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更新日:2022年6月1日

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第4号日本語要約版

鹿児島県環境保護課

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記事1(屋久島環境文化財団の活動)

今号では,屋久島環境文化財団について,詳細に説明する。屋久島環境文化財団には,「中核施設」と呼ばれている「屋久島環境文化村センター」と「屋久島環境文化研修センター」があり,「屋久島環境文化村センター」は,屋久島の総合的な情報提供・交流・案内の拠点施設として,大型映像,常設展示などによる自然や文化の紹介,環境学習についての案内,特産品の展示などを行う。

「屋久島環境文化村センター」

【施設の位置づけ・機能】-●屋久島の自然,文化に関する情報提供(インフォーメーション機能)●環境学習の普及・推進(ゲート・オリエンテーション機能)●地域内外を結ぶ交流(ロビー機能)●環境文化村構想推進の核

【施設の概要】-●敷地面積約4,500平方メートル●延床面積2,700平方メートル

【主要施設】-●大型映像ホール(収容人員-250名):大型スクリーンによる迫力ある映像で屋久島の自然をダイナミックに紹介している。●展示ホール(吹き抜け空間にらせん状スロープを設けたホール):写真パネル,模型などにより,世界自然遺産屋久島の自然と人々のくらしとのかかわりを紹介している。●交流ホール,レクチャー室(3室),特産品コーナー,喫茶コーナー

「屋久島環境文化研修センター」

屋久島をフィールドとした環境学習の拠点施設として,自然や人との共生や環境保護の大切さを学ぶ様々な環境学習セミナーの実施,研修の受託及びガイド,ボランテイアの養成などを行う。

【施設の位置づけ・機能】-●環境学習の推進及び人材育成(研修機能)●研修参加者相互の交流促進(交流機能)●研修参加者を対象とした宿泊提供(宿泊機能)

【施設の概要】-●敷地面積約20,000平方メートル●延床面積2,800平方メートル

【主要施設】-●視聴覚室(収容人員-80名)●自然ライブラリー●宿泊室(15室)●食事室兼交流

ホール●レクチャー室(3室)●キャンプサイト(屋根付き,収容人員-50名,雨天でも使用可能)

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記事2(屋久島NOW-「世界杉環境サミットin屋久島」)’02年11月8日(金曜日)屋久町立体育館

このサミットは,平成11年に「世界三大杉環境サミット」として,栃木県の今市(いまいち)市で第1回大会が開催され,3年ごとに開催し,今回は2回目である。
サミットでは,実行委員会会長である日高屋久町長のあいさつ後,鹿児島県知事代理の北薗氏が「杉を通じて世界の環境について考え,全世界に向けて環境保護と平和創造のメッセージを発信することは誠に意義あること」と述べた。基調講演では,日本人初の宇宙飛行士の毛利衛氏が,宇宙服で登場。「宇宙からのおくりもの」と題して「自然はすべての生物の共有物。地球環境を復元するべきだ」と講演。また,3年前,スペースシャトルで飛行中の毛利さんと直接交信をした当時の岳南中学校の生徒も参加しており,宇宙から直接交信をされた生徒は,再会を喜んだ。
続くパネルディスカッションでは,コーディネーターの日下田屋久杉自然館長をはじめ7人のパネリストが「杉と人々のかかわり」と題して,国土の67%が森林ながら輸入材が8割のシェアを占めている現状や地場の木材を使った地域色豊かな町づくりが必要,屋久島の杉材が鹿児島の本土材と比べ,強度が約4割高いこと等を例にあげ,「地元の杉の活用事例を屋久島から発信すべきだ」と訴えた。
最後に杉環境憲章の発表があり,3年後にアメリカ合衆国カリフォルニア州で再会することを約束した。
「杉環境憲章」-私たちは,世界杉環境サミットを通して,お互いが手を結び,住みよい地球環境を目指すため,次のことを誓います。・緑豊かなふるさとを愛し,伝統や文化を大切にします。・貴重な遺産である杉を守り,後世に引き継ぐ努力をします。・地域や国の枠を超えて地球の温暖化防止を図り,自然との共生に努めます。・杉を通して交流の輪を広げ,友情と平和を創造します。

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記事3-JICA(日本国際協力事業団)視察員受け入れ

この事業は,JICAと共同で平成9(1997)年度から実施しており,今回,2002年11月13日から22日にかけて,バングラデシュとネパールから視察員が来たときの様子を報告する。

(内容)

11月13日:鹿児島県から,視察概要・コースなどについて説明を受けた。
11月14日:午前中鹿児島県庁において,自然公園の管理や野生生物の保護管理等についての県施策の説明を受けた。午後は日本で初めて国立公園に指定された霧島屋久国立公園の桜島で,火山とその付近にすむ人々との関わりや防災対策について視察を行った。
11月16日:視察場所を日本で初めて世界自然遺産に登録された屋久島に移し,まず初めに,ウミガメの上陸頭数が日本一の永田浜にある「屋久島うみがめ館」で,ウミガメの生態やボランティアによるウミガメ保護活動の状況について視察を行った。次に,「屋久島環境文化村センター」で屋久島の人々の暮らしと自然解説に関する展示施設の視察と,屋久島環境文化村構想についての説明を受けた。
11月17日:午前中は屋久町にある「屋久杉自然館」で,屋久杉と島の人々との暮らしに関する展示施設を視察し,午後は,屋久島環境文化研修センターのインストラクターによる自然解説のもと,屋久島自然休養林(荒川地区)のヤクスギランドでエコツアーを体験した。
11月18日:屋久島世界遺産センターにおいて,環境省の世界自然遺産,国立公園の管理体制について説明を受けた後,世界遺産地域を視察した。「西部林道」地域では,屋久島が世界自然遺産に登録された大きな理由である海岸付近の亜熱帯植物から冷温帯に及ぶ植物の垂直分布の一部を観察できたとともに,ヤクシカやヤクザルに出会うこともできた。
11月19日:午前中「上屋久町歴史民俗資料館」で屋久島の歴史と民俗に関する展示施設の視察を行った。午後には,林野庁の「屋久島森林環境保全センター」で森林保護施策や植林について説明を受けた後,屋久島自然休養林(白川地区)の白谷雲水峡で木製歩道の整備状況等について視察を行った。
11月20日:地元の上屋久・屋久両町それぞれの役場で,環境保全に関する町の取組についての説明を受けた後,上屋久町ではシャクナゲの増殖施設を,屋久町では廃食用油の代替燃料化装置と有機性廃棄物の再資源化プラントを視察した。
11月21日:鹿児島に戻り,鹿児島県庁において当視察における意見交換会を行い,無事帰国の途についた。
視察員からは,・登山道の説明や木道の整備が行き届いていた。・屋久島の人々の自然保護に対する意識が高かったなどの感想があった。
今回の視察には,バングラデシュよりMiaMd.AbdulLatifさん(DivisionalForestOfficer,MymensinghforestDivision),ネパールよりSherSinghThagunnaさん(Asst.PlanningOfficer,DepartmentofNationalParks&WildlifeConservation)の2名が参加した。
今後とも鹿児島県は,JICA等と協力しながら,このような受け入れを続けていきたいと考えている。

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記事4(「世界自然遺産会議」参加地域遺産コーナー・・・バングラデシュ「ジュンダバンズ」)

世界遺産一覧表に登録された年:1997年・世界自然遺産地域の面積:1,400平方km
・世界自然遺産地域の土地所有者:国(遺産地域の100%)

1.概要

シュンダバンズは世界最大のマングローブ林である。その大きさのみならず生態系のバランスがうまくとられたユニークな地域である。シュンダバンズ森林の3分の2はバングラデシュにあり,ガンジス・ブラマプトラ・デルタの南端からフーグリー川まで伸びている。シュンダバンズという名称はこの辺りで多く見られるサンダリという木(Heritierafomes)から命名されたと言われている。しかし,実際の由来は不明である。
この森林には非常に多くの動植物が生息している。かの有名なベンガルトラが住んでいるのはこの地域のみである。シュンダバンズはバングラデシュ南西のみならず国全体の経済にとって,重要な役割を果たしている。この林は,木材産業の原材料を提供し,さらに従来の建築用資材,燃料用木材,パルプ材などといった木材に加え,木材以外の森林製品が定期的に収穫される。シュンダバンズの気候は海洋性の熱帯湿潤気候で,モンスーン季と乾燥して比較的涼しい冬の季節が交互に繰り返される。
シュンダバンズ世界遺産地域は,東部野生動物保護区,南部野生動物保護区,西部野生動物保護区の3つの野生動物保護区からなる。世界遺産地域の総面積は1,400平方kmで,このうち910平方kmが陸地,490平方kmが水域である。これらの野生動物保護区は,水路,湿地,海水に強いマングローブに覆われた小島などが複雑に入り組んでいる。

2.世界遺産登録理由

ユネスコの世界遺産委員会は,1997年12月6日の第21回総会において,シュンダバンズを世界遺産一覧表に登録することを決定した。これが世界に残る最大のマングローブであり,ベンガルトラなど多様な動物・植物を維持し,またモンスーンの雨,洪水,デルタ形成,水路による影響や植生など生態的の進行過程を示す好例だからである。シュンダバンズのマングローブには,絶滅危惧種のベンガルトラ,イリエワニ,インドニシキヘビといった固有な動植物が生息している。このような森林は,インド・マラヤン地域の森林にも類を見ないものである。シュンダバンズでは,微妙なバランスの上に陸上動植物と水中動植物が共存している。このような生態系は脆弱であり外部の影響を受けやすい。海と淡水域を移動するエビの育成場となっているシュンダバンズは,河口漁業と重要な結びつきを形成している。このような自然の繁殖プロセスは,科学にとっても自然保護にとっても重要である。シュンダバンズはすばらしい自然の価値を有している。

記事5-(編集後記)第2回世界自然遺産会議の開催について

第2回世界自然遺産会議は,今年の秋に,オーストラリアのクインーズランド州で開催する予定であったが,このほど,同州から,現在の世界情勢等を考慮し,安全面対策などの関係から,その開催を辞退したいとの申し出がなされた。現在,当県やクインーズランド州,第3回開催を希望している青森県やユネスコ世界遺産センターの関係者と協議中であるが,今年秋に,クインーズランド州で開催することは不可能となった。本県としては,この世界自然遺産会議が引き続き開催されることを熱望しているので,今後とも皆様方のご理解とご協力をお願いいたしたい。

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