっ迫してくるということや,インフルエンザとの同時流行みたいなことで発熱外来がなかなか対応できない,他の一般の疾患の受入れが非常に厳しくなっているというような,全体としての状況を踏まえて,専門家の皆さんの御意見も踏まえた上で判断するということになろうかと思っております。

6.季節性インフルエンザ感染対策

(記者)
最近インフルエンザがどんどん増えてきていると思います。他県では警報レベルになっている所もあると思いますが,今後もし県内でもインフルエンザが増えて,例えば警報レベル級となった時に,なかなか難しいとは思いますが,県として今後どういう対応をされていくか,仮の話にはなりますが今後あり得る対応としてはどういったことをお考えなのでしょうか。

(知事)
やはりインフルエンザは,これまでコロナの前ですと1月・2月が一番流行する時期で,注意報や警報ということが考えられます。これまで,コロナ対策で,なかなかインフルエンザについてはあまり流行していなかったところでありますが,今年は少し流行の兆しがありますから,ぜひ皆さん注意していただいて,インフルエンザのワクチンも,特に高齢者の皆さんなど接種をしていただきたいと思っております。
先ほど申し上げたような状況で,インフルエンザとの同時流行によって発熱外来が非常に対応が難しいというような状況になれば,またいろんな対策を考えていく必要があると思っておりますが,今年またインフルエンザのワクチンもしっかりと十分な量が確保できていると聞いておりますので,ぜひそういった方面でも御協力をお願いしたいと思っております。

7.新型コロナウイルス消費喚起策ぐりぶークーポン

(記者)
次にぐりぶークーポンですが,今月16日が最後の配信ということで,結構悲しんでいる方もいらっしゃるように聞いております。具体的なところまではまだ言えないかもしれませんが,今後,新年度など,ぐりぶークーポンに代わるものなのか分かりませんが,知事としては代替策のような,今後どういった消費喚起策というか経済対策を方向性としてお考えなのでしょうか。

(知事)
経済対策,飲食の方はこれまでぐりぶークーポンが皆さんに非常に好評で,一定の飲食店の需要を下支えする効果があったと思っております。
一方で,まん延防止等重点措置や飲食店の時短要請をしていた頃に比べると,飲食店の需要はだいぶ回復してきていると考えておりますし,また「今こそ鹿児島の旅」などの効果もあり,観光客もだいぶ戻ってきているという中で,そういった観光客の消費というものも今後増えてきているのかなと思っておりますので,そういった状況と飲食店の需要がどういうふうになっているか,また,国の方の財源措置がどうなるかというようなことを含めて,今後検討していきたいと思っております。

(記者)
まだ新年度の予算も発表されていないですが,そこで何か,ぐりぶークーポンに代わるものが盛り込まれるような感じはなさそうな,もう少し状況を注視してから考えるというような形なのでしょうか。

(知事)
そうですね,今申し上げたように,基本的にはウィズコロナの中で通常の状況に戻りつつあるのかなと思っておりますので,そういった状況を見極めて検討する必要があると思っております。

8.鹿児島空港国際線の再開の見通し等

(記者)
最後に国際線です。先日,大韓航空のチャーター便の第1機が来て,インバウンドも県内観光に訪れていると思いますが,大韓航空以外のチャーター便の動きや定期路線の動きなど,現状新しく動いている状況はありますか。

(知事)
大韓航空は,今22便計画して進めていただいていて,非常に韓国では好評でほぼ売り切れという状況で,来られた方も,観光消費額も非常に高い,効果があるというように聞いております。
こうした中で,他の路線についても早期回復に向けて,昨年末からいろんな所に担当者が本社にお伺いしたりして働きかけを行ってきたりしておりますが,まだなかなか新規にチャーター便,あるいは定期路線の復活ということまでには至っていないという状況であります。

9.新型コロナウイルス感染症対策(3)

(記者)
話題が戻りまして,コロナの5類引き下げ検討の政府案ですが,医療機関における人手不足の解消などが他の自治体では期待されているという声も聞かれます。このあたりの期待感,そして県はかねてウィズコロナということも方針として掲げられているので,このあたり,5類引き下げと方向性としては合っているのかなと思いますが,期待感についてどうでしょうか。

(知事)
その人手不足解消というのは。

(記者)
医療機関における人手不足の解消や,ポジティブな面というところに対する期待。

(知事)
それは,待機期間がなくなることで皆さんが出て来られるようになってというようなことですかね。

(記者)
そうです。

(知事)
そういった効果というのはあるのではないでしょうかね。5類にするということで,指定医療機関以外でも,かかりつけ医での診療ができたりというようなことで幅も広がるでしょうし,今おっしゃったようなことも効果としては出てくる可能性はありますので,そういったことを含めて。
ただ一方で,感染防止対策というのもしっかりしていく必要があると思いますから,その辺はよく体制を取った上で行っていく必要があると思っております。

(記者)
改めてですが,5類に引き下げた場合,医療費の公費負担については,知事としてはやはりそこは慎重に,公費負担なしになるということは慎重になってほしいというようなお考えですか。

(知事)
そうですね,今かなり診療というか医療費は高いと聞いていますので,そういった意味ではやはり,適切に皆さんの健康を守るという意味では,そこはしばらく公費負担ということでお願いしたいと思っております。

(記者)
それは当然ワクチン接種も含めということですね。

(知事)
ワクチンの接種については,全額なのか一定割合なのか,その辺はいろんな幅があるのではないかとは思っておりますが,やはりワクチンの接種というのも感染防止には必要なことでしょうから,一定の公費負担というのも必要になってくるのではないかなと思っております。

(記者)
一方で,コロナに関してはこれまで国が青天井で予算を付けてきて,5類になると臨時交付金などの予算縮小をする方向も見えてくると思いますが,ここへの警戒感はいかがでしょうか。

(知事)
警戒感というか,5類に引き下げて徐々に対策も変わってくるということであるのでしょうから,かかる予算というのもいろいろ変わってくる分があると思いますから,必要な予算についてはしっかり確保していく必要があるとは思っております。

(記者)
コロナの5類引き下げとともに,屋内でのマスクが不要になるというような調整もされているということですが,この屋内でのマスク着用について知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
屋内といってもいろんな場面があると思いますから,感染防止に必要な範囲でマスクを着用していただければいいのではないかと思いますが。

(記者)
例えばどういう場面では着けるというのは,具体的には。

(知事)
やはり今言われている,自分の健康上,喉が痛い,あるいは少し風邪ぎみというか熱っぽい,というような症状がある場合はやはりマスクを着ける。あるいは,自分の周りで感染した人がいて,いわゆる濃厚接触者みたいな感じの場合に,可能性があるなと思って,高齢の方とお会いするという場合にはマスクを着けるというようなことが必要になってくるのではないかなと思います。

(記者)
コロナ関連で1点だけ確認ですが,今もう既にインフルエンザと新型コロナの同時流行は,県内でもう起きているという認識でいらっしゃいますか。

(知事)
同時流行というのがどういうものか,定義の問題かと思いますが,今県内全体では(定点あたり報告数が)13.57くらいだったと思いますが,地域によっては奄美では40を超えたりということですので,その地域によっては同時流行に近い状況はあろうかと思います。

(記者)
同時流行に近いということは,県内全体ではまだ。

(知事)
注意報段階で,同時流行というかどうかですね。

(記者)
知事の御認識としては,今後同時流行が懸念されるような段階。

(知事)
そうですね,警報ということになれば同時流行ということになるのかなとは思いますが。

(幹事社)
他に質問のある社は。どうぞ。

10.馬毛島へのFCLP移転計画(1)

(記者)
馬毛島関係について伺います。県の呼びかけで,18日に種子島1市2町で意見交換があったそうですが,工事についてはどういった不安の声が上がってきたのでしょうか。

(知事)
工事についてですか。

(記者)
はい。

(知事)
工事についてというか,種子島島内での,工事に伴ういろんな影響ということで懸念の声があったと聞いております。
まず1つは,以前からもあるのですが,観光客が種子島に行こうとしてもなかなか宿泊が取れないと。今回,H3のロケット打ち上げということもありますが,工事関係者の宿泊でいっぱいで,観光面でのそういった影響が心配されるということや,工事関係者が多く来ることによるゴミの問題,非常に大量にゴミが,お弁当のからなどが出た時に,島内で処理するのが難しいのではないかというようなこと。あるいは工事関係者の皆さんの宿舎などを作った時に,下水処理などが増えますが,それが十分対応できるかといったようなこと。そういった工事関係者が多数島に来ることによる環境面・生活面への影響ということが大丈夫か,というような懸念の声があったと承知しております。

(記者)
この意見交換は開催2日前の連絡で,一部自治体が欠席と伺っていますが,工事が既に始まっていた中で,開催のタイミングは遅くなかったのでしょうか。

(知事)
それがタイミングといっても,始まってから1週間くらいということで,どんな状況かということをお伺いするという意味で,実際に現地にも行ってお聞きしたということではありますが,南種子町が欠席したと聞いておりますが,そこは電話で意見はいろいろ聞き取っておりますので,その意味では別にそんな何か特段問題となるようなことがあったということではないかなと思っております。

(記者)
この18日の意見交換会の目的としては,工事が始まって1週間くらい経って,生活に対してどういう影響があったのかというのを把握されるということが目的だったのでしょうか。

(知事)
そうですね,始まって一定の期間,私もこの間に種子島の方とお会いしたりして,いろんな観光面での話などをお聞きしていましたので,ここで少しまとまってお話を聞くと,そういう意義があったのではないかと思っております。

(記者)
昨年12月に,知事が容認を表明された理由の一つに,着工前に連絡体制・協議体制が必要というお話があったと思いますが,1か月以上経つ中で関係機関の連絡先をまとめた連絡網が作られたという認識に留まっています。工事中の緊急対応やけが人が出た場合の対応はどのようになっているのでしょうか。工事で何かあれば,コロナ対応で地域医療がひっ迫する可能性はあると考えますが,どのように考えられているのでしょうか。

(知事)
連絡網というか連絡体制をしっかりと作るということは,工事着工の時に防衛省の方からも説明があり,そういう中で関係の機関にも入っていただいていると思っております。
また,おっしゃるように何か工事の時にけがをしたなどということが馬毛島の島内で起きた時に,どのように搬送をするのかといったことについては,まだ体制が十分でないところがありますので,そういったことについて,またこれからしっかりと協議をしていく必要があると思っております。

(記者)
その緊急対応というのは,県が主導で対応策をまとめていくのでしょうか。また,いつまでにそういう対応策をまとめていく考えがあるのでしょうか。

(知事)
いつまでということが今はっきりしているわけではありませんが,県が主導といいますか,地元の消防や関係機関と一緒になってということになろうかと思いますが,しっかり国とも対応するようにしたいと思っております。

(記者)
基地建設に対して,これから県が,今までも含めてどういう立場をとりたいのか見えづらいという指摘もありますが,地元の代表として種子島自治体のまとめ役や防衛省との交渉役を務めるのか,それとも連絡係になるのか,種子島の自治体がそれぞれ防衛省と独自にパイプを持つ中で,県の役割というのはどういうところだと考えられているのでしょうか。

(知事)
県の役割としては,連絡体制も作っておりますが,防衛省との間で地元自治体のいろんな懸念事項というものも含めてしっかりと把握し,共有し,そしてまた国の方にも要請し,国からはいろんな説明をしていただくと,そういう役割を引き続き担っていくのだろうと思います。ただ,その間において各自治体あるいは団体なども個別に国とも協議したりということは,していただいてもいいのではないかなと思っておりますが。

(記者)
このタイミングというか,今ごろ県が前面に出てくる意図が分からないというような指摘もありますが,そういった指摘に対してはどう考えられますか。

(知事)
県が前面に出てくる意図がということがよく分からないのですが,これまでも県の立場としては,国からの説明を伺い,それを地元の自治体と共有し,あるいは地元の自治体の環境面・生活面での懸念事項を国の方にお伝えして,様々な要請をしてきている,そういったことを連絡体制等で引き続き行っていくということなので,そう大きく何かが変わっているという感じもしないのですが。

(記者)
そんな前面に出ているという認識はないということですか。変わりはないと。

(知事)
そんなに前面にというのが,どうか,そこの懸念というかそこはよく分かりませんが。

(記者)
種子島1市2町が,西之表市がまだ表明されていなくて,全て同じ方向を向いているわけではないと思いますが,どうやってまとめていくのかというのと,その協議会の会長は知事御自身が務められるのか,それとも市町長レベルで対応できると考えられているのか教えていただきたいです。

(知事)
1市2町をどうまとめるか,それは西之表市長がどう考えるかということについては,西之表市長が御判断されることなので,そこに何か県からどうこうという働きかけをするということではないと思っています。
そういう中で,協議会の体制については,まだこれからということでありますから,何か,その協議会の会長をどうするかということまで検討が進んでいるわけではありません。

(記者)
知事,現時点で御自身で務めたいという,そういうお考えもないですか。

(知事)
協議会といって地元の市なり県なりが入ると,大体協議会の会長は県が務めるというのは自然な流れかなとは思いますが,そこは地元の御意見もお伺いしながらということかと思いますので,地元の意向もまだよく分かりませんので,県がやるんだと,そういうことでもないかなとは思っております。

(幹事社)
他に質問のある社はいらっしゃいますか。

(記者)
何項目かお尋ねします。今の馬毛島の問題で,先週12日に本体工事が着工されました。これは,政府が南西防衛の強化を打ち出す中で,主要な一大プロジェクトと位置付けられているわけですが,改めて,こうしたプロジェクトが本県で着手されたことについて知事の受け止めをお願いします。

(知事)
本県の置かれた地理的な特性上,今の厳しい安全保障環境の中で,国の方の安全保障政策において,この地域の重要性が非常に高まってきているという中での自衛隊施設の整備ということでございます。基本的に,国の方でしっかりと安全保障を確保していただくということかと思いますが,一方で,地元の自治体としては,住民の生活あるいは環境,こういったところへの影響というものがないようにしっかり取り組んでいく必要があるということで,これまで環境アセスメントなどの手続きの中で意見を国の方にもお伝えして,しっかりとした対応をとっていただくということになっております。今後また更に安心・安全の確保,また環境保全措置,こういったものがしっかりと確保していただけるように,地元の市町村とも一緒になって取り組んでいく必要があると思っております。

(記者)
その着工に当たっては,昨年11月の知事の計画に対する容認を受けて,環境アセスメントの評価書が修正されて,公示されて,着手に至ったという流れがあります。そのアセス評価書の中で,知事が,知事意見に対する事業者である防衛省の見解で,米軍への要請というところがあると思います。FCLP実施に際しては,都度米側に申し入れると。都度申し入れるというのは,県としての理解は,どういう理解をされているのですか。

(知事)
理解というのは。

(記者)
都度申し入れるというのは,そのFCLPを毎回実施する際に,何か県として申し入れるのか,あるいは種子島上空を飛んだ場合に,何らかの申し入れをされると。

(知事)
いや,それは私どもの理解では,FCLPを行う際に,毎回国の方から米軍の方へ,種子島上空を飛ばないこと,飛行経路を遵守するようにということを申し入れると理解しております。

(記者)
特に県からの要請を受けて国が申し入れるのではなくて,もう機械的に国の方から毎回。

(知事)
はい,国の方からの対策として米軍に申し入れる,と理解しております。

(記者)
常々県民の理解が大切であると,国も県の方も説明しているわけですが,現時点で,この馬毛島基地計画に対する県民の理解は得られていると思いますか。

(知事)
全ての県民ということではないでしょうが,一定の御理解は得られているのではないかと思っております。

11.国民保護訓練

(記者)
先日,屋久島への武力攻撃を想定された国民保護図上訓練が県庁でありました。まず,これは都道府県,自治体から国へそういう訓練の要請をされるような手続きになっているのでしょうか。

(知事)
これは,自治体からというよりは,国の方で全国で輪番といいますか,順番に地域ごとにいくつか行うという計画の下で県の方にオファーがあって,調整をした上で実施すると,そういうふうに理解しております。

(記者)
そうしますと,なぜ屋久島だったのか,という説明は何かあったのですか。

(知事)
なぜ屋久島かというのは,詳細になぜということはあまり,どうだったかというのはあれですが,一つの考え方としては,離島における住民避難という中で,直接の本土に避難する手段のない二次離島,離島の中の離島という所での住民避難というのを一つ訓練のポイントに置いていたということで,そうしますと,離島の離島というと口永良部島・加計呂麻島・請島・与路島,こういった所になりますから,そういった中で口永良部島が選ばれたということかなと。そういう関連で屋久島ということになったと理解しております。

(記者)
例えばそれは,種子島や奄美大島も離島なわけですが,国は島しょ防衛を掲げて強化されています。そういうことも踏まえて,例えば県として,種子島・奄美大島でもそういう訓練は実施してもらいたいというオファーなりをされる考えはありますか。

(知事)
今後,順番がありますからまた鹿児島県でというのがいつのタイミングかは分かりませんが,同じような離島からの避難,国民保護計画の充実という観点からは,それぞれの島においても行う必要はあると思いますが,どこまでどういう形でやるかというので,屋久島での知見をどういうふうに他の島でも展開していくかなど,そういったことは引き続き行う必要があると思っております。

(記者)
順番というのはあれですか,離島を中心としたそういうローテという意味ですか。本土側も入っているのですか。

(知事)
はい,全国の各県での順番というような形で,今年は鹿児島県,次はどこか分かりませんが,例えば福井県,青森県というような形で,いろんな所で実施しているというように承知しております。

12.高病原性鳥インフルエンザへの対応等

(記者)
次に鳥インフルエンザの関係ですが,残念ながら当シーズンは発生件数が過去最多になり,殺処分に従事された方々も大変だった,御苦労があったと思います。一方で,ツルの飛来地である出水市では,病気になったりけがをしたツルの回収がこれも過去最多になったということで,専門家の中には,そういった野鳥から養鶏への空気感染みたいなことも指摘されています。来シーズン以降の対策に向けて,何かそういったことに対する学術的な調査なりをするお考えはありますか。

(知事)
今回,非常にツルの間での高病原性鳥インフルエンザの感染拡大ということで,これまでの最高が125羽だったところがその10倍以上の1,400羽近くのツルが回収されたということで,非常にウイルスの濃度が高い状態が一時期あったということかと思っております。
そういう中で,空気感染ということがどうなのか,そこら辺まではよく分かりません。国の方でも今,本県において出た12例の疫学調査をしていただいていると思います。いろんな要因が考えられますが,空気感染があるのかどうか。ただ,最新式のウインドウレスの鶏舎でウイルスの感染が広がったということでありますが,やはり換気がうまくいっていなかったのではないかという指摘があります。空気感染かどうなのかということで,ここのところはなかなか県でということでは難しいと思いますので,国全体で,全国的にどうだったかということの検証を,農林水産省の方の疫学調査の中でしっかり対応して検討していただければと思います。

(記者)
よろしくお願いします。
今も質問に出ましたが,高病原性鳥インフルエンザについて追加で伺います。県内で先日全ての移動制限が解除されて,いったん収束という形になったかと思います。一方で,一連の防疫措置の中で,今回の場合は少しため池が汚染されたりというような,そういう今までなかったような事態が起きていると思います。先日も,特に出水市の野田地区の方で起きている汚染に関して,地元の自治会等への説明を県の方でされたと思いますが,その中で,農場が所属している専門農協の方も,住民の方から,埋却地の場所そのものに適地性の問題があったのではないかという指摘があることを受けて,農協の方も,全ての系列農家に場所が適当かどうかの確認をするというような考えが示されました。
これは,この農協だけの問題ではないと思うのです。県として,他の養鶏場も含めて,埋却地の場所等が適当かどうか,ということを確認するなり,農場に要請するなり,あるいは行って確認するというような,そういうお考えはないでしょうか。

(知事)
そうですね,これまであまり大きな,今回のような埋却ということがなかったということもあり,埋却に伴うこういう被害といいますか,そういうことは起きてはいなかったのですが,今回のような事例を踏まえて,やはり埋却する場所,これをしっかりと選定する必要があります。防疫作業上,非常に短時間に処理しなければいけないという要請がある一方で,その後の被害が生じないようにという意味では,あらかじめどこであればそういったことにならないかというようなことは,把握しておく必要があるだろうと思っておりますので,そういったことについても今後検討していきたいと思います。

(記者)
今後というのは,確認等も含めてということですか。

(知事)
そうですね。どの辺の場所が適当なのかというようなことを,あらかじめ把握しておくというようなことは,対策として行っていく,検討していく必要があるとは思っております。

(記者)
ただ,実際にはあの場所が適当だったのか適当でなかったのかというのは,現時点ではまだ分からないと思うのです。原因ははっきりしていないと思いますが,場所の問題だったのか,埋却する際の作業の問題だったのか,そもそも今ある想定されている埋却の手順では想定しないような事態が実際は起きていたのか,ということも今後検証が必要になってはくると思います。県の方として,例えば今おっしゃった埋却地の選定や確認もそうですが,埋却する方法です。今は一定の穴を掘って遮水シートを張ってということですが,その辺の方法も含めて,例えば防疫対策マニュアルなり手順の内規みたいなものを見直すような,そういう考えはありますか。

(知事)
まだそういうことを具体的に予定されているわけではありませんが,おっしゃるようないろんな要因があると思いますので,きちんと遮水シートをした上で埋却した所でそういう液体が漏れ出しているということですから,そのマニュアル自体が不備といいますか,改善が必要なのか,あるいはマニュアルはあるけれどもどこか手順・工法というところに何かあったのか,いろんな可能性は考えられますし,あるいは量的にどうだったのか,他県において非常に多くの埋却をした場所でどういった状況になっているかなど,いろんなことを検討する必要があると思いますので,そこらもまた対策としては検討していきたいと思います。

(記者)
最後に1つ,県外では,例えば1か所で100万羽以上というような,相当大規模な場所での発生もあり,殺処分等にかなり労力がかかったというケースもあります。豚熱もそうですが,実際に発生して殺処分していく中で,今はもう発生した農場単位で,そこで発生したらそこにいるものは全部殺処分の対象ということですが,鳥インフルエンザに関していうと3年連続で大規模な発生が起きているわけですから,一部関係者の中には,状況に応じて,畜舎ごとなど限定した形での殺処分を,そういう殺処分のあり方を見直した方がいいのではないかという声があるようには聞いていますが,その点について知事はどのようにお考えでしょうか。

(知事)
その辺の,家畜の防疫上の具体的な研究といいますかそういったことで,どこまでだったら許容できるのかということで,一応そういう学術的な検討を行った上で今の対策ということが決まっていると理解しておりますので,それを緩めることで更にインフルエンザが広がるということになってしまうと,またそれはそれで問題だと思いますので,その辺どこまで許容されるのかということについては,国の方でも検討していただく必要があるだろうと思っております。今のルールに沿って,今はやるしかないのかなと思っております。

(幹事社)
他に質問のある社はいらっしゃいますか。

13.馬毛島へのFCLP移転計画(2)

(記者)
補足で何点か伺わせてください。先ほどの馬毛島の関係で協議会の話ですが,西之表市長が現状賛否を表明していない状況ですが,表明がなくても協議会は設置するというお考えなのでしょうか。

(知事)
私としては,これは協議会というのが,現在もう工事が着工されて進んでいる。そういう中でいろんな課題が出てきた時に,地元としてどのように国の方に要請するかなど,そういったことへの対応が必要になってくる。そういう中での協議会と思っておりますので,その計画への賛否ということに限らず,地元におけるそういった対応が必要なのではないかと,そのように思っておりますが,ただ,地元の方では,まだいろんな意見があると思っております。そういった中で,できるだけ早く設置に向けての検討ということは進めていきたいと思っております。

(記者)
賛否に関わらず準備は進めていくということですね。

(知事)
そうですね,私としてはそういうふうに考えております。

(記者)
ただ,市長が賛否を言わない状態で,西之表市が協議会に乗ってこられるのか,乗りやすいのかというのはあると思いますが,この辺,知事としてはどんな呼びかけになってくるのでしょうか。

(知事)
西之表市の方が,協議会に入るということが整備を前提とした,賛成みたいなことにつながるのではないかということで,乗りにくいということはあるのかもしれませんが,先ほど申し上げたように,賛否にかかわらず現に工事が行われているという中で,先ほど来申し上げているような様々な地元の課題というのも出てくるということでありますから,そういったことについて,現に起きていることについてどういうふうに対応すべきかというような協議の場というのは必要なのではないかと。その辺のレベルというものも検討は必要なのかもしれませんが,そういったこと自体は必要なことではないかと思っております。

(記者)
では,そこに向けて市にも参加というか。

(知事)
そういうふうなことで調整をしていければと思っております。

(記者)
市の方から,多分水面下でいろいろ調整されていると思いますが,市の方から参加の意向は何かしら示されているのでしょうか。

(知事)
市の方からはまだそういった意向は示されておりません。

14.新型コロナウイルス感染症対策(4)

(記者)
あと,コロナ関係ですが,5類への引下げというのがあったり,感染者数が一時期よりは減少傾向にあるという話です。死者数が多い現状,一定数いる現状の要因や分析はどのように見られていますか。

(知事)
まだ死者の方は,やはり高齢者で基礎疾患を持っている方が非常に多い。感染自体が,高齢者施設内あるいは病院の院内感染ということが多いということがありますので,そういった中で,コロナで陽性になった方がどうしても死者数が増えてしまっているというようなことかと思っております。

15.県議会での議論等

(記者)
県議選も近いので,県議会関係で何点かお伺いしたいのですが,知事,就任2年半ぐらいになるかと思いますが,いろんな大きなテーマで議論があったと思いますが,活発に議論が交わせたなと記憶にあるテーマや議論など,何かあれば教えてください。

(知事)
どうでしょうね,毎回県議会においてはいろんな,多岐にわたるテーマが取り上げられて議論がなされていると思いますが,一番県議会が盛り上がったというのは,1つは林業大学校ですか,あれは非常に各党にわたっていろんな人材育成についての要望といいますかそういったのがあったなという記憶がございます。

(記者)
知事のスタイルなのかもしれませんが,提案理由説明の時に,馬毛島の容認の話もそうでしたが,提案理由説明で新しい表明をされる機会が多かったと思います。以前の知事は,質問に答えるスタイルというのも結構あったと思いますが,その辺はどんな思いというか意図でされているのでしょうか。

(知事)
あまりその辺はよく,私も今までのスタイルがどうだったのかはよく分かりませんが,どうなのでしょうね,質問に答えるというと,質問がなければ言えなくなってしまうということがあるのではないかと思いますので,県議会の冒頭で御説明した上で,それについて議論するという方が自然なのかもしれませんね。

(記者)
以前であれば,例えば自民党に対するサービスであると,そういう話も聞いたことがありますが,特にそういったのをあえてしないようにしていると。

(知事)
いや,特にそういう意図があるわけではないですけれどね。先ほど申し上げたように,冒頭で説明した上で県議会での議論をしていただくということかなと思います。

(記者)
自民党が議席の8割くらいを占めている1強の現状という中で,活発な議論が交わせているとお考えでしょうか。

(知事)
そうですね,それぞれ,自民党が8割とはいいながら,それぞれの議員の皆さんも選出されたそれぞれの地域におけるいろんな課題を取り上げて議論していただいているということもありますので,必ずしも自民党という党で一致してということではなく,それぞれの議員の見識といいますか,その中でいろんな質問をしたり議論をしたりということをされているのではないかなと思っております。

(記者)
4月に県議選があるわけですが,次の県議会,少し早いですが,改選後どんな県議会であってほしいと思われますか。

(知事)
どんなというか,どうなるかよく分かりませんが,やはり県議会議員の皆さんというのが一番地元の情報に精通されていて,それぞれの地域課題,こういったものを熟知されている,あるいは住民の皆さんと接する機会も多いということでしょうから,そういったことを,生の事実・現状,そういったものをとらえて課題を発掘し,また県議会においてのいろんな提案と議論,こういったことが県政をより良くしていくということにもつながるのではないかと思いますので,ぜひそういった地道な地元での現状把握,そして政策提案をしていただく,そしてまたそれを議会でも議論するというようなことを期待したいと思います。

(記者)
地域に精通している,それはそうかなとは思いますが,一方で,県議という全県的な立場でもあると思うのです。地域代表ではありますが,地域の御用聞きに留まってもらっても困るという見方もできると思いますが,その辺いかがでしょうか。

(知事)
それぞれの地域の,個別の道路や橋など,そういうのはさておき,ひとつの地域のいろんな課題が全県に横展開されるということも,共通した課題も多いと思うのです。あるいは他の地域ではあまり気付いていないが,実はこういう課題がある,というようなこともあると思いますので,そこはそれぞれの議員の皆さんがその地域で見たことを取り上げるということで,全県的な課題解決につながるということも多いのではないかなと思っております。

(記者)
それは何か,具体的に役に立ったというか,政策課題解決のヒントになったようなことはありますか。

(知事)
政策課題のヒントといいますか,いろんなのがあるかもしれませんが,1つは伊佐地域における特別支援学校の要請ということが非常に強く要望として上がってきておりましたが,その後,志布志や姶良の方でもこうだというような広がりもあったかなと思っておりますし,いろんな意味でそういった個別の,それぞれの土地・地域の課題というのが,実は他の共通の課題として認識されるというようなことがあるのではないかと思っております。

(幹事社)
この後川内原子力発電所関連もありますので,県政一般の質問についてはあと1・2問でお願いできればと思います。

16.馬毛島へのFCLP移転計画(3)

(記者)
馬毛島で1点確認です。先ほど,FCLPの実施に際しては,毎回国の方から飛行ルートの遵守等を申し入れるということだったと思います。そうした評価書の文言をもって知事は評価書を評価されたと思いますが,その騒音軽減の実効性がそれでどれだけ担保されるのか,というお考えをお聞かせください。

(知事)
騒音軽減の担保といいますか,基本的には,FCLPを行う時にはそこの上空は飛ばないということが前提としてあると思っております。緊急事態などを除きということでありますから,そこはそういったことをそういうふうにしていただける,ということでしかないと思いますが,その他にも,それを念押しするために申入れをするということで,それが,仮に緊急事態でなくあるいは上空を頻繁に飛ぶということになれば,それはアセスに書かれていることと違うということでありますから,国及び米軍に対してしっかりと抗議するなり申入れをする,改善をしていただくように要請をするということが必要になってくるだろうと思っております。

(記者)
先ほど,県議会での議論の話が出ましたが,知事が昨年11月の馬毛島計画に対する容認の理由の1つに,これから県議会での議論が深まっていくことを期待したいという趣旨の説明をされたと思います。実際に,その12月定例議会の議論を振り返ってみてどう思われますか。

(知事)
馬毛島についてのアセスの評価等を含めて,11月29日の冒頭での私の説明に対して,いくつか質問等がありました。そういった中で,私自身が県議会での議論を経るということも必要ではないかということで,そういった意味では県議会の中でも質問等はありましたが,それが十分だったのかどうかということについてはよく分からないところもありますが,なかなか難しいと思いますが,一定の,県議会の中での理解というものもいただけたのではないかと思っております。

17.新型コロナウイルス感染症対策(5)

(記者)
先ほど,コロナの5類への移行について,ウィズコロナに向けて取扱いの変更も必要とおっしゃったのですが,これは5類への変更が必要という認識でよろしいでしょうか。

(知事)
そうですね,はい,そういうことです。

(記者)
ただ,医療費についてはしばらくは公費でまかなってほしいという。

(知事)
そうですね,はい。

18.馬毛島へのFCLP移転計画(4)

(記者)
12月県議会の馬毛島に関する議論について,県議会の質問の中では,知事がこのタイミングで表明した理由についての質問が多かったように印象に残っているのですが,馬毛島の協議会や連絡体制について,そういった知事の表明のタイミングの理由だけではなく協議会や連絡体制についての議論は,12月議会で深まったと考えられますか。

(知事)
連絡体制等については,特にあまり県議会で議論という,何か質問等をいただいたという記憶はないですね。ですから,それはそれで,そういったものはしっかりと作っていくということで議会の御理解をいただいたのではないかと思っております。

(記者)
知事の馬毛島の容認表明について,県議会から一定の理解をいただいたということを今おっしゃいましたが,それはどういったところからそのように感じられたのですか。

(知事)
議会において,馬毛島の施設についての理解せざるを得ないということについて申し上げたわけですが,それに対しての大きな反対というか,異論といいますか,そういったことは特段それほどなかったのではないかな,と思っております。

(幹事社)
以上,県政一般,よろしいでしょうか。
続きまして,川内原子力発電所関連について,質問のある社は挙手をお願いいたします。

19.川内原子力発電所の運転延長等

(記者)
原子力発電の60年を超える運転が可能になる新しいルールのことについてですが,先月までに国が新しい方針を決めたり,原子力規制委員会の方で新しいルールを了承するというような動きがありまして,知事は,国から説明してもらいたいというような趣旨のことを我々の取材に対しておっしゃっています。およそ1か月経ちますが,実際,国から県に対して,今までそういう説明があったのでしょうか。

(知事)
特に,個別に私どもに対して説明は行われておりません。

(記者)
県の方から,国や規制委員会の方に説明してもらいたいという働きかけをされたことはないのでしょうか。

(知事)
特に今のところはしておりませんが,説明をしてほしいというか,制度を変えるにあたっては,しっかりした科学的・技術的な根拠を示す必要があるということを申し上げているので,当然,原子力規制庁も含めて,変えるということであれば,そういった説明がいずれなされるのではないかと思っております。

(記者)
具体的に説明されるのではないかというのは,どういうふうな説明というか,担当者がこの現場に来て説明すると,そういった形を想定していらっしゃいますか。

(知事)
いやいや,そういう形でなくて,規制庁で,通常規制を変えるということであれば,規制委員会の議論の中で科学的なデータ等を示した上で,こういうデータが,事実があるので,こういったことについてはきちんと対応ができるというような議論がなされるはずだと私は思っていますので,規制庁が当然そういう判断をしたりする際に,そのようなデータなり科学的・技術的な根拠というのが明らかにされるのではないか,そうされるべきだ,というのを申し上げているということです。

(幹事社)
他に質問のある社はいらっしゃいますか。

(記者)
川内原子力発電所の延長に関して,県の分科会で審議がなされていますが,今お話しされたように,政府はGX実現に向けて,60年以上の運転も可能になる関連法案を今国会に提案する運びです。現状,県の認識としては,川内原子力発電所の審議については,現行制度の枠内で結論が出るとお考えですか。

(知事)
当面はそういった方向で我々としては対応していく,ということにしております。

(記者)
それは,国なりに確認されたのですか。

(知事)
特に国の方には,確認は明確にはしていないと思います。

(記者)
確認する必要はないですか。

(知事)
それは国の方で,もしそういったことで新たに何らかの対応が必要になる,ということであれば,国の方でこちらに御連絡があるはずですし,今まだ検討段階だと思いますので,そういった対応が必要になれば,そういった方向で対応するということかと思います。

(記者)
国から連絡があるまでは,現在の分科会の議論は続けると,こういう理解でいいですか。

(知事)
はい,今その点について特段変更するつもりはございません。

(記者)
特に何か,急きょ,新制度の下で審議されることに仮になったとした場合,この現行の分科会の位置付け・役割が微妙になってくると思うのですが,そこはどうお考えですか。

(知事)
位置付けが微妙になるかどうかは制度の中身にもよると思いますし,特段そこらまではどうなるのかよく分からないですが。

(記者)
分からない。

(知事)
どういうふうに,何か変わるのですかね。

(記者)
議論の,有益な議論が今交わされていると思いますが,それがなかったことになる可能性はないのですか。

(知事)
そういう,別に可能性というか,基本は,今の原子力発電所が一定の年数が経過した中での劣化状況をどう評価するか,ということについては,60年以降の延長うんぬんという中でもやはり必要なことでしょうから,それが全て無駄になる,ということではないと思うのですが。

(記者)
いずれの法制度になろうとも,今の議論は生かせるであろうと。

(知事)
当然,今の原子力発電所の状況がどうなのか,今後の長期使用に耐え得るのかどうか,という技術的な検討ということは,延ばすということにおいても必要になってくることではないかと思います。

(幹事社)
他に質問のある社はいらっしゃいますか。
質問はないようですので,これで終わります。

(広報課)
それでは,これをもちまして,知事の定例記者会見を終了いたします。

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