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更新日:2012年5月23日

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地名の由来

 奄美

奄美とは奄美大島および奄美諸島全域をさす。古くは「海見」「阿麻弥」「奄美」と表記されていた。奄美地区は、1609年(慶長14年)の島津氏による琉球侵攻以前、琉球(沖縄)国に属しており、その名の由来は、琉球国の始祖「阿麻弥久(アマミク)」がこの地に降臨したことによるといわれる。

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 いづろ

鹿児島市内、天文館方面からの電車が市役所方向へと左折するあたりから海岸に向かっての通りを「いづろ通り」という。いづろを漢字で書くと「石灯篭」。その名は、島津氏第15代貴久の菩提寺松原山南林寺の石灯篭が立っていたことに由来する。松原山南林寺は、1557年(弘治3年)、貴久自身によって建立。1869年(明治2年)の廃仏毀釈により廃寺、跡には松原神社が建てられている。

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 指宿

市名では指宿、郡名では揖宿と書く。『和名抄』には、「以夫須岐(いふすき)」と表記してあるが、世界的にも珍しい砂むし温泉など温泉行楽地として有名なこの地のことを、古来より人々は「湯豊宿(ゆほすき)」つまり、湯の豊かな宿と呼んでいたという。

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 鹿児島

古くは桜島のことを鹿児島と呼んでいたという(薩摩・大隅半島に囲まれた島という意味か?)。鹿児島そのものの名の由来は、野生の鹿の子が多く生息していたからとか、火山を意味するカグという言葉からとか、多くの水夫(かこ)が住んでいたからとか、さまざまな説がある。

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 韓国岳

鹿児島・宮崎の県境にある霧島火山群の最高峰・韓国岳(標高約1,700m)。名の由来については、いくつかの説があるが、山頂から韓国が見えるという言い伝えが広く信じられている。山頂からの眺めは雄大で、韓国はともかく、霧島連山をはじめ開聞岳、桜島、中部九州の山々まで遠望できる。

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 霧島

霧島の名の由来は、この地を遠望すると、韓国岳をはじめとする霧島連山が、霧の海に浮かぶ島のように見えることからという説。また、建国神話の舞台、高千穂峰に天孫降臨があったとき、霧が深く、物の姿がわからなかったため、神に祈り、高天原(たかまがはら)から持参した稲穂をまいたところ、たちまち霧が晴れたという故事からきたという説もある。

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 錦江湾

島津氏第18代家久の時代の名僧・鳳山和尚は、晩年、加治木町日木山川河口の黒川の地に「鳳山軒」という庵を結んで隠棲した。家久もたびたびその庵を訪れ、「浪のおりかくる錦は磯山の梢にさらす花の色かな」という歌を詠んだという。この家久の歌が、鹿児島湾を錦江湾と呼ぶようになった起源であるといわれる。後に、加治木島津氏第6代久徴(ひさなる)が、この地に「家久公の歌にちなみ、前の海を錦江と呼ぶ」という趣旨の文を刻んだ碑を建立している。

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 甲突川

鹿児島市内の中心を貫く甲突川。『三国名勝図会』によると「神月川」とあり、「甲突川」は俗な表記とされている。しかし、加治屋町をはじめ川沿いの町から、郷中教育のもと多くの武士・偉人を生み出したことを考えると、甲胄を突き破る=「甲突川」が公的に採用された理由も納得できる。

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 甑島

串木野の西・約30kmの東シナ海に浮かぶ甑島。『和名抄』には「古之木之万(こしきしま)」と表記してある。地名の由来は、海岸にある甑形の岩を御神体に甑島大明神として祭ったことからであるという。甑とは、底に穴の開いた取手付きの食物を蒸すための土器である。

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 桜島

桜島の名前の由来は、10世紀中ごろ、大隅守として京都から赴任してきた「桜島忠信」の名前からとったという説。神話に登場するコノハナサクヤヒメという女神が桜島の五社大明神にまつってあることから、サクヤ島転じて桜島説。古代の大噴火のとき、桜の花びらが海面に浮かんだという説などさまざまな説がある。

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 名瀬

奄美大島の北西岸に位置する港町名瀬。古くは琉球に属していたこの地の名前の由来については、魚瀬(ナゼ)、空地(ナージ)、大島の中地(ナージ)からきたとする説があるが定説はない。

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 坊津

薩摩半島南西端、東シナ海に面する港町坊津は、遣唐船の昔から海外との貿易基地として、また龍厳寺一乗院の坊舎があり宗教文化の中心地としても栄えてきた町である。地名の由来は、この坊舎からきているといわれ、津とは船着場・港のことである。

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